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2009年6月26日 (金)

佐久間レールパークからJR東海博物館へ

JR東海の新設する鉄道博物館保存車両の個人的考察です。
ヒマ人の戯言としてお聴きください。

JR東海の飯田線中部天竜駅構内にある佐久間レールパークが、今年の11月1日をもって閉園となるので、現在記念イベントが毎週末に行われているとのことです。毎日、JR東海道本線を利用して通勤していると、車内や構内ポスターで告知されているのを見ます。また、車内放送でも「JR東海からのおしらせ」として週末前にアピールしています。
人気が無くて営業停止するのではなく、展示車両の移動に伴う閉館です。

佐久間レールパーク
http://recommend.jr-central.co.jp/rail-park/

佐久間レールパークは、中部地方に縁がある鉄道車両を多く屋外展示している鉄道博物館で、地元飯田線の歴史の写真展示や巨大なプラレールレイアウトもあるので、子供も大人も楽しめる施設です。Nゲージレイアウトもあります。

いつか行ったっけなあ、と思って記録を見ると、実に5年も前のことでした。非常に魅力的な施設ながら、少々交通の便の悪い場所にあります。佐久間レールパークの公式ページには「駐車場がございませんので、お車での御来館はご遠慮ください。」って書いてあるので、大抵の人は素直に飯田線で行くことになります。鈍足の飯田線は時間がかかるので二の足を踏みます。まあ、JR東海としては列車で訪れてもらうのが目的なのでしょうが・・・。
それで、トコトコ飯田線に乗って行ってみてわかるのですが、中部天竜の駅前には結構広い公共駐車場があります。そして、「なあんだ」と思います。世の中こんなものです。
ただ、佐久間レールパークの閉園イベントが行われているこの頃は、朝早く行かないとすぐにいっぱいになってしまうかもしれません。

入場料金は大人(12歳以上)140円、小人(7歳以上)70円、6歳以下は無料(駅の入場券を買うって事です)ですが、中部天竜駅への入場扱いとなるので、中部天竜駅で有効な乗車券を持っていれば無料で入れます。

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豊橋から特急「ワイドビュー伊那路」に乗って1時間10分程度で中部天竜駅に着きます。写真の左側の建物が佐久間レールパークです。旧中部天竜機関区の跡地を利用しています。
豊橋から鈍行列車で行くと2時間弱です。また、11月1日の閉園までの週末に、名古屋から一部指定席の臨時列車「佐久間レールパーク号」が運行されています。
名古屋7時20分発で東海道本線から飯田線に直通し、中部天竜に10時34分に到着します。便利ながら、特急に比べると相当に鈍足です。その分、飯田線の長閑な車窓を楽しめるでしょう。ただ、飯田線は中部天竜よりも飯田方面の天竜峡辺りが私の好みです。お越しの際は、もう少し北に足を伸ばすと、素晴らしい車窓が待っています。飯田方面の際は、左側に座るのがオススメです。

閉館した後の保存車両はどうなるのかというと、2011年春に名古屋港の金城埠頭に開館予定の「JR東海博物館(仮称)」に大半を移動するとのことです。

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5年前に佐久間レールパークを訪れたときに撮影した165系急行型電車とキハ181系気動車です。とても良い状態で保存されています。
歴代新幹線電車の保存が中心となるであろうJR東海博物館(仮称)ですが、地域の鉄道のスピードアップに貢献した各車両も保存されるでしょうから、当然これらの車両も移転されることと思います。

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モハ52型、通称流電です。
往時の塗色に戻されています。戦前の名車です。これも保存当確でしょう。
その他にもキハ48000型気動車とかED11型電気機関車等の魅力的な車両があるので、どれだけ新博物館に移動されるのか楽しみです。

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この佐久間レールパークには、施設の建物内にNゲージの大きなレイアウトがあって、コインを入れると運転台型コントローラーで動かせるのですが、子供用にはプラレールの巨大レイアウトの方が楽しいかもしれません。コレ、結構凄いです。

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その他、新しい博物館に保存してもらいたい車両の個人的最大の希望は、名古屋市千種区の東山動植物園に静態保存されているC62型蒸気機関車、C62-17号機です。

日本最大最強の蒸気機関車として、東海道本線の特急列車を華々しく牽引したC62です。特に、この17号機は昭和29年12月15日に東海道本線木曽川橋梁の強度試験の際に高速走行試験の供試機関車に選ばれ狭軌蒸気機関車としては、世界最速の時速129km/hを記録する栄光の記録を持ってます。

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全国でも保存車両がたった5両しかない貴重なC62の中でも随一の優秀機なのに、この17号機の状態は良くありません。
広大な東山動植物園の片隅に、苔と錆にまみれて痛々しい老醜を晒しています。定期的に塗装が行われていますが、近寄るとスクラップにしか見えない悲惨さです。この機関車は東山動植物園の所属にて、名古屋市が管理しています。

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機関車の上の一般道の陸橋から機関車を真上から見ることができる貴重なC62でもあります。模型作りに大いに参考になる資料を得ることが出来るのですが、上から見ても、錆びて汚れた姿は痛々しく目に映ります。
栄光のスピードレコードホルダーのC62-17号機。JRに返還し、何とか美しく復元して新しい博物館の目玉にして欲しいと願うばかりです。もっと贅沢をいうならば動態復元して欲しいものですが、軸重の重い山陽仕様の17号機は、中部地方では東海道本線くらいしか走れる線区がありませんね。
写真には写りませんが、結構足回りも腐っているので分解移動に耐えられるのかが心配です。

