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2012年9月 8日 (土)

「週刊マクラーレンホンダMP4/4」創刊号の付属DVDだけでもオトク!

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9月4日新創刊の、デアゴスティーニの「週刊マクラーレンホンダMP4/4」の創刊号の話題です。いつもの新シリーズの発売時のように、どこの書店でも店頭に大量に山積みされています。赤白マシンが描かれたパッケージが映えます。新潟地区でテスト販売されていたものが、全国発売となったものです。

今なお日本で人気の高い伝説のF1パイロット、アイルトン・セナの最初のチャンピオンマシンで、史上最強の誉れ高いマクラーレンホンダMP4/4の8分の1スケールのモデルカーを作成していくシリーズです。全70号にて創刊号は特別価格の890円、2号以降は1790円です。これまでにデアゴスティーニからは、同じマクラーレンのF1マシンのMP4/23のシリーズがありました。今回のMP4/4はかなり昔のマシンですが、前回よりも人気が出そうな気がします。

現在45歳の私の年代は、F1ブーム、そしてセナ人気をリアルに体験しているので、非常に馴染み深いものがあります。私自身、その頃毎年のように鈴鹿サーキットに日本GPを観戦に行っていました。駐車場に停めた車の中に車中泊しながらの3日間、臭ってきそうですし体力的には現在とても出来ませんが、生のF1の雰囲気を存分に味わっていました。ちなみに宿泊は車の中で、駐車場で自炊していても、毎晩銭湯に入っていましたので、思ったほど臭かったとは思いませんが・・・。

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冊子やパーツは書店店頭で確認できるようになっています。マクラーレンMP4/4の情報というよりは、セナの伝説を読みながら模型を組み立てていくといった感じです。書店で見たパーツの第一印象としては、正直言って質感が安っぽいというものでした。大きなプラモデルの感じです。

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当時のF1マシンには、タバコメーカーのロゴが大きく入っているものが多く、このマクラーレンホンダMP4/4にも、メインスポンサーのマルボロのロゴのステッカーが車体中に貼られていました。しかし、モデルカーの世界でもタバコの広告ご法度の現在では、当然マルボロロゴはありません。ただ、マルボロロゴのあった場所にバーコード模様を描いた後年モデルのような処置はされておらず、白く抜かれているだけなので、ロゴステッカーを自作すれば良さそうです。デアゴスティーニのシリーズは数量が見込めるので、プラモデルのようにサードパーティーからマルボロロゴのステッカーが発売される可能性も高いと思います。

当時のマクラーレンのF1マシンは、マルボロのロゴだけでなく、車体全体の赤白の塗り分け自体がマルボロをイメージするものとなっていました。88年当時には鋭角に尖っていた塗り分けの角の部分が、この模型では丸くなっていることには違和感があります。現在、マクラーレンの本社に動態保存されているコレクションマシンの色分けと同様にしたのでしょう。

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書店で見て安っぽい!と思ったフロントノーズのパーツです。
創刊号には特徴的なパーツを付属して、2号以降の購買意欲をそそる役割があります。

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開封します。
フロントノーズに加え、内部のノーズコーン、そしてエンジンのカムカバーとホンダのロゴなどが付属しています。カムカバーのみ金属製です。
チューブ入りのプラモデル用接着剤と小さな紙やすりも入っています。紙やすりは、接着時に接着面の塗装を剥がすためのものです。今回のパーツはナイフで剥がしたほうがやり易そうではありますが。

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フロントノーズとフロントウィングには塗装が施されています。このシリーズ、殆どの部分には塗装の必要は無さそうです。しかしヌメッとした肉厚のプラモデルの質感です。実際のF1マシンのカーボンの雰囲気があるわけではありません。まあ仕方ないのでしょう。

今回のパーツだけを見て模型のクオリティーを判断することは、木を見て森を見ない行為になると思うので、軽はずみなことは言えません。しかし、同じくデアゴスティーニのモデルカーのシリーズで、私も現在製作中の「トヨタ2000GT」の模型のクオリティーがかなり高いだけに、このフロントノーズとカムカバーのユルさが気になってしまいます。製作難易度は、トヨタ2000GTよりかなり高そうに思えます。

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フロントウィングの裏側には、ちゃんとカーボン風の塗装が施されているものの、型抜きの際の丸いラインが残っています。何とかならなかったのか、と思ってしまいます。
但し、実際のカッチカチのドライカーボンの素材感を塗装で出すには非常に高い技術が必要です。価格的にもパートワークの品質としては十分なレベルといえます。

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創刊号付属のシリーズガイドを見ると、先程気になったボディの赤白の塗り分け部分の丸い部分はデカールを貼って仕上げるようです。最初は尖った状態の塗り分けであることを、はっきり示唆しています。丸くするデカールをわざわざ貼ってディティールダウンする人などいないでしょうが、一応大人の事情として不可解なデカール付属させるようです。これは良い対応かと思います。

