「昭和の鉄道模型をつくる」のレイアウト走行のための、トレインスコープTC-9の電源部改造
講談社のNゲージジオラマ製作マガジン、「昭和の鉄道模型をつくる」の途中経過の走行時の録画実験をしていて、電源の改良をしないと思うように遊べないことがわかりました。
トレインスコープTC-9は、TOMIXが発売しているTCS車載カメラシステムセット(4万円くらい)とは異なり、自分で車両に組み込む必要があります。カメラとコントローラ、充電池、チューナー等、ばらばらの部品でセットされています。私は昨年の8月に12800円で購入しました。
任意の車両に組み込めるということで自由度は高いのですが、やはり性能上はTOMIXの高級品には敵いません。安いだけに、自分で工夫して性能を向上させていくことになるのでしょう。
トレインスコープTC-9の車両組み込み部分はこの様になっています。
左から、カメラ(後端から信号送信用アンテナが伸びている)、コントローラ(レールからの集電コードがのびており、電気をカメラや充電池に送っている)、充電池(Ni-Cd電池)です。
尚、現在は「昭和の鉄道模型をつくる」のレイアウトと、一昨年作成したミニレイアウトにて使用しているので、先端のカメラはカーブの内側に向くように傾けてあります。
シャシー部分は、トミーテックの「鉄道コレクション」の「名鉄3700系」を動力化した際に余ったものを使用しています。17m級の車両です。これ以上大きいと、「昭和の鉄道模型をつくる」のレイアウトを走ることが困難です。走行性能を上げるため、車輪のみ金属製に交換しています。
電源は、レールから集電できるようにコードが出ているのですが、車輪を通じてきちんとした映像が転送されるには6~7ボルト以上の電圧が必要です。直線の多いような広いレイアウトで走らせていればそのくらいの電圧は確保できるのですが、ミニレイアウトではスピードが速すぎます。
そのためニッカド電池を接続して、走行しながら充電し、停車中も映像を送れる仕組みになっています。しかし、最初からゆっくり走らせていてはあっという間に電池が切れて映像が途絶えます。鮮明なカラー映像から、だんだん赤っぽくなってきたと思ったら、間もなく画面は砂嵐です。
結局、電池をフル充電して、切れるまで楽しむ方法となりました。しかし電池の容量が少ないので、連続使用していると15分程度で切れてしまいます。そして充電に1時間・・・。思うように遊べません。
コントローラに接続する専用の充電池はこちらです。
1.2V、80mAh。小さな容量のニッカド電池です。1.2Vの電圧が確保できれば良いのなら、単4や単3のニッケル水素電池を使用すれば良いように思えます。
レールからの集電なら6~7Vが必要なのに、充電地は1.2Vで良いとは、走行中は結構な速度での使用を想定しているようです。レール集電の端子に常に6~7V以上の電圧を確保するよりも、充電池のコードをぶった切って代わりの電池で1.2Vの電圧をかけるほうが簡単に思います。
17m級のシャシーに積める電池ボックスとして、単4電池の1本用のものを購入してきました。名古屋の大須の第2アメ横ビルのパーツセンター内の店で55円。スイッチはありませんが、使用しないときは電池を外しておけばよいので問題ありません。こういう部品の値段というのは、何十年経っても変わらないのですね。小中学生の時に電気工作をしていた頃とほとんど同じ価格です。
真ん中のコントローラー部分をもう少し前に押し出せば、単4電池ボックスは積める感じです。
単4ニッケル水素電池は、電圧は1.2Vですが、電流は870mAh。TC-9付属の電池の8倍以上の容量なので、計算上はロスを入れても1~2時間は遊ぶことができるはずです。しかも汎用の電池なので、複数用意しておけばずっと遊べる・・・。夢のトレインスコープライフが始まります。って、走らせるレイアウトがちんまいのしかないのが残念なことです。
単3のニッケル水素電池なら更に単4の3倍の2000mAhになり、1本の電池でトコトン飽きるまで遊べるのですが、この車両には積めないので断念します。
TC-9に付属の電池のコントローラとの接続部分のコネクターのコードを切断して、購入した電池ボックスのプラスマイナスの端子に接続することにします。
赤と黒のコードが出ていますが、多分赤がプラスなのでしょう。まさか逆にはなっていないと思いますが、万一のことを考えて確認したほうが良さそうです。一瞬の手抜きで貴重なトレインスコープを破損してしまうことにならないとは限りません。
永らく使用していなかったテスターを持ち出し、極性を確認しました。赤がプラスで間違っていませんでした。当たり前ですが・・・。
