「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第52号
デアゴスティーニ刊、パーツ付きマガジン「フェラーリ・グランツーリズモ」(エンツォ・フェラーリをつくる)の第52号です。
今週の冊子の特集は、1975年式の308GTBです。
近代のフェラーリの中でも生産数が多く、人気のモデルです。3リッターのV型8気筒エンジンをミッドシップに搭載したこの車、試作の段階では横長のディノのエンブレムを取り付ける予定でした。当時のフェラーリロードカーは12気筒モデルがお約束だったからです。しかし親会社のフィアットの意向でフェラーリのエンブレムを取り付けて登場。結局はマーケットでの評判が高くて大成功を収めました。
クロームモリブデンの強靭なフレーム構造のために、ボディ外板は応力を受けない構造です。スカリエッティのストライキのために鋼板ボディの製作が間に合わず、当初は急ごしらえのFRPボディとして登場できたのも、その基礎構造の頑丈さゆえだったのでしょう。同一構造のまま、1989年の328シリーズの終了まで長年製作されました。後継モデルの348以降のピッコロ・フェラーリは、308のような贅沢で頑丈なフルフレーム構造を改め、オーソドックスなセミ・モノコック構造になっていきます。
今回の部品は、ラジエーターダクトやドアミラー等のフロンとカウルに取り付ける小パーツです。チマチマパーツのシリーズが続きます。
部品の一覧です。
ラジエーターダクト(左・右)、ドアミラー(左・右)、フロント・サイドリフレクター2個、サイドマーカーランプ2個、ビス3本(Uタイプ)2.0×4mm、ビス3本(Vタイプ)2.0×5mm、ビス3本(Xタイプ)2.0×4mmです。
カズキさんから、事前にガッカリパーツとのコメントを頂いていた通り、全て集めても掌にちんまりと収まってしまうくらいの、あまりにショボいパーツ構成です・・・。
今後の大型パーツは、54号のフロントのウィンドスクリーンくらいとなってしまいました。
樹脂のラジエターダクトは殆ど見えなくなってしまう部分なので、少々チャチでも許せます。しかし、このミラーなんなんだ・・・。
パーティングライン丸出しの仕上げの上に、塗装の精度も低いし、ミラーの部分はアルミシールです。まあ、ルームミラーの状態からも予測はしていましたが、目立つ部分なだけに残念です。
ずっと前の9号にて、ミラーの形状にカットされたアルミシールが付属していました。今回、ミラーに貼られているものと全く同じ素材と思われます。
結局、ミラーのシールは貼った状態で配布されたので、ビスケースの中に後生大事に取って置いたこのシールは必要無くなるのでしょう。
フロントノーズを裏返し、ラジエターダクトを左右間違えずに置いて、ビスで固定します。
今回配布のUタイプビスをボディ手前側に、Vタイプビスを後ろ側に使用します。
左右のダクトを取り付けはすぐに終わる作業です。次にミラーの取り付けです。
左右のミラーを取り付け穴に差込み、裏側からXタイプのビスを使用して固定します。
左右のミラーを取り付け終わりました。
ミラーはボディの塗装品質よりかなり低い塗装ですが、取り付けてしまえばあまり気にならないのが救いです。
フロントノーズのサイドにサイドマーカーランプをはめ込みます。
組み立てガイドでは、丸いランプ部分は丸い穴にはめ込むだけの作業指示ですが、穴が大きくて抜けてしまいます。
接着剤の力が必要となります。しかし、透明パーツに有機溶剤系の接着剤を使用すると濁ってしまう恐れがあります。ここは濁りの心配の無い木工用ボンドを使用しました。
ライト側ではなく、ボディの穴の方に爪楊枝を使って接着剤を塗ります。
サイドマーカーを差し込みます。
