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2007年3月

2007年3月27日 (火)

Nゲージ鉄道模型小型レイアウト紹介

鉄道模型のレイアウト(ジオラマ)の紹介です。

 

 

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昨年の夏頃、ちくちくと作業をして小さなレイアウトをこしらえました。まだ家族以外に見せたことはありません。あまりに適当な情景のため、恥ずかしいですから。

2007年の2月~3月にかけてNHK教育にて毎週水曜日の午後10時からの趣味悠々という番組で、鉄道模型のレイアウト制作を取り上げていました。

「ようこそ!鉄道模型の世界へ」http://www.nhk.or.jp/syumiyuuyuu/train.html

日本では、鉄道模型というと、プラレールから始まる子供のおもちゃの延長線上の感覚です。でも漸く大人向けの番組で取り上げられるようになったことはうれしいですね。番組内でもおっさん2人が嬉々として製作してました。欧米では「趣味の王様」と呼ばれるくらい奥の深いものというのはご存知の通り。

番組内では、HOゲージという、線路幅16.5mm80分の1(新幹線や外国版は87分の1)スケールの模型のレイアウトを制作していました。でも、HOゲージって、ご存知の方も多いと思いますが、結構大きいんですよ日本の住宅事情じゃ遊ぶ場所確保に家族の同意を得るのに苦労するほど。ってわけで、私の持っている鉄道模型の大半は、線路幅9mm150分の1(新幹線や外国版は160分の1)のNゲージです。車両や線路、部品の値段もサイフに優しいしね。迫力には欠けるけれど、私らが中学生時代の20数年前と比べると、価格はほぼ同じくらいなのに、ずっと精密で、細かいディティールまで凝っています。

それに、6畳間の広さがあればレール繋いで結構大きいレイアウト組めるし、机の上でもミニレイアウトを組んで、PCで作業をしながらもコトコト動く車両を眺めて癒されるって楽しみ方もある。A3B4サイズのボードでも小型レイアウト(パイク)を作り、駅や町、山や草など情景を作って楽しむことも出来る。何にせよ小さいから作るのにも労力がかからない。ガンプラや戦車のジオラマ作るのより、モノが小さいからカンタンおてがるです。

ちなみに、Nゲージよりももっと小さい、線路幅6.5mm220分の1スケール)のZゲージというのもあります。ドイツのメルクリン社製ですが、Nゲージよりもずっと高価。最近、日本製のZJゲージっていう、同じく線路幅6.5mmのも出てます。でもまだまだ種類が少ない上に、ディティールはドイツ製の足元にも及ばない。更に、線路幅3mmTゲージ(450分の1)というのも登場しています。車両14cm強の超ミニサイズで、ちゃんと走る上に前後ライトも点く。今のところ、味気無い通勤電車しかありませんが、ラインナップが増えれば新しい楽しみが増えますね。だって450分の1なら、船や飛行機の模型とコラボでジオラマ作れますから。

 

  

 

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将来はともかく、今のところは小型レイアウトを作るには価格的にも商品数の多さからいってもNゲージが中心となりますね。でも、大きなHOゲージやもっと大きな庭園鉄道にはあこがれますねぇ。

小さなレイアウトは、最近、完成品も結構市販されています。通販雑誌にも載ってるし、模型店でも普通に売ってます。ネットで検索してもたくさんある。しかも安くなってきている上に、とてもよく出来ているのですよ自分で作るのとは比較にならんくらい。それは海洋堂をはじめとする食玩の広がりと共に、ストラクチャー(レイアウト上の構造物)の価格が安くなり、出来が格段に良くなっているからです。最初から着色してあるし、昔風の建物はウェザリング(汚し塗装)までしてある。トミーテックの町並みコレクションが代表格。私も箱買いしてました。だってシークレット販売だから開封するまで何が入っているかわからんし。

