「鉄道模型少年時代」第71号 側面パネルは頑丈な塩ビ板でした
講談社のNゲージジオラママガジン、「鉄道模型少年時代」の第71号です。
長期間続いているこのシリーズも、今回を含めていよいよ残り5号となりました。終了へのカウントダウンが始まっています。レイアウト内部の作りこみは殆ど終わり、レイアウトを鑑賞に堪える作品に仕上げるための体裁を整える段階になっています。
今回の付属品は、ジオラマ側面パネルです。
前回までのフィギュアの時と同様の薄っぺらいパッケージの内部に、斜めに納められていました。梱包が薄いですが、重量感があります。
定規のように入っているこのパーツ、長さが295mmもあります。斜めにしないと定型のパッケージ内部に入らないわけです。
ジオラマ側面パネルとは、レイアウトの土台となっている木製ベースと地面パネルの側面に貼る化粧板のことでした。レイアウトの情景には関係ない部分ですが、地面が断ち切られている側面が見えていると格好良くありません。いつまで経っても未完成の佇まいです。下部に黒っぽい帯を這わせると落ち着きますし、手作りレイアウトが工芸品の佇まいに化けるかもしれません。
側面パネルは4種8本です。4つの側面に2本ずつ貼っていくことになります。
横向きの長い側面には長い2本、縦の短い側面には短い2本です。川の部分には、最初から地面形状に合わせた側面パネルが付属しています。地面パネルの他は、両面テープ3本です。
側面パネルは黒に近いダークブラウンです。素材は塩ビ製のようです。しなやかですが、結構厚みがあるので丈夫です。
前作の「昭和の鉄道模型をつくる」のレイアウト側面化粧板はテロテロの木目テープで微妙に長さが足りないものだったのに比べると、格段に質感がアップしています。
付属の両面テープは1.5mm角の正方形のものを要所に貼って使用するようです。しかし、あまり高品質のテープとは思えず、側面パネルの素材が厚くて重みがあるので、飛び飛びに貼るだけでは粘着力が不足すると思います。経年で剥がれてくる事が予測されるので、両面テープはもっと良いものを使用したいと思います。
丈夫に貼り付けたければ、経年で粘着力が大きく低下する両面テープではなく、接着剤で貼るべきでしょうが、そこまでするのは面倒なので強力テープにしておきます。
両面テープは、ニチバンナイスタックの強力タイプを使用します。これはデアゴスティーニの「零戦をつくる」の製作にて、外板を貼り付けるときに使用しているものです。過剰に買い込んであるので、活用することにします。
側面パネルの裏面いっぱいに、両面テープを貼ります。形状に合わせてカッターナイフで切除します。粘着面が広ければ、多少は丈夫に固定できるかと思います。
8本の側面パネル全てに両面テープを貼りました。全て裏面いっぱい使用しています。
剥離紙を剥がし、レイアウト側面に貼っていきます。木製ベース側面は、軽く水拭きしてパウダーやほこりを取ってあります。
レイアウト中心部の木製ベース境目に位置を合わせて貼ります。
正面部分は目立つので、位置調節を慎重にします。
川原の部分のへこみは、本来コントローラーを設置する場所です。私には関係ないので、完成前に白く露出しているパネル側面を黒く着色しようと思います。
周囲全て側面パネルで覆われることになります。厚みのある塩ビ板なので、エッジが立っていて高品質に見えます。
周囲全て側面パネルで覆うと、レイアウトの足元がバシッと決まった気がします。専用アクリルケースに収納しても、このベース部分の黒はしっかり見えます。
この角度からは見えませんが、自作のトンネル側面も完成前に黒く塗っておこうと思います。
側面ベースとジオラマパネルの隙間は、次号の製作マニュアルにてパウダーやフォーリッジで埋めるテクニック紹介があるようです。
ただ、手前の踏切部分は私のレイアウトは自動踏切ユニットが飛び出ているので、側面パネルを少し折って形状を合わせてしまいました。全体的な平滑さが、この部分で損なわれています。
ジオラマグレードアップ講座は、冬の情景から始まった、四季を表現するテクニックの最終回の、秋の情景の作り方です。柿の木や、刈り取った後の稲穂が良い感じです。また、電柱についている街灯は、あえて配線を電柱の外側に這わせているようです。私は何でも内部に納めてしまいますが、配線を外側を這わせることによるリアルな情景は、非常に参考になります。
次号、第72号の付属品は、背景板です。レイアウト後部に立てるもので、専用アクリルケースともぴったりサイズが合っていると思われます。予告写真では、晩夏の青空が広がる昼の情景です。
しかも、次号に付属の背景板はリバーシブルです。裏面は満月に照らされて浮かび上がる山のシルエットの夜景となっています。角の固定はアクリルのジョイントが見えます。結構請っています。照明ユニットを楽しむために、夜景モードに固定する方が多そうな気がします。
前回はこちら
「鉄道模型少年時代」トンネル山の登山口完成です
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コメント
そういえば、C62の背景パネルの通販案内もありましたね。 私はパスですけど、安住所の梅小路の背景などいかがされましたか?