接着剤が乾燥するには時間がかかりますが、結構これで取れなくなるものです。
長方形のサイドリフレクターは、裏側にテープが貼ってあるので、剥離紙を剥がして貼るだけです。
左右とも、サイドマーカー、サイドリフレクターを取り付けて、今回の作業は終了です。フレームへの取り付けは、来週以降との事です。
次回の53号の部品は、フロント部分のラゲッジボックスです。
究極のスーパーカーであるエンツォ・フェラーリの、僅かなフロントの荷物置き場部分です。内部にぴったり収納できる形状のオリジナルバッグも付属してきます。実際のものは、上質の革製品とのことです。
電気仕掛けのメインスイッチもラゲッジボックスに取り付けられています。フロントボンネットを開けて、ON-OFF切り替えを行う構造です。電池ボックスへのアプローチが面倒臭そうです。
その次の54号にはフロントのウィンドスクリーンとルーフパネルが付属し、ボディの外回りのパーツがほとんど揃うことになります。55号のラジエターは、サウンドギミックのスピーカーを兼ねています。左右二つありますが、ステレオサウンドというわけではありません。
前回はこちら
「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第51号
次回はこちら
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コメント
フロントの全体スケヂュールが見えてきたたので、ドアにスプリングをつけました。以前の出アゴさんの投稿を参照に作業したら簡単でした。でもあの小さなスプリングの力すごいですね。実にスムースに作動します。正しい力学にもとずいた動作、エレクトロニクス一寸待ってと感じました。ついでにドアがオープン状態でのフットペダルへの指のタッチを試しましたが、ある角度で中指がやっとです。でもそのくらいで充分でしょう。気がついたのですが、ペダル横のミラーはなんでしょうね。
投稿: honest | 2009年9月 1日 (火) 21時47分
honestさん、こんばんは。
フェラーリ、どんどん外観が完成に近づいてきましたね。
ドアは簡単に取り付けられることを伺い、私も挑戦してみたいと思います。
仰る通り、ドアの開口部から手を差し込んでのペダル操作はギリギリの隙間ですね。ペダル横のミラーは、実車もステンレス板のようなもので光っているみたいですね。
フロントボンネットもやさしい力を加えて、ヒンジがぴったりはまる様に調節しました。
今夜は玄関でC62見ながら飲んでいて、ついつい酔ってしまいました。こんなこと続けていたら、その内に妻に叱られそうです。
投稿: YUJI | 2009年9月 1日 (火) 22時37分
ガッカリと言ったのは、フェンダーミラーのアルミシールです。
反射率より平面性を優先させてもらいたかったです。
ガラスは無理としても金属素材にして欲しかったですね。
そこでYUJIさんの場合URLのものに貼りえてはいかがですか。
今日はマンデー明けでちょっと酔っ払っているのでショーモない事を書きます。
昔、百恵ちゃんが紅白で「ミラーこすったと」歌った時、「真っ赤なポルシェ」を「真っ赤な車」と変えさせられましたが「真っ赤なクーペ」に変えんかいと思ったものです。
「ミラーセコった」、「バカにしないでよ」ですね。
投稿: カズキ | 2009年9月 2日 (水) 01時01分
カズキさん、こんにちは。
昔のミラーネタ、気付かれましたか!
実はあのアクリルミラー、今回引っ張り出して検討していたところです。ほとんど余っているので。
結構厚みがあるので、はめ込みの際にきれいに加工できるかがポイントとなりそうです。
酔えば更にダジャレセンスが光りますね!
