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2009年11月29日 (日)

「鉄道博物館」懐かしの列車食堂のビーフシチュー

昨日、講談社の「鉄道模型少年時代」編集部であるアートボックスさんを訪れ、ジオラマグレードアップ講座の電飾の技術情報提供と実演取材を受けました。予定では土日の二日間でしたが、昨夜遅くまで頑張って作業を行ったので、一応、予定の作業は22時少し前に終えることができました。何とかお役に立っていれば幸いですが、今後は編集部の方々のご苦労が続くことと思います。よろしくお願いします。
昨夜は編集部が用意してくださった神田駅近くのビジネスホテルに投宿し、今日は一日休みとなりました。

東京でポッと沸いた休日。昨日は慣れないことにて非常に疲れたので、朝寝坊しても良いいはずなのに、就寝時間が遅くても、早朝に目覚めてしまうものなのです。

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東京にプライベートでやってきて、行きたいところといえば、やっぱり鉄道博物館です。2007年10月に開館してから2年以上経っているのですが、実は訪れたのは今回が初めてでした。
日曜日ということもあって、開館15分前に着いた時には数百人が入り口に並んでいましたが、開館時の混雑はすっかり落ち着いてきているようです。並んでいた人たちの多くは運転シュミレータやミニ列車運転の予約に行ってしまったので、貴重な車両が保存されている1階のヒストリーゾーンもゆったりと見ることができます。
今日は親子連れが多いので多くのお子様たちで賑わっていたのですが、皆さん非常に見学マナーが良いようで感心しました。開館時にはマナーのことで色々と報道があったのですが、改善されていったのでしょう。

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ヒストリーゾーンの中央のターンテーブルを模した展示台に設置されてひときわ目立っているのが、蒸気機関車C57-135号機です。我が家にもTOMIXのNゲージ模型がある、馴染みの機関車です。少し手を加えれば、動態復元できるのではないか、と思うほどの状態の良さです。神田の交通博物館時代には、何度か見ていますが、広々としたところに連れてこられて更に誇らしげです。

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鉄道博物館では、先月から公開された東海道新幹線0系車両が華々しく紹介されています。ヒストリーゾーンから突き出したエリアに、ピカピカに修復された先頭車が設置され、昭和39年10月の東京駅での運転開始セレモニーを髣髴とさせるクス球が吊られています。

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車体表示は昭和39年の運転開始時を再現しています。後に取り付けられた電飾の方向幕は取り外され、サボが入れられています。
車両の中に乗り込んで、往時の旅気分を味わうことができます。早速乗り込みます。

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懐かしい!転換クロスシート、いわゆるバッタンコシートです。0系の引退時には、このタイプのシートの車両は無かったので、復元したのでしょうか。
3列側はボックスシート状に固定されていますが、2人席の方はバッタンコと転換させることができます。懐かしい座り心地に加えて、席の窮屈さを体験できます。現在のN700系や700系とはかなり居住性が異なります。
私が仕事の出張で新幹線に多く乗るようになった頃は、0系と100系、そして後に300系が混在しかけた頃なので、0系が来ると「ハズレ」、その中でもこの転換クロス車両が来ると「大ハズレ」と嘆きました。しかし、程なく出会えなくなって、初めて恋しくなって来たものでした。

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横25m、奥行き8mという巨大なHOゲージレイアウトは、細部の作りこみもかなり見事でした。
博物館にある大型レイアウトは、配線がダイナミックなものの、山肌などが素朴なものが多いのですが、さすが鉄道博物館。凄まじいまでの執念で作られたことが伝わってきます。同時にメンテナンスの苦労も偲ばれます。

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お馴染み、15分程度の劇場入れ替え形式のデモンストレーションです。
一日の鉄道の動きを表すので、夜のシーンになると、夜景が広がります。これだけ大きなレイアウトの夜景はため息モノです。いつまでも見ていたい・・・。

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しかし、デモが終わるとサッサと「劇場」から追い出されます。ガラスに寄って行って細部を見ようとしても、「立ち止まらず外に出てください」と言われ、名残惜しげに立ち去ることになります。
平日の閑散日ならば、もう少しゆっくり見せてくれるのでしょうか。今はとにかく「ケチ!しみったれ!出し惜しみスンナ!」と思ってしまう方式です。ストリップ劇場じゃあるまいし、秘密の空間のように囲った中で、ちょっとだけ見せてパッと閉まって外に出ろってセコイ事言ってないで、開放的にしろよって言いたくなりますが、まあ、開館時の混雑を考えると、入れ替え劇場制は仕方なかったのしょうか。

