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2012年11月23日 (金)

祝復活!蒸気機関車12号 そして紅葉、牛鍋・・・晩秋の明治村散策

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自宅から高速道路を使えば1時間程度の距離にある「博物館明治村」は、晩秋のこの季節、紅葉がとても綺麗です。明治時代の瀟洒な建造物と紅葉とが溶け込み、遠い山まで行かなくても風雅な日本の秋を感じることが出来るお気に入りの場所です。

以前は度々訪れていたのですが、このところ足が遠のいており、直近に訪れてから実に4年も経っていました。長期間、足が遠のいていたのは、動態保存されている蒸気機関車と京都市電電車の運転が、2年間程休止されていたからです。

明治時代の貴重な車両を動かし続けるのには、大変な苦労があることと思います。時折、大規模なメンテナンスが必要になるのでしょう。でも長期間、2両の蒸気機関車と、同じく2両の市電が丸々休んでいては、私としては明治村の魅力の相当部分が無いも同然になります。牛肉の入っていないスキヤキの様なものです。つまり、行く意味が殆ど無くなるのです。

メンテナンスが終了し、9月より京都市電が運転再開しました。

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心配なのは、明治7年生まれの蒸気機関車12号です。ボイラーに深刻な問題を抱えていたからです。このまま貴重な明治生まれの蒸気機関車が静態保存になってしまうのか、と心配していたら、11月8日から運転を再開するとの新聞報道を見ました。そうなれば、何とかその元気な姿を目にしたくなるものです。

大阪のサッパボイラに修理に行っていたボイラーの調子も良いようで、今日は元気に10往復の運転をこなしていました。やっぱり蒸気機関車や市電の音が響く明治村でなくては楽しくありません。

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繋がれる3両の客車も明治生まれの本物。両端の車両はデッキ付き、真ん中の車両はデッキの無い客車です。乗り込めばゴトゴト5分足らずの乗車時間ですが、緩やかな走りと共に明治の汽車旅の気分を僅かながら味わえます。

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シンプルな運転席。
圧力計以外は必要ないかと思うくらいのすっきり加減です。

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終点、「なごや駅」での機回し作業です。転車台は二人掛りにて回しています。人力です。手際よく、あっという間に転回します。

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運転は一日10往復だけなので、公式ページで最新の発着時間を確認しておいた方が、無駄なく回れると思います。

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もう一方の終点「とうきやう駅」での機回し作業。
明治7年、イギリスのシャープ・スチュアート社製。日本最初の鉄道路線である、新橋-横浜間を走った機関車の一つです。日本最古の動態保存蒸気機関車です。直線調の優美なスタイルです。この機関車の模型が欲しい!
同時代の1号機関車の模型はあるのですが・・・。

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もう1両の明治45年製の動態保存蒸気機関車の9号は、火を落として車庫で整備中でした。以前は12号と9号が半月ごとに交代で走っていたので、2両の調子が整ったら、今後もそんなローテーションが組まれることと思われます。

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明治43年製京都市電も元気です。
蒸気機関車牽引列車は、客車が3両あるので余程のことが無ければ満員になりませんが、こちらは1両だけなので注意が必要です。午後からは。ちゃんと並ばないと満員で乗れないこともあります。
入鹿池の近くの景色の良いところを走ります。結構な勾配も登ります。車掌さんが沿線ガイドしてくれるのが楽しい。

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京都市電の真ん中の停留所から程近い場所に、レールと共に車庫のような、謎の空間があります。現在、テーブル等が置かれて中途半端な休憩所のようになっているこの場所、以前は日本最古の蒸気動車が置かれていた場所でした。

蒸気動車はJR東海からの預託だったので、JR東海が「リニア・鉄道館」を計画したときに、展示物の一つとするために移動されたのです。

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これは2008年11月に訪れたときの蒸気動車の光景です。
屋根付きの車庫にて大切に保存されていました。車両の状態も良好です。東山動植物園に長期間置かれ、この車両と同じくリニア・鉄道館に移設された蒸気機関車C62 17号機は朽ち果てる寸前のような凄まじい保存状態から救われたような感じでしたが、こちらは明治村でも大切に扱われていたので微妙な気分です。

