« 「週刊ロビ」13号 今回はサーボモーターのセッティングのみ | トップページ | 「週刊SL鉄道模型」トラックのヘッドライト点灯改造開始 »

2013年5月25日 (土)

「週刊SL鉄道模型」第65号 強引な拡張ジオラマ「懐かしの駅前商店街」寅さんの街

Sl6501

講談社のNゲージジオラマ製作マガジン「週刊SL鉄道模型」の第65号です。

ブックサービスさんからは、きちんと書店発売日に届けられますが、やっぱり開封するのは週末の作業になってしまいました。今回も作業はすぐに終わります。付属品の作業よりも、拡張ジオラマ発売の案内の方がインパクトがありました。

Sl6502

今回パッケージを開けたときにビックリしました。
「週刊SL鉄道模型」拡張ジオラマ発売決定!!の案内チラシが、特製クリアケースの最終受付け案内チラシと一緒に出てきたからです。このシリーズで製作するジオラマには、右手前部分の旅客駅から枠外に拡張できるようになっているので、拡張ジオラマの発売自体は不思議なことではありません。しかしその拡張ジオラマが、明らかな在庫処分の意図ミエミエなことに恐れ入ります。

一応、旅客駅から線路が右側に取り付けた拡張部分の外周をぐるりと回って右奥の駅にまで伸びていきます。列車の運転の楽しさとしては、それほど深みが出るわけではありません。オマケとして、講談社の前作「鉄道模型少年時代」の読者へのプレゼント車両「里山交通キハ2001」が付属してきます。これも在庫処分でしょうね・・・。

Sl6503

週刊SLのジオラマの右側に拡張すると言う今回案内されたジオラマ、講談社より今年の3月に注文を受け付けしていた「寅さんの町ジオラマ昭和の柴又商店街」の流用です。いきなり既存のジオラマの右側に柴又を作るのか。木に竹を接ぐとはまさにこの事。考え方を変えれば、左右で全然世界が異なるパラレルワールドのような光景が楽しめるわけです。でも、特製クリアケースを買ってしまった人にはどうしようもない企画です。ケースから取り出して、ワザワザ拡張ジオラマを連結し、収納時に取り外すなどということをしてまで楽しむ方は少ないでしょう。

Sl6504

「寅さんの町ジオラマ昭和の柴又商店街」のジオラマ自体は、パーツの大半に既存のジオコレのシリーズを活用しているにも関わらず、それなりにバランスよくまとめられていました。しかし、全く情景やジオラマのクオリティが異なる週刊SLの右側に接続することにより、相当の無理を生じています。その無理を承知の上での開き直った企画であることが、試作品の写真を見ると判ります。突っ込み所満載ですが、特に柴又駅の強引さが凄い!ホームは貨物駅だし、壁面に面して設置するために作られたオリジナルの柴又駅ファサードをこんな風に設置するとは、監修された諸星昭弘さんもビックリされているかもしれません。

Sl6505

ジオコレの電飾キットが付属しているので、建物内部の照明も行われます。試作品写真では、既存ジオラマのビルまで電飾されています。LEDが余分に入っているのでしょうか。

寅さんの街のセットは、付属の寅さんトランクが魅力敵ながら、多く売れるとは思っていませんでしたので、パーツを流用して週刊SLのシリーズ終了後に、寅さんの街を再現するシリーズを開始するのかと思っていたのですが、まさかこんな形のミエミエの在庫処分をするとは思っていませんでした。価格は72000円。一つでも売れると良いですね。

Sl6506

さて、週刊SLの方に戻ります。
今回の付属パーツは、「アドバルーン」です。スカスカに軽いストラクチャー箱が出てきました。

Sl6507

中身はTOMYTECの情景コレクションのアドバルーンとほぼ同等のものであることは判っているので、あまりワクワクしないのは困ったものです。市販のジオコレはアドバルーン3つ入って819円なのに、今回は2つだけです。一応、紅白のバルーンと広告看板の記載はオリジナルです。それにジオコレに付属していた大きな四角い台座のカバーがありません。ただし、あれは1辺40mmくらいある巨大な台座なので、週刊SLに設置してあるビルの屋上からはみ出します。そのために割愛したのでしょう。

Sl6508

パーツを確認します。
紅白と青白のアドバルーンが各1つ、土台2つ、広告看板2つとシールです。アドバルーンの支柱は金属製です。風船に浮力が無くても宙に浮くわけです。