付属の電池はフル充電状態で、ちょうど1.2Vです。これで安心して単4ニッケル水素電池の使用を前提として作業を進められます。
コネクターのコードは短いので、別のコードを半田付けして延長します。
いつまで経っても下手くそな半田付け作業ですが、このくらいは私の様に適当な作業でもなんとかなります。結果的に、赤のプラス側は延長する必要がありませんでしたが・・・。
元々のコードと同じ太さのコードが道具箱にあったので使用しました。マイナス側は黒いのが無かったので、緑色コードで代用します。
延長したコードを電池ボックスの両端の端子に半田付けします。
購入した電池ボックスは、両端にプラスとマイナスの端子がある簡単なタイプのため、プラスはコントローラのすぐ後ろに位置しますが、マイナスは電池ボックスの後ろ側までコードを延長する必要がありました。
元のシャシーに載せてみると、長さはぎりぎりの感じながらも重量バランスも良く、無事走行します。幅もシャシーの幅からはみ出ることはありません。
もうレールから集電する必要は無いので、コントローラから伸びている2本の集電コードは根元から切断してスッキリします。
本当は車体を被せた方が格好良いことはわかっているのですが、カメラが正面しか向けられないのは困るので、機械むき出しです。しかも、このシャシーを継続使用するかどうかは決めていないので、両面テープとマスキングテープでの仮止め状態での運用です。運転しているときは、カメラからの映像を見ているので、気にしないことにします。
将来、大きなレイアウトを作成してカメラを正面に固定できる際には、きちんとシャシーに固定し、車体を被せた格好良い状態の改造を施すと思います。
映像も安定して送られていますので、改造は成功のようです。
走行試験はうまくいったので、気になるのは持続時間です。「昭和の鉄道模型をつくる」のレイアウト上に置いた上記の状態でしばらく放置しました。
上の映像が、コンポジット映像信号のRCA端子(普通のビデオ端子)を通じてパソコンのキャプチャーボードに繋がり、ずっとモニターに映っている状態です。もちろん、テレビに接続すれば、もっと大画面で楽しめます。
そのまま1時間ほど放置しましたが、全く映像は乱れることが無かったので、長時間運用も問題なさそうです。レール集電よりも安定して電力供給ができるので、車両に電源を積む方法はなかなか良かったようです。でも、仕様書に無い改造をしているので、壊れても全て自己責任ということになります。想像ですが、このトレインスコープを買われた方の多くが同様の改造をされているような気がしてなりません。
トレインスコープTC-9購入以来、電池の残量ばかり気にしてしまい、ゆったりと前面展望映像を楽しむことが出来なかったのですが、これで心おきなく連続使用ができるようになりました。子供の頃からの楽しみであった、「パノラマカーの一番前の席」の気分が、自分のレイアウト上で楽しめることになりました。
次の改良は、先端のカメラの角度調整を簡単にすることになります。
小さいレイアウトでは直線部分が少ない上にカーブの半径が小さいため、正面にカメラを向けていたら、カーブの外側ばかり映っていてつまらないのです。ミニレイアウトは土台のボードぎりぎりにレールを敷いてありますので、レイアウトの外側ばかり見ていることになります。内部に作りこんだジオラマはほとんど見る事が出来なくなってしまいます。
そのためにカーブの内側に向けるようカメラの角度を調節して、カーブ時の進行方向を見ながら進むことができるようにしています。
実はこのアイデアは、昨年の2月~3月にかけてNHK教育にて放送されていた趣味悠々という番組の「ようこそ!鉄道模型の世界へ」の中で、イラストレーターで模型作家の諸星昭弘さんが紹介されていたものです。番組内ではHOゲージでしたが、やはり小半径カーブのレイアウトだったためにカメラが内側に大きく振られていました。諸星さんは「昭和の鉄道模型をつくる」の第2巻にも登場されています。作品の、小さな空間に凝縮されたナローゲージの世界は絵本の世界のようで、素晴らしい夢の「諸星ワールド」です。
但し、進行方向が逆になったらカメラの角度を逆にしないといけませんし、大きなレイアウトに持っていった際には正面に戻さなければなりません。
現在は、カメラをシャシーに両面テープで貼った上、マスキングテープで仮止めしていますが、もう少し簡単に角度を変えられるような改良をしていきたいと思います。
「昭和の鉄道模型をつくる」の作成段階において、随時、走行映像を録画して公開します。毎週というわけにはいきませんが、毎月くらいの頻度にてアップしようと思います。でも、あまりに変化に乏しいときはパスすることもあるので不定期になります。ご了承下さい。
