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2011年9月23日 (金)

押入れワインの熟成具合や如何に?

お盆の休暇中に、自宅の「YUJI工房」たる自室の押入れと共に、別室の和室の押入れも整理していたら、下段の奥からワインが20数本入った段ボール箱が出てきました。

ここ掘れワンワンじゃあるまいし、「出てきました」っていうのは白々しくてすみません。自分で押入れの奥に押し込んだことは自覚しています。しかし10年間以上、全く手が付けられないでいました。何とかせねばならないってずっと思ってはいたまま、時ばかりが経っていたのです。保管してあったのはフランスのボルドー産の赤ワインが殆どなので、日本の住宅の押入れが保存に適しているとは思いません。明るい部屋に置いておくよりはマシという程度です。特に30度を超える夏場の高温は、ワインにとっては良くありません。

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目ぼしいもの数本引っ張り出して検分します。
1984年から1996年までのフルボディのボルドー産のグラン・クリュです。順調に熟成していれば、そろそろ絶好の飲み頃の年代です。特級ワインとはいえ、所詮押入れワイン。揃って酢になっているかもしれません。全て段ボール箱に立てて入れてありました。きっと栓となっているコルクは痛んでいるでしょうが、キャップシールは痛んでおらず、どれもワインが吹き出ている様子はありません。

私が結婚する前に一人暮らししていた頃、当時の世の中のワインブームに乗せられてワインに凝り、居間にワインセラーを置いてこれらのワインを保管していました。判った様な顔をして何にも判っていない青二才の姿を思い起こすと赤面の至りです。薄っぺらい知識と経験しかない20代の若造が、特級ワインの味など判る舌も持っていないのに、格好良いと思っていたのでしょう。結婚して今の家に引っ越すとき、20数本だけ持ってきてとりあえず押し入れに突っ込んでそのまま放置となったということです。その他のコレクションは、結婚式の前までに機会を作って飲んでしまいました。

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出てきたワインの中で、一番高そうな、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」、1993年モノです。ボルドーの最高峰、メドック格付け1級5大シャトーの筆頭、ラフィットの18年モノ。現在では高価で私には到底買えませんが、きっと93年モノが出回り始めた頃には買える値段だったのでしょう。ラフィットのセカンドワインの「カリュアド・ド・ラフィット」の同年モノも一緒にあります。こちらはラフィットよりお手軽なので何本かまとめて買ったはずですが、きっとまだワインが若いうちに他のは飲んでしまって1本だけ残してあったのでしょう。このワイン、ラフィットよりは軽いとは言いながらも、ドーンとタンニンが利いていて奥深い香りで、一口飲んで「ウーン・・・」と唸ってしまうほど、とってもウマイのです。20年くらいなら、順調に熟成していればそろそろ飲み頃です。

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もう1本、高そうなボルドーメドック格付け1級のワイン、「シャトー・ラトゥール」1987年です。ラフィットといい、ラトゥールといい、微妙にメドックのワインの当たり年(1985年、1986年、1989年、1990年、1995年、1996年、2000年等ワインの出来が良いとされている年)を外しているのは、出来の悪い年のワインの方が安いからです。当時の自身の薄っぺらなワイン趣味が窺えます。

自分の結婚式の日に、88年モノのラトゥールと、同じくメドック1級のシャトー・マルゴーとの2本を空けた思い出があります。味については、浮かれていてすっかり忘れてしまいました。

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メドック格付けは第2級ながら、レストランで飲むとラフィットよりも高いこともある「シャトー・レオヴィル・ラスカーズ」1984年モノ。セカンドワインの「クロ・デュ・マルキ」も一緒にあります。
若いと渋いワインですが、もうすぐ30年モノならば、まろやかになっていて最高の飲み頃のはずです。でも、1984年のボルドー、メドック地区のワインって80年代で最も評価の低い年です。だから買えたのでしょうか。これもダメになってなければ良いのですが・・・。

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渋~い超辛口の赤ワインに混じって、何本か甘口白ワインも残っていました。
これはドイツワインのトロッケンベーレンアウスレーゼ。いわゆる貴腐ワインで、極甘口です。ボルドーの赤ワインよりも長生きするはずなので、無事ならばありがたいことです。