Sl6509

今回の作業は、アドバルーンの固定です。
アドバルーンを組み立てて、ビルの屋上に固定します。

Sl6510

アドバルーンの台座部分は二つに分離できます。アドバルーンのロープの針金部分を挟み込んではめ込むという構造です。

Sl6511

土台を取り付け、広告看板をはめ込んで完成です。全長140mm程度。低めに揚げたアドバルーンを表現できます。

Sl6512

付属のシールは、市販のジオコレに付属していたものと全く同じです。好みに応じて使用するとの事ですが、このシールを使用するくらいなら、オリジナルのシールを製作したほうが楽しいでしょう。

Sl6513

土台の底面に両面テープを貼り、ビルの屋上に固定します。
広告看板の文字に芸がありませんが、ジオラマに高さと動きが出たように思います。小さなアクセサリーで、かなりの設置効果が見込めます。

アドバルーンは昔良く見たものですが、最近ではすっかり少なくなったように思えます。昭和を感じさせるアイテムになったのでしょう。

Sl6514

予想通り、巨大な土台部分が気になります。まあ、パッと見はそんな違和感は無いのですが、実際のアドバルーンのロープがこんな巨大な土台に固定されているわけはありません。どうしようかこれから考えます。

Sl6515

次号、第66号の付属パーツは、「自動車」です。
64号には大型トラックが1両だけ付属してきましたが、今度は4台まとめての配布です。予告写真を見ると、ミゼットMP、スバル360、トヨペットクラウン(初代)のタクシー、トヨペットマスターラインのバンの4両です。全てTOMYTECの市販のカーコレクション第11弾の流用ながら、ボディカラーはオリジナルのように見えます。カーコレ第11弾のシークレットも含めて、こんなボディカラーのものはありません。

昭和30年代に活躍した代表的な車種が揃っているカーコレ第11弾は、私も複数購入しています。ミゼットとスバル360は本当に小さくて、ヘッドライト点灯化改造に苦労する車種です。まだ64号のトラックにライトを組み込んでいる最中なので、次号のミニカーがやってきても改造を手がけるのは少々先のことになりそうです。

前回はこちら
「週刊SL鉄道模型」第64号 希少性?のあるトラック

次回はこちら
「週刊SL鉄道模型」トラックのヘッドライト点灯改造開始

|

« 「週刊ロビ」13号 今回はサーボモーターのセッティングのみ | トップページ | 「週刊SL鉄道模型」トラックのヘッドライト点灯改造開始 »

週刊SL鉄道模型」カテゴリの記事

鉄道模型」カテゴリの記事

コメント

拡張ジオラマですが、定期購読のあなただけにお知らせ、と言ったうたい文句でしたが、講談社のHPにはちゃっかり掲載済みです。帝釈天のジオラマも売れないだろうなあとは思っていましたが、どれだけ在庫が余ってるんだと言う印象しか受けません。非常に残念な販売方法で逆に担当者さんが可哀想になって来ます。もちろん購入しませんが。

投稿: しけのり | 2013年5月25日 (土) 20時00分

こういうストラクチャーを見ると動かしたくなります。ユラユラと動かないかと・・・
> オリジナルのシールを製作したほうが楽しいでしょう。
私も気の利いた文句をプリントアウトしようかと考えています。

柴又拡張計画、私はこういうの好きですね。(箱物事業みたいで)
しかし72000はちと高すぎですね(最初見た時は7200で安いと思ったのですがそんな訳ないか)
オリジナルレイアウトの引き込み線、ボードのジョイント穴、最初から意図した設計ではなかったでしょうが。

しかし同封されているクリアケースのチラシとは矛盾していますね。これに合わせて拡張クリアケースも販売てな事は・・・(そこまでは商魂たくましくないか)

投稿: カズキ | 2013年5月26日 (日) 05時55分

初めての投稿です。毎号、模型作りのアドバイスを楽しみにしてます。
後、残り少なく成りますが宜しくお願いします。
拡張ジオラマは65号の写真から当初から計画されたのでは内かと感じてます。延長も好いなと思ってますが、
問題はケースは使用可なのか、延長ベースが簡単に接続出来るのか、
すでに95%以上出来上がっていますので、今更ひっくり返のも無理
問題点が数々あるのでは無いでしょうか。68号以降、明らかになるでしょうが、それから購入を検討したいと考えてます。
講談社もSL読者に受け入れる策をと期待したいですね。

投稿: ベン | 2013年5月26日 (日) 08時25分

はじめまして、初コメントです(^^)/ 拡張ジオラマには驚きました!! 強引に増設したのがミエミエですねww 公式HPによると、この拡張ジオラマにはSL鉄道模型の2号、4号、9号に付属していた貨車と、7月31日までにお申し込みの方には前作、鉄道模型少年時代のプレゼントだったキハ2001形気動車の計4両がもらえるそうです。まったく同じ貨車3両をもらうのはどうかと思いますがね・・・、せめてタンク車(タム500)や茶色のワム80000といった別の貨車の方がよかったと私は思います。