この空きスペースに、何か新しい展示物が置かれることを期待しています。

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さて、昼前まで散策したら食事です。ここ明治村にて楽しみにしているのが、「大井牛肉店」の牛鍋です。
明治時代に神戸に建てられた大井牛肉店の建物の中で、文明開化の時代さながらの牛鍋が賞味出来るのです。蒸気機関車をネタに、ここの牛鍋を食べに来たといっても過言ではありません。前日に電話予約をしたら、隅の居心地の良い席をリサーブしておいてくれました。連休は非常に混むので、予約しておけば安心です。まあ予約していなくても客の回転が早いので、待っていれば食べられます。

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炭火を使用した七輪がセットされたあか台も、明治を思わせる年季の入ったシロモノです。牛鍋の食材の量は、2人前でこんなものです。ご飯とお漬物、デザートの柚子シャーベットがセットになっています。

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調理は全て仲居さんが行ってくれます。
野菜の種類が少ないスキヤキといった感じです。関西風にて、最初に「こんなに!」ってくらい砂糖を入れてから肉を焼きます。神戸の肉屋さんなのに、何故か飛騨牛です。

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最初は頼りなく思えた炭火は、とっても力強く食材を熱します。特製の割り下を掛けると、もう香りがたまりません。寒くなると、この明治村の牛鍋を思い出してしまうのです。ガスのコンロやIHの用に火加減を調整できませんが、どんなに煮ても美味しい肉です。鍋あとにうどんでも入れたいところですが、そういう設定は明治の時代には無かったようです。大人しくご飯を食べます。

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牛鍋は、松の5000円と竹の4000円の二つだけ。どちらも量は同じにて、肉のランクが違うとのこと。一人前1000円の違いなので、松しか食べたことがありません。味がどれだけ違うのかはわかりません。

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食後は再び散策です。
旧帝国ホテル正面玄関です。今日はお日柄が良いのか、何組もの結婚式が行われていました。園内2箇所の教会のどちらかで式を挙げ、この帝国ホテル(玄関部分だけだが)の中で披露宴を行うって趣向は楽しそうです。新郎新婦、ご親族にとっては素晴らしい思い出になることでしょう。式に呼ばれた方は、交通の便が悪くて大変かもしれません。

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隣の開場で行われている披露宴の音を僅かに聞きながら、旧帝国ホテル正面玄関のティールームで休憩です。いくらか忘れましたが、コーヒーとケーキは普通のお手軽価格にて、決して帝国ホテルばりの高級な価格ではありません。フランク・ロイド・ライト設計の建物の雰囲気も良く、休憩に最適。

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朝方降っていた雨のお陰で空気が澄んでおり、紅葉がひときわ美しく見えました。大井牛肉店の仲居さんによると、今年の明治村の紅葉は特に綺麗とのことです。

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皇居から移築された二重橋飾電燈付近。何処を切り取っても絵になる光景の、紅葉溢れる明治村。
汽車の汽笛や市電の鐘の響く中の散策は、お手軽な秋を感じることが出来ます。また来年の今頃、楽しみたいと思います。

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コメント

YUJIさん こんばんは
明治村の紅葉 今がベストタイミングのような色合いですね!
明治のSLここしばらく運休していたのですね。明治村は、以前から一度訪れてみたい場所だったので、このレポートのように来年の紅葉シーズンに訪れたいと思います。その時は、リニヤ館とセットにて名古屋一泊コースで行きたいと思います。
明日は、こちらもお天気のようで妻と京都に紅葉狩りの予定です。

投稿: マーボウ | 2012年11月24日 (土) 22時27分

マーボウさん、こんばんは。

明治村とリニア鉄道館セットのご訪問、きっと思い出深いものになると存じます。

本物の明治生まれのSLが走る明治村、何度訪れても興味深い施設です。館内アチコチでガイドさんが解説してくれるようになって、判り易くなりました。

明日の京都の紅葉、見ごろでしょうね。

投稿: YUJI | 2012年11月24日 (土) 23時05分

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