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2016年12月18日 (日)

軍艦島上陸ツアーに参加

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昨日、長崎県の軍艦島(正式名称端島)に行ってきました。先週の九州の福岡と長崎への旅行での一つのハイライトとしていました。

長らくブログ記事の投稿をサボっていました。8月の終わりに愛知県の岡崎市から半田市に引越し、しばらく片付かない生活が続いていました。古い家具を処分してきてしまったために、それらが揃うまでは趣味ごとも楽しめず、日常生活でも面倒なことが多くて余裕がありませんでした。面倒な人との付き合い、特になんとも失礼で腹立たしい人々にも謙虚、にこやかに対応しなければならない生活に少々疲れてはいました。こんな時はリフレッシュのために、旅に出るに限ります。

漸く夫婦揃って久々に旅行に出るくらいの気持ちになってきたのは11月も終わりになってから。休暇は目前に迫っています。今更海外旅行の手配も困難なので、九州の旅行となりました。

長崎での旅の一つの目的は、昨年世界遺産に登録となった軍艦島に行くことです。冬の長崎の海は荒れるとの事で、なかなか上陸出来ないそうですが、幸い滞在最終日の17日に上陸ツアーの船が出ることになりました。それまで3日間、欠航が続いていたとの事です。そのために我々も、若干旅行の日程の変更を余儀なくされました。結果的に、旅行最終日に上陸できたのは運が良かったという他ありません。

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軍艦島上陸ツアーを行っているのは4社ありますが、今回お世話になったのは「シーマン商会」という会社です。使用する船は最も小さくて心細いのですが、ガイドを務めるお一人に、NPO軍艦島を世界遺産にする会の理事長、坂本道徳さんがおられるのが選択の理由です。

シーマン商会
http://www.gunkanjima-tour.jp/

NHKの軍艦島の特番で坂本さんを拝見してから、一度直接お話を伺ってみたいものだと思っていました。今回は運良く、坂本理事長のガイドの当番でした。

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今回乗り込む漁船のように小さな「さるくⅡ号」の隣には、ドデカい客船が停泊していました。「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」という、16万8000トンの巨大客船です。この日の早朝に入港してきました。

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巨大マンションの様に大きな客船に度肝を抜かれます。船客の大半が中国からの観光客で占められているようで、街中には乗船客を思われる方がたくさんおられました。長崎は外国のクルーズ船が年間300隻以上やってくるとの事です。グラバー園で説明を聞いたボランティアガイドさんからは、これらは「爆買船」と呼んでいると聞かされました。今年になって日本国内での爆買の勢いはかなり衰えてはいますが、それでも長崎市内のデパートの地下食料品売り場で、あご出汁ラーメンを買物かごいっぱい買っている光景を目にしました。観光都市長崎としては大事なお客様なのでしょう。

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早めに受付し、二組目に乗り込んだので、暖かい船室の窓際に席を取ることが出来ました。3日振りの出航なので、約80人の定員いっぱいとなってしまいました。ギリギリにやってきた方は寒いデッキの席となります。一応ビニールで囲まれていますけれど、デッキ席に暖房はありません。

私は自動車や鉄道、飛行機などで乗り物酔いしたことはないのですが、船だけは弱い。何度も船酔いして苦しんでいます。今回は小型船で波が高い中を航行するために、朝食を控え目にしてしっかり酔い止め薬を飲んできています。妻は全く船酔いしない体質なので、揺れる船室でも平気でパンフレットを読んで楽しんでいます。羨ましい。

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長崎港を出港すると、すぐに海自のイージス艦「こんごう」のすぐ隣を抜けます。長崎港にメンテナンスに入っているとの事。海自では大型の護衛艦ですが、先ほど巨大客船を見てきたばかりなので、意外と小さい船に見えます。

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すぐ側に、同じくイージス艦の「あしがら」。そして新造の護衛艦の「あさひ」。今年になって海自の護衛艦がメンテナンスに入る事が多くなったそうです。来年、何か起こるのかと取り越し苦労をしてしまいます。

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途中の島々の解説を受けながら、約45分掛けて軍艦島が見えてきました。それまではさほど波が高くなかったのですが、軍艦島が見えてきてからは船が大きく揺れてきます。私は酔い止め薬を飲んでいたから問題なかったのですが、何人かの方が苦しんでいたようです。

軍艦島を目にして思うのは、絶海の孤島なのに「小さい」ことです。全長僅か480m、幅160m。ここに最盛期には5000人が暮らしていたとは想像が出来ません。

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コンクリート造りの建造物が風雨に晒されるまま、所々崩れていることが判ります。白くてきれいな灯台は、後年になって作られたものです。島に人が住んでいた時代には、灯りで包まれていて灯台を建てる必要が無かったとのこと。

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護岸はまだしっかりしているものの、鉄筋コンクリートのビルは崩れかけています。
人が住まないと、建物はみるみる傷んでいくことが判ります。

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島に近いこの地点、かなりの波とうねりで揺れます。先に入港していた船が出ていく時に相当に波を被っているのを見て、その激しさが理解できました。

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島内には神社の祠も見えます。かつては木造の神社だったそうですが、風雨と波で倒壊してしまったそうです。