レイアウト製作のプロたちは、安くなった食玩もどきの良くできたストラクチャーをまとめて買ってきて、自分たちの優れた工作技術でもってアレンジし、同一仕様を一度に複数、ロット生産することにより、低コストで素人がため息つく様な見事なレイアウトを作っているんでしょうね。だって、市販のレイアウトの建物や車、見覚えあるものばかりだもん。たまに総オリジナルのものもあるけれど、そういったのはとっても高価。机の上に載るサイズでも数十万円したりする。

リアルなジオラマの中で模型を走らせたり、車両を飾ったりして楽しむのが目的なら、市販品の安くなってきたのを買って楽しむのがいいですよ自分の技術でもって精一杯こしらえても絶対プロの出来にかなわないもん。

 

 

 

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モノをつくる楽しさって、不思議ですね。完成したときのヨロコビを目指してがんばるんだけれど、完成すると、その目標物への興味はだんだん失せていく。飾るだけのジオラマ作るのと違って、鉄道模型を走らせるレイアウト作るのって線路に電気を通さなければならないし、通電不良とのタタカイで結構面倒くさいんですよ。完成を夢見て苦労して作ったのに、大して遊ばない内に飽きちゃう。作っているときは楽しかったなあ、と思い起こして、また新しいものの完成のヨロコビを目標に作り出す。以下続く。

ただし、私も一人で生活しているわけではないので、レイアウトを作りたくてもどんどん作るってわけにはいきません。私の部屋は狭いし、いくら小さいNゲージだからってそれなりにかさばりますから。あまりのめりこんで次々作っていると、最初は面白がって協力してくれていた家族からも愛想をつかされかねません。

なので、今手元に置いてある固定レイアウトは、この1つのみ。組み立て式のレールのKATOのユニトラックはたくさん持っているのですが、数年に一度引っ張り出してCRCで磨いてテスト的に少し走らせる程度です。列車をびゅんびゅん走らせるのにはあまり興味は無いです。

 

 

 

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ホントに小さなレイアウトです。土台のボードの大きさは40cm×60cm。これにトミーテックの「ミニカーブレール」というR(半径)177mmR140mmという急カーブのレールに電動ポイントを二つ入れています。現実ではありえないくらいの急カーブなので、模型でさえも走れる車両が限られます。当然新幹線とか特急電車、外国製の大型車両は無理。バンダイのBトレインショーティ(Bトレ)等のディフォルメした小型車両が中心です。でもちゃっちいんだよなあBトレ。最近は良くできてきているって言ったって所詮は食玩に毛が生えた程度だから。台車やパンタグラフを交換したりして改造してリアルにしてみても走らせると気分が萎えちゃう。Bトレ安いからたくさん買って楽しめるんだけれど、どう見てもパッケージもおもちゃだし、「趣味の王様」を楽しむっていうより、食玩大人買いしてるあぶないヤツいい年してこんなことやってて大丈夫なんだろうかオレの残り半生てな気分にしかならない。車体が軽いし動力の性能も低いのでゆっくり走り出すことが出来ない。走行性能を上げるには相当の改造が必要だし、まだまだリアルな小型レイアウトを楽しむには車両のクオリティが低いです。

 

 

 

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その点、ヨーロッパの製品には小型車両でも大人を満足させるレベルのものが多いです。小型レイアウトの急カーブも難なく曲がれて、しかもディティールも細かい。その分値段は張りますが、Bトレをカートンごと大人買いしてるお金で十分買えます。家族にも白い目で見られないし。SLやレールバスや路面電車など出来がいいのがいろいろあるし、はっきり言ってカッコイイ!です。ヨーロッパの鉄道模型はHOゲージが中心で種類も多いのだけれど、NゲージでもフライッシュマンのSLなんてリアルでしびれますよ。モノとしての完成度が高い。小さいのにずっしりとした車両を手にとってニヤニヤしてるだけで時間を忘れます。

 

 

 

