« 「和時計をつくる」創刊号の文字盤だけ使った工作 Part.1 | トップページ | 3Dビエラ購入特典パックの3DグラスMサイズ新モデルとオマケ到着! »

2011年9月 4日 (日)

「和時計をつくる」創刊号の文字盤だけ使った工作 Part.2 完成!

  201

8月30日に創刊された、デアゴスティーニのパーツ付きクラフトマガジン「週刊和時計をつくる」の付属品の文字盤だけを使用した時計を戯れに作成している話題の続編です。頂き物で使い路の無かった時計に、創刊号付属の文字盤を組み込んで、一応和時計風の体裁になりました。文字盤表記と針の回転が逆なのはご愛嬌です。

ただ、真鍮製の重厚な文字盤に対し、ハーフスケルトンのケースが何ともチャチに見えます。

202

壁掛け用と置時計の両用の時計にて、置時計にする際のスタンドも、黄色いプラスチックの質感が文字盤にそぐいません。ケースと台座を塗装して、格好良く仕上げたいと思います。
継続して購読する気のない「和時計をつくる」の創刊号の付属品を有効活用するために、だんだん大掛かりになってきてしまいました。「零戦をつくる」が終わってしまって工作への意欲が減退しているところに、良い遊びのネタが転がってきたというべきかもしれません。

203

塗装のために、一旦ケースとムーブメントを分解します。

204

ケース表面の文字盤が見える部分に塗料が付かないようにマスキングします。
マスキングテープだけでは境界部分に塗料が浸透する恐れがあります。防波堤のようにマスキングゾルを塗ります。ラテックス製のマスキングゾルは、固まってしまえば塗料が入り込むことはありません。ただ、テープのようにスピーディーな作業が出来ないのが難点です。

205

アルミ製で安っぽい素材感丸出しの時計の針も塗装します。
まず、メタルプライマーを素材の表面に塗布します。

206

金属の素材感を出し、かつ文字盤の真鍮と変化を付けるために、メタリックのカッパー(銅)で塗装しました。

207

ケースと台座の下地塗装を行います。
プラモデル用のサーフェイサーをスプレーします。下地を整えておくと、その後の塗料の乗りが大きく違ってきます。

208

ケースは木製のように仕上げたいので、レッドブラウンをスプレーします。
下地塗装のお陰でキレイに塗装できましたが、どうもプラスチックの質感そのものです。このまま組み立てても、茶色く塗装したプラスチックのケースのようになるだけです。他の方法を考えてみる必要があります。

和時計のケースらしく、漆塗り風に仕上げることにします。

209

しかし、素人が漆を扱うのは困難です。高価な上に高度な技術が要ります。手がかぶれるのもイヤです。
昔からある漆塗り風の塗料である「カシュー」を使用します。ホームセンターで安価に入手できますし、ラッカー系の塗料なので手がかぶれる心配はありません。実際に、安価な漆塗り風製品には、このカシューが使われていることが多くあります。

カシューには様々なカラーがありますが、和時計のケースの色に近い「えび茶」を使用しました。

210 

クレオスのうすめ液でホンの少しだけ薄めて刷け塗りしました。本物の漆ほどではないと思われますが、ムラ無く塗るのには熟練が必要そうです。今回のように、下地を塗っておくとカシューの乗りが良さそうです。
何度も重ね塗りして、ある程度ムラが目立たない程度に下地のレッドブラウンを隠します。

211

多少のムラは素材感を高める!と言い訳しておきます。ケース全面に塗ると、元々の透明プラスチックの安っぽさが、すっかりナリを顰めました。木製の塗り製品のように見えなくもありません。
但し、乾燥時間が非常に長いのがカシューの難点です。最低でも8時間程度は乾燥させないといけません。模型用の塗料ではないので仕方ありません。缶の蓋がきれいに閉まらず、手にも漆風塗料がベタベタ付いてしまいました、昔ながらの塗料にて、決して使い勝手が良くありません。手に付いてもかぶれることなく、うすめ液で簡単に取れます。

212

ケースは半日以上、乾燥のために放置となります。次に台座を塗装します。
台座も漆塗りにしてしまっても良いのですが、変化を付けるために石目調に塗ります。これはアクリル系塗料の中に御影石のような素材感のある粒子が混ぜられているもので、昔からホビー用に使われているものです。素材に塗るだけで、御影石のように見せることができる楽しい塗料です。タミヤの「情景テクスチャーペイント」に似ていますが、模型用ではないので使い勝手は良くありません。乾燥時間が8時間程度必要です。