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激しい波に揺られながら、桟橋に泊まります。これから上陸開始となりますが、現時点では自由行動は許されていません。ガイドに付いて、順路を歩いて説明を聞いていくことになります。

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昨年、軍艦島がユネスコ世界産業遺産に登録されましたが、島の全てが世界遺産になったわけではありません。島の端にある石炭採掘の設備の一部、そして明治時代に築かれた護岸に一部だけが世界遺産との事です。私は初めて知りました。

赤煉瓦の建物は、採掘設備の一部にて世界遺産です。

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この煉瓦の護岸も世界遺産です。
それ以外のコンクリート製の建物は保護対象になっていません。風雨と波に晒されて、これからも倒壊が進んでいくのと止められないとの事です。

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ガイドをされている、NPO軍艦島を世界遺産にする会の理事長、坂本道徳さんです。炭鉱で働く父親について、高校3年生までこの軍艦島で暮らしておられました。

我々は世界遺産に登録された遺産を見物に来ているのですが、坂本理事長にとってはかけがえのないふるさとであり、この地を去らざるを得なくなってから、崩れるままの姿見ることは辛いことだったでしょう。

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石炭採掘のために利用され、開発された島。鉄筋コンクリート製のアパートが立ち並び、多くの家でテレビ、洗濯機等の近代的な家電品があったとの事。家賃、光熱費は三菱負担。昭和40年代で鉱夫は月に20万円以上を稼いでいたそうで、確かに未来都市に暮らす人々と言えたのでしょう。住宅事情は決して良かったわけではなく、二間に台所の狭い部屋に家族4人住まい、共同トイレ、共同風呂、9階建てでもエレベーターはありません。

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国のエネルギー転換政策の為に昭和49年に閉山となり、全住民が強制的に移住させられて無人島になりました。崩れるままの故郷を眺める心や如何に。昭和中期の未来都市であった軍艦島。これがそのまま日本の未来の姿とならないことを願うと言われる坂本さんの言葉に心を打たれました。

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世界遺産となったほんの一部の施設では調査と保護が行われています。調査員が作業を行っていました。しかしその他の建物はほったらかしです。

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台風がやってくると、島全体が波に覆われてしまうこともあるそうです。コンクリート製の丈夫な建物は、まさにボロボロです。

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建物は傾き、天井は崩れ、壁面にはヒビは入っています。次にこの島を訪れるときには姿が変わっているかもしれません。

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漸く昨年、不十分ながら世界遺産に登録となりましたが、坂本理事長の戦いはまだまだ続くようです。熱い想いの解説の後には参加客から都度、拍手が起きました。

上陸時間は約40分。自由行動は出来ず僅かな時間でしたが、坂本理事長と少しだけ直接お話をすることが出来、一緒に記念写真を撮らせて頂きました。島全体を世界遺産にするべく、これからも精力的に活動をされていかれます。応援したいと思います。

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帰途に就く船内にて、軍艦島上陸記念証明書と石炭のかけらをもらいました。

興味本位で参加したツアーでしたが、国の方針に振り回されて、ふるさとを失い、生活を一変させられた人の気持ちに触れることが出来ました。一時期は産業廃棄物の処理場にされるかもしれなかったこの島が、日本の産業を支える遺産として残されるようになる第一歩を踏み出したわけです。これからもずっと注視していきたく思います。

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2015年12月20日 (日)

まったりレトロなカブトビールは冬にぴったり

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先週、愛知県半田市の実家に帰ったついでに、半田赤レンガ建物に立ち寄って「カブトビール」を買ってきました。

明治31年に建てられた赤レンガのカブトビールの工場が、今年の7月にリニューアルの上、観光施設として常時一般公開され、テレビや雑誌でも取り上げられるようになりました。そこでは明治時代の復刻ビールが楽しめるという事で、一度訪れたいと思っていたのです。実家から車で5分程度の場所なのですが、なかなか機会がありませんでした。

赤煉瓦倶楽部半田
http://www.akarenga-handa.jp/

元々カブトビールの工場であったのが、戦後になって閉鎖され、その後日本食品化工の工場として長く使用されていました。コーンスターチ製造工場として運用されていたので、周囲には時折、独特の匂いが漂っていたことを覚えています。名鉄河和線の住吉町駅から程近い場所に、広大な工場敷地を要していました。

21年前の1994年にその工場も操業を終え、工場の建物と敷地は半田市に譲渡されました。明治時代から残る赤煉瓦の建物を除く工場の大半の建物は撤去され、跡にはびっくりするほど広大な敷地と、片隅に残る赤煉瓦のチンマリ(と見えた)としたレトロな建物が残されました。

広大な工場跡を手に入れたものの、半田市は持て余したのでしょう。残された赤レンガ工場は結果として貴重な文化遺産となったものの、他の大半の土地利用に困ったと思われます。大型ショッピングセンターを誘致するにはピッタリの場所ではありましたが、あまり露骨に商売に走るわけにもいかないのか、赤レンガ工場の周囲を少し残した他の場所は、結局ハウジングセンターとして利用されています。