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保管してあったのは、貴重なグラン・クリュばかりではありません。安ワインも混じっています。それらの1本をテストとして空けて、味見してみることにします。ダメになっていれば諦めがつくというものです。

今日空けたのは、ボルドー、オーメドックの「シャトー・ボーモン」1996年。
メドック格付け5級までに属さない「ブルジョワ級」と呼ばれるワインですが、決してブルジョワの買うような価格のワインではありません。90年代当時非常に多く出回っており、私自身、最も数多く飲んだボルドーワインの一つです。確か1980円程度で大きな酒屋では木箱に大量に山積みにされていました。安ワインとは言いながらもタンニンがしっかりと利いたフルボディなので、数十年の熟成にも耐えるはずです。10年を超える押入れ保管なので、あまり期待しないで栓を抜きます。キャップシールはビンに貼り付いているということは無く、簡単に切れます。

上部が脆くなって崩れそうなコルクを慎重に抜くと、途端に立ち上る懐かしい濃厚なブドウの香り。こりゃひょっとして・・・。

グラスに注ぐと、きれいなダークルビー。枯れてしまった赤ワインは褐色が強くなるのですが、どうやら香りや色は生きている様子です。恐る恐る口に含むと・・・

「旨い!!」どこのグラン・ヴァンですか?って言うほどの深みがあります。順当に熟成が進んでいたようです。

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麦茶でも飲むような気楽なコップに注いだことが勿体無く思えるほどの旨さです。早速、玄関の「CLUB C62」に持ち込んで飲み続けます。鼻から抜けるちょっとスパイシーな香りと共に、心地よい酔いが回ってきます。押入れで放置されていたワイン、生きて、そして成長していました。つまみに濃厚なチーズか生ハムでも欲しいところですが、残念ながら酢コンブやアタリメしかありませんでした。まあそれでも十分です。他のワインもかなり期待できます。順次、片付けると称して飲まねばなりません。

他のワインの内、ラフィットを初めとするボルドーの赤ワインはこのまま押し入れに戻して更なる眠りに付いて貰う事にします。急いで飲んでしまうこともありますまい。一部の白ワインやブルゴーニュなど、ヤバイのはテスト的に数本空けて実験を続けます。

新しいシャトー・ボーモンと味を比べてみたくなりましたが、残念ながら数件回った酒屋さんには置いていませんでした。90年代には何処にでもあったのに、時代と共にワインの流行りも変わってくるものです。仕方ありません。記憶の中の、渋くて重いのですが、今ひとつ薄っぺらさが否めない若いボーモンの思い出との比較にとどめておこうと思います。

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今回、15年モノのシャトー・ボーモンのワイン抜きに活躍したのが、これまた昔から愛用している「スクリュープル」というコルク抜きです。現在は、重たいホーロー鍋で有名なル・クルーゼから発売されています。私のはル・クルーゼになる前のもので、まだ日本にはあまり出回っていませんでした。20代の頃、アメリカに出張中に求めたものです。似た形状のコルク抜きは数多くあるものの、スクリュープルの使いやすさ、お手軽さの実力は他の追従を許しません。しかもドリルの切れ味抜群で長持ちします。

特に自宅で長期保管したワインはコルクが劣化しています。格好良くソムリエナイフで抜こうとしても、割れてしまってビンの中に大量にコルクが入ってしまうのです。スクリュープルならば、割と失敗しないのです。ビンの口に当ててレバーをクルクル回しているだけで、自然とコルクが上がってきます。100円ショップで売っているコルク抜きよりも数十倍高価ですが、それ以上の価値があると思います。

押入れワインセラー、夏の高温を考えると決してワインにとって良い条件ではありません。ワインが駄目になっているのが怖くて放置していたのですが、結構何とかなると一安心。ただ、中にはダメになっているのもあるとは思います。

下段の奥の方で割と温度変化が少なくて全く光が入らないことが良かったのかと思います。たまに1本ずつ引っ張り出して楽しみ、またこっそり買ってきたものを追加したりして楽しんでいきたいものです。

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