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2024年8月

2024年8月17日 (土)

アシェット「聯合艦隊旗艦 戦艦武蔵 ダイキャストギミックモデルをつくる」創刊号

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今週発売になったアシェットの「聯合艦隊旗艦 戦艦武蔵 ダイキャストギミックモデルをつくる」の創刊号を買って来ました。特別価格で299円(税込)です。本屋さんの店頭に大量に平積みされていました。

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全125号完結予定で、完成すると1/250スケール、全長1,052mmの巨大な戦艦の模型が出来上がることになります。船舶模型は細長いので、工夫すれば完成模型の置き場所を確保するために苦労するほどのことはありませんが、何にせよ気軽に始めると大変なことになるシリーズであることは間違いありません。

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これまでに週刊パートワークとしては同型艦の大和のシリーズは何度か発売されていましたが、武蔵は初めてではないかと思います。2015年にマイクロソフトの共同経営者で資産家の故ポール・アレン氏が、1944年のレイテ沖海戦でフィリピン・シブヤン海に沈没した武蔵の船体を発見しました。その時の調査で判明した各所の特徴を、今回の模型にも反映しているとの事です。武蔵は同型の一番艦の大和よりも改良されている部分が多いのですが、最高機密の中で作られたので、細部については現在は不明な点が多いのでしょう。

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創刊号のパーツは零式水上偵察機と左舷カタパルトです。創刊号だけで1/250スケールの水上偵察機が完成するので、水偵だけ複数欲しい場合は創刊号をたくさん買えば良いわけです。パッケージのゴミが大量に出てしまいますが、創刊号だけは299円と安いので、値段以上の満足度はありそうです。

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早速組み立てました。但し水上偵察機のクオリティはイマイチです。これは私は一つしか要らないなあ。カタパルトは可動式ですが、裏からビス止めせずにはめ込むだけなので簡単に外れそうです。創刊号のパーツを見ている限り、相当に工夫を加えないとまともに組み立てられないように思えます。接着箇所が多そうなので頑丈な模型にするのに苦労するでしょう。触るとあちこちパーツが外れる模型になりそうです。

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冊子の中の完成品はまだ試作模型でしょうが、写真を見ている限りは細部のディティールがかなり甘く見えます。特に艦橋部分の造形は緩い感じです。

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そして船体の上下のパーツが喫水線で上下に分かれていますが、その部分の隙間が目立っていて船の模型としてはよろしくありません。全長1m超の巨大模型なのに、船体に張られているワイヤーロープが省略されているのも残念なところです。製作者の多くは自身の技量で大幅に改良を加えないと、大枚をはたいて大きいのにゆるーい武蔵の模型を作ることになりかねません。長年たくさんの週刊パートワークを手掛けてきた経験から、創刊号を見るだけでもある程度の今後の展開は想像できます。

以前、単身赴任中のコロナ禍の無聊を慰める為にアシェットのブルートレインのシリーズを組み立てたことがありますが、冊子の組み立てガイド通りには到底組めない面倒な模型でした。今回の武蔵のシリーズも同様の苦労があるような気がします。

ということで、特に戦艦武蔵に大きな興味を持っていないこともありますが、今回も創刊号を買って満足しておきます。同一スケールでアシェットではなくてデアゴスティーニから発売になればやってみても良いテーマだなとは思います。しばらくは指先サイズの水上偵察機を手元に置いて楽しみます。

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