残された赤レンガ工場がきれいに修復され、公開されるのに20年を要することになったのは不可解です。貴重な明治の文化遺産が残されることになったのは、半田市の努力の賜物、では絶対にありません。戦後利用してきた日本食品化工がその文化的価値を認め、使い難いながらもシンボルとして維持し続けてくれたからに他なりません。半田市が工場敷地をハウジングセンターじゃなく、赤レンガ工場をシンボルとした公園にすることだってできたはずでしょう。まあ財政的に不可能だったってことは、容易に理解できます。

ともあれ、20年ほったらかしというわけでは無く、細々と補強工事等を続けてきたから現在があるので、実家の地元の文化活動は応援したいと思います。

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通りの裏側には割と広い駐車場と、イベント等を行える芝生広場があります。これからの盛り上がりが期待できます。今のところ、駐車場は無料です。

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建物裏側の壁には、太平洋戦争当時の1945年7月15日の半田空襲の際に、米軍のP-51戦闘機から機銃掃射を受けた際の傷が残されています。半田市には中島飛行機製作所の工場があり、この赤レンガ工場はその衣糧倉庫として使用されていたために標的とされたのです。

頑丈であったことが功を奏し、P-51の12.7mm機銃弾では外壁に弾痕を付けるのがせいぜいだったようです。現代にも残る生々しい戦争の傷跡は一見の価値があります。

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赤レンガ建物内部には展示室やイベントホールの他、カフェもあって、復刻カブトビールの生ビールを楽しむことができます。でも運転して帰らなくてはならないので、お土産の瓶ビールを買ってくることにしました。

小さな330ml入りの瓶ビール1本が600円。
売り上げの一部は、赤レンガ建物の維持にも利用されるとの事です。現在、残念ながら通販は行っていないようです。

3本入りの化粧箱入りは2000円。箱代200円の価値が見いだせない飲兵衛は、バラで2本だけ買いました。丁度2本入る専用袋に解説書を入れてくれました。

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カブトビールは戦時中の昭和16年まで製造されていましたが、今回の復刻ビールは明治33年にパリ万博金賞受賞した当時の味とラベルを再現したものとの事です。

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こんな美しいラベルで当時も売られていたのかと思うと、ビールは現代よりもずっと高級な飲み物であったことが窺えます。飲んだ後も飾っておきたいデザインです。

カブトビールは、半田市のふるさと納税でもらえる品目にも入っています。

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容量は330ml。ビールの小瓶の334mlよりも少ない。当時は当然大瓶で売られていたと思います。アルコール度数は7%とかなり高め。通常のビールは4.5~5.5%程度です。実際に、この小さなビン1本分飲むだけで、結構酔います。

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グラスに注ぐと、黒ビールの様な褐色です。泡立ちが少なく、少々粘度があるような感触。
ちょっとギネスのような香りではありますが、もっとまったりとして苦みがあり、後に甘みが残るような感じです。かなり濃い。

秋から冬に掛けて各ビール会社がアルコール度数の高いビールを限定品として売り出しますが、それらとは別物の濃さです。清涼感はありませんが、飲んだ満足感はあります。あまり冷やさずに、ゆっくり味わいたいものです。油の強いつまみにも合いそうです。

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確かにビールではありますが、ワインを飲んでいるかのような酔い方をします。近年、日本中で売っている当地の地ビールとは一風変わった復刻ビール、舌に残る心地よい甘みが印象的です。たまに飲みたくなる味です。今度帰省したときも何本か仕入れてきたいものです。

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2015年10月12日 (月)

パーク&ライドを利用して日帰り南禅寺湯豆腐紀行

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昨日、10月の3連休の中日に妻と京都に遊びに行って参りました。紅葉で混む前に、湯豆腐を食べたいという企みです。

国際的観光都市である京都は愛知県から割と近く、十分に日帰りで楽しめる場所にあります。新幹線で行っても良いですが、必ずたくさん買い込むお土産や帰り道の事を考えると車で行くのが楽チン。しかし、いつも運転して京都市内に入り込み、ギッチギチの渋滞に巻き込まれ、駐車場探しに苦労するという事を繰り返してきました。今回は手前の大津に車を停めて、パーク&ライドの優待を利用して電車で京都市内に入って観光することにしました。混雑する市内は公共交通機関で、帰りは荷物の心配のない自家用車で帰るという、結構良いとこ取りに感じました。

私は銀行員であった父親の転勤のために、3歳から7歳という幼い頃に京都に住んでいました。初めの3年間は山科、最後の1年は下鴨。京都に住んでいる間、度々湯豆腐を食べに南禅寺を訪れました。父親の好物だったのでしょう。子供の頃は湯豆腐なんてちっとも美味しいと思わなかったのですが、大人になると湯豆腐の為に秋になると京都に行きたくなってしまっています。

今回は銀閣寺に行ってから哲学の道を歩いて南禅寺に向かうという計画です。銀閣寺へは開門の8時半に入って時間を有効に使うために、自宅の岡崎を朝の5時に出発します。その頃は強い雨が降っていましたが、西に向かうにつれて止み、涼しい秋の休日となりました。先月の9月20日に奈良の遊びに出掛けた時は夏装束のポロシャツ姿でも暑かったのですが、今日は薄手のセーターを羽織らないと寒さを感じます。急速に季節が移り替わっています。

