「週刊フェラーリ・グランツーリズモ」第53号
デアゴスティーニ刊、パーツ付きマガジン「フェラーリ・グランツーリズモ」(エンツォ・フェラーリをつくる)の第53号です。
今週の冊子の特集は、1950年式の195インテル-195Sです。
50年代のフェラーリ・ロードカーは、日本のフェラーリ本ではあまり紹介されていなかったので、私のこのシリーズの購読がきっかけである程度知ることができました。レースカーとロードカーの境目が明確でない時代のフェラーリは、むき出しの闘争心が表に出たようなエネルギーを感じます。金持ちの素人にまともに運転できたのでしょうか。
まだ車体を製作するカロッツェリアがピニンファリーナに限定されていない頃のモデルなので、同じ形式とは思えないほどの個体差があります。顧客の要望に細かく応えてもいたようです。
今回の部品は、ラゲッジボックスです。
ペラペラパッケージのスカスカに軽いものを予測していたのですが、以外に重いパーツです。プラスチック製だと思っていたラゲッジボックスは、金属製でした。
部品の一覧です。
ラゲッジボックス、オリジナルバッグ3個、ビス3本(BBタイプ)2.3×6mmです。
ラゲッジボックスは、フロントボンネットの内部に配置するトランクのことです。座席の真後ろ、ミッドシップにエンジンをレイアウトしているエンツォ・フェラーリでは、荷物を載せるスペースはこのフロントのラゲッジスペースしかありません。二つしかない座席の後ろはすぐにバルクヘッドが迫っています。とても乗車定員二人分の荷物を積んで旅に出ることはできそうにありません。せいぜい1泊旅行でしょう。
実車のラゲッジボックスの内側には、ウールのカーペットが敷き詰められていますが、このモデルでも表面をマット塗装にしてウールの質感を表現しています。
フェラーリ・ロードカーには、オプション(一部標準装備)として、オリジナルバッグが用意されています。今回付属している3つのオリジナルバッグは、エンツォ・フェラーリのラゲッジスペースにパズルのように合理的に組み合わせて収納できるサイズとなっています。かつてはコリノーレザーの逸品だったそうですが、果たしてこれの本物はどんな素材なのでしょうか。
中古車の場合は、この専用スーツケースは流通段階で散逸していて付いていないことがあります。取り外されたバッグは、別個に高価に取引されています。
この3つのバッグ、ラゲッジボックスの奥の部分に配置します。真ん中の横長のバッグはスイッチ部分を隠すためのものです。
バッグを収納するとこんな感じです。
エンツォ・フェラーリ用のオリジナルバッグとしては、もうひとつ大き目のスーツケースがあるようです。最終盤の62号に付属してきます。ラゲッジボックスの中央部に配置されます。
今回の作業は、ラゲッジボックスの取り付けもありますが、メインは「エフェクトのテスト」です。電池ボックスの電源を繋いで、ヘッドライト、ブレーキランプ、インパネ照明の動作確認を行います。
まず、今回のラゲッジボックスに付いているスイッチのケーブルを結線します。赤白のケーブルです。ダッシュボード側からはほんの少ししか露出していないので、取扱い注意です。
次に、単4電池3本を入れた電池ボックスをのケーブル結線です。
この模型の電気仕掛け部分の半田付けは粗雑な作業がなされています。今回も久し振りに電池ボックスを手に取ったら、半田付け部分がポロッと取れてしまいました。半田ごてを取り出して修理です。
赤黒の電池ボックス、赤緑のヘッドライトのケーブルを結線します。ブレーキライトは車体の下側であらかじめ結線しておきます。さて、点灯テストです。
ステアリングコラムの左側のレバーを1回手前に引くと、インパネの照明が点灯します。
私のエンツォ・フェラーリは、インパネの左側のLEDを電球色タイプに交換してあります。自己満足の世界です。
もう1回ステアリングコラムのレバーを引くと、インパネの照明に加えてヘッドライトが点灯します。
思った以上に眩く光ります。じっと見ていることが出来ないほどです。
最後に、指をコクピットにねじ込んで、ブレーキペダルを押して、ブレーキライトの点灯実験です。
