「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第21号
デアゴスティーニ刊、パーツ付きマガジン「フェラーリ・グランツーリズモ」(エンツォ・フェラーリをつくる)の第21号です。
今週の冊子の特集は、1996年式の550マラネロです。
フェラーリの12気筒エンジンを積むフラッグシップのベルリネッタは、1973年の365GT4BBから、1995年に生産が終わった512Mまで、22年に亘って180度V型12気筒のボクサーエンジンをミッドシップに搭載したモデルが続きました。しかし、1996年には65度V型12気筒のFRレイアウトの550マラネロが後継となり、365GTB4デイトナ以来の、ロングノーズ・ショートデッキのゆったり快適な高性能GTとしてのフェラーリ・ロードカーの王道に戻りました。
しかし、日本にはスーパーカーはミッドシップ!というスーパーカーブーム以来の価値観が根強く、マラネロ登場当時は製造中止になったテスタロッサ系の価格が高値になって、逆にマラネロは値崩れの激しいモデルになってしまいました。
実際に見ると、流麗なスタイルでとてつもなく格好良いクーペです。フロントエンジンといっても、ギヤボックスをリヤに積んで前後輪荷重を50:50にしていますし、直進案転生も向上していますので、サーキットのタイムも512Mよりかなり早い高性能車です。
実車に乗ることは叶いそうもないので、今後、プラモで製作したいと思っています。
今週の部品は、リヤのタイヤハウスやエアインテークです。
相変わらずスカスカに軽いパッケージです。大きく厚みのあるパッケージの大半は梱包材となっています。食品や日用品ならば、過剰包装で告発されかねませんが、書籍カテゴリーでは問題にならないのでしょう。
部品の一覧です。
タイヤハウス(リヤ/左)、エアインテーク(左)、ビス2本(CCタイプ)、ビス2本(Wタイプ)、ビス10本(Pタイプ)、オイルクーラー(左)です。
今回もたくさんのビスが付属してきますが、CCタイプとPタイプのビスは保管です。ビニール袋にメモ書きしてビスケースに直行です。いつ使用するのかはわかりません。
エンツォ・フェラーリの実車のタイヤハウスはドライカーボン製ですが、このパーツにもカーボンのパターンをプリントしたシールが貼ってあります。エンジンフードを開けたときに目立つ部分なので、カーボンの表現がなされているのは好ましく思います。
エアインテークは、最初から空気取り入れ口にメッシュが張られています。
プラモデルではメッシュを自分でカットして貼り付けるという作業があるのですが、そういった微妙な作業の一切は、このモデルでは省かれています。
また、組立てガイドには「今号提供のエアインテークには磁石を使用しており・・・」と記載があるので、ピンセットを近づけたら持ち上がってしまいました。相当強力な磁石が取り付けられています。パーツをテレビやモニターの上に置くなどは厳禁ですね。
今回は組立作業があります。
Wタイプのビスを使用して、タイヤハウスにオイルクーラーをねじ止めする作業です。オイルクーラーのパーツは金属製となっています。
1箇所のねじ止めだけなので、1分で終わってしまう作業です。但し、タイヤハウスを取り付けるシャシ部分はまだありません。
タイヤハウス部分のカーボンパターンは、タミヤのプラモデルでも貼り付け指示があったものの、この模型のようにきれいには貼り付けられませんでした。マークソフターやマークセッター等のデカール貼り付けのツールがあることに気づいたのはプラモが完成した後のことです。
このデカールをユーザーが貼り付ける仕様になっていたら、失敗者続出となったことでしょう。多分、私も失敗しそうです。
エアインテークは今回取り付けるという指示はありませんが、簡単にはめ込むだけなので後で取り外せます。ビス止めするわけでもないので、しっかり固定したい場合は接着剤を使用する必要がありそうです。金属製のオイルクーラーとエアインテークの磁石が作用している様子は無く、この磁力は他の部分の金属パーツ、あるいは他の磁石との間に使用させるもののようです。
但し、タイヤハウスの取り付けはしばらく先のことになるので、しばらくは大切に保管することになります。オイルクーラーを取り付けると元のパッケージに収まらないので、カッターで少し穴を開けました。カーボンデカールを傷つけたくないので、養生しておく必要があるのです。
次回の22号の部品は、今回に引き続き、リヤのタイヤハウスとエアインテークです。右側パーツとなります。
エンツォのエアインテークは左右で形が異なるものの、今回と同じ作業になると予想されます。車への取り付けはモノコックやフレームが来てからになるので、これらはしばらく保管しておくことになると思います。
前回はこちら
「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第20号
次回はこちら
「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第22号
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コメント
私も71号入手しました。作業が簡単なので、未開封でしたが、YUJIさんのタミヤのコメントをみて、カーボンファイバーで見事に失敗した、私としては、あわてて、開封しました。しかしよく見るとデカールはあとで貼るワーニングプレートのことではないでしょうか。
各号に10本づつの破損、紛失用の予備ビスがついていますが。ビスの構成を複雑にしすぎたためのセーフティーネットでしょうね。これらの封を開けないよう頑張りましょう。ついでに、中国では、市場で流通していないモデルが店頭でなく、店長の私物をゆずる、という形で手にいるそうですね。もしかしたら、made in chinaのこのエンツオの完成品の出現を防ぐために、ビスをパズルのようにし、ブラックボックス化したんでは、などといらぬことを考えつきます。
投稿: honest | 2009年1月29日 (木) 10時32分
honestさん、こんにちは。
カーボンデカールについて、ややこしい書き方にてすみません。
後で貼り付ける予定のデカールはワーニングプレートですね。既に最初から貼ってあるカーボンパターンは、タミヤのプラモなどに付属してきたカーボンデカールに似ていますよね。
私のタミヤ1/24エンツォ・フェラーリは、シート背面やダッシュボードなどは何とかうまく貼れたのですが、タイヤハウスは一部剥がれてしまっています。
毎回たくさん付属してくる意味不明のビスについての推察、大変興味深く聞かせていただきました。中国生産には、様々なメリットとリスクが交錯しているのですね。
ビスはビニール袋にメモ書きして、引き続き大切に保管とします。
投稿: YUJI | 2009年1月29日 (木) 12時53分