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名神高速道路の大津インターから程近い、京阪の浜大津駅前の浜大津公共駐車場に車を入れ、通路を歩いていくとすぐに京阪浜大津駅に着きます。まだ7時半前です。

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浜大津駅から、京都市営地下鉄に乗り入れる電車に乗っていくと、20分程度で京都市内に入れます。京都市内に車で入るには、混雑する高速のインターチェンジ出口で待たされる上に、降りてから相当の距離を走る必要があります。それに休日は京都の中心部の駐車料金が非常に高い!平日行っている料金打ち止めが無い箇所が多いから、半日停めていたら大変な金額になります。

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今回利用した切符は、京都地下鉄京阪大津線1dayチケットというもの。1枚1,100円。駅の窓口でパーク&ライド利用と告げて駐車券を出すと、1日駐車券を500円で売ってくれます。電車への乗り換えを厭わなければ、時間的にも金銭的にも価値がありました。

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銀閣寺の近くには地下鉄駅は無いので、東山で降りて京都市営バスに乗り換えます。東山からは5番バスです。買った1日乗車券はバスには使用出来ませんが、普段通勤で利用しているTOICAとかmanaca等のICカードがそのまま利用できました。

但し、5番バスは京都駅から主要観光地を回るバスなので、非常に混雑しています。朝早いから乗れましたが、乗れなかったらタクシー利用も考えなければなりません。

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銀閣寺道のバス停で降り、しばらく歩くと、開門前の朝の掃除が済んだばかりの銀閣寺に、8時半過ぎに到着しました。混雑する世界遺産の銀閣寺も、朝一番は空いていて静かです。

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心落ち着く銀閣の様相。
初めて訪れた妻は「なんか思ってたより小さい・・・」確かにその通り。でも、敷地が広々としており、ドッシリと安定感のある金閣より、木立に覆われた中、かなり不安定な建築様式にて、何とも微妙なバランスの銀閣に魅力を感じるのは私だけではありますまい。教科書通りのこの角度がやっぱり一番美しい。

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もう1ケ月後なら、かなり紅葉が色づいて美しいことでしょう。今でもチラホラと楽しむことは出来ました。

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銀閣寺からは、哲学の道を通って南禅寺に向かいます。距離は2km少々です。
その内、約1.5kmは琵琶湖疎水に沿って延びる哲学の道を歩きます。日曜日ながら、午前中はあまり観光客がおらず、のんびり歩くことが出来ました。遊歩道には、かつて京都市電に使用されていた路盤の敷石が使われて歩きやすく整備されています。疎水には鯉が泳ぎ、カモが遊んでいます。ニジマスやニゴイの姿もありました。金木製の薫る川面に蜻蛉が羽ばたき、私の様な無粋な男も哲学的になれそうです。

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哲学の道では途中、何匹もの猫に出会います。美形の猫が多い。動物カメラマンの岩合さんの様に「いい子だね~」と言っても寄ってきてはくれませんが、お愛想で返事をしてくれました。

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ブラブラ歩いて1時間少々で南禅寺に到着。巨大な三門と伽藍に迎えられ、京都に来たということを実感します。他の街ではなかなか感じることのできない瞬間です。

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ご本尊の釈迦如来に参拝後、右手の水路閣を見物。
見事なレンガアーチの明治建築です。琵琶湖疎水と通すためとはいえ、臨済宗の大本山の境内にこんな巨大建築を付き通すという事に、明治の廃仏毀釈の時代背景を感じます。山門の前をぶった切るように作られているので、お坊さんは怒ったろうなあ。でも現在では十分に古びていて、南禅寺の美しい光景の一部に溶け込んでいます。

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方丈の枯山水の庭園。ここは京都に住んでいる頃、お客さんが訪れると父親が連れて行ってドヤ顔していたところです。京都に住んでいると、やたらとお客さんがやってきたものです。子供の頃は何が良いのか判らない枯山水でしたが、今では回廊に座ってゆったりと眺めているのが心地よくなっています。

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早朝から十分に歩いたから腹ペコです。お楽しみの湯豆腐です。
父親がよく連れて行ってくれたのは、境内にある奥丹という店でしたが、今回は門前の順正です。奥丹は趣がありますが、予約できないので、門の前の塀沿いに並ばなければなりません。しかしこの順正は公式ページから時間予約が出来ます。時間を指定して優先案内をするという緩やかな予約ながら、我々は指定時間の11時直前に到着してすぐに席に案内されました。

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ゆどうふコースは「花」3,090円、「月」4,110円の2種。その他、高価な会席料理やゆば料理、しゃぶしゃぶ等もあります。
お気楽に食するなら、ゆどうふコースで十分。高い方の「月」には、八寸と造りが付きます。妻はお刺身を食べないので、「花」にします。鍋の世話は仲居さんがしっかりとやってくれます。

またたく間にに全ての料理が出来立ての状態で並べられるスピーディーさに感心します。時間の制約がある旅行者にはありがたい素早さです。湯豆腐は豆腐自体が素晴らしい!大豆の香りが楽しめます。

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最初に頂く出来立ての豆乳の爽やかな味わい。この豆乳だけでも買っていきたいものですが、売っていません。新鮮じゃないとだめなのかもしれません。炊き合わせや他の料理も美味しい。

