カーコレクションK360のライト点灯改造
講談社のNゲージジオラママガジン、「鉄道模型少年時代」の製作の話題です。
このシリーズでは、半年以上先に発売される60号と61号にて、レイアウトに設置する自動車が付属してくる予定です。予告段階での車種は、現在TOMYTECのTHEカーコレクション第9弾「いにしえの商用車編」の4車種です。市販品については、発売後早々に入手しています。
この中で、今までに無い魅力的な車種は、2種類の3輪トラックです。これらもヘッドライトやテールランプが点灯するように改造したいものです。今までのカーコレ電飾と似ていますが、それぞれの車種で微妙にやり方が変わっています。
手前の2台がマツダK360、奥の2台がダイハツC08型オート3輪です。ダイハツオート3輪の方が車体が大きい分、改造が楽に思えますが、テールランプがシャシーの方に付いているので難易度が高くなっています。
今回、ライト点灯改造をするのは、このマツダの軽3輪、K360です。小さくて可愛い、ジオラマの中のマスコット的な存在になりそうです。
軽のオート3輪といえばダイハツのミゼットが有名ですが、このK360、愛称ケサブローも長く愛された車です。
昭和34年に製造が開始され、44年に生産終了しています。私の幼少の頃にも活躍していたはずですが、残念ながら記憶にありません。
昭和36年の時の価格が23万円。ミゼットが22万8千円でしたので殆ど同等の価格です。でも、ミゼットが空冷2サイクルエンジンだったのに対し、K360は4サイクルエンジンを採用して差をつけています。当時の23万円がどのくらいか想像が付きませんが、大卒初任給は1万4817円との記録が残っています。国鉄初乗り10円、葉書5円の時代です。
このキュートなケサブローのヘッドライト、テールランプに光ファイバーを仕込みます。ピンクのペイントが鮮やかです。この車を欧米に持ち込めば、ゲイ御用達の思われそうです。
私のお気に入りのイギリスBBC製作のカー情報番組、「TOP GEAR」のキャスター達が見たら、ゲイネタでどんなおふざけをしてくれるでしょうか。「TOP GEAR」は、先週より毎週金曜日の24時より3年前くらいの放送分から毎週放送されています。
テールランプは、車体の方に付けられています。穴あけして光ファイバーを仕込むのには都合の良い構造です。
光ファイバーは、いつものジョイフルエスカです。
写真では直径1mmのものが写ってしまっていますが、使用したのは直径0.5mmのタイプです。
ボディとシャシーを分離します。
車体後部のボディとシャシーの境目にマイナスの精密ドライバーを差し込んで開きます。
まず、フロントのライト部分を平らにします。
ライトの丸く飛び出ている部分をデザインナイフの先で切除します。
二つのライトの円の中心部に、千枚通しで印を付けます。この印が、ドリルの先が丁度真ん中に位置する助けとなります。
ピンバイスに0.5mmドリルをセットし、ライトの中央からずれないように穴をあけていきます。
今回のK360のように、ライトが手前に飛び出た形状の場合は、少しずれるとライトの縁が欠けるので要注意です。
同じように、テールランプの位置にも0.5mmの穴をあけます。
光ファイバーをボード裏面に通すために、シャシーに穴をあけます。
光ファイバーの取り回しを考えながら、ちょうどキャブの下側になる部分に1.3mmの穴をあけました。結果的に、1.3mmの穴ではきつかったので、ホンの少しやすりで拡げました。
直径0.5mmの光ファイバーを適当な長さに切り分けます。
光ファイバーはニッパーなどで押し切るのではなく、鋭いデザインナイフ切断面が平らになるようにでスパッと切ります。
ヘッドライトの穴に光ファイバーを通します。
ボディの裏側から、ゼリー状瞬間接着剤で光ファイバーを固定します。
光ファイバーは、瞬間接着剤が付着すると脆くなってすぐにポキっと折れてしまうようになります。以後、取扱いに留意します。
テールランプ部分にも光ファイバーを差し込んで、固定します。
シャシーの穴に光ファイバー通し、ボディとシャシを合体させます。
