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2008年8月30日 (土)

トヨタ博物館企画展「世界の名車展」

一昨日からの大雨はまだ今日も続いており、今日も一日強く降り続きました。岡崎市で大きな被害にあった場所では片付きもままならず、不便な状況であると思われます。今のところ、私や妻の実家では何の被害も無いのが幸いですが、お知り合いにも被害にあわれた方がおられるので、早い天候回復が望まれます。

昨日まであれだけ雨が降ったので、今日は晴れることを望んで、蒲郡のラグナシアのプールにでも遊びに行くぞ、などと考えていたのですが、朝から大雨洪水警報・・・。車が水を激しく跳ねる音で目覚めたときに諦めました。いくら夏休み最終の週末だからといって、雨降りにプールに出かけていては、聞き分けの無い子供のようです。

妻が朝の内に名古屋に用事があったのですが、電車のダイヤも乱れている状況なので心配なために車で送り迎えします。帰りに久し振りにトヨタ博物館に寄ってまいりました。私も妻も車好きなので、年パスがあったら欲しいほどの博物館ですが、雨でも降らないと行かないというのではまだまだ思い入れが足りませんね。

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トヨタ博物館では、4月8日から9月28日までの長期の企画展として、「世界の名車展」と称する蔵出し展が開催されています。普段はバックヤードに収容されている車を整備して展示するもので、今回はちょっと古いタイプの車8台が展示されています。どれも魅力的で、4月に特別展が始まって以来、早く見に行くつもりが8月となってしまっていました。

トヨタ博物館企画展「世界の名車展-あなたの大好きなクルマ、ここに集まる-」
http://www.toyota.co.jp/Museum/data/h129_1.html

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企画展の最初に展示してあったのが、1955年式のメルセデス・ベンツ300SLです。石原裕次郎や力道山を始め、当時の大スターたちが愛した名車です。流麗なスタイルに惹きつけられます。意外と小さいことに驚きます。

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ガルウィングのドアは開いていたので、運転席が覗けます。
チェック柄のシートがカジュアルな印象を与えます。ドア下の敷居が高く幅広いので、スカートの女性が乗り込むのには苦労したことと思われます。
この300SLは完全レストアされていて、博物館内のテストコースを走行する映像が流れていました。

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次は、同じくガルウィングドアが印象的な、1982年式デロリアンDMC-12です。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズでタイムマシンとして使われた有名な車です。無塗装のステンレスのボディには繊細なヘアーラインが走っており、うっかりカバンや上着で擦ったらすぐに傷が付きそうです。でも、初見での印象は「なんだか流し台みたい」でした・・・。
運転席、助手席とも大きくガルウィングドアを開け放っています。80年代に流行した直線的なスラントノーズは、ジョルジェット・ジウジアーロのデザイン。同時代のジウジアーロのモデル、ロータス・エスプリやBMW M1に通じるものがあります。

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同じガルウィングでも、300SLよりはずっと乗り込みやすい構造です。メーターパネルは直線的で、いかにも80年代のスタイルです。同世代のフェラーリやランボルギーニ等のスーパーカーよりもすっと運転しやすそうです。先月は、このデロリアン展示にちなんで、7台の愛好家の方々が愛車に乗ってトヨタ博物館に集合されたそうです。さぞ壮観だったことでしょう。

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リアバンパーには「NISSHIN STEEL」のステッカーが貼られています。この車、日新製鋼さんで修理したのでしょうか。確かに普通の板金の技術では手に負えなさそうですね。

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お馴染みフォルクスワーゲンですが、このクルマは1951年式の初期量産タイプです。リアウィンドウは二つに分割されています。トヨタ博物館の常設展示には、同じビートルのプロトタイプのレプリカがありますので、並べて違いを見たいものです。

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可愛い赤色の1959年式モーリスミニマイナーです。
このミニは、最近まで改良を重ねながら製造され、BMW製の今のミニに受け継がれていますが、ミニといえばこのスタイルを思い浮かべるほど馴染みがあるモデルです。このミニは、運転席窓が引き戸タイプとなっている初期モデルですが、きれいに復元されて走行可能との事です。

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日本車もあります。まずは1970年式のニッサンフェアレディZです。いわゆる初期型のZ432ですね。カッコイイ!
初期型Zはなんともコンパクトなモデルですね。レストアが終ったばかりのようで、ウレタン塗料で再塗装されたボディは光り輝いています。ロゴプレートは仮止め状態でした。