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博物館展示の新幹線車両の多くは浜松の車庫から持ってくるのでしょうが、その他の展示候補として、岐阜県の美濃太田機関区の片隅に保管されている車両があります。
これは一年位前に通りかかった時に撮影したものですが、381系振り子電車のトップナンバーを含めた4両編成が写っています。先頭車はパノラマグリーン車です。でも、あまり状態はよくありません。隣には103系電車や165系電車も見えます。
保管場所は道路に隣接していますが、車両に近づくことはできません。車両の形式の詳細がわからないものも多くあります。

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かつては全国各地の非電化路線で活躍していましたが、今となっては貴重な80系特急型気動車です。中部地用では、高山線「ひだ」、紀勢線「南紀」として90年代まで活躍していました。
シートに包まれているものを含め、4両程度確認できます。

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オハフ46型客車とキハ58急行型気動車です。
どちらもサビサビですが、まだキレイにすれば展示できそうです。客車はきれいに整備して動態復元し、イベント列車でC62-17牽引で使用して欲しいと夢見ますが、難しいだろうなぁ。今、全国各地でSLが復元して運転されていますが、旧型客車がありません。まともに昔の姿でSLに旧型客車を連ねて運転されているのは静岡の大井川鐵道くらいです。

名古屋市の市長が河村たかしさんになり、金城埠頭近辺を含む名古屋港開発の計画変更が心配されましたが、JR東海博物館(仮称)は計画通り進むようです。また、以前から進めていた名古屋城本丸御殿も再建継続するようですし、結構、文化遺産に興味がおありのようです。最近は「名古屋城天守閣も木造で再建したいがね」なんて言っておられます。昭和20年5月14日の名古屋大空襲で焼け落ちた名古屋城天守閣には、焼失前の詳細な実測図面が残っています。

まあ、現代の建築基準法では、昔の工法の木造多層建築なんて望むべくもありませんが、現在のエレベーター付き鉄筋コンクリートのハリボテ天守閣は名古屋のシンボルとしてはやっぱりちょっと悲しいです。
「名古屋を訪れても『行く所が無い』と言われるのはいかんこと。わしは天守閣を木造で再建しようと言う意見ですけど」とおっしゃっています。500億かかるとも言われる木造での天守閣建築費など、色々と諸問題が山積でしょうが、「わしは本気度100%だで」とのこと。がんばって欲しいものです。
そういえば、先月「SL復活させて中央線を走らせたらええがね」なんて言っているニュースがありました。中央線はC62入れないので、是非D51を。D51ならば東海地方各地にJRから貸与された状態良好な保存機があります。とりあえずは名古屋城を造るよりもずっと安く観光の目玉ができますよ。ついでに明知鉄道にも奈良井宿にあるC12-199を復元して走らせましょう。JR東日本が計画するC61-20号機の復活に続こうじゃないか!

最後は「妄想は模型の中でやれ!」と言われそうな毎度の夢見物語になってしまいましたが、東海地方に住んでいる身として、新しいJR東海博物館の開館が待ち遠しくてなりません。

JR東海博物館(仮称)建設予定地は名古屋駅からは名古屋臨海高速鉄道西名古屋港線(あおなみ線)に乗って約24分の金城ふ頭駅下車して徒歩数分の場所です。いつもガラガラのあおなみ線も、開館後の休日は混雑することでしょう。車では、いずれ第2東名となる予定の伊勢湾岸道路で行くことができます。私は横着なので、大抵は車で行くことになりそうです。
大宮にあるJR東日本の鉄道博物館に対抗できるような壮大な施設になってほしいものだと開館を指折り数えています。

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コメント

はじめまして。アルフと申します。関西在住です。

JR東海博物館は私も楽しみです!

モハ52型の展示は決定済みです。
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000005597.pdf
流線型でかっこいいですよね。

私が一番楽しみにしているのは、リニアモーターカーです!
カッコイイので大好きです♪

ただ、一つ心配なのは東海博物館は、駅の近くで交通の便は悪くないにせよ周りには何も無い所なので客がちゃんと入るのか心配です。
せっかく展示は充実していても客が来なければすぐ閉館になってしま危険性もありますし。


ちなみに、私の住んでいる関西にも2014年頃に京都の梅小路にJR西日本が新しく鉄道博物館を作る計画があります。楽しみです♪


投稿: アルフ | 2010年6月12日 (土) 22時22分

>アルフさん、はじめまして。コメント有難うございます。

C62-17号機の終の棲家が確保されたので、とても嬉しく思っています。もちろん、リニアモーターカーも楽しみです。交通科学館にもありましたね。

モハ52型は、模型の試作品を静岡ホビーショーで見ました。きっと私も購入すると思います。是非最近の記事もご覧いただければ幸いです。

JR東海博物館(仮称)は、名古屋市の金城埠頭の開発計画とリンクしています。河村市長も期待の事業なので、きっと多くの見学者が動員されると思います。不調のあおなみ線の活性化に繋がるかと思います。
私は年パスのようなものがあれば購入して入り浸る予定です。

梅小路蒸気機関車館の周囲に交通科学館が移転してくる計画ですね。私も梅小路はおなじみなので楽しみです。C62-2の展示運転の際には欠かさず訪れています。動態保存機を増加していただけたらと思っています。

投稿: YUJI | 2010年6月12日 (土) 23時44分

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