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白味噌の田楽。かなりしっかりとした豆腐です。

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野菜天麩羅。衣に塩味が付いていてそのまま食べられます。田楽、天麩羅は熱々です。

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ご飯は松茸入りの鯛めし。
全部頂いたら満腹です。

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「是非、お庭も見ていってください」という仲居さんの言葉を受けて、食後は広大な庭を見物。手入れが行き届いており、杉苔の緑が鮮やかです。池には多くの鯉が泳いでいます。食後に寛げる、何とも良い時間。

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1時間ほどで食事を終え、外に出ると空き待ちの方が大勢いました。まだ正午、早めに行動するのは効率的です。父親が生きていたら「順正なんて大衆的でダメだ!」なんて言っていたでしょうが、私にはとても快適で美味しくて大満足です。伝統の味を更に高めつつ、時代に合わせて顧客のニーズに応えています。また訪れたいと思います。

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南禅寺を出たら、蹴上のインクラインを眺めながら地下鉄蹴上駅まで歩き、三条京阪で降りて祇園を散策。本物の舞妓さんはいませんでしたが、舞妓体験のにわか舞妓さんが何人もおられ、華やかです。花嫁さんも見かけました。

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そのまま四条をぶらついてから新京極、寺町通、そして錦市場で京野菜や漬物、ぶぶ漬けうなぎ等買い、最後に京都大丸で買い物。大丸は名古屋の松坂屋と同一会社なので、買い物をすると松坂屋の外商カードを持っている私にはポイントが付くというおまけがあります。

地下鉄と京阪を乗り継いで浜大津駅に戻るとマイカーが待っているという便利さ。パーク&ライドは日帰り京都のパターンとなりそうです。渋滞や駐車場探しの時間が削減でき、メリットは大きいと思います。市内を歩きに歩いて21,000歩、約16km。アクティブカロリーは650キロ。Apple watchのデータです。

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今回、祇園で買いたかったのは「いづう」の鯖寿司。京都駅や大丸でも売っており、買ったことがありますが、一度本店に行きたかったのです。北王子廬山人が度々訪れたといういずう。祇園のど真ん中にあり、とても入りづらい雰囲気を醸し出しています。湯豆腐を食べたばかりで満腹なので、持ち帰り用のお寿司を買いに入ります。店内はとても気楽な感じで、お土産は気軽に買えました。

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鯖寿司一人前、2,430円。妻は食べないので一人前だけ。このお寿司も父親がよく買ってきた思い出の品です。
きれいな木版画のラベルは紅葉の秋バージョンです。駅で買って新幹線の中で食べると酸っぱい香りが周りの方に迷惑にならないかと心配になりますが、家で食べる分には安心です。

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大きな鯖の姿寿司(約2人前)だと切り分けてありませんが、一人前を買うとちゃんと食べやすく切ってありました。竹皮を剥くと、昆布で覆われた鯖寿司が出てきます。「昆布を取ってお召し上がりください」という注意書きが出てきました。

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昆布を取るときれいな鯖寿司が現れます。脂が乗っていて丁度良い酢加減。醤油を付けなくてもおいしい。一人前は相当なボリュームですが、あっと言う間に食べてしまいました。
包んである昆布を齧るのが楽しい。厚みのある真昆布で、これまた美味しいのです。

次回は祇園の本店で食べてみたいものです。なま物が苦手な妻が食べられるものもありそうでした。

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2015年8月 2日 (日)

運転免許更新ついでに暑気払いの豊川のうなぎ

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5年に一度の運転免許更新の為に、豊川市に行きました。誕生日が7月28日という真夏なので、いつも暑い時期の更新です。平日は仕事があるので、日曜日に行くしかありません。

愛知県で日曜日に運転免許の書き換えをするには、名古屋市天白区の平針にある運転免許試験場に行くのが一般的です。しかし優良運転者、つまりゴールド免許の対象者は豊川市にある東三河運転免許センターでも更新を行えるとの事です。

5年前の2010年の更新の時は、2007年に北海道に旅行した際、レンタカー運転中にスピード違反のネズミ捕りにかかってしまったためにゴールド免許ではありませんでした。朝、富良野から旭山動物園に向かう道すがら、十分に速度に注意して走行していた時に止められたのです。確認すると、取り締まり区間の数百メートル手前から50km/h制限が40km/h制限に変わっていて、標識以外、何の予告も無いという取り締まり方法でした。14kmオーバーにて青キップを切られました。同時に捕まっていたのはレンタカーの旅行者か道外からのツーリングライダー達です。取り締まり区間の少し後に50km/h制限に戻っていたのて、取り締まりのための制限速度変更としか思えません。土地の人以外が狙われたら百発百中でしょう。

かなり取り締まりが多い愛知県でさえ、当時でもこんな阿漕なネズミ捕りは行われていませんでしたから、かなり憤りましたし、状況を記録しておけば不起訴になるのは間違いないと思いましたが、わざわざそのために何度も北海道に足を運ぶ事は不可能ですし、青キップを切られた以上、反則金よりもずっと大切な免許点数が返ってくるわけではありません。サッサと反則金を収めてこの件は終わらせました。但しそれ以降、旅行中のテンションはダダ下がり。散々です。あの時以来、プライベートの旅行で北海道に行ったことはありません。

