アシェット「ラ フェラーリをつくる」巨大創刊号299円!
8月26日に新創刊となった、アシェットの「ラ フェラーリをつくる」の創刊号を買ってきました。現在、盛んにTVCMが入っています。
ラ フェラーリといえば、2013年に登場した最新のフェラーリ・スペチアーレで、フェラーリ初のハイブリッド車でもあります。とはいえプリウス等と同じ様なもん、な訳はなく、凄まじいパワーと、圧倒的なスタイリングを誇り、将来に亘って伝説となるかもしれない特別な中の特別な車です。全世界で限定499台との事なので、私は一生見ることさえないかもしれません。
今回はその凄いフェラーリの8分の1スケールの大型模型を作るシリーズにて、創刊号は299円のビックリ価格。アシェットは創刊号がやたらと安いのが特徴です。実車の特別感とのコントラストが楽しい。尚、2号以降は1,799円です。
創刊号は書店の店頭で山積みされていますが、一つが大きくて分厚いので非常に目立ちます。300円に満たない商品なのに陳列や保管の場所を取るし、売れたら大きな紙袋に入れなければいけなかったりして、書店泣かせかもしれません。
店頭でも冊子の記事や付属パーツを眺めることができますが、何にせよ安いので、買って帰ってじっくり眺めることにします。ノーズ部分の大型パーツに加え、スタートアップDVDまで付属しています。
このシリーズは全100号の予定です。2号以降は1,799円。シリーズ通して178,400円。途中で消費税率がアップするでしょうから、実際にはもう少し高くなるでしょう。また保管用のアクリルケース等のオプションパーツを買っていたら、20万円以上になるかと思われます。
8分の1スケールのモデルカーとして高いか安いかは私には判りませんが、2年間という長丁場を楽しめるかと思えば、そんなにベラボウでは無いでしょう。
但し私自身は、このスケールのモデルカーのシリーズは、せいぜい60号から70号位でないと冗長になってしまうと思います。100号では中盤はほとんど作業が無く、パーツも僅かな号が多いことでしょう。シリーズ通しての売り上げと利益から100号と決めたのでしょうが、パーツを分割する担当者は苦労されたことと思われます。
冊子に完成模型との原寸大の写真が掲載されています。手元にあった、8分の1の同一スケールのデアゴスティーニのカウンタックの模型と比較すると、ラ フェラーリはかなり大きな車であることがわかります。完成後は相当に迫力があることでしょう。デアゴスティーニのカウンタックは全80号でした。それでもかなり冗長であると感じたので、今回のラ フェラーリは引き伸ばし過ぎでしょう。
アシェットのシリーズらしく、各種ランプやサウンド、電動開閉するドアなどギミック満載です。
創刊号の付属パーツは、ラ フェラーリの特徴的なフロントバンパーと跳ね馬のエンブレム、ロゴ入りのライセンスプレートです。
フロントバンパーの上下の厚みがあるので、応じてパッケージが大きくなってしまったようです。どの会社のパートワークも創刊号のパーツは出来が良いものです。今回のアシェットのラ フェラーリも、ダイキャスト製のフロントバンパーの質感はよく、塗装は非常にきれいです。表面の脱脂が不十分なので、組み立て前には柔かい布で拭いておくと良さそうです。
フロントバンパーは金属ダイキャスト製ですが、エンブレムとライセンスプレートは樹脂製です。ライセンスプレートの裏側には、中途半端に両面テープが貼られています。
創刊号の組み立ては、フロントバンパーの窪みにエンブレムを押し込むだけです。一応押し込むだけでも固定されますが、冊子の組み立てガイドには少量の瞬間接着剤を塗布する旨、解説があります。
以前に組み立てた、デアゴスティーニのフェラーリ・グランツーリズモのエンツォ・フェラーリと比較します。
このエンツォ・フェラーリは10分の1スケールなので、今回のラ フェラーリよりも一回り小さい。2台とも組み立てても、並べて比較できないのは残念。デアゴスティーニはフェラーリ・グランツーリズモやトヨタ2000GT等の大型のモデルカーを10分の1スケールで販売していましたが、カウンタックLP500S等の最近では8分の1スケールになっています。アシェットやイーグルモスのシリーズは当初から8分の1スケールなので、どうやら業界での統一規格の様になってきたようです。
フロントバンパーのエンブレムも、スケールに合わせて大きさが違います。模型を見る限り、実車は2車とも同じ大きさのエンブレムを使用しているようです。
スタートアップDVDです。
最近はyoutube等にアップした動画で済ませてモノとしてのスタートアップDVDを付属させないシリーズが増えてきました。でもアシェットは結構DVDを付けています。コストが掛かるでしょうが、これが売れ行きに大きく貢献しているということなのかと思われます。