リヤカウル部分の丸めの塗り分けについての記載はありません。しかし、ここも尖った状態の塗り分けの上に、デカールを貼って丸めるのでは、と予想します。

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付属の「アイルトン・セナ」スペシャルDVDです。
デアゴスティーニのシリーズの創刊号には、スタートアップDVDが付属することが多くあります。中にはシリーズ中に組み立てる模型の解説ばかりのものがあり、創刊号しか買わない者にとっては無用の情報だけとなってしまいます。しかし、今回のDVDはかなりの力作です。シリーズの模型の組み立て方の解説は少しだけで、後はアイルトン・セナの伝説の世界を存分に味わうことが出来る内容だからです。ビデオの長さは45分もあります。

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セナの生涯やF1での活躍伝説に加え、中嶋悟、ニール・オートレイのインタビュー、そしてルイス・ハミルトンとジェイソン・バトンという現役F1チャンピオン二人のMP4/4対面など盛りだくさんです。チャンピオンたちが憧れのセナのマシンのコクピットに座り、まるで子供のようにはしゃぎまわっています。

そういえば、BBCの人気番組「TOP GEAR」でも、ルイス・ハミルトンがMP4/4をシルバーストーンサーキットで走らせてはしゃいでいる光景がありました。残念ながら、BSフジの放送ではカットされていたのですが、TOP GEARチャレンジDVDの中に納められています。

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読者全員プレゼントとして、1~16号までの購読者には、昨年発売されたアイルトン・セナのトリビュート映画「アイルトン・セナ音速の彼方へ」のDVDがもらえます。しかしこのDVD、1980円で買えるようで(創刊号付属DVD参照)、別にシリーズ購読しなくても普通に買いたいものです。

そして17号から最終70号までの購読では、シリーズで組み立てる模型のコクピットに乗せる、「アイルトン・セナ オリジナルフィギュア」がもらえます。セナの黄色いヘルメットは、車体同様に塗装された状態で届けられるのかと思います。おでこの部分のマルボロロゴは自作となるのでしょう。

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次号、2号の付属品は、フロントタイヤやホイール、フロントウィングパーツなどです。デアゴスティーニのシリーズは、相変わらずどんなシリーズでもアチコチバラバラにパーツが配布されるようです。仕掛品の保管には気を遣うことになるでしょう。
組立作業には接着箇所が多いようで、トヨタ2000GTのシリーズよりは技術が必要かと思われます。

私は、このマシンが活躍してセナが優勝した88年の日本GPは観戦にいけなかったのですが、もう一回の鈴鹿でのセナの優勝の93年の日本GPは見ています。コースの奥の、当時は自由席(というかただの土手)だったスプーンカーブに陣取り、決勝レースを眺めました。タイヤ交換にてプロストに抜かれた後、大粒の雨が降り出して、見ていたスプーンカーブの手前の直線でセナが、滑る路面を慎重に走るプロストをぶち抜き、ドリフトしながら豪快に駆け抜けていったのを目の当たりにしました。タイム的には1周あたりそんなに違わないのに、実際の走りはまるで異なり、まさに鬼神の如く。結局、それがセナの最後の日本GP。流し撮りしたセナのマシンの写真は、4ツ切りに引き延ばして楽しんでいたものです。今回ネガを探したのですが、出てきません。残念です。

セナの多くの記録は抜かれてしまっていますが、記憶と伝説は残っています。おじさん世代の思い出深いF1マシン、きっと音速の貴公子と共にいつまでも頭の中を駆け抜けていっているのでしょう。模型だけでなく、情報誌としても期待できます。

私はとりあえず、創刊号のDVDを存分に楽しんで満足したので、今回もこのまま創刊号コレクションになってしまいそうです。創刊号だけは安いですし、DVDを楽しむために買ったとしても、決して無駄では無いと思います。

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コメント

YUJIさん こんばんは
現在、TVでもバンバンCMが流れており、書店でも平積みで大量に販売されていますね。私も創刊コレクション用に買いましたが今回のDVD、内容的に本当にお得でしたね!
またまた、別の話題
先ほどまで、TV東京系列の『美の巨人』という番組にて田中久重の作った、からくり人形を紹介しておりました。カズキさんちのロボゼロくんのように文字を書くのですが、たった3枚のカムにて文字を書かせておりました。江戸時代末期、170年ほど前に作られたカラクリに感動です!

投稿: マーボウ | 2012年9月 8日 (土) 23時03分

こんばんは(>_<) 

自分も創刊号コレクションにします。単純に置く場所がないからです

(笑)

それより、ふと思ったんですが、『週刊トヨタ2000GT』のボディーパーツも今回の創刊号のような質感ではないですよね~~???

