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2012年4月20日 (金)

平日の休みの映画鑑賞は快適!アカデミー賞5部門受賞の「アーティスト」

3月の決算前には非常に多忙にて、やむなく休日出勤を繰り返していたので、勤め先から振り替え休日取得のお達しが来てしまいました。休めるのは嬉しい事ながら、抱えているものが多すぎてなかなか休めるものではないのです、と考えているのは本人だけで、休んでしまうと何の連絡も無く、結局何とかなってしまうものなのです。邪魔者いなくて清々と羽根を伸ばしているのかもしれません。

かといってゴールデンウィーク前に連続して休みを取れず、まずは今日一日だけ平日休暇を楽しみました。

継続して購読中の講談社の「週刊SL鉄道模型」12号は昨日の書店販売にて、今日立ち寄った店頭にも並んでいました。しかし富士山マガジンサービスにて16号まで申し込んでいる私は、配達を待っている状態です。10号、11号と早く届いたのですが、12号は結局今日もやってきません。以前と同様の週明けの配達となるのでしょうか。あまり期待はしていないので、これまで通りと諦めることにします。

週末は仕事が入ることが多い妻も今日は休暇です。朝から雨模様ということもあるので、映画に出かけます。平日の昼間から映画鑑賞なんて、何だか贅沢な気持ちです。今回観るのは有名な映画なので、名古屋まで出かける必要は無く、近所のシネコンでもやっています。

01

今日観に行ったのは、「アーティスト」です。
アカデミー賞5部門受賞したフランス映画です。1920年代の後半から30年代の初頭を描いたモノクロのサイレント映画。しかもフランス映画なのに、ハリウッドを舞台とした英語版です。CGを多用した3D映画が多い現代にてサイレント、しかもフランス人の監督がフランスの俳優を主演、助演女優に使ってハリウッドが舞台ってことで、かなり異色の印象を持っていました。観た後の感覚は、フランス映画のような陰影を持った、古いモチーフの新しい映画というものでした。

02

サイレント映画時代に一世風靡した大スターが、頑なにサイレントの芸術性を求め続けたためにトーキー映画への時代の移り変わりに対応できず、富も名声も妻も、そして大切な人たちも失って落ちぶれていく。しかし最盛期に彼が見初めた女優の卵が、彼のアドバイスをきっかけに頭角を現し、トーキー映画の波に乗ってスターダムにのし上がっていく。対照的な二人のありふれたラブロマンスなのですが、モノクロサイレントという手法によって、観客が感情の一筋一筋を読み取るために出演者の唇の動き、眉の傾け具合まで神経を研ぎ澄まして観る事により、すっかり自分のサイレントの世界に入っていってしまうという不思議な感触を味わいました。

サイレントといっても、ずっと静かに画面だけが動いていって、全く音がしないわけじゃありません。セリフは最小限のものが挿入字幕で表示されるだけながら、全編通してBGMが入ります。昔のサイレント映画はスクリーンの下のピットの楽隊が画面に合わせて生演奏をしており、その光景も映画の序盤にあります。当時の映画という娯楽の存在意義の大きさを感じることが出来る瞬間です。

この映画ではもちろん楽隊が演奏するわけではなく、後で音を入れているのですが、その編集が素晴らしい。感情や情景に合わせて音楽がピッタリシンクロして流れます。トーキー以降はセリフや効果音の邪魔にならない程度のBGMなので、音楽映画で無い限りは重要性が全く違うのです。映像と音を同時に収録できなかったサイレント映画というジャンルは、限られた技術の中で最高の効果を得るために高度な手法を取っていたのだと感じる次第です。

この「アーティスト」は、サイレント映画全盛期の作品を再現したというわけではなく、最新の技術を用いて作られていることが判ります。最高の効果を得られる部分で、ホンの少し音が使われているのも、何とも素晴らしい演出です。そして、泣けます。二人のロマンスはもちろん、好演技?で大活躍したジャックラッセルテリアのアギーにも。

ただ、平日だったので会場はガラ空きです。地方都市のシネコンはこんなものなのかなあ、と思いましたが、同時上映の「バトルシップ」は結構な入りの様子。芸術性が認められても、まだまだ映画館のスクリーンを通して迫力の映像を楽しむっていう方を求めるのかなあ、と思います。でもまあ、私も何だかバトルシップも見てみたい。結局、SF大作も好きなのです。

アーティストは、ブルーレイかDVDが発売されたら、自宅でも楽しんでみたいと思わせる感動モノでした。今夜は、ミシェル・アザナヴィシウス監督の、映画への敬意と愛に乾杯です。

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コメント

講談社、即日配送されると思ったのに残念ですね。

個人的にはヒューゴの不思議な発明に取って欲しかったのですが。
前年度の英国王のスピーチは先日WOWOWでやっていましたが、結構良かったです。
その前のハートロッカーは途中で脱落してまだ見終わっていません。

SWやタイタニックが3D化される中、かえって斬新かも知れません。(映画の原点?)
是非見てみたいですね。

投稿: カズキ | 2012年4月21日 (土) 06時21分

カズキさん、こんにちは。

結局、富士山マガジンサービスは2週だけの即日配達だったようです。17号以降はブックサービスに申し込む予定なので、しばらくは諦めます。

自宅のテレビでも美しい映像をそれなりに楽しめるような世の中になったのですが、やっぱり映画館で最新作を楽しむっていうのはワクワクするものですね。現在の3D映画も、きっと後世では過去の技術として懐かしむことになるのでしょう。その時に存在する技術を最大限に使って観衆を楽しませるっていう情熱は、いつの時代も変わらないことを感じます。

投稿: YUJI | 2012年4月21日 (土) 09時19分

サイレント時代の用語、セッシューとか、イントレとか今でも残っていますね。

投稿: honest | 2012年4月22日 (日) 07時30分

honestさん、こんにちは

>サイレント時代の用語、セッシューとか、イントレとか今でも残っていますね。

セッシュは知っていましたが、足場のイントレもそんな古くからの用語とは知りませんでした。サイレント映画、高い芸術性を求めたものだったのですね。

投稿: YUJI | 2012年4月22日 (日) 14時46分

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