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2012年7月20日 (金)

ナツカシネタの発掘!アリイの1/50「蒸気機関車C62タイプ」完成まで No.1

2年半以上前から放置しているネタを発掘して片付けます。アリイのプラモデル1/50「蒸気機関車C62タイプ」の製作作業のことです。

このプラモデルについての記事は、実は2009年の12月末から更新されていません。私自身も殆ど忘れていたのですが、最近になって「あのC62はどうしたのか?」という問い合わせが相次ぎました。この製品は何十年も前から同じ金型を使って製造が続いており、現在でも全く同じ仕様で入手できるようで、挑戦されている方が多いようです。最近になって再生産されたのか、店頭にも結構並んでいます。

このプラモ、トウの昔の2010年の2月初旬頃に完成しています。しかし当時、家内事が忙しく、ブログに記事をアップする余裕がありませんでした。記録は取っていたものの、事実上のお蔵入りとなっていました。

Clubc6202

完成したアリイC62模型は、我が家の玄関の下駄箱の上にデアゴスティーニの24分の1のC62と共に飾ってあります。「CLUB C62」と称して、たまに玄関に酒を持ち込んで眺めながら飲んでいます。このC62プラモの完成までの記録写真とメモは保管しているので、2年半以上前のクサレネタではありますが、まとめてアップしたいと思います。結構な分量なので、2回に分けて編集します。

機関車本体の足回りの作成のところからの再開です。以前の部分は、過去記事を御参照下さい。以降、2010年初頭に作製した写真とメモを編集します。

動輪周りと先台車を組み立てている内に、このプラモが結構凝った上級の模型を目指していたことに気が付きました。何分設計が古いので、パーツの工作技術が低いのが残念ですが、動輪のロッド周りなど、実車さながらの構造を再現していく楽しみがあります。

C620701

先台車は初期状態では軸間が広すぎて付属の線路にはまらないという状態でした。ひょっとして従台車も、、と思ったら、やっぱり広すぎました。2mm程度内側に詰めるという改造が必要です。多分、後の作業で組み立てるテンダー台車も同様でしょう。手が掛かるのがだんだん楽しくなってきます。

C620702

従台車は内側に車輪が入るタイプです。何とかレールに載るようになりました。台枠もあちこち削ったので、マットブラックで色入れしなければなりません。

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従台車は実車と同様に第三動輪の位置にピンがあるタイプです。固定して足回りの完成です。走行しませんが、先台車と同様、従台車も左右に振れます。
デフォルトのギンギラ台車のままで、しかもボックス動輪の穴が抜けていない状態の組立てでは問題がありますが、少々手を加えれば、それなりの模型になりそうです。

C620704

ボイラーと台枠部分を仮組みします。この後、機関車本体には、フロントエンドビーム付近やキャブ床下等のディティールパーツが取り付けられます。
前部のシリンダーボックスと、後部のリヤエンドビーム付近を接着して固定する構造です。プラモデルはボディが軽いので、接着場所が小さくても十分なのでしょう。
この模型、上半分がオモチャ的なのが残念です。ボイラー付近のディティールが足回りに比べて甘いのが気になります。でも、やっぱり上下組み合わせるとC62の堂々たるプロポーションになります。

C620705

奥は1/55スケールのキヤノンのペーパークラフトのD51、手前は1/150NゲージのKATOのC62東海道形です。
こうして並べると、なかなかの存在感です。主要パーツの塗装は、下地のサーフェサー、メタリックシルバー、マットブラックと3段重ねになっているのが効を奏しています。金属模型に負けないくらいのしっとりとした重みがあります。実際に持ってみると意外に軽いので拍子抜けします。

続いて、機関車前面のディティールパーツの取り付けです。

C620801

台枠部分とボイラー部分の上下のパーツを接着して、後はフロント部分とキャブ下部分のディティールパーツの取り付けです。
フロントエンドビームは、連結器解放てこが真鍮線で提供されており、端の部分は自分で折り曲げて組み込むこととなっています。プラスチックの成型パーツだと、設計当時の金型技術では、解放てこの華奢なイメージが出せなかったのでしょう。

C620802

真鍮線の解放てこを取り付けるのも一苦労です。細かいパーツ全てが「アリイクオリティ」です。
てこ受けのパーツの穴の位置が合っていませんし、フロントエンドビームへの取り付け部分もきちんと穴が開いていません。ナイフやドリルで修正します。てこ受けは瞬間接着剤での取り付けとなったので、完走後に補修塗装が必要です。解放てこが無塗装の真鍮色なのも変なので、マットブラックに塗装します。

