学問・資格

2013年8月10日 (土)

コマツ教習所愛知センターでのフォークリフト講習受講体験!

8月6日の火曜日から9日の金曜日までの4日間、愛知県一宮市にあるコマツ教習所愛知センターで行われていたフォークリフト運転技能講習を受けてまいりました。非常に気楽な気分で赴いたのに、結果的には4日間、終日カンヅメ状態にて仕事はおろか、他事を考える暇さえ無い状況となっておりました。

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私は先月、会社の物流職の若手社員のスキルアップと実技教育の一環としてフォークリフトの運転資格を取得させるために、彼らの事務手続き処理を行っていました。資料を読んでいる内に興味が沸き、「せっかくだから、ついでに自分も行って受けてみっか!」との思いが強くなってしまいました。今後、どんどん現場の若手に受けさせる際にも、自分が内容を知っていれば安心して説明できるでしょう。

受講したのは、普通自動車免許または大型、大型特殊免許を持っていてフォークリフト実務運転経験の無い人対象のコースです。31時間コースにて4日間みっちり行います。7月下旬から仕事が一段落し、9月に忙しくなるまでには4日間くらい会社を空けても問題ない状況でもありました。当初は仕事の時間内に資格が取れるなんてラッキー!くらいの考えでした。資格を取得しても実際には活かす機会が殆ど無いでしょうが、資格自体は一生モノ。決して邪魔になるものではありませんし、今後プライドの高いリフトマンにも堂々と安全指導が出来るかもしれません。

無事修了した今はっきり判るのは、「オレも、ついでにうけてみっか!」なんていう私のような「みっかの人」が試しに受けるような資格試験では無かったということです。真剣に仕事のスキルアップをしたい方、生活が掛かっている方が本気モードで受けるものでした。ちょっと考えてみれば当然なのですが・・・。

今回私がもし、仕事と関係なく休日を利用して資格試験を受けに来ているただの「みっか人」だったら、ひょっとして途中でリタイヤして、38,100円の受講料を捨てて帰ってきたかもしれません。今回は仕事時間内に来ている上に、一緒に受講している会社の若手社員達の手前、まさか放り出すわけにもいかず、結果的に最後までやり遂げたということに過ぎません。技能内容よりも厳しい敵は「猛暑」でした。季節の良いときに受講していれば、ずっとラクチンだったかもしれません。

4日間通して毎朝8時15分頃集合にて8時半開始、終了は18時15分から30分頃です。カリキュラムは31時間となっていますが、みっちりそれ以上の時間、教習が行われます。
4日間コースの内、最初の1日はエアコンの効いた教室内で行われる学科講習です。一日目の終了時に筆記試験が行われて合格しないと翌日からの実技が行えないので、ちゃんと聞いていなければなりません。筆記試験は荷役部門が15問、力学などの知識部門が10問、法や規則部門が10問(他に走行や構造の問題があるが自動車免許取得者は免除)で、正誤の2択。全体6割の正解率で合格です。但し、4割以下の正解率の部門があったら、他の部門が全問正解でも不合格となります。

筆記試験がある!とはいっても一日椅子に座っていられる根性があれば、はっきり言って学科は楽勝です。学科受講中、ずっと寝てても問題文が読めれば合格するでしょう。講師によっては寝ていると退席を求められることもあるようですが、今回は寛容でした。一日ちゃんと聞いていたら試験は満点が取れます。最初に配られる200ページくらいのテキストの中で、教官が受講者に試験に出るような箇所にアンダーラインを引かせて重点的に説明するからです。まあ、一日目はノンビリと他の受講者とコミュニケーションを取りつつ終了します。

2日目から4日までの3日間は、屋外での実技講習です。最終日の16時半頃から実技試験が行われます。規定のコースを回り、荷役作業を行います。安全講習なので実務での手順と異なり、はっきり定められた確認作業を行わないといけません。機械操作だけでなく、覚えることは山ほどあります。実技で使用するフォークリフトはクラッチ操作が必要なマニュアルミッション車だったので、オートマチックの車しか乗ったことがない方は感覚を覚えるまで戸惑うかもしれません。

今回のコースの受講者は19名でした。実技講習に使用するフォークリフトは2両だけなので、順番が回ってくるまでは他の受講者の作業を見ながら待機します。実技講習を行った3日間は、連日36~37度の猛暑。日除けテントは一応あったものの、殆ど炎天下でのまる3日間は堪えます。最終日なんて、すっかりバテバテでの試験です。

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※コマツ教習所愛知センターでは、受講光景は撮影禁止となっています。受講生が映り込んだことが問題となったことがあるからです。上の写真は、教官に写真の使用目的を説明して許可を得て撮影したものです。フォークリフトを運転しているのは、デモを行っている教官です。

スタート位置から荷物の載っている荷台前まで行って荷物を取り、周囲を一回りして荷台に戻って荷物を置いてスタート位置に戻ってくるという試験となります。試験時間は10分の制限があり、超えると減点されます。乗車前の始業点検から始まって、動くたびに左右後方と前方の視差確認が必要です。実務と異なり、一つの操作のたびに停止してサイドブレーキをかけてニュートラルに戻さなければなりません。試験中の確認は80回以上に及びます。暑い中、ヘルメットを被っていて頭はボーっとしてくるし、今どのフェーズなのか忘れてしまいます。

順番であっても3日間も乗れば、私のような空気頭のおじさんでも手順は体が覚えていくものです。制限時間は10分ですが、慣れれば操作をゆっくりやっても6分を切りますし、教官のデモでは確実な操作をしながらでも4分を切っているので時間を気にする必要はありません。結果的に19名の受講者が一人も落ちることなく合格しました。通常、余程の事が無い限りは、遅刻、早退、欠席が無ければ合格のようです。幸い、だれも熱射病で倒れるようなことはありませんでした。

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講習終了後にもらえるのは、この労働安全衛生法による技能講習終了証です。厚手の丈夫なプラスチック製で、運転免許証みたいです。上のシールはヘルメットに貼ったりするものです。

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裏面には、今回の講習の種類の「フォークリフト運転」の記載。これに「ショベルローダー」とか、「クレーン操作」、「高所作業」等、様々な項目を記載してある方は、それぞれ苦労して所得されたということです。

3日間の炎天下での講習にて、顔面や半袖から露出した両腕は真っ赤に日焼けしました。入浴するとヒリヒリします。

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本物のフォークリフトは買えないので、Nゲージサイズの模型を眺めながら祝杯します。左側と中央の黄色いフォークリフトの模型はKATOのもの。JR貨物や港湾等で使用されている大型カウンターウェイトリフトです。積載量は11.5トン。

今回の実技講習で使用したフォークリフトの積載量は1.5トン。それでも取得した資格ではどんなに大きなフォークリフトを乗っても良いとの事。港湾で使用されている30トンリフトでもOK。軽自動車で資格を取ってダンプカーに乗るようなものですが、実際に操作できる能力があるかは別として、そうなっています。一度は体験したいものです。

ということで、大型フォークリフトは小さな模型の世界で楽しむほかありません。これから模型を眺めるたびに、日が高くなってきてジリジリと肌を焼き、足元のコンクリートからの照り返しが耐え難い猛暑の中で頑張り抜いた4日間を懐かしく思い出すのでしょう。

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