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ただし、ですよ。今回のレイアウトは、どう見ても昔の日本の田舎の光景です。だって店とか駅とか昭和の時代の懐かしものしかないんだもん小型レイアウトに使えるようなもの。

ヨーロッパ調のストラクチャーもあるっちゃあありますよ輸入品で。でも高価な上にサイズもでかいし小型レイアウトに使えるようなものは少ない。Nゲージなのに駅なんか巨大だもの。畳1畳以上のでかいレイアウト用だ。まだまだ食玩レベルの価格で大量販売するほどヨーロッパ調ストラクチャーは需要が無いのでしょうね。あっても、ノイシュバンシュタイン城とかノートルダム寺院ではねえ。スケールも合わないし。

温泉とか神社とか昔の商店街とかあるレイアウトに、素晴らしく精巧で緻密なフライッシュマンのSLと手袋をして扱いたくなるほど繊細なブラバの木造客車。やっぱ合いませんねえ。なんだか遊園地の豆汽車の居住まいだ。結局手持ちの車両で一番似合っていたのは、Bトレの名鉄モ510という昔の日本の電車でした。このレイアウトに合いそうな車両探しはまだまだ続きます。なにかいいの無いかなあ?

 

 

 

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 このレイアウト、最初にどんなものにしようかと考えて作ったものではありません。ご覧の様に、バランスも構成もめちゃくちゃです。買い溜めてきた駅とか主な建物とかの配置を考えながらレールを敷いて、角にトンネルを作り、空いたところに適当に思いつくまま公園とか山とか神社とか牧場とか、作りたいものを気まぐれ製作しました。牧場の牛はどこから入るのとか道が無くなってて車が通り抜けられねぇよとかこんな適当な神社ありえねぇよとかこんだけしか田んぼないのにお百姓さん何人いんだよとか自分でも突っ込みどころ満載です。設計図なし。計画性なし。作りたい情景を、空いた隙間に作っていきました。全てどこかに思い出としてある光景を切り張りして支持滅裂の情景。でも、楽しみましたよぉ作っている間家族からもあれ作れこれ作れってリクエストありまくりですもん。結局、家族の理解を得られないとものづくりの趣味って成り立ちませんよね。一緒に楽しむのには日和見作成は最適。でも、何かを目指して作ったわけではないので完成したのを人に見せるのは恥ずかしいので、まだ誰にも披露していません。

 

 

 

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土台になるボードは、鉄道模型用のものではありません。ホームセンターで買ってきた40×60cmのコルクボードです。600円位。これにトミーテックのミニカーブレールを敷いて小釘で固定。模型用のバラスト(敷石)を手で蒔いて、筆で均してから5倍に薄めた木工用ボンドをスポイトで流し込みます。一晩経って乾燥するとがっちがちに固まります。トンネルの山や他の凹凸は発泡スチロールのボードを重ねて、表面は百円ショップで買った軽量紙ねんどで整えます。しかし、本当は石膏で固めたほうがいいのですが、ひび割れさえ気を付ければ紙ねんどがお手軽ですね。乾いたら、普通の水彩絵の具で地面を塗って、模型用のカラーパウダーを手でパラパラと蒔き、これまた薄めた木工用ボンドをスプレーで霧吹きし、細かいところはスポイト。この時は、線路の表面はマスキングテープでカバーしておきました。特に、電動ポイントの中にボンド水が入り込むと厄介なので、しっかりと養生します。

 

 

 

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 山や公園の木は、市販の模型用の木のほか、スポンジやライケン、一部カスミソウのドライフラワーも使用しています。池はプラ板とボンド使用。すみっこの水田は人工芝です。建物の中には照明が入っていて、お手製の街灯と合わせてささやかな夜景が楽しめます。白色LEDを使うと白々としてしまうため、ムギ球を使用しています。ヘッドライトが点灯する車両を走らせているといい雰囲気です。夜、部屋を暗くしてると怪しい光景ですが癒されます。ムギ球は単3電池2本で光らせているため、電池ボックスやごたごたの配線は、100円ショップで買ったプラケースに収めてレイアウトの手前側に付けてあります。箱のままだと無粋なので、上面を田んぼにしてなんとかレイアウトとの一体感を保とうとしています。