こちらも無事、点灯確認できました。LEDの動作確認は無事終了です。
その他の電気仕掛けは、55号付属のラジエターに仕込まれたスピーカーを結線して、ホーンとエンジン音の確認が残っています。
先程結線したケーブルを一旦外し、電池ボックスをフレームに取り付けます。
車体を裏返し、フロント部分に電池ボックスの突起を合わせて差し込みます。
左右2箇所のビス穴に、今回付属のBBタイプビスをねじ込んで作業完了です。
フロントカウルには、まだラジエターを取り付けるので、フレームへの取り付けは先のことになります。これは、まだ仮組みの状態です。
次回の54号の部品は、ウインドスクリーンとルーフパネルです。これで外装パーツが一通り揃うことになります。フロントカウルの取り付けはいつになるのでしょうか。
その次の55号は、公式ページの予告を見ると、なんと54号(9月15日発売)と同じ週の金曜日の9月18日発売と記載されています。19日から23日まで9月の連休に入るため、その前に発刊しておくということなのでしょう。
しかし、私は自己都合にて18日にお休みを頂き、連休にかけて旅行に出る予定です。55号の入手は、連休中日の24日になりそうです。それまでに皆様のご忠告を伺って、参考にさせていただこうと、虫の良いことを考えております。宜しくお願い申し上げます。
前回はこちら
80%のエンツォ・フェラーリ
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コメント
やっぱり電池ボックスのハンダ付け取れました。
私は大分前の通電試験の時、取れてハンダ付けをしています。
かなりの高確率で外れていますね。もっとも私もYUJIさんも電装系は事前にいじりまわしているのでしかたないですが。
私の場合、スイッチのコネクタを前に出すのを忘れていました。
フロントサスペンションを組み立てたためシャーシ裏蓋が完全に外れない状態になっており意外と大工事になってしまいました。
> 連休にかけて旅行に出る予定です。
以前言ってらっしゃった海外旅行ですね。レポート楽しみにしています。円がまた高くなっていますのでうらやましいですね。
投稿: カズキ | 2009年9月 9日 (水) 08時04分
カズキさん、こんにちは。
オクトーバーフェスト中のミュンヘンとパリに行く予定でしたが、実は先日、予約していたエールフランスと向こうのホテル、全てキャンセルしました。予約したときは父親の調子が非常に良かったのですが、6月以降、肺ガンが再発して治療に入ったからです。
9月連休に10日あまり旅行したところでその間に変化があるわけではありませんが、すぐに帰れないところに行くのは不安です。
なので国内旅行にして、3日間だけ似つかわしくないところに行きます。需要無いかもしれませんが、一応、レポします。
エンツォの電池ボックスの半田付けは高確率で外れますね。きっと今回の確認作業後に困っている方が多いのではないかと予測します。
投稿: YUJI | 2009年9月 9日 (水) 12時24分
私は以前から半田付けをおそれて、コードをボックスにしっかりビニールテープで固定していますのでいまのところくっついています。
投稿: honest | 2009年9月 9日 (水) 12時49分
事情も知らずにいい加減な事を言って申し訳ありませんでした。
どちらにしてもいい季節なので楽しんで来てください。
投稿: カズキ | 2009年9月 9日 (水) 13時06分
国内旅行ということですがYUJIさんの事ですから鉄道を絡められるのでしょうね。
今朝のめざましテレビで「鉄道ファン106人が選んだ“鉄泊プラン” ベスト5」というのをやっていました。
1位は京王プラザホテル札幌で北斗星はじめ札幌駅の列車が見れるロケーションでした。
2位以下はURLを参照してください。(ページ後半)
「鉄泊」という言葉知らなかった。
投稿: カズキ | 2009年9月 9日 (水) 13時51分
>honestさん。こんにちは。
