「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第42号
デアゴスティーニ刊、パーツ付きマガジン「フェラーリ・グランツーリズモ」(エンツォ・フェラーリをつくる)の第42号です。
今回の冊子や作業は盛り沢山です。組立作業にはしっかり一時間以上を要しています。
前半はほとんど作業が無かった週が多かったことを思うと、このシリーズで最大の作業量だったかもしれません。
今週の冊子の特集は、ミッドエンジンカーの系譜です。1967年のディーノ206GTから2004年のF430までのリヤ・ミッドシップにエンジンを搭載したフェラーリ・ロードカーの特集となっています。
多くが既にこのシリーズの冊子特集にて単独で取り上げられている、あるいはこれから取り上げられる車が多いので、図解や解説資料に重要なものは多くありません。しかし、垂涎の近代フェラーリミッドエンジンカーの写真が時系列に従ってふんだんに掲載されているので、見ているとワクワクする総集編です。幼少の頃のスーパーカーブームの頃からの馴染みの車ばかりです。
まず、ミッドシップレイアウトの市販ロードカー第一弾としてのディーノ206GT(246GT)。
第3号にて単独で特集されています。
そして、365GT4/BB。ようやく本誌に登場しました。この後、512BB、512BBi、テスタロッサ、512TR、F512Mと続いた12気筒ボクサーエンジン搭載シリーズの嚆矢です。
日本で非常に人気の高いBBですが、このシリーズではBBのみ単独の特集がありません(2号、15号とテスタロッサ系は2つもあるのに・・・)。70年代のスーパーカーブームの頃に、カウンタックと人気を二分した365GT/4BBながら、ヨーロッパでの評価は低いのが事実なのかもしれません。
お馴染み308GTB。8気筒フェラーリのベストセラー第一弾です。まだ冊子に単独特集されていませんが、きちんと終盤に登場する予定です。
後ろのF1マシンの312T2は、ニキ・ラウダとの事。結構貴重なショットだと思います。
ミッドシップで4シーターと言うアメリカ受けを狙ったようなモンディアル8。
20号でモンディアルTが特集されています。
288GTO。ターボ全盛期のホモロゲーションマシンです。
28号で特集されています。
328GTSです。
右の見出しには328GTBと書かれていますが、写真はスパイダーモデルのGTSです。写真解説にはきちんと記載されています。328単独の特集は無く、GTBターボや308と同時の紹介になっています。
F40。公道を走るCカーのような車です。
どうしてもF40というと、私の地元での関口氏の炎上事件が思い出されてしまいます・・・。
第4号で単独特集されています。
348TB。次々号の44号で特集の予告がされています。
だんだん現代の路上でも見かけることが出来るような車になってきました。
F355ベルリネッタ。25号の単独特集です。
F50です。
第7号で特集されています。それぞれ単独の特集と被るものばかりですが、写真を見ているだけでシアワセになれる車が続きます。
360モデナ。30号の特集です。
F430。第6号で特集されています。
最後に真打のエンツォ・フェラーリ。時系列的にはF430よりも前の登場となるべきですが、細かいこと言わずに最後に見たいものです。いわずもながの創刊号の特集です。
今回の部品は、エンジン周りの小パーツです。
付属パーツ全部でも掌に載ってしまう程のチマチマぶりですが、今回は組立て指示がたくさんあります。メインフレームにステアリング周りやコクピットの取り付けを行います。
部品の一覧です。
オイルタンク、F1マチック用オイルタンク、給油孔、リレーボックス、冷却水リザーバー、キャップ(小)2個、キャップ(大)、F1マチック用オイルリザーバー、ビス4本(HHタイプ)2.6×8mmです。
前回に引き続き、細かいパーツの多数配布となっていますが、全てを使用するわけではありません。
今回、パッケージの中に組立てガイドが2枚入っていました。
誤って同じものが2枚入ったのかと思ったら、一枚は「35号組み立てに関する訂正とご案内」でした。ステアリングのケーブル取り回しに関する公式ページのPDFの内容です。
多くの方が断線していると思われるステアリングホイールのホーンボタンの配線ですが、作動テストはまだまだ先の53号です。次号の43号で簡単なテスターの作り方とテストの仕方の案内があるとの事。まだスピーカーが無いのでサウンドテストは出来ないながらも、断線チェックくらいは早めにしなければならないでしょう。
今回の作業は、「コクピットの取り付け」です。いよいよメインフレームにコクピットを固定します。
今までに何度と無く仮組みしてきたコクピットですが、ステアリングロッド周りの取り付けと共に本格的に固定します。