投稿: 菊鉄社長 | 2013年5月26日 (日) 10時32分

ご無沙汰しております。ゴンゾウです。私はこの拡張販売には反対です。某巨大掲示板に書き込んでしまいましたのでここでは割愛しますが、YUJIさんやシケノリさんと大体同じ意見です。

私が紹介しましたアシェット「日本の貨物列車」ですが23日に
2冊分が到着致しました(定期購読しています)。冊子内容が充実しており読み応えがありました。貨車2両の出来もまあまあで満足しています。書店で予約する場合は書店自体がアシェットの販売部に電話連絡する方法だそうです。
新潟だけの地方テスト販売に変わりはない様です。このまま120号まで続けば良いのですが、途中打ち切りの可能性も高いと思います。

投稿: ゴンゾウ | 2013年5月26日 (日) 11時02分

> SL鉄道模型の2号、4号、9号に付属していた貨車
一応トラ4500形貨車ももう一台
寅さんのフィギアも付けて欲しいですね。私は盆ラマで自作しましたが(URL)

投稿: カズキ | 2013年5月26日 (日) 13時35分

今回の拡張の部分の強引なうえに、季節や繋がりに疑問点が多々あるうえ、高いのに驚きが隠せませんね。私は拡張をしていますが、値段的に四分の一位の価格でまとまりましたからこれまたぼったくりでは?と思ってしまいます。

投稿: タッ君パパ | 2013年5月26日 (日) 18時25分

Yuji様

 いつも楽しく拝見しています。今回の『週刊SL鉄道模型』も参戦するか?迷っているうちにYuji様の詳細なレポートのおかげで脳内製作にて満足しております。しかし今回の拡張ジオラマはどうなの?と思いましたら既に皆様が思っていることをすっかり述べられていました・・・
 Yuji様の『一つでも売れれば・・・』のコメントが全てを表していると思います (^^;

投稿: munch | 2013年5月26日 (日) 18時49分

こんばんは。やはりあの商品は売れなかったのですね。これを知って居ればこの前諸星さんにお会いした時にこの件をどう思うか聞いて見たかったですね。最初から予定していた訳では勿論無いでしょうし、クリアケースに収まるでもなし。講談社はもうこの類いの鉄道模型シリーズはやらないのか?と思うほどのむちゃくちゃぶりですね。ついこの前クリアケースを注文した私は勿論パスです。

投稿: 三日月 | 2013年5月26日 (日) 19時02分

>しけのりさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

>講談社のHPにはちゃっかり掲載済みです。

本当ですね。
寅さんの街のジオラマが企画どおり売れなかったということなのでしょうが、在庫処分のような乱暴な扱いに悲しくなります。寅さん風トランク付きにしなかったのは、僅かに常識と良識が働いたものと思っています。


>カズキさん、こんにちは。

アドバルーンは、想像していたよりもずっと楽しいアクセサリーですね。ジオラマに動きと高さが出ます。

拡張ジオラマは当初から企画していたのでしょうが、まさかこんな形になるなんて・・・。

拡張クリアケース発売!何てことになったら更に楽しい展開です。まあさすがに無いでしょうけれど。チラシの文句にも、カズキサンのような、寅さんフィギュアはトラでご勘弁・・・っていうセンスが欲しかった。


>ベンさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

拡張時には特製クリアケースの使用は対象外でしょうね。拡張部分のみ毎回ビスを外して分離すると言うのも面倒です。

寅さんの街自体はとても魅力的です(コスト以外)。もっと良い活用法があればよかったと思いますが、講談社さんも熟考の末だったのでしょうか。

私はクリアケースに入れた状態にて一つの作品として完結する予定なので、拡張は考えないようにします。


>菊鉄社長さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

>強引に増設したのがミエミエですねww

まさか、こんなにあからさまな方法になるとはと、私は驚いています。こんな状態で次期シリーズの発刊が期待できるのか、と心配になります。在庫一斉セールの様相を呈していますし・・・。貨車は、このジオラマではそんなに長い連結が出来ないので、同じものばかりあっても、というお考えには同意です。


>ゴンゾウさん、こんばんは。

拡張自体は楽しいことですが、無理やり売れなかったであろう企画をくっつけることで、シリーズの末節を汚したような気がします。寅さんの街を作り上げるような新シリーズで活用できなかったのか、とても残念です。