だんだん完成に近づく状態が、レイアウト中の走行車両の視点にて一緒に楽しんでいただければと思います。
前回はこちら
作成中の「昭和の鉄道模型をつくる」レイアウトのトレインスコープTC-9走行映像
次回はこちら
昭和の鉄道模型をつくる 24巻
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コメント
こんばんわ。
走行映像楽しみですがYUJIさんも
あまり無理をなさらずに。(^^
投稿: ミラノ | 2008年1月 9日 (水) 23時00分
ミラノさん、おはようございます。
>走行映像楽しみですがYUJIさんも
>あまり無理をなさらずに。(^^
ご心配かけてすみません。
毎晩遅くまで遊んでないで、早く寝なさい!と妻にも叱られております(^^;;
投稿: YUJI | 2008年1月10日 (木) 07時38分
こんばんわ。
こういう模型関係は女性の方には
理解されずらいですよね。(^^;
投稿: ミラノ | 2008年1月10日 (木) 19時50分
こんばんは^^
素晴らしい改造ですね^^♪
YUJIさんのブログを知らなかったら、ポポンデッタで車両組み込みまで頼んじゃうとこでしたwww^^;
秋葉にトレスコを買いに行ったついでに、電池ボックスも一緒に買ってきます^^
あ!半田・・・・・・
小学校の時に、一度やったきりなんで^^;
なんとか頑張りますwww
ホームセンターにも行かなくてはwwwww
道具がいろいろと揃ってきちゃいますねww
テスターは、買いませんが^^;
>子供の頃からの楽しみであった、「パノラマカーの一番前の席」
ん!それ凄くわかります^^
自分も、小田急のロマンスカーの1番前の席は憧れでしたwww
実現したのは、大人になってからでしたが^^
小さい頃は、電車の先頭車両に乗って、運転席を見ながら進んで行く車窓を楽しんでましたしwww
あの頃は、電車の運転手にもなりたかったな~~~
今月中には、トレスコをゲットして楽しむつもりですww
では^^また遊びにきます^^
投稿: タグ | 2008年1月10日 (木) 21時15分
>ミラノさん、こんばんは。
>こういう模型関係は女性の方には
>理解されずらいですよね。(^^;
そうですよね。
妻も私もお互いの趣味に口出しすることはしませんが、何が面白いのか解らないと思います。寝不足を心配してくれているのはわかるのですけれど・・・。
ただ、世の中には、私のブログにコメントを寄せていただいているポップンさんの様にご夫婦で鉄道模型を楽しんでおられる方もあり、私なぞは羨ましく思います。
寝不足などで生活に無理がかかっては元も子も無いので、ぼちぼち楽しんでいくことにします。
>タグさん、こんばんは。
ポポンデッタでは、トレインスコープを車両に組み込む作業までやってくれるのですか!
名古屋ではそんな店はありませんし、羨ましい反面、しばらく(1時間ぐらい)線路に置いて充電しておかないと満足に使えないという不便を味わうことになってしまう気がします。また、カメラが正面だけを向いていては、ミニレイアウトの場合、作りこんだジオラマは殆ど映りません・・・。
電池ボックスを車両に積むことはおすすめですよ(^^)
テスターは買う必要はありません・・・。赤がプラスは間違いありませんので。無理に半田付けしなくても。コードを繋げれば大丈夫だと思います。
小田急のロマンスカーの一番前の席、私も大人になってから出張の時に何度か乗りましたが、結構おじさん比率が高いのに驚きます。車内販売のコーヒー飲みながらの一時は至福ですね(^^)
名鉄パノラマカーの一番前の席は、今でも中部国際空港行きの急行等で乗ることがあります。小田急よりも大衆的ですが、やっぱりおじさん(おじいさんも)多いです!
トレインスコープで、電車の運転手の気分になれますよ!
でも、夜更かしにご注意です(^^)って、私の事でした。
投稿: YUJI | 2008年1月10日 (木) 22時36分
明日からの趣味悠々の第二弾、
ぜひご覧下さいネ!!
投稿: 三波豊和 | 2008年3月30日 (日) 13時49分
三波豊和さん、ご本人ですか!
コメントありがとうございます。そういえば、明日から趣味悠々の鉄道模型の第2弾が始まるのですね。
今度はNゲージの、しかも懐かしい情景との事。
絶対に見逃せません。録画してしっかり拝見するつもりです。
テキストを早く買ってこようと思います。
これからも宜しくお願い申し上げます。
投稿: YUJI | 2008年3月30日 (日) 20時06分