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2009年11月12日 (木)

昭和の香りの特急電車で紅葉の丹波路へ

今日は、毎週楽しみにしている講談社の「鉄道模型少年時代」12号の発売日ですが、明日いっぱいまで京都の福知山に出張の為に購入できません。先程、仕事の後に夜まで開いていた福知山駅の書店で尋ねましたが、予約分しか入荷していないとのことで諦めます。予定通り、名古屋に帰ってから入手しようと思います。木製ベースなので大した工作が無いことは判っています。

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名古屋から福知山へは、新幹線で京都に行き、山陰線の特急電車に乗り継ぎます。京都発、福知山行きの特急「たんば」は、古い183系電車でした。

183系とは言っても、かつて房総半島の各特急や、中央線の「あずさ」、上越線の「とき」等に活躍していた関東の183系ではなく、昭和40年代に大量に生産された交直流電車485系の直流専用化改造車です。姿形はまるっきり懐かしの485系です。「本物」の183系と異なり、車両の片側にしかドアがありませんし、乗降口にはステップがあります。もちろん併結して走ることはできません。

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485系の電動車のパンタグラフ付近には、碍子などの交直流機器があるものですが、この車両では無造作に取り外されています。本当に「取っ払っただけ!」といった感じで、もう少し格好良くしろよ!と思ってしまいます。1車両に2丁あるパンタグラフも付けっぱなしで、片方を使わずに降ろしているだけです。

直流区間だけを走るとはいえ、そんな面倒な改造せずに、JR西日本が大量に保有していた485系をそのまま走らせれば良いのに、と思います。しかし取り外した交流機器は、近郊電車の113系に取り付けて、北陸線などの交流区間を走らせています。セコイというか、無駄が無いというか・・・。
古~い特急電車の使えるところをしゃぶりつくした改造の成れの果てのゾンビのような車両ですが、かくも昔の車両は丈夫だったのでしょう。私の乗ったモハ182型は昭和47年製でした。実に車齢37年です。散々いじられ、ご自慢の高価な交流機器も格下の近郊電車に奪われ、ズタズタにされても健気にお勤めを全うする、物言わぬ車両の運命なのでしょう。

昭和の時代の代表的な特急車両である485系は懐かしい香りプンプンです。模型好きとしても興味深い車両です。
再来年の春には、「サンダーバード」や「しらさぎ」の683系を直流化したような新型車両、287系に置き換えられる予定なので、博物館モノのような特急電車に乗れるのも今の内のようです。

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車内に入っても、20年くらい昔にタイムスリップした気分です。乗り込んだ瞬間に撮影したので誰も乗っていませんが、出発時間までにはこの指定席車は60%位の乗車率になりました。隣の自由席者はガラガラだったのですが、ローカル特急ではしばしば指定席が混雑していることがあります。

動き出すと、やっぱり懐かしの昭和の時代の特急の乗り心地です。揺れるし煩いし座席も狭くて窮屈です。ウィンドシルが高い位置にあるので車内に圧迫感があって、さらに窮屈さに拍車をかけています。こんなんで「特急」って言い張ってイッパシの料金を徴収するとは良い根性だと思ってしまいます。でも、たまに乗るだけの鉄道好きには楽しいものです。

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京都を発車すると、梅小路公園に沿って走ります。
梅小路蒸気機関車館の展示走行列車「スチーム号」が往復する構内線が右側に見えます。まだ営業時間ではないので走っていませんが、運よく時間が合致していれば、山陰線からは間近を走るSLと併走が楽しめることになります。一度体験したいものです。

梅小路蒸気機関車館の扇形庫とは反対側だったので、蒸気機関車群は良く見えませんでしたが、C62-2号機は扇形庫内ではなく、柵外の側線にC62-1号機と重連状態になっている様子でした。つまり今は入館しても近くに寄れない場所に居るということです。スワローエンゼルとお近づきになりたい方にはハズレの期間となります。

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山陰線といえば、京都を出発して程無く見える保津峡が絶景なのですが、今は線形改良されてしまったので、殆どの景勝スポットをトンネルで駆け抜けるようになってしまいました。トンネルとトンネルの合間にチラリと川面と山が見える程度です。
このチラリズムが更にそそるので困ります。丹波の山は程よく紅葉しており、行楽客もたくさん訪れているようです。

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京都から約1時間半、福知山に到着します。
福知山へは5年振りくらいに訪れましたが、駅の光景がまるで様変わりしていてびっくりしました。趣のあった駅と広い構内は、あっさりとした近郊都市の高架駅になっています。2年程前に完成したとのこと。
駅前には蒸気機関車C11の40号機が展示されています。やけに高い位置にあります。仕事の約束の時間までには少しだけ間があったので、タクシーの乗る前に近寄って見ます。

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ターンテーブルの上に乗っかって展示されています。なるほど、ターンテーブルの本来地中にある部分ごと地上展示してあるので、機関車はやたらと高い位置になってしまうのでしょう。
このC11、露天展示なのに、非常に状態良く整備されています。ピカピカの塗装もイヤミが無く、今にも動き出すかのようなキレイさです。きっと丁寧に補修されたのでしょう。

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説明板を見ると、篠山市旧丹南町公民館の広場に長く展示されていたものだということです。きっと大切に扱われてきたのでしょう。
福知山駅構内にあったターンテーブルの施設撤去後の保存の際に運ばれてきたようです。

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機関車の正面には懐かしい腕木式の信号機も保存されています。スッカスカの駅前光景にも溶け込んでいます。

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モダンで没個性的な高架駅の前に嵩上げして展示させられたC11ですが、小型機関車とは思えないほどの存在感を漂わせています。

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仕事が終わって部屋に戻る際にもう一度C11を眺めにいきました。街灯の光を反射し、美しく光っています。長く福知山機関区にいた機関車だけに、周囲の景色は全く様変わりしたものの、懐かしの地で静かに余生を送っていることになるのでしょう。
駅前などに展示された蒸気機関車は、荒れた状態であることが多くてガッカリするのですが、この福知山のC11-40は非常に大切に扱われていて幸せな状態だと思います。

明日も福知山で仕事です。工作お預けです。

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コメント

昨日2年に1回で25回目の大学のクラス会が箱根であり参加してさわぎました。 久しぶりの箱根登山電車楽しいですね。猛烈なきしみ音,急カーブ、レジャーランドを思わせます。ジオラマにしたら面白いでしょうね。

投稿: honest | 2009年11月13日 (金) 12時06分

honestさん、こんばんは。

箱根のクラス会、きっと美しい紅葉の中で行われたのでしょう。
箱根登山鉄道、私も大好きです。小さな電車がスイッチバックしながら登っていくのは楽しいです。長らく行っておりません。

投稿: YUJI | 2009年11月13日 (金) 20時44分

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