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2009年3月 6日 (金)

隔週刊アシェット「ジェームズ・ボンド公式DVDコレクション」第2号のオリエント急行

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アシェットのDVDマガジンコレクションの「ジェームズ・ボンド公式DVDコレクション」は、790円というお得価格の創刊号だけ買うつもりだったのですが、水曜日に発売になった第2号も理由があって購入してしまいました。2号以降は1980円です。この値段ならば、普通にセルDVDが買えるかもしれません。詳しい解説の冊子が付く分をどう評価するかです。

第2号のDVDは、1963年製作の第2作、「ロシアより愛をこめて」です。テレビの映画劇場で何度も見ています。
初期の007のご都合ハプニングとB級アクションいっぱいの作品です。劇中に、イスタンブールからロンドンに向かう「オリエント急行」が登場し、重要な舞台となっています。あまり場面を覚えていないのですが、この機会にじっくりと当時のオリエント急行の描写を確かめたいので第2号も購入したワケです。また、この作品に出演している女優のダニエラ・ビアンキは、歴代ボンドガールの中でも群を抜く美貌の持ち主です。再び美しい彼女の姿を画面で見たいから、と言うこともあります。

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この作品の中でのオリエント急行は、中盤からクライマックスに入る手前の部分に登場します。
ボンド達が乗り込むシーンで、ワゴン・リ客車の外観が映ります。しかし、客車側面の紋章も無く、窓枠の装飾もありません。何となくオンボロ客車に見えます。現代の観光列車であるVSOEとは大きく異なる様子です。本物はこんなものだったのでしょうか。

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牽引機の蒸気機関車が何度も映ります。
60年代にはまだ東欧では蒸気機関車は現役だったのでしょう。

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客車はコンパートメントです。
ニス塗りの重厚な感じですが、随分と質素です。きらびやかなオリエント急行を想像するとがっかりします。ヨーロッパで当時普通に走っていた寝台車そのものと言った感じです。ワゴン・リだから、オリエント急行だからといって特段豪華な列車ではなかったのでしょうか。
このコンパートメントは映画用セットで、本文解説では美術監督が本物の列車に乗って調査したが、本物は古臭すぎたのできれいにして豪華感を出した、と書かれています。じゃあ、本物はもっと質素だったって事ですね。

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お色気いっぱいの美しいダニエラ・ビアンキ扮するロシア工作員タチアナ・ロマノヴァと、ショーン・コネリー扮するスケベ大王007ジェームズ・ボンドのツーショットもふんだんにあります。窓の外を流れる景色はバレバレの合成で、当時の映画技術のつたなさがわかります。でも、ハラハラドキドキの連続というストーリーで楽しませてくれます。

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食堂車の描写もあります。
しかし、食堂車もコンパートメントと同様、ただ古臭い客車です。予約せずに席に着き、普通に料理や飲み物を注文しています。当然、服装も正装する必要も無く、ボンドもいつものスーツ姿です。
うーん、何度も見ている映画なのに、オリエント急行のシーンがあまり印象に残らなかったのは、ごく普通の列車だったからでしょうか。
実際に定期列車として走っていた頃のオリエント急行は、ちょっと一等車比率の高い、普通の定期列車だったのかもしれません。この映画に使用された60年代の列車は、まだワゴン・リ社が運行していたのですが、その内、普通の夜行列車の名前になってしまったようです。後年、観光列車として復活した豪華なのは別物のようです。

88年当時に、パリからザルツブルグを往復するときに、「Orient Express」という列車名の夜行列車に乗りました。夜行も普段は2等座席車に乗っていたのですが、この時は奮発して2等クシェット(簡易寝台)をとり、横になって寝ていきました。
しかし、食堂車も繋いでいませんし、各国の古い普通の客車を連ねているだけの薄汚れた夜行列車でした。これがかつての栄光のオリエント急行の成れの果てだったのです。
今もストラスブールからウィーンを結ぶ国際夜行列車に、「Orient Express」の愛称が付いているようです。

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今運行しているオリエント急行は、豪華車両を連ねた観光クルーズ列車です。KATOのNゲージ模型の「オリエントエクスプレス'88」も同様で、定期列車に使用されていた客車というわけではなさそうです。
これは「世界の車窓から」の中に出てくるVSOE(ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス)の客車内です。豪華絢爛です。いつか乗ってみたいものですが、昼間運行の列車でも15万円位するので、まだまだ無理ですね。