メインフレームに加え、12号で組み立てたコクピット、8号に付属して長らく保管してあったバルクヘッドにバルクヘッド用ウィンドウ、前号の41号付属のスタビライザー、ステアリングラック、サイドロッド、Lタイプビス、30号付属のWタイプビス、23号と38号のデカールが組立てに必要です。
30号のWタイプビスなんて探すの大変です。ビスケースの中身をぶちまけて見つけました。
ステアリング周りの取り付けです。
ダストブーツを被せたサイドロッドをWタイプビスでステアリングラックの両端に固定します。
メインフレームのフロント側にスタビライザーとステアリングラックを取り付けるのですが、組立てガイドを見てもサッパリわかりません・・・。ガイドの写真小さすぎです。
以前にエンツォ・フェラーリのプラモを組み立てた時の事を思い出して適当に穴に差し込みます。
ステアリングシャフトの先端を、ステアリングラックの穴に入れる際には、ステアリングシャフトを支えている部分を一旦外す必要があります。これでステアリングホイールを回した際にタイヤが左右に振れることになります。
スタビライザーの中央の穴を赤丸部分のメインフレームの突起に差し込んでおきます。
組立ガイドには記載してありませんが、スタビライザーは黄丸部分の突起が下になるような方向に差し込みます。上下逆だとサスペンションロッドと取り付けが出来ません。
次にコクピットの取り付けです。
久しぶりに取り出すコクピットとバルクヘッドのパーツです。バルクヘッドには、リヤウィンドウを取り付けておきます。
シートベルトにデカールを貼り付けます。
このデカールは水転写式ではなくて通常のシール式です。
フロアコンソールにフラッグのデカールを貼り付けます。こちらは水転写式です。今回貼っておかないと面倒なことになりそうです。
バルクヘッドをメインフレームの突起に差し込みます。
メインフレームにコクピットを取り付けますが、その前にブレーキペダルとアクセルペダルのスイッチの配線のコネクターを繋いでおきます。
コクピットをメインフレームの下側から差込み、HHタイプのビスを使用して3箇所ビス止めします。
基板から伸びている4つのコネクターのケーブルは、フロント部分に引っ張り出しておきます。組立ガイドには指示がありませんが、ケーブルを引っ張り出すために後ほど分解する手順になっているのかもしれません。
フロアダンパーロッドをサスペンションのロアーアームにはめ込みます。更に、ロッドとスタビライザーとをLタイプビスにて固定します。
右側のサスペンションも同様の作業を実施します。
フレーム左後部に給油口及び冷却水リザーバーの取り付けです。
給油口は、下に出ているホースをフレームの穴に差し込んでから突起にはめ込みます。接着剤を使用しないので、外れてこないかが心配です。
冷却水リザーバーのキャップ上面にNo.14のデカールを貼ります。
リレーボックスの表面にNo.04のデカールを貼り、フレーム→後部にリレーボックスとオイルタンクを取り付けて、ようやく今回の作業は終了です。久しぶりに時間の掛かる作業となりました。「工作したっ!」という気分に浸っています。フェラーリのこの模型では久々の感覚です。
次回の43号の部品は、吸気チャンバーです。エンジンの上部に配置するエアクリーナーのパーツです。
エンジンヘッド部分はこの吸気チャンバーで覆い隠されることになるので、大いにコスメティック処理がなされています。カーボンパターンのシールや真ん中に鎮座する跳ね馬エンブレムは最初から取り付けられているようなので、このパーツは組み付けるだけと思われます。
しかし、付属パーツ以外の作業がこのところ増加しているので、次回はエンジンフレームの取り付け作業があるのでしょうか。
シリーズが全体の65%になり、どんどん組みあがっていっているフェラーリの模型です。毎週忙しくなってきそうです。
前回はこちら
「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第41号
次回はこちら
「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第43号
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コメント
ビスの整理、10個ずつの予備、毎回付属する1個の予備ビスの山、疎開させたらすっきりしました。 お世話にならないようがんばりたいと思います。 それにつけても、すごいフェイルセーフですね。Aタイプなどホイール専用と思いますが13本の余裕です。C62の場合ビスの規格がすくなく色々転用できますが、動作まわりの特殊ビスは数が少ないので予備もありませんでしたね。今後破損したら? 企画者のフィロソフィーの違いでしょうね。
投稿: honest | 2009年6月24日 (水) 23時02分
やっとやりがいのある作業になってきましたねー^^
通販なので来週までお預けですが、ちゃんと時間を取って作業したいと思いますっ!