「日本の貨物列車」情報、ありがとうございます。やっぱり新潟地区限定なのですね。予約してまで求める意気込みはありませんので、ゴンゾウさんの情報がありがたく思います。


>タッ君パパさん、こんばんは。

今回は本当にビックリしましたね。
ご自分で拡張されたタッ君パパさんは、無理やりくっつける強引さが尚更気になられたことでしょう。矢切の渡しなんて酷いことになっていますし・・・。

ただ、ある地点を越えたら全く別の世界、というジオラマは楽しいと思います。DDFさんの作品などでよくありますが、まとめるセンスが要るでしょうね。


>munchさん、はじめまして。コメントありがとうございます。

毎週少しずつやってくるパーツを、他の方々と同時に手にするって言うパートワークは独特の楽しみがありますね。でもこの週刊SLのシリーズは、自分自身の勝手な多忙から、完全に後れを取っていて完成時期の目処が立ちませんけれど・・・。ペースが落ちっぱなしながら、まだまだ続きますので何卒宜しくお願いします。

本当に、一つでも売れて、損失が補填できれば次のシリーズの企画に繋がるでしょうね。講談社さんのジオラマ製作マガジンのファンとしての切なる願いです。

でも、申し訳ないながら、寅さんの街の拡張ジオラマは要りません。


>三日月さん、こんにちは。

各種のイベントで、テレビそのままのお人柄の諸星さんを拝見しているだけに、私も今回はさぞビックリされたことと思っています。

専用クリアケースの案内と同時に見ると、何ともその矛盾が気になります。

>講談社はもうこの類いの鉄道模型シリーズはやらないのか?

心配はそこです。実は次回作に期待していました。
週刊SLも、前作、前々作ほどに売れなかったのでしょうか。私はいけると思ったのですが、市場環境も異なってきていますし、思った以上に買う方もシビアになってきているのでしょうね。

投稿: YUJI | 2013年5月26日 (日) 19時42分

YUJIさん こんばんは
拡張ユニット?皆さん、と私も同じ思いらしいですね。
>講談社はもうこの類いの鉄道模型シリーズはやらないのか?実は次回作に期待していました。
以前TOMIXのバスコレシステムが発売になった時に、路面電車とのコラボジオラマ、期待していたのですが・・・

投稿: マーボウ | 2013年5月26日 (日) 22時09分

>マーボウさん
バスコレシステムは今現在のままだと単調過ぎて難しいのかもしれませんよね。交差点で直角に曲がる道路パーツが開発中らしいですが未だに発売予定は未定ですしね。路面電車もポイント等を用意しないとインパクトが足りなさそうですよね。

投稿: 三日月 | 2013年5月26日 (日) 22時30分

>三日月さん
>路面電車もポイント等を用意しないと
ポイントがあれば、レイアウトが色々変化をつけれますね!
開発発売を楽しみにしましょう。

投稿: マーボウ | 2013年5月27日 (月) 09時12分

昔の東京しか知らない私には、今、小田急、代々木上原駅から葛飾の金町駅までおなじ車両で行けるなんて、まさに異次元の結合に思われます。ジオラマでは許しましょう。

投稿: honest | 2013年5月27日 (月) 11時09分

honestさん、最近は埼玉の田舎から横浜の中華街まで同じ車両で行ける時代ですから許してください。

投稿: カズキ | 2013年5月27日 (月) 13時32分

>マーボウさん、こんばんは。

次は路面電車?と思っていたらSLでしたので、きっとネタを温存しているのかと思ったのですが。寅さんの街と路面電車似合うはずなのに、勿体無い使い方をしたものだと思います。


>三日月さん、こんばんは。

バスコレの発展を楽しみにしているのですが、なかなか発売されませんね。直角に曲がる道路パーツがあれば、ミニレイアウトに活用できそうです。


>honestさん、こんばんは。

ジオラマではSL機関庫から寅さんの街の柴又に直行してしまいます。まさに異次元の結合です。


>カズキさん、こんばんは。

中華街直行!羨ましいです。
関東は電車がいつも混んでいるので、地方からのオノボリサンにはきついですが・・・。

投稿: YUJI | 2013年5月27日 (月) 20時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/208541/57456708

この記事へのトラックバック一覧です: 「週刊SL鉄道模型」第65号 強引な拡張ジオラマ「懐かしの駅前商店街」寅さんの街:

« 「週刊ロビ」13号 今回はサーボモーターのセッティングのみ | トップページ | 「週刊SL鉄道模型」トラックのヘッドライト点灯改造開始 »