私だけが怒っているのなら、道警に対しての遠吠えでしかありませんが、実は岡崎市ご出身の元レーサー、中島悟さんも北海道でネズミ捕りにかかっておられるのです。

少し前のJAFMATEのインタビュー記事に書かれていましたが、やはり40km/h制限の道で11kmオーバーで捕まっていて、現在ゴールド免許じゃないとのこと。日本初のF1フルタイムレーサーでもあった中島さんは、走り屋の若い頃はともかく、レースを始めてからはずっと一般道では無事故無違反だったことで有名です。現在でも愛車のホンダレジェンドでどこでも一人で運転して行かれるとのことで、ドライブ自体が趣味になっているのでしょう。とにかく運転の上手さは天下一品、一般道では安定感ある安全運転で知られる中島悟さんを検挙するのだから、その取り締まりの不合理さは特筆すべきでしょう。私の時と殆ど同じ「手口」に引っかかるというのも同郷者の縁かと勝手に思っています。

北海道の地元の方は、田舎道でも飛ばすので、状況を見ながら路肩に寄って先に行ってもらうことが多くありました。多分、地元では有名な旅行者向け取り締まりだったのかと思います。まさか今でもレンタカー苛めを続けているのでしょうか。

青い免許証の5年間の屈辱の年月が経ち、非常に混雑する平針の運転免許試験場ではなく、ガラ空きの豊川の東三河運転免許センターでの更新が可能になりました。8月生まれの妻とは更新時期が重なるので、一緒に暑気払いに豊川のうなぎ屋さんにもついでに出掛けることにします。豊川はおいしいうなぎ屋さんが多いとの事です。

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東三河運転免許センターでの日曜日の免許更新は実にスムーズでした。駐車場スペースはたっぷりありましたし、8時半の開始時間にもそんなに行列は無く、更新料と講義料3,000円也を支払って書類を書き、即座に視力検査と写真撮影。9時からの第1回目の30分間の講義&ビデオ視聴の後、新免許証を受け取れました。所要時間65分。出遅れると駐車場所が遠くなり、並んでいるだけで1時間掛かることもある平針の運転免許試験場と比べると雲泥の差です。次回も優良運転手として楽々更新を目指したいものです。

免許更新が済んだら、程近い豊川稲荷に参拝です。10過ぎにて、既にカンカン照りの真夏の空です。

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鳥居の両脇に鎮座するお稲荷さんにご挨拶。
ここは日本三大稲荷にも数えられる事もある有名な稲荷社ですが、実は神社では無く曹洞宗のお寺です。神仏渾然一体とした不思議な空間です。鎮守として祀られている稲荷の方が有名になってしまったのでしょうか。

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鳥居があるのに、本堂は堂々たる寺院。手を合わせ、真似事の様に、適当に前後しか覚えていない般若心経を唱えます。
お正月は多くの初詣客で賑わう豊川稲荷も、日曜日とは言いながらも真夏のシーズンオフには閑散としています。それに今日は35度超えの猛暑日。とにかく暑くて長時間境内を歩いていられません。

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境内の奥には、奉納された多くのお稲荷さんがありました。暑い中、水でも撒いて差し上げたい気分です。

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昼食は、豊川駅の近くの京楽軒といううなぎ屋さん。初めて訪れます。豊川稲荷の周辺には何軒ものうなぎ屋さんがあって、しのぎを削っているように見えます。B級グルメの稲荷寿司も有名ですが、うなぎも名物かもしれません。

入口の前に鎮座する張り子の狐は「大吉君」という名前の、参道の商店街のシンボルです。最近できたゆるキャラのいなりんとは異なり、もう24年前から活躍しています。

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この大吉君、周辺の商店街のそこかしこに見つけることが出来ます。紙と糊で作った手作り感満載の可愛いマスコットです。全部で42体あるそうですが、私たちは10数体しか見つけられなかったヘタレです。だって、暑かったので・・・。

さて、京楽軒です。11時の開店の少し前に訪れたら、既に店が開いていて、かなり席が埋まっています。運良く1階のテーブル席に案内されます。程無くして、2階の座敷も含め、満席になりました。かなりの人気店の様で、期待できます。

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昨今、うなぎは値上がりしていますが、この店はそんなに高くしていないようです。うな丼の松で2,100円とは良心的な価格でしょう。

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まずは肝焼き、800円です。どこのうなぎ屋さんでも肝焼きは早く頼まないと無くなってしまいます。備長炭で焼いた肝焼き。夏バテ防止にはピッタリ!溜まり醤油を使った甘辛いタレと肝のほろ苦さが絶品。肝の大きさから、中型のうなぎを使用していることが判ります。

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うなぎかさね、3,300円です。
かなり大振りのどんぶりにたっぷりのご飯とうなぎ。ご飯の中にもうなぎが一切れ入っており、丁度1匹分になっているようです。

うなぎは甘辛いタレに漬けて焼かれています。かなりタレは濃い目です。1匹まるごと長いサイズのまま串刺しして焼くのでは無く、予め4つに切ってから焼かれているので、濃厚なタレが切り口からも良くしみ込んでいます。表面カリリとしっかり焼くという、この地域の代表的なうなぎです。