それにしても、もっとうまいパーツ配布できないのかなぁ・・・。
細かいパーツを長いこと保管させることで紛失させて、パーツ販売で儲けようとでもしてるんでしょうか。
この組立手順とかはイタリアのディアゴが考えたんでしょうかね?正直頭悪すぎかと・・・。
投稿: honoca | 2009年6月25日 (木) 02時32分
>honestさん、こんにちは。
なるほど、10個の予備ビス及び1本ずつ余るビスはあくまで予備なので、疎開させれば良いのですね。私も実施したいと思います。
フェラーリの工作が終わった後も使い道が無いビスが大量に余ることになります。
>honocaさん、こんにちは。
今週号はやりがいがありますよ。楽しみにお待ちください。
おっしゃるとおり、毎週バラバラと小さなパーツが保管指示となっていますね。キレイに管理しておかないと、見つけるのが大変になりそうです。毎週、使う分だけ配布するっていう考えは無く、パッケージ内容は提供側の都合を重視しているように思います。
投稿: YUJI | 2009年6月25日 (木) 11時32分
私も組み立てました。
作業が多いと一枚の組み立てガイドでは無理ですね。(毎回の作業量は適当に分散して欲しい物です)
方向の指示とかなかったのでYUJIさん版組み立てガイドが役に立ちました。
配線等の指示がなかったので適当にバッテリーとヘッドライトは前方にその他は運転席側に出してておきました。
また組み上がってからの切断等のトラブルがあったら厄介なので電装関係をチェックしながら組み立てたので余計時間がかかりました。
ついでにバッテリーを所定の位置に収めました。
どのビスを使うのか分からないので輪ゴムで仮止めです。
またスピーカーも付けときました。
テスト用のLEDも付けたのでこれでいつでも電装チェックはできます。(どんだけ断線を恐れているんや)
零戦のDMがデアゴから来ました。大和をやった人に送っているようです。
大和をやった人なら零戦もという安直な発想ですが・・・くやしいですが当たっています。
送り状には大和を愛読していただいた読者さまには特典プレゼントあり、さぞ良い物かと期待したら。
一般の定期購読の特典のヤスリ+カッテングボード1枚だそうです。
私はどうせ書店購入なので関係ないですが・・・
投稿: カズキ | 2009年6月25日 (木) 17時18分
カズキさん、こんばんは。
今週の組立はボリュームがありましたね。ひょっとして、来週もエンジンフレーム取り付けなどでやりがいのあるものになるのでしょうか。
何か手を加えるたびに、断線が怖い模型ですね。
来週号の簡易テスターにも期待したいものです。
>方向の指示とかなかったのでYUJIさん版組み立てガイドが役に立ちました。
お役に立てて何よりです。私は間違えていて、コクピットを再分解する羽目になりました。
零戦、現時点では作業場所がありません・・・。
創刊号は購入するでしょうが。でもその時点でデアゴスティーニの罠に嵌っているのかもしれません。
「まあ、しばらくは大きくなってこないし」とか言ってその場しのぎになりそうです。
投稿: YUJI | 2009年6月25日 (木) 19時52分
ギブアップしそう・・・。
デアゴさん説明下手すぎます・・・。
YUJIさんの写真みたらなんとなくわかるんだけど
スタビライザーが真ん中の筒にはいりません・・・
かれこれ2日かけてますがやり直しても無理です・・・。
投稿: ジマッチ | 2009年7月 1日 (水) 20時12分
ジマッチさん、こんばんは。
本当にこのところのデアゴスティーニさんの組立ガイドは急に解りにくくなりましたね。困ったものだと思います。
私もステアリングラックとスタビライザーにはてこずりました。スタビライザーを上下逆にはめ込んでしまって、後で分解して直しました。
ステアリングラックを先に、後でスタビライザーです。
どうかギブアップなんて仰らずに、一緒にがんばりましょう。
投稿: YUJI | 2009年7月 1日 (水) 20時57分
組みなおしたらなんとか入りました^^
本日43号の制作にはいりました。
メインフレームをひっくり返したり戻したりしているうちに
なんか部品が落ちました^^;
なんとか頑張ってます^^
投稿: ジマッチ | 2009年7月 1日 (水) 21時48分
ジマッチさん、良かったですね。
43号も組立ガイドがクセモノです。公式ページの補足をご覧になって下さい。
エンジンケーブル部分が破損しやすく、私も以前に瞬間接着剤で補修しました。
43号の作業を終えると、エンツォ・フェラーリの内部が相当出来上がったように見えますし、手にしたときに非常に重量感が増します。とても満足して、今も眺めています。
残り1/3です。だんだん組みあがってきて楽しくなってきましたね。
投稿: YUJI | 2009年7月 1日 (水) 21時56分
まだ接続されていない配線は4本ですか?