 

 

 

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 トンネルの山の階段を登っていったところにある「満願神社」というインチキ稲荷。鳥居や拝殿、賽銭箱はあるけれど本殿が無いし、やたらとちゃちいです。罰当たりですが、なんとなく山の上の神社って作ってみたかったんですよねえ。最近見かける完成品のレイアウトでも同じようにトンネル山に神社っぽいのを作っているものを見かけます。ずっと丁寧な作りですが、やっぱり形式が適当なのは同じ。日本人として、神社はよく見てるはずなのに、いざ作ろうとするとどんなだっけか?ってなってしまいます。小さなお寺とか神社のストラクチャーって無いのです。150分の1の厳島神社とか東照宮とかはあるけれどそれじゃねぇ。外国製のモデルでは小さなかわいい教会があるのに、神社仏閣は自作するしかないのかなあ・・・。

 

 

 

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 ホームの向かいの牧場は、全く持って脈絡の無いもので申し訳ないです。しかも牛も馬もいるのにどこから入るのか、どこへ帰るのかさっぱりわからない。こんな乗馬楽しくないぞと思うし、乳搾りも命がけだなと。線路を挟んだ公園?には水溜りの様な池があってアベックもアヒルもカモも白鳥もいます。牧場と公園の辺りはドイツSLが唯一似合う一角です。

 

 

 

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 道路の端っこにある一番大きな建物は「道前温泉」ってありがちなネーミングの風呂屋。道路の行き止まりの柵の際では、ハーレーを止めたおっさんが汽車を眺めながら缶コーヒーをあおっています。自動車はNゲージ模型用のものもあるけれど、殆どはトミーテックの「カーコレクション」。食玩ですな。昭和3040年代のレトロな車の中に1台、ムルシエラゴがあるのはご愛嬌。これは缶コーヒーのおまけです。模型屋以外で手に入るものが意外と多いですね最近は。私としては、まだまだ外車が少ないのが不満。150分の1前後のスケールではレイアウト中にあるチンクチェント(ちょっとでかいぞ)とかビートルしか無いのです。

 

 

 

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 人形もある程度配置して、田舎の光景に不釣合いなくらい人口密度が高くなってしまって、さてもうやることがなくなってしまいました。私は完成すると結構早く飽きちゃうので、今では1ヶ月に12度押入れから引っ張り出して510分くらい走らせる程度になっています。ベニヤ板と角材と透明プラ板で格安に作ったケースに入れて埃を防いでいます。ホントはアクリル板できれいに作りたいけれど、高いんですよアクリル板。2mm厚でも一枚1万円近くするので、とてもケースにそこまでかけられません。一応、透明のプラ板(ペット素材)なら、横着してケースに入れたまんまでも走らせられるし、ちょっと大きめに作ったからパワーパックやポイントスイッチ、車両や自動車も一緒にしまって置けるので便利です。

 お恥ずかしいかぎりのミニレイアウト。紹介は以上です。次はやっぱりヨーロッパの田舎の光景を作りたいなあ・・・。車両は結構手に入るのだけれど、駅や建物の手ごろな大きさのものを探すのが大変です。羊や教会が見え隠れしている英国の田舎を走るユーロスターとか、ドイツのライン川沿い、古城のそびえる対岸を走るICEとか・・・。だめじゃん。ミニレイアウトじゃ無理だわ。置き場所も家族の同意も得られまへん。結局、いっぱい買い込んであるトミーテックの町並みコレクション使って昭和の町並み作るのが関の山ってことですな。もっと腕とイマジネーションを磨いて、何時の日にか再挑戦します。

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