百恵ちゃんの歌、「真っ赤な車」だなんて、阿木燿子さんのセンスが台無しになってます・・・。でも後年ではNHKでもちゃんと「真っ赤なポルシェ」で放送しているので、余程反響があったのでしょうね。
デアゴさん、豪華なフロントフェンダーで、このシリーズの予算の大半を使い果たしてしまいましたとさ。
>「ミラーセコった」、「バカにしないでよ」ですね。
「やってられないわ・・・」
投稿: YUJI | 2009年9月 2日 (水) 07時25分
> 今回引っ張り出して検討していたところです
0.5mmなんでスケール比はバッチリですね。
私も貼り替えを検討してみます。
いっそのことライバルのポルシェが写り込んだ写真を使うとか。
> 酔っ払っているのでショーモない事を書きます。
酔っ払っていなくてもショーモないってツッ込まないでください。
続きは気がつきませんでした。(一本取られました)
本物のフェラーリのミラーって何を使っているのでしょうね。
スワロスキー?バカラ?(それくらいしか知らない)
いずれにせよ鏡は作ってませんよね。
投稿: カズキ | 2009年9月 2日 (水) 07時49分
ショーモない事で書き忘れましたが、このミラー折りたためるようになっているのですね。
取り付けビスを中心に回転するようになっています。
ただきつくビスを締めると回転しなくなるようです。(私も最初は回転しなかったので少し緩めしました)
この事は組み立てガイドには言及されていないようですが。
投稿: カズキ | 2009年9月 2日 (水) 13時47分
そういえば、車のミラーの筐体自体にはカーボン等、発展が著しいですが、鏡自体はガラスがポリカーボネイトに代わっただけでクロームメッキのままですね。
知らないだけで、フェラーリにはトンでもないハイテク鏡が使用されているかもしれません・・・。
イギリスBBCのカー番組、「TOP GEAR」の数年前の放送で、F1マシン(ルノーR25)のサイドミラー一つが約18万円もすると言っていたのを思い出しました。きっと、カーボン製のエンツォ・フェラーリのミラーもそのくらい高価なのかもしれません。
>スワロスキー?バカラ?
うーん、スパンコールみたいなキラキラミラーを想像してしまいました。
ミラー畳めるのはリアルでプラスポイントです!
投稿: YUJI | 2009年9月 2日 (水) 17時32分
デジタル仕様のバック(リア)モニターが装備されても、
ワイパーのごとく、アナログ仕様の装備がそれをしのぐコストパフォーマンスを発揮するのか?と感じる記事でした。
投稿: munch | 2009年9月 2日 (水) 19時07分
ルームライト、鹿皮でなく、人差し指で、鏡に近くなりますよ。
投稿: honest | 2009年9月 2日 (水) 20時06分
>munchさん、こんばんは。
ミラーやワイパーは、今は法規上の問題もあるのでしょうが、その内にミラーどころかフロントガラスさえ無くなってしまうかもしれませんね。メルセデスの使用しているナイトビジョンと自動運転システムが発達したら、非常に安全性の高い車が出来るかもしれません。
ゲームみたいです。
>honestさん、こんばんは。
シールはすぐくすんでしまいますね。
仰るとおり、指で擦りました。ちょっとデコボコしちゃいましたが、光りましたね。
投稿: YUJI | 2009年9月 2日 (水) 20時56分
すみません。
投稿: honest | 2009年9月 2日 (水) 21時05分
YUJIさんの玄関での宴会ほほえましいですね。私は外観が見えてきたエンツオの横に赤い子孫4匹を並べて悦にいっていたら、さすがに家人からさげすみの視線を感じました。1番下の子だけはリモコンで自走する例の出来すぎた子です。
投稿: honest | 2009年9月 4日 (金) 17時57分
honestさん、こんばんは。
玄関ではこれから一杯飲むつもりです。
honestさんと一緒のことを、先程までして遊んでいました。我が家にはおおきな子が一人いませんが・・・。
デアゴのフェラーリも、外装パーツが間もなく揃いますね。
投稿: YUJI | 2009年9月 4日 (金) 21時17分
サイドマーカーランプ結構きつきつですよ^^;
ソフトハンマーで少しずつ叩いて入れました^^;
本日53号到着して通電テストしたよ。
ちゃんとメーター・ヘッドライト点灯しました^^
ブレーキランプは・・・。線がとどかなくて^^;
またチャレンジします
投稿: ジマッチ | 2009年9月 6日 (日) 21時14分
ジマッチさん、先行情報ありがとうございます。
書店予約組は、明日の結線確認となります。後はスピーカーを取り付けてのサウンド確認ですね。
私の方のサイドマーカー、ゆるゆるでした。個体差が大きいですね。
投稿: YUJI | 2009年9月 7日 (月) 07時20分