ふんわり柔かい、関東風のうなぎに慣れている方の好みには合わないかもしれませんが、私にとってはこれこそがバッチリ好みのうなぎです。ご飯も硬炊きで美味い。人気の理由が判ります。

ひつまぶしもメニューにあるので、パリッとした三河のうなぎの焼き方に慣れない方はそちらにすれば食べやすいでしょう。

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妻が注文したうなぎ丼の松、2,100円です。
結構ボリュームがあるので、ガッツリ食べたい時でなければ、男性でもこちらで十分です。

お店は清潔で活気があり、見込みで焼いて、どんどんやってくるお客さんに渋滞無く焼きたてのうなぎを供しています。訪店時に少々並んでいても、すぐに席が開くように思います。これも三河のうなぎ屋さんの良いところ。「うちは注文を聞いてからうなぎを割くので、お客さんには待って頂きます!」という開き直ったお店で良い思いをしたことはありません。

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店の横に狭い駐車場がありますが、いっぱいになっていても、市営の駐車場に停めれば駐車券がもらえます。

次回の免許更新まで待たずに、豊川に用事を作って再訪したいものです。ここに来ることが目的になるかもしれません。

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2015年6月12日 (金)

梅雨の合間の晴れ間に金沢散策

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平日にお休みを頂いたので、昨日より金沢に1泊の小旅行に出かけています。毎年恒例となっているカワイ名古屋のブーレでのピアノリサイタルが先月末に終わって一息ついている妻も同行です。

アメックスから毎年送られてくるフリーステイギフトの利用期限が迫っており、使わないと無効になってしまうので、昨年に引き続き、鎌倉に行こうと思っていました。しかし今年から鎌倉プリンスホテルがリストから外れてしまっていました。七里ヶ浜のレストランアマルフィイでまた夕食を取りたいと思っていたのに残念。

妻の希望を聞いたところ、金沢に行ってみたいとのこと。東京から新幹線が通じて、最近テレビや雑誌で取り上げられることが多くなっているので気になるようです。

私は以前、出張でしばしば金沢を訪れていたので新鮮味はありませんが、あまりきちんと観光したことはありません。

新幹線に乗っていくわけでは無く、岡崎市の自宅から自家用車に乗って行きます。休憩しながら4時間程度。手頃なドライブです。

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ホテルの駐車場に車を放り込んで、気軽にバスで市内観光します。兼六園、金沢城を結構隈なく散策した後、東茶屋街周辺に向かいます。

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東茶屋街の「東山みずほ」というこじんまりとした食堂で昼食。
写真の定食は1800円、別注文ののどぐろ干物焼きは1280円。のどぐろが随分安いと思ったら、かなり可愛いサイズでした。でも焼き加減が絶妙で滅法旨い!

お酒が欲しいところですが、まだまだ歩くので夜まで我慢します。

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新幹線開通前にきれいに整備された金沢駅周辺です。出張でよく訪れていた10年くらい前は、ずっと工事をしていた印象が残っています。きれいになって、景観が変わっていました。

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今回の宿は、ホテル日航金沢。金沢随一の高層ホテルです。駅前にうす高くそびえています。

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仕事の時は都ホテルが定宿だったので、ここに泊まるのは初めてです。かなり高級ホテルの佇まいです。

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通されたのは25階のツインルーム。清潔でゆったり。
窓からの眺望が楽しみ。海側にて金沢駅を眼下に見下ろせます。

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夕食は、ホテルから歩いて5分程度のところにある「とっくりや」という居酒屋。昔、出張で訪れた際に、何度か連れていってもらった事がある店。昼間に食べたのどぐろの干物が美味しかったので、妻がもっと食べたいと言い出したからです。この店は非常に美味しいのどぐろ焼きを出すことを思い出しました。

但し、決して安くは無い。でも高いとは言っても居酒屋なので、ホテルのレストランで食べるよりは安い。そして美味い!突然訪れましたが、予約をしないと入れないくらいの人気店になっていました。予約客が来るまでの1時間強の時間制限にて入れてもらいます。

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お造り盛り合わせ。一切れがやたらと大きいお刺身。積み上げられています。これだけで満腹しそう。なま物が苦手な妻はほとんど食べないので、私が占有!

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カニサラダです。カニ足を頼んだ覚えは無いのですが、サラダの上にカニ足が積み上げられています。季節外れのカニながら、非常に美味しい。

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今日の真打ののどぐろ塩焼きです。写真では小さく見えますが、乗っているお皿は直径30cmくらいあります。こんなデカいのどぐろ、この店以外で見たこと無い。身が分厚くて、しっかり脂が乗っています。二人で1尾くらいでないと食べきれません。

全身ののどぐろの香りプンプンになって店を出ます。この他に何品か頼み、適度にお酒を飲んで2人で1万4千円位。

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部屋に戻ると、窓から金沢駅の灯りがきれいに輝いて見えました。新幹線の車両もちらりと見えます。

夜が明けて、今日は朝から雨です。傘を差してのんびり散策と参ります。

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2015年1月 2日 (金)

地元岡崎の初詣にて「八千代本店」の菜飯田楽!