223 

数年前に、AIBO(ERS-210)の外装をこの石目調塗料で塗装して、オリジナルAIBOを作りました。世界に1体の「三河名産御影石AIBO」は、オフ会やイベントでは大人気でした。AIBOはロボットなので、稼働部分に干渉しないように塗るのに非常に苦心した思い出があります。しかし今回の時計の台座は表面に適当に塗れば大丈夫なのでラクチンです。

213

塗料をよく攪拌してから、平筆で粒子と溶剤をすくう様に取り、素材に乗せるような感じで塗装します。筆を横に動かして「塗る」ようにすると粒子が流れてしまうので、チョイチョイと乗せていく様にします。

214

2~3回重ね塗りしないと下地が隠れません。
全体が塗料で覆われたら、このまま半日乾燥させます。できれば丸一日乾かしたいところです。

215

可愛らしい熊の文字盤の時計が、純和風の時計に生まれ変わりそうです。
塗料が乾燥したら、組み立てます。まずムーブメントに針を取り付けます。カッパー(銅)で塗った針のバランスはまずまずです。緑青のようなマットグリーンをホンの少し入れると味が出るかもしれません。

216

ケースの文字盤が見える部分に貼っていたマスキングを剥がします。
境界線上の塗料が剥がれない様に、ゆっくりナイフとピンセットを使って剥がしました。

217

ゴムパッキンをケースにはめ込み、ムーブメントをケースの中に入れます。
この時計は防滴使用のようですが、塗料が剥がれると困るので水気のあるところでは使用するつもりはありません。カシューの上からクリアを吹けば大丈夫でしょうが、せっかくの素材感が損なわれそうなのでやめておきます。

218

漆塗り風外観の和時計もどきが出来上がりました。真鍮の文字盤と、木製のように見えるケースがマッチングしていると思います。

219

御影石調の台座の塗料も乾燥しました。時計と干渉する部分をナイフで削り取ります。
文字盤とともに創刊号に付属していた音穴板も活用したいものです。

220

音穴板を台座の下に敷くとよい感じになりました。
御影石の台座に漆塗りの和時計が乗っている(どれも嘘っぱちのインチキですが・・・)状態です。格調高いように見えないではありません。

221

ケースの裏側にはフック穴があって、壁掛け時計になります。

222

御影石調の台座の表面をクリア仕上げにすると、更に質感がアップしそうです。

「和時計をつくる」の創刊号の文字盤を使って、かなり楽しむことができました。しばらく手元に置いて、風合いを楽しもうと思います。ただ、安物ムーブメントのためにカチカチうるさいのが難点です。これは「和時計をつくる」の文字盤のせいではありません。

和時計ではありませんし、文字盤表記もデタラメながら、真鍮の文字盤を活かした高級時計のような佇まいになったのでは、と一人満足しています。

|

« 「和時計をつくる」創刊号の文字盤だけ使った工作 Part.1 | トップページ | 3Dビエラ購入特典パックの3DグラスMサイズ新モデルとオマケ到着! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

大理石とは参りました。
塗装はYUJIさんには敵いませんね。

塗装で多少ごまかしたつもりの零戦ですが、今回留めにアクリルケースでもっとごまかすつもりでした。
がとんでもないチョンボをしてしまいました。笑ってやってください(URL)

投稿: カズキ | 2011年9月 4日 (日) 18時00分

カズキさん、こんばんは。

アクリルケースに合わせた水平尾翼の折りたたみ機構、堀越さんもびっくりアイデアでしょうね。実機もそうなっていたら、空母への搭載数も増加したのに、と思います。

大理石に漆塗りの時計ケース、格好だけなのでスッカスカに軽いインチキです。
でもまあ意外と高級感が出ました。もう元の姿が思い起こせません。

オリジナルの時計作りが意外と面白いことに気付きました。

投稿: YUJI | 2011年9月 4日 (日) 20時57分

 先代の家新築の時、大工さんと相談して、壁に針だけのムーブメント埋め込んだこと懐かしく思いだします。 ズーと長持ちしました。 壁が、保温材なしのすかすかの時代です。

投稿: honest | 2011年9月 4日 (日) 21時22分

カズキさん、並ぶとハーレーの存在感すごいですね。

投稿: honest | 2011年9月 4日 (日) 21時26分

honestさん、こんばんは。

壁の埋め込み時計、スマートに収まったでしょうね。
部屋中時計だらけなのに、結局携帯やパソコンの時計見て十分という変な生活、時計が貴重品だったことを忘れてしまいそうです。