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館内を歩いていると、やっぱり中央のC57に吸い寄せられます。京都の梅小路蒸気機関車館で、もっと大きな「生きた」機関車たちも何度もたくさん見ているのに、屋内の非日常的な場所に設置してあると、実際以上に大きく感じてしまいます。

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このC57-135号機は晩年を北海道で過ごしたので、C62-2号機と同様にキャブの窓に丸い旋回窓が取り付けられています。
今日は、この旋回窓に電熱線が取り付けられているのを発見しました。丸い旋回窓を横切る2本の棒、これが凍結防止の電熱線かと思われます。この機関車からは撤去されずに残されていました。細かい部分ながら、模型を作っていると気になる箇所です。

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この国鉄バス1号機は、昭和のはじめに岡崎-多治見間などを走行した車両です。モロに私の地元です。2011年春に名古屋港の金城埠頭に開館予定の「JR東海博物館(仮称)」に移動されることが決定しています。
数十年ぶりの里帰りとなるのです。帰ってきた折には、是非名古屋で再開したいと思います。

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小さなバスながら、車内は意外と快適そうです。当時は道路も未舗装でガタガタだったでしょうが、シートのクッションがたっぷりとあって、何とか乗っていられそうな感じがします。

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1階のエントランスそばの日本食堂では、食堂車で出されたメニューを模したものなどを供していて、興味をそそります。吹き抜けの部分に設置されているので、この一帯はカレーなどのおいしそうな香りが漂っていて引き寄せられます。
私もここで食事することにします。

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メニューを見ると、あまり高くないことに気が付きます。
私は新幹線の食堂車が営業していた時代の思い出が多く、特にビーフシチューを食べながらビールを飲んで楽しんだことが印象深く残っています。嬉しいことに、ビールもあります。平日は16時からしか注文できませんが、土日祝日は朝の10時半から注文できます。
公然と、博物館でお酒が飲めるのです。これは楽しい。

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ビーフシチューセット950円、ビール400円。
新幹線の食堂車時代には、ビーフシチューセットは1300円くらいだったので、かなり安くなっています。
ただ、食堂の雰囲気は食堂車とは程遠く、学食のようです。料理を載せてもらったお盆を自分で持ち、席を探すというバフェテリア方式です。皿やナイフ・フォークも食堂車のものとは異なるので、食堂車気分を味わうのは無理があるのは確かです。

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但し、線路側に大きく開いた窓からは列車が見えて、気分はなかなか良い感じです。動かない食堂車の中で窮屈に食事をするよりも、開放的な空間で安い価格で提供される方を好む方は多いでしょう。
ビーフシチューは、食堂車の時代のような、缶詰を温めて具と煮込んだ味でした。懐かしいかといわれると微妙ですが、食堂車時代よりは確実に美味しいと思います。

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館内には食堂が2箇所ある他に、駅弁も売っていて、「ランチトレイン」と称した183系電車の車両の中で、旅気分で食べることができます。次回はこれに挑戦したいものです。車内は空調も効いてバッチリです。

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鉄道博物館にきて感動するのは、全ての保存車両の状態が非常に良く保たれていることです。
博物館に鉄道車両がやってくると、特に内装が痛んでしまうものですが、ここの保存車両は、先述の新幹線0系車両も含めて極めて良好、というよりも現役時代よりもきれいです。新品に取り替えたわけでなく、しっかりと何十年も働いてきた年輪を感じさせながら、美しく保つのは並大抵のことではありません。
この写真の車両は上越線で働いていた181系電車ですが、クッションの状態もよく、このまま走り出すかのような錯覚に陥ります。それにしても、昔の特急電車のシート、狭い!