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もちろんトヨタ車も展示されています。1983年式カローラレビン、通称ハチロクです。
今でも大切に乗られている車を見ることが出来ます。この赤いレビンは、フロントグリルが回転するモデルです。FRで軽く運転が楽しいというのは、現在の我が家の車であるBMW118iにも通じるものがありますね。もっとも我がBMW、レビンよりも一回り大きいですが。

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今回最も異色の展示車は、希少な1948年式タッカー・トーペードです。
フランシス・コッポラ監督の映画「タッカー」でも有名なクルマです。戦後のアメリカのビッグ3(GM、フォード、クライスラー)に独自の先進技術で挑戦したものの、ビッグ3の策略に落ちて倒産した悲劇の天才、プレストン・タッカーが作った名車です。僅か51台しか生産されなかったこの車、バブルの時期にトヨタが大枚はたいて買い入れたことは知っていましたが、ずっと公開されていませんでした。今回、トヨタ博物館に行った最大の目的は、このタッカーを見るためです。今でも51台の内、46台が現存するといいます。

古いアメリカ車だけあって、今回の特別展示車の中でもひときわ大柄です。でも、流れるようなボディラインは手作りならではの美しさです。まだレストアが終っていないのか、ドアのチリが合っていなかったり、ボディの傷も多いですが、きちんと整備されてから常設展示に移ることを楽しみにしたいと思います。実際に走行できる状態なのかどうかは不明です。

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特別展の最後は1974年式トヨタランドクルーザーです。
40系ランクルです。4輪駆動はすべて「ジープ」といっしょくたにされていた時代のランクルですね。今も愛好家が多い車ですが、現代の豪華で重厚、そしてモノコックボディのランクルとの共通点は車名だけと思われるほどに無骨で飾りっけの無い実用車です。きれいにレストアされて飾られていました。

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トヨタ博物館では、特別展示以外の楽しみとして、「昭和の鉄道模型をつくる」のレイアウト内に設置したカーコレクションの実車が展示されているのを見られるということがあります。実は、私の昭和の鉄道のレイアウト内に設置してある車の実車は全てトヨタ博物館で見ることができるのです。
まずはトヨペットコロナです。2代目のこのコロナ、ボンネット左側には「CORONA]のロゴプレートが斜めに貼り付けてあったのですね。カーコレのものは単なる傷のように見えたのに、実は細かいところまで再現されていたということになります。

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昭和の鉄道のレイアウト内のコロナです。
レイアウト右手前の洋館付き和風住宅の前でお父さんが洗車しています。

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駅の左側のタクシー車庫の中にもコロナがいます。ライトを点けて待機中です。テールランプは車庫奥のミラーで確認することができます。

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次はダットサン・ブルーバードです。
トヨタ博物館には、トヨタ以外の国産車も多数展示されています。コロナのライバル車だったブルーバードはコロナに隣接して展示されています。

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レイアウト内のブルーバードは、商店街の中に設置してあります。
ツートンカラーで博物館展示車とはイメージが異なりますが、同一車種です。手前の交番の横にパトランプを回転させているのはコロナのタクシーです。コロナもブルーバードも、実車は現代の車と比べてコンパクトであったことがわかります。

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プリンスグロリア・スーパー6です。
美しく、スタイリッシュなグロリアは、トヨタ博物館の展示車両の中の私のお気に入りの一つです。やはりライバル車のクラウンの隣に展示されています。アメリカンな雰囲気のボディは大柄に見えますが、5ナンバーサイズです。

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レイアウト内にはグロリアは2台設置されています。
1台は駅前通りのタクシーです。4灯のヘッドライトは、外側の2灯がロービームで、内側の2灯はハイビームなので、通常は外側の二つだけが点いている状態だと思われますが、模型では点灯効果を高めるために4灯すべて光らせています。もちろん、天井灯も光ります。150分の1のサイズでも、実車のシャープなラインがよく表現されていると思います。

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もう一台のグロリアは、商店街のはずれで踏切待ちをしています。
少々トレッドが狭くて足元がすぼんでいる印象を受けます。車軸延長の改造を行っておけばよかったと思いますが、今さら無理なので諦めます。

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新館の方には、働く車としてダイハツミゼットが展示されています。カエルの様な愛らしいマスクの3輪自動車は、今となってはおもちゃのように小さなボディです。

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レイアウト内のミゼットは、左奥のスペースに設置しています。
火の見やぐらの前の田舎道をトコトコ走っているという設定です。