後輪の内側部分には光ファイバーが露出している場所があります。ブラックの塗料を面相筆を使用して塗り、外部に光が漏れないようにします。
ボディ下部から飛び出た光ファイバーを束ねて熱収縮チューブに通します。
適当な材料が無いので熱収縮チューブを使用していますが、光ファイバーが変質するので決して温めて収縮させようなんて思ってはいけません。
テールランプの発光部分にクリアレッドを塗ります。
透過色のクリアレッドの場合、パーツから盛り上がるほど塗料を載せてもキチント発光してくれます。
光ファイバーの先に、100円ショップで購入したLEDライトを当てて、点灯実験です。
ピンクのK360のヘッドライトがうまい具合に光りました。レイアウト設置の際には、カーコレの真下に2mmのチップLEDを設置して光源に使うので、もっと明るく輝くことと思います。
テールランプの点灯実験です。
四角かったテールランプが丸くなってしまいましたが、クリア塗装の使用により、思ったよりも明るくなりそうです。
このK360、ライト点灯のための光ファイバーの加工の難易度は中くらいです。ボディが小さいものの、格別に難しいわけではありません。今回の加工の所要時間は約1時間です。
レイアウトへの設置はまだまだ先のことになります。道路に穴をあけての大工事です。
ひとまず、小分けのチャックつきビニール袋に入れて大切に保管しておきます。ひょっとして、シリーズで配布されたものを電飾改造して、今回のモノは使用されないかもしれません。
続いて、他の車両の電飾改造も実施していきたいと思っています。数をこなせば練習になります。
前回はこちら
「鉄道模型少年時代」第32号 まだ鳴らせないスピーカー
次回はこちら
露店電飾用の電源は、三端子レギュレータで
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コメント
34年大卒した私の初任給だいたいそんなもんでした。大阪支社でダイハツを担当していたので、非常になつかしいです。
投稿: honest | 2010年4月11日 (日) 21時05分
honestさん、こんばんは。
ケサブローとはいえ、当時は車が高価なものだったということですね。今となっては博物館でしか見ることが出来ませんが、レイアウトの中ではずっと生き続けていってほしいと思います。
ダイハツのオート3輪も近日中に点灯化します。
投稿: YUJI | 2010年4月11日 (日) 21時51分
露店の作業はバラバラになるので何もしていなかったのですがLEDに付けられるので日曜日に作業しました。
すると27号のフィギヤが一体欠品していました。
フィギヤの一体ぐらいなくても露店のおばちゃんがサボっているという事で構わないかと思ったのですが一応講談社に連絡しました。
しかしそこでの対応が少しカチンとに来ました。
欠品している袋(調理台とテントも)を送ってくれればフィギアの入っているものを送り返すとここまでは良かったのですが。
あんず飴とカルメ焼はフィギア以外はほとんど同じなのでこれだけでどのフィギアが欠品しているのか分かりますかと聞くと、ただ物を送ってくれればいいと一点張り。
あげくの果てに面倒だから箱ごと送ってくれと言われましたが残りのもので作業ができるのでそれは勘弁してもらいました。
結局、何が足らないのか送り状を書く事で落着(送り状は最初から書くつもりでしたが)
欠品させたそちらが悪いのに何かこっちが不当に要求(確認したことがクレーマーだと思われたみたい)しているような言われ方にちょっとカチン。
以前デアゴにステアリングの件で問いあわせた時とのギャップありすぎたのでちょっと書かせてもらいました。
意地悪をして言われた通りにして、ちゃんとしたものが送られてくるか試そうとも思いましたが間違えられそうなので止めました。
投稿: カズキ | 2010年4月12日 (月) 12時12分
カズキさん、こんにちは。