C620803_2

連結器や標識灯、ブレーキパイプなどを取り付けて、フロントエンドビームを組み立てます。
フロントエンドビームの組みつけに1時間以上を要しました。思わぬところに手が掛かるプラモです。まだ塗料が乾いていないのであちこちヨロヨロですが、機関車組み付け後に補修して仕上げようと思います。

C620804

フロントエンドビームを機関車の台枠前部に取り付けます。取り付けにも台枠部分の切削が必要だったりして苦労しました。
「C62 26」のナンバープレートや、「はと」のヘッドマークを取り付けると、一気に特急牽引機としてのC62の顔が出来上がりました。ヘッドマークのシールは「はと」の他に、「つばめ」、「さくら」とあったのですが、内田百閒先生の「阿房列車」にちなんで「はと」を採用させていただきました。

C620805

真鍮線パーツの解放てこが良い雰囲気を出しています。プラモデルでは省略しても良いパーツかもしれませんが、設計者は何とか取り付けたいとこだわった結果が、この金属パーツだったのでしょう。

C620806

ブレーキホースが本物の鎖ならばよかったのでしょう。
きっと気になる方は改造されていると思います。

C620807

キャブ下の配管パーツを取り付けます。
例によって、説明書を見ていてもどこにつけるのかよく判らないので、実機の写真を見ながらの工作です。

C620808

非公式側のキャブ下にも各種パイプを取り付けます。
テンダーからの給水パイプも表現されています。

C620809

これで一応、機関車本体部分が完成です。
あちこちヨレヨレですが、大きさから来る迫力もあるので、かなりの存在感を誇っています。特に、動輪周りのロッドなどは苦労して削って仕上げてあるので、なかなか良い光景です。

C620810

この模型の正面の顔部分の問題点は、煙室扉の中心にあるハンドルの円が大きすぎることだと思います。一回り小さくすれば、もう少しC62に似てくることでしょう。

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機関車本体の全長は29cm弱です。プラモなので軽いですし、何とか片手に載せて楽しめるサイズです。
鉄道模型の車両制作は、片手に載せて弄べるサイズが扱いやすくてお手軽だと思います。巨大なデアゴC62ももちろん良いのですが、あれだけ大きいと、もはや手に載せるなんて事は不可能で、移動もままなりません。

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フロントデッキのステップを付け忘れていたので、接着しました。これで機関車本体は完成です。

C620814

完成した機関車だけ眺めていても飽きませんが、これで満足してはいけません。続いてテンダーの製作です。

C620901

テンダーのボディ部分はワンピースの成型パーツです。非常に頑丈な構造になっています。
ストーカーのコンベア部分やキャブの水槽と炭庫の仕切り部分等を取り付けていきます。かなりあちこち削らないと取り付けられません。

C620902

テンダー後端部分のディティールパーツを取り付けていきます。手すりやはしご等、かなり細かいパーツまで再現されています。テンダーに重油タンクを載せていないタイプとなっています。
車輪も車軸にはめ込みましたが、先台車と異なり軸距が正確です。きちんとレールに乗ります。

C620903

テンダー台車部分を組み立てていきます。
このプラモデル、足回りのパーツに非常に凝っています。テンダー台車もブレーキ部分まで作りこんであります。ただ、パーツはそのままでは取り付けることができません。形状調節が必要です。細部の接着はプラモ用接着剤では間に合わない場合が多く、瞬間接着剤のお世話になります。白化した際には後ほど面相筆でマットブラックを塗りつけて修復します。

C620904

テンダー台車をどうにか組み立てたら、テンダー底部に台車を取り付けます。取り付け部は芯皿が無く、直接フレーム部分に固定する方式です。台車は左右に振れませんが、走行モデルではないのでその必要もありません。
ただ、取り付け部の穴が小さくて嵌らないので、ドリルで拡げておきます。

C620905

台車を固定します。テンダー背面のディティールパーツも一応あります。
かなりこだわった作りです。

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テンダー後端部分に標識灯、解放てこ、連結器、ブレーキホース、ステップなど取り付けて仕上げていきます。
解放てこは機関車部分と同様、真鍮線を折り曲げて取り付けていきます。細いプラパーツを成型する技術が無かった時代なのか、金属パーツが混入することになります。
解放てこが真鍮色に光っていてはおかしいので、細部の筆入れ仕上げをする際にマットブラックで塗装します。

C620907

まだ仕上げていない飾り台の上に、機関車と一緒に仮設置です。
機関車本体とテンダーとを繋げると、それなりに存在感が出てきます。手に持つと非常に軽いプラモデルそのものですが、飾っておけば重厚感がありそうです。
機関車とテンダーとの間に連結器の表現は無く、ストーカーのコンベアで接続するといった構造です。足回りに凝っている割には、妙なところが省略されています。