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博物館の入口近くには、ボンネットバスが屋外展示されています。
レイアウト内のいすゞのボンネットバスとは異なり、トヨタのボンネットバスです。同時代に複数の会社でよく似たスタイルのバスを生産していたのでしょうね。
このバスは内部にも入れます。今のバスと比べてあまりに狭くて天井が低いことがわかります。今にも走り出しそうなくらいの状態の良さです。

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レイアウト内のバスは、いすゞBXD30です。
スタイルはトヨタのバスと似ていますね。駅前の通りと、バス車庫内の2箇所に設置しています。グロリアと同様、中心の2灯はハイビームなので通常は2灯のみの点灯だと思われますが、せっかくライトがあるので4つとも光らせています。

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お土産は、憧れのトヨタ2000GTのインゴットストラップです。
マスコットの2000GTを塗装すればレイアウトに設置出来るかとも思いましたが、小さすぎました。残念。これはコレクションとして保管しておくことにします。

今日の東名高速は、激しい雨の為に岡崎-名古屋間ずっと50km/h規制がかかっている状態でした。ごく初期には電気系統のトラブルが頻発したBMWでしたが、新車の最初の1年を過ぎる頃にはすっかり落ち着いて今では大雨でも問題ありません。微妙にDTCが作動しているような感触があったので、路面に水が浮いている相当危険な状態であったようです。
帰途、高速を降りてからは岡崎市内の各所で道路冠水し、いつも通るガード下は通行止めとなっていました。
早く雨が止んで、被害地域の水が引いて欲しいものです。

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コメント

こんばんは(゚▽゚)/雨を利用してトヨタ博物館に行くあたりさすがですね^^

都内にはアムラックス位しかトヨタ車が見れる所が無いのでうらやましい限りです。

前にいた日本交通のタクシーはイギリスの個人所有の博物館にあるなんて話しを聞いた事がありますが何か不思議な感じがします。

仕事柄クルマは勿論好きなのでどこかでイベントでもあれば見に行きたいと思います。

投稿: 三日月 | 2008年8月30日 (土) 22時41分

こんばんは。

相変わらず、変な天気が続きますね。
この近辺でも、あちらこちらで冠水しています。
ほんと、早い天候回復が望まれます。

トヨタ博物館なんて楽しそうな所へ行かれましたね。
特にレトロな車を実際に見られるなんて、羨ましいです。
昭和の匂いがプンプンですね!
細かなディティールの参考になりそうですね。
タイヤの渕を白くすると、面白そうですねぇ。

投稿: TETSU | 2008年8月31日 (日) 01時39分

昔の車、いいですよね。
私も数年前伊香保の自動車博物館で2000GTやZに会ってきました。
Z432も展示している所はトヨタさんも太っ腹ですね。
実は2000GTは無理にしてもこれを買いかけたんですがメンテの事を考えて諦めた事があります。勿論社会人になってから中古をですが、何しろ私の学生時代の憧れの車でしたから。
現実は「いつかはジャガー、ずっとホンダ」です。weep

投稿: カズキ | 2008年8月31日 (日) 08時51分

>三日月さん、おはようございます。

大雨洪水警報が出ている中ではプールに遊びに行くわけにも行かず、トヨタ博物館行きとなりました。数百台の古い自動車を眺めているのは楽しいので、年に数回訪れています。

タクシーは欧米ではファンが多いのですよね。
トヨタ博物館保存の円タクや初代クラウンのタクシーなど、今でも乗ってみたくなりますね。


>TETSUさん、おはようございます。

ようやく今日は晴れそうですね。しかし今日は同窓会に出掛ける妻を見送って留守番です・・・。

トヨタ博物館、楽しいですよ。昭和の自体の懐かしい車もいっぱいです。ほとんど全て動態保存だそうです。こつこつレストアしている資料も一部残っています。

昔のタイヤは側面が白いものが多かったですね。細かい作業になりますが、リアルにするポイントとなりそうですね。


>カズキさん、おはようございます。

トヨタ博物館、トヨタの車はそんなに多くなく、各社の車が揃っていますよ。日産のスカイラインGTBや縦目セドリック、ホンダは初代シビックやN360、今回特別展示のバモス、マツダのコスモスポーツ、日野コンテッサ、いすゞ117クーペなど、懐かし車勢ぞろいです。レースカーもトヨタ7の隣にプリンスR380を展示するなど、自社の車を贔屓することなく収集しているようですね。
ジャガーもSSジャガー100という、1930年代の素晴らしくカッコイイスポーツカーが展示されていて惚れ惚れします。

投稿: YUJI | 2008年8月31日 (日) 09時44分

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