投稿: YUJI | 2011年9月 4日 (日) 21時41分

PS あらためて、おなじみの御影石のAIBOにお賽銭いれておきます。

投稿: honest | 2011年9月 4日 (日) 21時47分

馬子にも衣装、ガラクタにもアクリルケースでいつもごまかしています。
> 部屋中時計だらけなのに
バックツーザフィーチャの冒頭を思い出します。
この年になると逆回転のムーブメントが欲しくなります。

投稿: カズキ | 2011年9月 4日 (日) 22時06分

>honestさん、こんばんは。

御影石AIBOに合わせて商業デザイナーのAIBO友人に作ってもらった賽銭箱、いまだ健在です。チャリーン!ご利益ありますように。

>カズキさん、こんばんは。

はざいやさんに零戦のケース頼もうかどうか迷っています。余裕を持って、635×600位のサイズになりそうです。

自室にあってすぐに時刻を見ることが出来る時計を数えてみました。置時計3個(今回の和時計もどき含む)、デジタル目覚まし時計1個、ブルーレイレコーダー、VHSビデオデッキ、MDコンポ、携帯2台、腕時計8個(ネジ巻かずに停まっているもの含む)、そしてPCの時計でした。昔は家に時計が1個あるだけだったのに変わってしまったものです。

どうせ見ない時計、和時計の文字盤上で正しく時を刻むために、逆回転のムーブメントに入れ替えるのも一興でしょうか。

投稿: YUJI | 2011年9月 4日 (日) 22時32分

YUJIさん こんばんは
御影石風の台座の付いた漆塗り風のこれまた和時計風のカチコチうるさい時計、さすがにお見事です。
私もYUJIさんに見習って加工始めましたが、やはり文字盤の裏の真鍮板を外すのに苦労しました。私はケースは、100均で購入した一升風の木製の箱に入れるつもりで、入手してきました。
家にあった目覚まし時計バラシてしまいましたが、逆回転ムーブメント何だかとっても欲しくなってます。
バラシた分のムーブメント、多分文字盤を回転させるだけのトルクないでしょうね・・・

投稿: マーボウ | 2011年9月 4日 (日) 23時17分

> 余裕を持って、635×600位のサイズになりそうです。
そうですね。今回は極限を追及しすぎでこんな結果になってしまいました。高さもけちったので中でプロペラを回す事もできません。

はざいやさんでは台座も作ってくれますが自作もおもしろいと思います。今回適当な壁紙を選んだのですが偶然にも赤城の甲板に一番近い柄でした。早速ホームページに付け加えておきます。

投稿: カズキ | 2011年9月 5日 (月) 07時36分

>マーボウさん、おはようございます。

ひとまず、和時計の創刊号を活用した遊びは決着しました。後は表面処理などの仕上げをするだけとなります。

文字盤の2重構造の裏側を剥がすのは大変ですね。私はペンチとマイナスドライバー、腕時計の裏蓋を開ける器具などを使って分離しましたが、油断したら怪我しそうでした。

デアゴさんも創刊号に文字盤を付けてしまったばかりに、和風の佇まいをもった時計が意図せずに生れているようです。文字盤は2号に付属させるのが作戦としては良かったかもですね。

>カズキさん、おはようございます。

木製の台座、仰るとおり赤城の甲板のようですね!ハーレーやフェラーリのアクリルの台座も模型らしくて良いですが、木製の方が臨場感がありますね。

零戦は完成形の状態でも持て余すほど大きいのに、ケースを作ると「鉄道模型少年時代」うよりも嵩張るので躊躇しています。かといって、いつまでもそこらに置いておくわけにもいきません。

主脚は丈夫ですが、尾輪がヘタってきそうな予感がします。スタンドで展示するのが良いのでしょうが、ますます自室に置けなくなってしまいます・・・。

投稿: YUJI | 2011年9月 5日 (月) 07時59分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208541/52644209

この記事へのトラックバック一覧です: 「和時計をつくる」創刊号の文字盤だけ使った工作 Part.2 完成!:

« 「和時計をつくる」創刊号の文字盤だけ使った工作 Part.1 | トップページ | 3Dビエラ購入特典パックの3DグラスMサイズ新モデルとオマケ到着! »