仰るように、ケースにテープで貼り付けておくのは一番確実ですね。私のパーツはプラスもマイナスも外れてしまったので半田付けし直して、もう外れることも無いと思いますが、念のためにテープ貼りしておきたいと思います。
>カズキさん、こんにちは。
「鉄泊」なんて言葉、私も初めて聞きました。どこも一流のホテルばかりですね。うーん、札幌の京王プラザ、是非泊まってみたいものです。結構お得な宿泊費ですし。
鉄泊という言葉を聞くと、我々の世代では夜行列車の座席で寝ていくことを連想してしまいます。今は夜行自体、少なくなってしまいました。宿泊費が浮いた上に移動もできて、一石二鳥でした。今は体力的に出来ないでしょうね。
国内旅行、鉄道や模型と全く関係なくなってしまいました。準備が出来たら記事にします。
何かあったらすぐに戻ってこられるようにしたいと思っています。
投稿: YUJI | 2009年9月 9日 (水) 17時32分
ちなみに鉄泊プランとはオーシャンビュならぬトレインビュができる部屋に泊まるプランで、各ホテルでプラン料金を出しているようです。
URLの価格COMの値段は鉄泊プランでなくホテルの料金のようです。
ちなみに新宿の小田急に泊まると線路を輪切りにしたペーパーウエイト(文鎮)が貰えるようです。
投稿: カズキ | 2009年9月 9日 (水) 18時20分
普通、線路に面した側というのはうるさくて良くない部屋という常識でしたが、思わぬ需要が生まれたものですね。
昔、故宮脇俊三さんの文章で、駅に面している側の部屋を所望してホテルが理解できなかったくだりを思い出しました。
投稿: YUJI | 2009年9月 9日 (水) 21時03分
宮脇さんの、肉のそがれた文章素晴らしいですね。何回読んでも飽きませんね。
投稿: honest | 2009年9月 9日 (水) 21時43分
honestさん、こんばんは。
宮脇俊三さんの文章の件、同意です。私も繰り返し読んでいます。
元編集者として、自分の文章はトコトンまで推敲されていたのでしょう。
投稿: YUJI | 2009年9月 9日 (水) 22時08分
タミヤの箱に残っていた赤いプラを適当な長さに切り、みがきをかけ、先端にすべり止めの赤いビニールをまき、スティックにあまっていたシートベルト用の残りのデカールをはり、いい加減な右足が現れました。
投稿: honest | 2009年9月11日 (金) 18時14分
ドアを取り付けていない今の状態では何とかブレーキに指が届くものの、完成してからは、honestさんのように右足を作らないと、ブレーキランプの点灯は困難ですね。
投稿: YUJI | 2009年9月11日 (金) 20時22分
ブレーキランプの件ですが、
まだ実行はしておりませんが、私の構想を聞いて頂けませんか?
それはリカちゃん人形のハイヒールを履いた右足をもぎ取りそれを
フェラーリレッドに塗り余ったデカールを貼り付ければと思い巡らせております。
ただ問題は、どうやって右足だけ手に入れるかです。
馬鹿げたことを書いてすみません。でも本気です。
投稿: ichida | 2009年9月12日 (土) 15時21分
ichidaさん、こんばんは。
単なるスイッチを押すための棒ではなくて、足をつくるわけですね。
でも、五体満足なリカちゃんの足を捥ぐのは可愛そうです。仰るとおり、都合よく右足だけあれば良いのですが。
1/24のフィギュアも多いので、リカちゃんでなくてもなにかありそうですね。
投稿: YUJI | 2009年9月12日 (土) 20時17分
YUJIさん1/10なんですが(とツッこんでみました)
ネットで調べたらリカちゃんは22cmなんでスケール比で換算すると2m20の女の子になってしまいます。メグちゃんもかないません。
投稿: カズキ | 2009年9月13日 (日) 08時13分
あらら、昨日は朝から晩までアルコール漬で生活していたので、スケール感覚がぶっ飛んでいました・・・。
今日は休みですが、幸い二日酔いには至っていません。
投稿: YUJI | 2009年9月13日 (日) 08時46分