前シリーズに引き続き、まだまだ相変わらずジオコレパーツの欠品があるようですね。それにしても、これまで続けてくれているありがたいお客様を疑うような対応は困ったものです。序盤でもバス停の灰皿が欠品していた事例がありました。検品を徹底していても、外部に委託している業務には不手際も無いとは言えません。カズキさんの場合は、単にフィギュアを一つ送ってくれれば解決の事例でしたね。
このシリーズでも、中には訳のわからないクレームをつける方もおられるとは聞きますが、カズキさんのような正直な方まで疑いの対応を受けたとは、困ったものです。お怒りももっともです。
私も前シリーズでは木造家屋の塀のパーツエラーやカーコレ車両の交換など何度か問い合わせをしましたが、概ね良い対応を受けました。デアゴさんと同じく、対応した人によるのでしょうか。
私は、地面の作成後に露店の設置を行う予定です。かなり先のことになりそうです。
投稿: YUJI | 2010年4月12日 (月) 17時30分
初めての会話をかわす、応対センター、マヌアルどうりにやっておじさんと摩擦がおきるのですね。私の場合、翼端のパーツのクレーム、デアゴは参考のために欠陥部品を返送して下さいと返送用の準備もされていました。 カズキさん、社長のちがいとかなんとか。
投稿: honest | 2010年4月12日 (月) 21時18分
> カズキさん、社長のちがいとかなんとか。
会社もコンピュータもユーザインターフェイスが重要だという事ですね。講談社の方は業務部というのもちょっと気になりました。
昨日は我ながらちょっと大人げなかったかなと反省しています。
ただ80円切手を貼ってくれ出してくれと言われたのですが厚みがあったので郵便局でチェックしてもらったら120円でした。
着払いでもOKという事でしたがU-Packになってしまうという事で料金がかかるので止めました。
送料は講談社の負担ですが、なんといい客でしょう。
投稿: カズキ | 2010年4月13日 (火) 06時34分
>honestさん、おはようございます。
様々な事例を乗り越えて、マニュアルも整備されていくのでしょうか。
零戦、まだ届きません。このままでは週末の作業になってしまいそうです。
>カズキさん、お疲れ様でした。
先方の送料の心配までされて、本当に良いお客様ですね!
ひょっとして、カズキさんが連絡される直前に、とてつもないクレームをつけた方がおられたのかと勘ぐってしまいました。
投稿: YUJI | 2010年4月13日 (火) 07時36分
今このシリーズをアルコールを介して見ると最高ですね。 論点があんず飴とカルメ焼きという楽しい問題点のやりとり、なんとも言えません。
投稿: honest | 2010年4月13日 (火) 21時11分
>論点があんず飴とカルメ焼きという楽しい問題点のやりとり、
どちらもつまみにはちょいと厳しいですね・・・
私もLEDチカチカ遊びの後、スコッチで少々酔っています。つまみは海老煎餅(坂角ゆかり)です。大好物です。
投稿: YUJI | 2010年4月13日 (火) 22時32分
講談社からあんず飴のフィギア、送ってきました。
郵送した場合、切手を入れてくれると言ってたのに・・・・
結局120円でフィギア一体買ったのと同じでした。
後、私の怒り(プライスレス)
投稿: カズキ | 2010年4月15日 (木) 10時28分
カズキさん、こんばんは。
販売元のミスに対し、これまで続けてきた大切なお客様に送料まで平気で負担させていては問題ですね。30号以上続けてくれているお客様がウソなど言わないって普通、誰かが気付くものですが・・・。
どう考えても、丸ごと一号分のパーツを送るのが今回の対応だと思います。機会があったら、御意見申し上げたくなりました。
33号の祭り囃子を聴いて、どうか怒りをお鎮め下さい。NATOCでサウンド制御、お待ちしています。
投稿: YUJI | 2010年4月15日 (木) 21時04分
> 送料まで平気で負担させていては問題ですね。
単に切手の入れ忘れだと思いますが。
しかし欠品の対応が欠品とは・・・
投稿: カズキ | 2010年4月16日 (金) 05時44分