僕のは5本なんですが、どれか繋ぎ忘れてるのかな?
投稿: たかし | 2009年7月 8日 (水) 00時05分
たかしさん、こんばんは。
あらら、こちらには4本なんて書いてしまっていましたね。
だんだんフェラーリらしくなってきたゾ!
http://yuji.moe-nifty.com/blog/2009/07/post-e3a6.html
の方には5本ってちゃんと書いたのに、書き間違えていたようです。
5本でOKです。
投稿: YUJI | 2009年7月 8日 (水) 19時43分
こんばんは!
教えていただきたいのですが…
ロッドとスタビライザーとをLタイプビスにて固定したのですが、固定するときにかなりズレがあるので半ば強引に穴を合わせました。
組み立てガイドに「コイルのばねを中央に押しながら」と書いてありますがスタビライザーが折れそうなくらいかなりのテンションがかかっているように見えます。
YUJIさんのはどんな感じなのでしょうか?
投稿: manapu | 2009年7月10日 (金) 20時30分
manaさん、こんばんは。
私のパーツは、そんなにテンションを加えなくてもスタビライザーとロッドを接続できました。多少は力を加えましたが・・・。
パーツの精度に差があるのでしょうか。私の一例だけなのでご参考にならず、すみません。
でも、実車の構造を考えても、スタビライザーが折れそうなくらいの力が加わっているのもおかしいです
投稿: YUJI | 2009年7月10日 (金) 20時56分
ありがとうございます^^
パーツの取り付け方には問題なさそうなのですが、不安なのでもう一度分解して中の様子を見てみます。
投稿: mana | 2009年7月10日 (金) 21時34分
分解してみて発見しました!
スタビライザーを差し込むときに突起が下になるような方向に差し込むところを、上下逆になっていました。
YUJIさんが「組立ガイドには記載してありませんが」と黄丸で指摘していたところです。
上下逆だとサスペンションロッドと取り付けが出来ないところを、自分は強引に取り付けていたことになります。
最悪の事態になる前に発見できて良かったです><
YUJIさんの指摘していた写真を見て助かりました。
ありがとうございました。
デアゴスティーニさんの説明不足はどうにかならないんでしょうかねぇ…
投稿: mana | 2009年7月10日 (金) 22時15分
manaさん、不具合が発見できて何よりです。
先程のコメントにて、的確なご指摘が出来なくてすみません。私自身も、最初はスタビライザーを逆につけてしまっていて、コクピットを外して組みなおしたのに、manaさんの不具合の原因がはっきり分りませんでした。
今週号(44号)は親切な解説のようですね。ムラがあるようです。
投稿: YUJI | 2009年7月10日 (金) 22時56分
いえいえ(><)
自分もまさかスタビライザーが上下逆になるだけで、こんなにもロッドの取り付け位置が変わるとは思ってもみませんでした。
YUJIさんの記事は本当に参考になります^^
ありがとうございました!
投稿: | 2009年7月11日 (土) 00時11分