DVDの内容は、今回製作する模型の部位ごとの解説を3DCGで解説したものです。長さは約15分。期待していた実車の映像は全くありませんでした。3DCGは凝っていますが、あまり鮮明では無く、模型を製作している人以外にはあまり価値の無いものかもしれません。
映像のバックに流れるBGMは上品に組み合わされています。モーツアルトのピアノトリオからオープニングがスタートし、本編ではバッハやショパン等のピアノ曲をうまく編集して流しています。モーツアルトで始まり、ショパンで締めるセンスもなかなかのもの。3DCGの映像ともピッタリシンクロしていて、このコンテンツを相当のコダワリを持って作ったことが窺い知れます。それがDVDの映像情報して見て優れているかと言われると難しいですが、BGM編集のセンスの良さは楽しませてもらえました。
私はフェラーリは憧れますが、正直言ってラ フェラーリにはあまり興味が無く、大きなモデルカーのシリーズはしばらくやらないので、今回も創刊号だけの購入となります。大型パーツも使い道が無いのでしばらく眺めて燃えないゴミとなってしまいます。
現代フェラーリよりも、デアゴスティーニのウルフカウンタックと並べて楽しめるスーパーカーブーム世代のフェラーリ、例えば365GT4BB等なら買いたいものです。スペチアーレということなら、ちょっと時代は下るが、288GTO。でも、一部のマニアには熱狂的な人気ですが、一般に広く売るパートワークのネタとしては弱いでしょう。それならバブルに翻弄されたF40ならどうでしょうか。
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コメント
情報、sept.3 am 0.**にNHKで、アイボの最終の話題と聞きかじりました。 Checkして下さい。
投稿: honest | 2015年8月29日 (土) 22時06分
PS チャリーン
投稿: honest | 2015年8月29日 (土) 22時12分
honestさん、こんばんは。
NHKのAIBO関連の番組情報、ありがとうございます。早速録画予約しました。ブルーレイでも保存永久予定です。ひょっとして、存じ上げている方が出演されているかもしれません。
我が家の3体のAIBO、全く動かしてなく静態保存状態です。思想、設計共に未だに凌駕するエンターティメントロボットが登場していないのが残念です。永遠に孤高の存在として伝説になりそうです。ソニー製品を使用しているのが楽しい時代でした。
投稿: YUJI | 2015年8月29日 (土) 22時44分
こんばんは。お久しぶりです。「昭和にっぽん鉄道ジオラマ」といい、この「ラ フェラーリをつくる」といい魅力的なシリーズが立て続けに始まりますが私はピアジオのMP3と言うイタリアの三輪バイク(中古)を買ったばかりなのとモデルグラフィック誌付属のF-14Dトムキャットを作っている所なのでYUJIさんのレポを見て我慢です。特にMP3はこれから納車なのでカスタム等の打ち合わせで頭が痛いですが10年ぶりの代替えなのでワクワクしています。
投稿: 三日月 | 2015年8月30日 (日) 00時46分
三日月さん、お久しぶりです。ご趣味充実にてなによりです。
ピアジオの3輪バイクですか。知らなかったので検索してみたら、最近出てきた前2輪のタイプですね。これからツーリングにも絶好の季節。羨ましいです。
私はこのラ フェラーリもにっぽん鉄道ジオラマも創刊号だけになりそうです。にっぽん鉄道ジオラマはつまみ食いするかもしれません。
投稿: YUJI | 2015年8月30日 (日) 11時24分
ご無沙汰してますm(_ _)m
デアゴスティーニではないですが、またスーパーカーが始まりましたね。
一瞬興味をそそられましたが、カウンタックで相当置き場所を取られ、当面は見送りになりそうです(>_<)
しばらくは記事を眺めて楽しむことになりそうです。
最後にカウンタックですが、無事完成しました。
ケースも購入し、私の目を楽しませてくれています。
無事完成出来たのも、ひとえにYUJIさんのブログやアドバイスのおかげです。
どうもありがとうございますm(_ _)m
これからもブログを拝見させて頂きます。
よろしくお願い致します。
投稿: お茶のみづ博士 | 2015年8月31日 (月) 22時56分
お茶のみづ博士さん、こんばんは。
カウンタック完成、おめでとうございます。ケースに収まった姿は一際美しく、愛着が湧くことと存じます。
私は純正ケースを入手せず、もっとコンパクトなアクリルケースを作ると言ったまま、まだ用意出来ないでいます。ロビ関連の道具箱の上に鎮座し、埃避けの手拭いを被せられた姿なので、早く何とかせねばなりません。エンツォ・フェラーリとトヨタ2000GTのケースの下に重ねて置けるくらいの、厚みのあるアクリル板で作られた丈夫なケースを考えています。
投稿: YUJI | 2015年9月 1日 (火) 20時46分