55号からボディーパーツが提供されますが、今回のパーツを見て、
『もしや・・・・・・・』と感じたからです。

でも、きちんと『ボディー』は『七宝焼』と記事には書いていたので、その点は問題ないと思ってます。まあ、ボディーをプラスティックに改良したりしたらスレが荒れるでしょうね~~~(笑)

まあ、難易度的にはYUJIさんが言うように、『マクラーレンMP4/4』の方が高いでしょうね~~~。週間トヨタ2000GTとは違い脱着可能なパーツが多いだけに、作ってみると楽しそうです(>_<)

投稿: 人生を考える会 会長 | 2012年9月 9日 (日) 01時16分

YUJIさんのレポートを見てからにしようと思っていましたので創刊号はまだ買っていません。
今回のパーツはちょっと利用方法が思い付きません。
強いて使うとしたらHONDAのロゴを今乗っているFitに付けるくらいですが1/8では全然目立たないでしょうね。

セナにはそれほど思い入れはなかったのですが94年のイモラの事故は中継を見ていて心配していたのですが亡くなったと聞いてその日は一日中ずっと暗い気持ちだったのを思い出します。

> 田中久重の作った、からくり人形
マーボウさん、私も興味深く見ていました。
筆先の動きを顔で追うというカラクリには参りました。
ただ字を書かせるだけなら機械にもできるがヒューマノイドはそうではないというのはもっともです。
ちょっと言い訳けをさせてもらうとロボゼロは顔を全く動かす事ができません(自分で動くように改造すれば良いのですが・・・)
からくりカズ右衛門はからくり儀右衛門の足元にも及びません。

投稿: カズキ | 2012年9月 9日 (日) 08時47分

>マーボウさん、こんにちは。

たしかにこのシリーズのCM、現在大量出稿されていますし、ネットしててもバナーがアチコチに現れますね。DVDは見応えありました。購入者特典の映画のDVD、amazonなどで安く売っているので、それも買おうかと思ってしまいました。

美の巨人、見逃しました・・・からくり人形の技術、素晴らしいですね。機能だけでなく、感情も僅かな動きで表すって言う日本人の細やかな感性、今でも生きていると思います。


>人生を考える会 会長さん、こんにちは。

今回のマクラーレンMP4/4模型は肉厚のプラ車体ですが、さすがにトヨタ2000GTは金属車体かと思われます。ホンの少しでも序盤にボディパーツが配布されていたら、もっと安楽な気持ちでいられたのに、と思いますね。

主要パーツは全てビス固定のトヨタ2000GTに比べ、応力が加わるところもプラ用接着剤で固定するっていうMP4/4の組み立ては、接着剤をはみ出さずにガッチリ固定させるのための技術が必要と思われます。今回のフロントウィングの固定、簡単そうながら、後でポロッと取れ易いでしょう。私も挑戦は控えます。


>カズキさん、こんにちは。

早々に入手していたのですが、週末まで開封が出来ずにレポート遅れてすみません。正直言って、書店でパーツ見て萎えたのですが、DVD楽しめたのでヨシとします。

私もセナは特別の思いが無かったのですが、93年の鈴鹿での他のドライバーと別次元のような鬼神の走りを間近で見て感動した翌年のイモラでの事故死だったので、かなりガックリしたものでした。当時鈴鹿ではセナ人気が高かったので、むしろプロストを応援していたぐらいなのに・・・。

今回のパーツ、フロントウィング改造してロボゼロの武器にしたり、ノーズコーンを三角帽子にしたりって下らないことしか思いつきません。

投稿: YUJI | 2012年9月 9日 (日) 11時23分

> 美の巨人、見逃しました・・・
BSで日曜の午後7:30から再放送をやっています。
よろしかったら。

投稿: カズキ | 2012年9月 9日 (日) 12時12分

> BSで日曜の午後7:30から再放送をやっています。
ゴメンなさい内容がちがっていました、
1ヶ月くらい遅れでやっているようです。

投稿: カズキ | 2012年9月 9日 (日) 12時15分

テレ東のホームページ(URL)によると文字書き人形はお近くの安城市歴史博物館(9/17まで)に展示されているようです。

投稿: カズキ | 2012年9月 9日 (日) 12時20分

カズキさん、情報ありがとうございます。

>安城市歴史博物館(9/17まで)に展示されているようです。

おお!隣町の博物館にて、実家に帰るときなどすぐ近くを無数に通過しているのですが、立ち寄ったことありません。17日までは到底暇がないのが辛いですが、チャンスがあれば見に行きたいですね。

投稿: YUJI | 2012年9月 9日 (日) 17時27分

創刊号コンクールだったら、GTRの圧勝でしょうね。 重量は200GTのシャーシを上回り、フロントグリルのネジ締めも20か所以上、エンブレムもついてこれだけでディスプレイできそうでしたね。 

投稿: honest | 2012年9月10日 (月) 11時41分

honestさん、こんばんは。

GT-Rは創刊号買っていませんでしたが、大きさの迫力だけでなく、結構作り甲斐もあったのですね。

今回のMP4/4、ノーズだけ飾るにしても、プラ素材丸出しでチャチです・・・。

投稿: YUJI | 2012年9月10日 (月) 20時56分

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