館内は清潔で、職員の方々の心配りも利いています。まさに新時代の博物館の嚆矢でしょう。鉄道という産業を実物を見て感じ、学びながらもアミューズメントパークの設備とサービスを誇っています。日本の博物館も遂にここまで来たかという想いがします。

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お土産として、鉄道博物館の図録と、鉄道博物館コレクションのTOMIXのコキ50000を買ってきました。
コンテナ車に興味は無いのですが、シンボルマークをあしらったコンテナがキュートなので、思わず手にとってしまいました。もちろん、TOMIXのC57-135やKATOのオハ3126も売店で販売されています。

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図録は5000円と高価であり、しかも開館当時のものなので、0系新幹線先頭車フル展示などの最近のものは書かれていません。しかし、6両保存されている後御料車の車内の詳細写真が掲載されているので価値があります。展示車両は、厳重なるガラスを通して、うっすらとしか観察できません。

鉄道博物館の保存車両スペースは暗く、高感度に強いデジタル一眼レフを持っていかなかったことが悔やまれます。しかし今回は取材のために工作道具を満載した大荷物だったので仕方ありません。次回の訪問時には、しっかりカメラを携えたいものです。

思わず降って沸いた東京での休日、存分に楽しませてもらいました。
最後に、汽笛を鳴らしているC57-135号機です。コンプレッサーからの圧縮空気で、実際に本物の汽笛を鳴らしています。館内に響いて、しばし陶然とします。

再来年の2011年春には、いよいよ私の地元にも「JR東海博物館(仮称)」が開館します。
まだ保存車両の整備などは始まっていないようですが、先日、美濃太田車両区を通りかかったときには丁寧にシートが被せられていたりして準備は進んでいるようです。
期待のC62-17号機も美しく整備されてエントランスのメインの位置に設置されます。とても楽しみです。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアとも鉄道博物館に負けない素晴らしいものにして欲しいと切に願っています。

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コメント

YUJIさんコンバンハ。ビーフシチュー等良いですね!機会が有れば行きたいと思います。最後の汽笛はさすがに、館内なので音をあまり大きくしないようにして居る様に思いました。 でも、汽笛が鳴るのは感動的なものが有りますね。しまいに、無理だと思いますが動輪回転なんかしたら、又感動的なものが有りますがね。

投稿: 会津の鉄道マニア | 2009年11月29日 (日) 22時41分

実は昨日オフになったという事で、鉄道博物館をお勧めしようかと思いましたが、ご都合(午前中に帰宅とか)もあるので無理強いしても悪いと思いやめときました。
私は地元なのにまだ行っていません。そのうち時間が経ってすいてきたら行こうと思っていますが、まだまだ盛況のようですね。
鉄道三昧の二日間、御苦労さんでした。

投稿: カズキ | 2009年11月30日 (月) 06時14分

”汽車”の思い出、またまた老人の話。片道25時間の旅で、食事も3食、それもまだバラエティにとんでいなかった駅弁ですが、懐かしいです。食堂車のカレーライス、おふくろのそれと並んで私のカレーに対しての原点です。味とは関係なく。

投稿: honest | 2009年11月30日 (月) 07時38分

勿論、3等車で呼んでもボイは来ません。

投稿: honest | 2009年11月30日 (月) 07時44分

>会津の鉄道マニアさん、おはようございます。

食堂車メニューそのままとはいきませんし、食堂の雰囲気もまるで違いますが、博物館では明るく広い空間の方が相応しいかと思います。

C57-135は程度が抜群に良く、素人目にはすぐにでもコンプレッサーによる動輪回転くらい実現できそうな気がしますが、安全性などクリアせねばならない部分があるのでしょうね。

動画の汽笛は、ターンテーブルのデモの最後のものです。コンプレッサーの空気も少ない感じです。
デモ開始の一発目は、短いながらももっと勢い良く汽笛が鳴って、館内の人たちの度肝を抜いていました。今度はそれを狙って動画撮影したいものです。


>カズキさん、おはようございます。

早速、先日のBS日テレ放映の録画他、魅力的な動画をお送りいただき、ありがとうございます。いつもお心遣い、感謝します。まだ時間無くてチェックできてません。すみません。

カズキさんの予測通り、鉄博行きとなりました。朝、きちんと目覚めたら考えようと思っていました。こんなことなら苦労してでも一眼レフ持って来れば良かったのですが、仕方ありません。

初めて訪れたので迂闊なことは言えませんが、秋の日曜日の混雑日でもゆったりと見学できる程度なので、当初の混乱は落ち着いてきているかと思います。昼時の食堂も少し並んだだけです。