投稿: honest | 2011年1月27日 (木) 22時39分
こんばんは(゚▽゚)/
ジオラマ側面パネルの貼付けお疲れ様でした。やはりパネルを貼ると高級感が増しますね。ただし私も河原付近をどう処理するか考えなくてはいけませんね。
今日は残り4セットのフィギュアの設置と駅前の屋台の設置を行いました。高校生はほぼ指示通りに設置しましたが観光客は主に河原周辺の吊橋や茶店などに配置しました。神輿周りには祭りの人々に立って貰いました。学校奥の遊具の周りには小学生を配置しました。指示とはかなり違うのですがまあよしとしましょうか。
投稿: 三日月 | 2011年1月27日 (木) 22時43分
>honestさん、こんにちは。
C62の背景パネル、ちょっと高価なので私もパスしました。梅小路のC62型2号機、ボイラー不調で長期間展示運転はおろか火入れもされていないことが心配です。
>三日月さん、こんにちは。
側面パネルの効果絶大で、一気に格調が上がった気がします。同時に完成が近いことを実感し、寂しい気持ちです。
フィギュアの設置は、基本的には好きな場所となりますよね。高校生をカップルだらけにしたくない方もおられるでしょうし・・・。私はカップル増やしてしまいましたが。
投稿: YUJI | 2011年1月28日 (金) 12時43分
YUJIさん こんにちわ
側面パネルよさそうですね。私は入手が来週になりますが。
フィギアは私は全く指示に従っていません。学校も小学校ではなく高校にしてしまいました。YUJIさん同様、学校裏にはツッパリ4人組がいますので。高校生のフィギアを1セット買い増しして生徒を学校の中に配置しました。登校時のように校門から学校校舎の入り口まで点々と置きました。川には海水浴のフィギアを買ってきて、浮き袋を持ってる子供の下半身を切り捨て(きっと痛かったでしょう)水の中に下半身が入っているようにしました。カトーの釣り人なども川の岩の上に配置しました。河原の反対側には埠頭があり、アウトボードエンジンを積んだ川船が停まっています。なにやら荷物を降ろしている人々がいます。トンネル横の自作公園にはカトーの公園の人々を置きました。ブランコ、滑り台、噴水、他の遊具もあります。
駅舎踏切横の線路にはポイントを設置して、引込線がありますので、1車両お休みで、もう1車両運転中という具合で、入れ替えもできますので、こうしてよかったと思ってます。
ほぼ完成ですね。このほかに続けているものはディアゴのホンダドリームCB750です。
1つが終わってしまうと大変寂しいですね。これから他に何をやるか物色して行きます。
投稿: かめきち | 2011年1月28日 (金) 15時48分
かめきちさん、こんにちは。
いよいよ鉄道模型少年時代も、最終章が見えてきたようですね。レイアウト内部のオリジナル部分がそれぞれの方のこだわりをあらわしているようです。
かめきちさんのレイアウトは、引込み線により運転が楽しくなっているようですね。狭いスペースへのポイント組み込み、素晴らしいです。
鉄道模型関連のクラフトマガジンを首を長くして待っているのですが、なかなか出ませんね。とりあえず、来月発売のロボットの創刊号を待とうと思います。
投稿: YUJI | 2011年1月28日 (金) 17時32分
皆さんの里山、いずれも素晴らしくて、コメント出ません。 いい楽しみ羨ましいです。
投稿: honest | 2011年1月28日 (金) 20時08分
honestさん、こんばんは。
きっと皆様の里山光景、1年半の重みとなっています。
現状では、続編の予定がないのが寂しいところです。
投稿: YUJI | 2011年1月28日 (金) 22時32分