C620908

煙室扉の「顔部分」がオモチャっぽいアリイC62ですが、全体的なプロポーションは悪くありません。

C620909

続いて、飾り台部分の組立てです。
飾り台は、パッケージングや金型の都合で3つのパートに分かれています。元々は、バラストや枕木部分は素材の赤い樹脂の生地の色のままで、レールの踏面のみクロームシルバーで塗ってありました。そのままでは機関車に対してチャチ過ぎるので、とりあえずサーフェサーを吹き付けてあります。

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台座部分に銘板とJNRマスコットを貼り付けることになっています。
ただ、この飾り台、3つのパートの接続パーツがありません。単に平面接着を行うこととなっています。

C620911

裏返したら、接続部に何の工夫も無いことがわかります。このまま接合部を接着しても、こんな長くて大きなパーツはきっと分離してしまうと思います。
頑丈に接続するには、穴を開けてボルト、ナットで接続するなどの処置が必要です。

隣の黒いペレットは、石炭を表現するときに使用するものです。
説明書には解説がありません。でも、単に樹脂の棒を切っただけのような形状のペレットなので、私は使用しません。

飾り台を仕上げて早く完成としたいところですが、飾り台は丈夫に、そして丁寧に仕上げる予定です。台座とはいえ、非常に手が掛かりました。まだ完成には至りません。

とりあえず、ここまでにて第1回目の記事をアップします。後日残りを仕上げます。
台座の線路と全体を収めるアクリルケースを製作して完成です。

前回はこちら
アリイの1/50「蒸気機関車C62タイプ」先台車が線路に収まらないぞ!

l次回はこちら
ナツカシネタの発掘!アリイの1/50「蒸気機関車C62タイプ」完成まで No.2フィナーレ

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コメント

お約束通り、C62プラモの製作記事アップしていただきましてありがとうございます。
さすがに私とはレベルが違います。
しかし記事にも書かれていましたように、そして私もブログに書いたのですが、この時代のプラモなんですが確かにこのメーカーさんの心意気が感じられるキットでした。

ブログは楽しみしております。模型好きの男子の憧れのようなブログです。

投稿: シロプリ | 2012年7月20日 (金) 22時07分

デアゴの『C62』を改めて見ると迫力ありますね~~~(>_<)(>_<)

ほとんどの方は塗装をせずにそのままにしているようです(>_<)

『週刊SL鉄道模型』の話題になりますが、バラストを撒こうと考えて

います。(24号のパーツが紙だったので)しかし、24号のパーツ

の上に直接ボンド水溶液を垂らしていいものか、少々悩んでいます。

配線などを考えた場合、ボンド水溶液を紙の上に垂らすのはまずいで

すかね~~~??(>_<)

投稿: 人生を考える会 会長 | 2012年7月21日 (土) 16時05分

YUJIさんお久しぶりです。流石YUJIさん!!アリイC62完成させていたんですね。一寸気にはなって居ましたヨ。
私は、数年前に同シリーズのC10を途中で断念してしまいました。
その当時はロッド周りのメカニズムを理解しておらず??だらけでした。
今春、模型店で運命的な出会いがあり同D51ナメクジに再挑戦しました。D社のC62で予習のお陰か今回は完走できました。出来はYUJIさんは及びませんが、動輪数では勝ったかな?(^-^;
石炭は砕石篩い分け(1-3mm)にボンド水+墨汁でいい感じになったと自己満足です。
ブログこれからも楽しみに拝見させていただきます。

投稿: メカミチ親父 | 2012年7月21日 (土) 19時33分

>シロプリさん、こんばんは。

技術の無い時代に、何とか既存のもので理想の模型を作ろうっていう意気込みを感じるプラモですね。手が掛かるのも楽しみです。

私自身は、過去の写真を眺めながら、一つのプラモに時間と情熱を掛けて作っていられた時のことを思い出しました。


>人生を考える会 会長さん、こんばんは。

確かに週刊SLはバラストを撒く方が多いでしょうが、情景シートはぶわぶわになってしまうでしょうから考えどころですね。パウダーも含めて方法を考えたいと思います。


>メカミチ親父さん、こんばんは。

私のアリイC62]ha、動輪回りません。残念ながら固定してあります。線路にも固定してあるので、転がり落ちる心配はありませんが・・・。

本当に、デアゴのC62作りによってロッドの仕組みを覚えられましたね。アリイのプラモが足回りまで忠実に再現しようというものであったことにはちょっと感動したものです。

先程、後半分をまとめたのでアップします。台座、ケース作りに時間を掛けていたようです。

投稿: YUJI | 2012年7月21日 (土) 21時39分

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