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2011年1月 5日 (水)

ナツカシのMY CREATION

今日は帰宅が遅くなり、工作を手がけられないので、年末に復活させた時計の話題です。時計について詳しいわけでなく、私が語るのはお門違いです。しかし、EC黎明期の特徴的なサービスの思い出がこもり、しかも時計自体も思い入れのある機械なのでお許しください。

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年末に押入れを整理していたら、薄汚れた古い腕時計が出てきました。クオーツ時計で、電池が消耗して停まったままです。時計の様な機械モノは昔から好きなので、たくさん持っています。でも日常、腕時計は決まった機械時計以外は殆ど使いません。ここ10数年は、いくら品が無くてダサいと思われようが、ロレックスばかりになってきました。

というわけで、時計を着ける腕は1本なので、使用しない大抵のものは仕舞い込まれています。特に、電池を交換しておけば放置しても動き続けてくれるクオーツ時計は、機械時計の時間合わせのために使用するくらいです。

安っぽいクオーツ時計だからといって、探さないと見つからない場所に放置して忘れていたわけではありません。この世にたった一つしかない、オリジナルの時計だからです。

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埃で汚れた文字盤には、熱帯魚のディスカスが向き合っています。これはかつて私が買っていた子の内の2匹です。
左が、「チェン・ワイシン&ユンラン」というブリーダー作のレッドロイヤルブルー、右が「ウェイン」というブリーダーのブルーダイヤモンド。近年の、畸形のように極端なハイフィン・ハイボディに改良される前の、原種の良さを残していた頃のディスカスです。当時はこの他にもたくさんディスカス飼っていましたが、たまたまモデルになったのがこの2匹でした。デザイン的に大きさを揃えていますが、右側のブルーダイヤは特に大きくて、20cmを越える巨大サイズに育ちました。

高温飼育するディスカスは寿命が短いものですが、レッドロイヤルは6年、ブルーダイヤは5年半ほど生きてくれました。とてもよく懐いていて、飼い主を見分ける能力がありました。世話をしていた私には甘えてくるのに、妻が近寄るとガラスをつついて挑発します。傍から見ると、一緒に遊んでいるかのように見えたものです。

時計の文字盤にするほど可愛がっていたのに、亡くしてからずっと姿の残った時計を見るのが辛くて放置してあったのです。

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外観は1000円くらいの安物時計のようですが、一応日本製のシチズンです。1998年製とあります。

当時シチズンでは、「MY CREATION」と名付けたネット上での時計のオーダーメイドサービスサイトを運営していました。外装、ベルト、リューズデザイン、そして文字盤、針の形状など、数多くのサンプルを選んで画面上で絵遊びするかのような感じで時計をデザインしてオーダー出来ました。

今考えると、魚のデザインならばスポーツタイプの防水時計の方が似合ったのではと思います。

セミオーダーの基本となる多くのサンプルは、プラ外装、樹脂ベルトのスウォッチの様なスポーツタイプでしたが、私のようにステンレス外装にステンレスベルトにもできました。最も安い構成で7000円強、私のような「フル装備」でも12000円程度です。手軽にオーダーできる価格だったのに、膨大なパーツのストックが必要な上に手作りのサービスなので、採算が合わないのか程無くサイト閉鎖してしまいました。機能的には日付表示機能が無いのが不満でしたが、もう1本くらい作っておけばよかったと後悔しています。今作れるとしたら、どんなデザインにするかと夢が広がります。

BtoC(企業対顧客)のEC(エレクトリック・コマース:電子商取引)の黎明期にパッと咲いて大いに話題になって散った、独創的な実験サイトでした。
今も小さな時計屋さんがオリジナル時計を作ってくれるところは数ありますが、あの「MY CREATION」の画面上でデザインするワクワクさが味わえるところは見つかりません。大手シチズンがやっていたことにも価値がありました。

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時が経てば大切なものを喪った悲しみも癒えるものです。

今では想い出の魚たちとして、時計の文字盤も正視できます。消耗した電池を放置しておくと液漏れが起きたりして良いことは無いので、ホームセンターで同じ品番の電池を買って来て、自分で交換します。

古くて安い時計の電池交換は、防水時計など一部の特殊時計以外は自分で交換すれば割安です。時計屋さんに電池交換を頼むと1000円以上かかりますが、電池だけホームセンターで買って来れば400円程度です。その際、時計から外した切れた電池を忘れずに持っていきます。店員さんに見せれば、すぐに用意してくれます。

しかし、自分での電池交換には裏蓋こじ開けヘラが必要です。たくさんの時計を管理していなければ、道具の方が高くつくかもしれません。

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裏蓋を開けて現れたのは、日本製のクオーツムーブメントです。シチズンキャリパーNO.6031A。当時の雑貨時計やファッションブランド時計に多く使用されていた汎用ムーブメントです。レディースサイズと共用できる小型サイズなので、大きな樹脂スペーサーが入っています。12年前当時も今も、安物時計の裏蓋を開けるとこんな感じのシンプルさです。
使用されている電池は、SR621SWです。

リューズを抜けば、自分で文字盤など簡単に交換できそうな気になってきますが、実は非常に細かい作業がなされていて、素人の文字盤交換は困難です。職人さんが一つ一つ丁寧に組んでくれていたのだと思います。

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電池切れのまま、恐らく5年以上は放置されていたのでしょうが、何事も無かったかのように時を刻み始めました。丸一日様子を見ましたが、精度も問題無さそうです。

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金属磨きクロスで汚れを拭き取ったら外装はピカピカになりました。掃除できない文字盤にも汚れはありません。外装素材やメタルメッキも安物ではない良いものを使っているようです。ステンレスの腐食は一切ありません。同年代のスイス製のスウォッチのメタルメッキが剥げて、殆どボロボロのゴミになっているのとは対照的です。
想い出のディスカスは、文字盤の中でずっと仲良く泳ぎ続けて欲しいものです。

現在同様のオーダーメイドの腕時計製作サイトがあれば、機関車の車輪や模型をモチーフに図案化するかと思います。MY CREATIONのようなサービス、どこかやってくれないでしょうか。

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コメント

YUJIさん こんばんは
かわいらしいディスカスの文字盤の腕時計いいですね。御宝として大切にしてあげて下さい。私の時計の好みは、カレンダー付きの分厚いケースのメタルバンドです。ムーブメントはクオーツでも可です。
ディスカスは、以前、熱帯魚ブームの頃ブルーダイヤをベアタンクでベビーを数匹飼っていました。最終的にペアになったのですが、マンションの水は管理(ph・硬度)が難しく、抱卵にまで至らずやめてしまいました。丁度マンションの1階に熱帯魚屋の店舗があり、震災で水槽を1本こかして割れてしまってから、魚を引き取ってもらい数本あった水槽を水草水槽のみに減らしました。今も、当時の水槽からの南米ウイローモスが流木を飾ってくれてます。

投稿: マーボウ | 2011年1月 5日 (水) 22時57分

マーボウさん、おはようございます。

ディスカス、一時期流行りましたね!
私もまさにその頃から飼い始めたのですが、今の家では持て余すので、最後の子を看取ってからやめてしまいました。一時期は3本水槽を管理していて、休日は水替えに奔走でした。

水草水槽はCO2など管理が必要ですよね。長年続けておられるとは素晴らしいと思います。

多分、このディスカス時計使用しませんが、メンテナンスだけは続けていこうと思います。

投稿: YUJI | 2011年1月 6日 (木) 08時02分

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