ただ、大人気のSLシュミレーたーは到底乗れません・・・。向谷実さん、名古屋のJR東海博物館にも作って欲しいです・・・。


>honestさん、おはようございます。

本物の食堂車を使って、当時の具の少ないカレーとか粘度のようなハンバーグ、水増しにうどんのようなものが入っているビーフシチュー、それに生暖かいビールなど再現してくれたら私たちは懐かしくて喜びますけれど、今の世の中では苦情殺到してしまうでしょうか。

3等車(経験ありませんが・・・)の窓から買う駅弁、何ともいえない楽しさがありましたね。食べ終わったら座席の下に放り込んでいたので、数時間後には足元ゴミだらけでした。

投稿: YUJI | 2009年11月30日 (月) 08時09分

>粘度のようなハンバーグ

粘土のようなハンバーグでした。
雰囲気は一緒ですが・・・。

揺れる食堂車で、そんなハンバーグステーキ定食を食べながら飲むビールも最高でした。大抵コップは食洗機の熱で暖かかったです。

投稿: YUJI | 2009年11月30日 (月) 08時13分

東京遠征お疲れ様でした。結局昨日はレイアウトを置く台座を作っていました。幅6cmの木材で枠を作りその上に載せようとしています。

昨日私の「里山交通キハ1001形」はおよそ一ヶ月の改修の為に岡山県まで旅立ちました。岡山県の津山市のトレビック模型さんにて電飾工事の後、また里山交通に入線の予定です。結構派手に光る様なので今から楽しみです。

投稿: 三日月 | 2009年11月30日 (月) 12時38分

三日月さん、こんにちは。

オリジナル台座作成、お疲れ様です。
今回は木製ベースが非常にしっかりしているので安心だと思います。パネルボードも材質に改良が施されていて、反りにくいと思います。

トレビック模型さん、初耳です!いろいろ電飾改造を請け負ってくれるのですね。仕上がりが楽しみですね。詳しくお教えいただければ幸いです。創刊号の車両はいくつもあるので、私も頼んでみたいと思います。

投稿: YUJI | 2009年11月30日 (月) 17時48分

見積もり依頼に対して返って来た内容です。
−−−−−−−−−−−
**** 様

お問い合わせありがとうございます。
下記の見積もりですが
ヘッドライト・・・・難易度が高いです。(ファイバーを入れる?)
テールライト・・・約0.5〜の穴をあけます。
室内灯・・・・・・・常時点灯します。
上記仕様で
高輝度LEDをヘッドライト  2X1500= 3000
        テールライト  4X1000= 4000
        室内灯     2X1500= 3000
    基本料金        1X3000= 3000

当店HPに掲載承諾に限り返却送料サービスとさせていただいております。
その他ヘッドライト、室内灯の”色”についてご指示ください。(料金は同じです)
尚、ご依頼の商品が到着次第スケジュール等ご連絡いたします。
以上よろしくお願いします。

トレビック模型  猪子(いのこ)
−−−−−−−−−−−
作例がHPに載っていますので見てくださいね。結構スゴイですよ。

投稿: 三日月 | 2009年11月30日 (月) 20時42分

三日月さん、詳細お教え頂きありがとうございます。

フル装備で13000円ですね。
動力ユニットは取り付けた状態で預けるのでしょうか。

HPの昭和の鉄道の車両を見ました。質感が素晴らしいですね!オリジナル車両として、十分に価値のあるものと思います。三日月さんの御報告次第で、後学のために私も申し込みたい気持ちになってきました。

投稿: YUJI | 2009年11月30日 (月) 21時25分

動力ユニットは私は近所で品切れだったのでトレビック模型さんから同時購入にしました。自分で用意するのも勿論有りでその場合取り付けはしてあっても無くても大丈夫ではないかと思いますよ。返って来たらまた報告しますね。

投稿: 三日月 | 2009年11月30日 (月) 21時56分

追伸

HPに掲載されるのを承諾したので多分掲載されると思いますよ。

投稿: 三日月 | 2009年11月30日 (月) 22時01分

有難うございます。
掲載された完成品を拝見することを楽しみにしたいと思います。

投稿: YUJI | 2009年11月30日 (月) 22時31分

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受信: 2009年12月 3日 (木) 04時51分

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