さて、このシリーズのDVDはデジタルリマスター版で美しく、携帯電話のドコデモシアターでもテレビやPCでもきれいに見えます。しかしこのシリーズの大いなる不満は、解説冊子の文章です。
解説文は訳文と思われます。私が言っていてはいけませんが、これがまたあまりに拙い文章で、読み進めるのに苦労します。きっと原語ではワクワクしてくるような盛り上がりの箇所も台無しになっている様子です。推敲して書き直すだけの手間をかけられないのでしょうか。
同じく訳文で読むのに苦労するデアゴスティーニの「フェラーリ・グランツーリズモ」よりも酷いのは困ります。

この「ジェームズ・ボンド公式DVDコレクション」、第3号は2006年発表の「カジノ・ロワイヤル」です。旧作ならば買う価値がありそうですが、次回はパスすることになりそうです。
トヨタ2000GTが登場する7号の「007は2度死ぬ」は欲しいのですが、それまで書店の店頭で売られていることを願う次第です。

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コメント

ダニエラ、私も同感です。・・・オリエントエクスプレス、当時まだ共産圏だった、ザグレブなどを通過するときは、変に緊張したおぼえがあります。隔世の感がありますね。
 旧作ピターセラーズのカジノロアイアルの超どたばたは独特で楽しいですね。

投稿: honest | 2009年3月 6日 (金) 21時44分

PS つでにセリフの一節
James Bond: You're one of the most beautiful girls I've ever seen.
Tatiana: Thank you, but I think my mouth is too big.
James Bond: No, it's the right size... for me, that is

投稿: honest | 2009年3月 6日 (金) 22時38分

honestさん、こんばんは。

ボンドとタチアナが初めて会った(それもベッドで!)時の。エスプリの利いたセリフ、ドキドキします。
実際にはダニエラ、とても厳格で清楚な女性だったそうですが、007の映画の中では大胆です。早々と引退してしまって寂しい限りです。
通勤途中に見た結果、やはりこの映画は007シリーズで名作だったと思います。

ピーター・セラーズのパロディ、見たことが無いのです。きっとこちらの方が楽しそうですね。
ダニエル・クレイグ主演の方は一応見たことありますが、改めて買おうとは思いません・・・。最近の007作品は重くって疲れます。

投稿: YUJI | 2009年3月 6日 (金) 22時57分

honestさん、これは狼と赤ずきんちゃんの会話でしょうか。
私、ウブなのでちょっと分かりません・・・

投稿: カズキ | 2009年3月 7日 (土) 13時58分

カズキさん、ベッドに横たわっていたのはタチアナの方でしたよね。大口で襲ったのがボンドとは・・・
そこまですっかり解っておられてウブなカズキさん、カマトト大将と呼ばせていただきましょう。

投稿: YUJI | 2009年3月 7日 (土) 21時19分


 うぶな中年達に、・・・・からの報告。 あのセリフは、imdb
からのコピーです、あのサイトで、memorable quotes など探されると楽しいですよ。

投稿: honest | 2009年3月 7日 (土) 23時20分

> カマトト大将と呼ばせていただきましょう。
バレましたか・・・
お嫌いですか
お好きです
ヤスキヨ漫才を思い出しました。

> あのセリフは、imdbからのコピーです
honestさん、面白いサイトのご紹介ありがとうございます。
ちょっと懐かしいヤツを検索してみました。

このセリフ、トダナッちゃん(この映画は違うかな)はどう訳したのか興味があります。

投稿: カズキ | 2009年3月 8日 (日) 08時25分

私がボンドならこういうセリフになります。
Tatiana: Thank you, but I think my mouth is too big.
Kazuki: Yes, it's the mouse size... for you, that is
失礼しましたcoldsweats01

投稿: カズキ | 2009年3月 8日 (日) 10時15分

むむむ、スケベ大将ボンドに影響されて、すっかり下ネタになってしまいました。楽しませていただいていますhappy01

投稿: YUJI | 2009年3月 8日 (日) 10時42分

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