平成27年あけましておめでとうございます
本年も宜しくお願い申し上げます

昨年は仕事の多忙にかまけて、デアゴスティーニのパートワークの進行以外の記事投稿を殆どせず、サボりがちでした。一度サボり癖が付くと、マメに書いていた頃と違って積極的にネタを探すことが無くなり、余暇の張りまで失われたような気がしています。

この年末も相変わらず忙しかったのですが、年末年始は人並みに休めました。大晦日は私の実家に泊まり、元旦は妻の実家を訪れて、連日ご馳走を頂き、久々にグウタラ過ごしております。

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昨夜というか、本日未明に自宅に帰り、1月2日の今日は朝寝坊した後、初詣に出掛けます。昨年はちゃんと伊勢神宮に参拝致しましたが、今年は近所の岡崎公園内の龍城神社に向かいます。向かいますって言っても、近所にて車で数分の距離ではあります。寒い寒いと車に乗り込んで、暖まる前に到着してしまいました。

岡崎市は徳川家康の生誕の地ということにて、岡崎城跡にある岡崎公園近辺はちょっとした観光地の様相を呈しています。市内に神社仏閣がやたらと多くありますので、何かと見どころもあるようです。正月休みということもあって、カメラを持った観光客が大勢歩いています。しかし住んでいる地元のことは結構知らないものでして、近所なのに岡崎公園を訪れることなどめったにありません。

お正月なので参拝客が多く、駐車場に入れられるか心配していましたが、1月2日の今日は入れ替わりが激しいために、殆ど待たずに駐車出来ました。大手門をくぐって岡崎城に入り、まずは家康公の立像にご挨拶します。

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元旦の昨日は賑わっていたでしょうが、今日は参拝の為に並ぶ必要も無いほどの人出です。ブラブラと岡崎公園内を歩き、龍城神社に参拝です。今年も健やかに過ごさせて頂くべく、柏手を打ちます。

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岡崎城の天守閣の隣に龍城神社はあります。立派に聳える天守閣、日本の100名城にも数えられているそうですが、戦後に復元された鉄筋コンクリート製です。最後に登ったのは15年以上前のことになるでしょう。今日は晴れていながらも、たまに冷たい雨が降ってくるといった厄介な天気にて、とにかく寒いので、登城はやめておきます。ヘタれです。

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天守閣へ向かう途中の公園内にひっそりと料理屋さんが佇んでいます。八千代本店です。明治からこの地で料理屋を営んでいる由緒あるお店との事。寒い中、初詣に出かけたのは、この店の田楽を食べたかったからでもあります。近くに住んでいながら、初めての訪店です。

天守閣の裏側という公園内の一角にあるので、雰囲気は抜群です。近年建て替えられたのか、建物はきれいです。

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八丁味噌を使った豆腐の田楽料理が名物。黒くて濃厚な八丁味噌は、あっさりした米味噌や麦味噌で育った方々には少々辛くて濃すぎるかもしれませんが、我々はこれでなくっちゃ味噌じゃない!ってくらい深くDNAに刻み込まれています。軽く炙った豆腐に掛けた味噌ダレを想像していると喉が鳴ります。

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1500円(税抜)の、なめし田楽定食を注文します。普段なら、天麩羅や刺身の付いた豪華な定食に心を動かされますが、年末と正月に散々ご馳走を食べてきているので、シンプルな料理でいきたくなります。

店内は清潔で気持ちよい。入口には柔らかなお香が漂っています。燻されるような野趣豊かな田楽の香りを想像していましたが、ちゃんとした料理屋さんの雰囲気です。他の地方のお客様をご案内しても心配無さそうです。

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軽く炙られた柔かい豆腐にしっかりと味噌ダレが掛かった木の芽田楽は六串もあります。八丁味噌のタレが田舎臭く感じますが、豆腐は上品に仕上げられており、決して飽きることなく全て食べられます。上に乗せられた山椒の葉がピリリとして良いアクセント。菜飯は乾燥させた大根菜がふりかけの様に掛けられているので、最初に混ぜ込むように言われます。塩味が効いていて美味しい。この大根菜、結構手が掛かっていることと思います。

海老の真薯と煮麺が入ったお澄ましも実に美味しい。漬物の中の牛蒡の味噌漬け(当然八丁味噌)が絶品。八千代本店では売っていませんが、公園内の売店で、まるやの牛蒡の味噌漬けが売っていたので買ってきたら、同じ味でした。抜群のロケーションのためもあり、食事の気分は更に良くなります。

観光客で賑わう場所に地元民が行くのは、何となく場違いにも感じてしまうものです。でも八千代本店の田楽料理を楽しみに、また足を運びそうです。

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2014年11月 2日 (日)

久々ぼんやりササヤカな南国の休日

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11月1日から3日の連休を利用して、沖縄に旅行に来ています。

この2年間ほど私の仕事が非常に忙しくなっていて、家族には迷惑を掛けていました。日頃は何も言わなくても、大変な時期に色々サポートしてくれていた家族の存在は有難いものです。今回は母親と妻を連れての親子3人旅です。

そんなに旅行に出る方では無いのに、沖縄は直近の8年間で4度目。回数的にはよく行っているのかと思います。でもいつも沖縄本島ばかり、泊まるホテルはいつも同じのブセナテラスです。2泊3日か3泊4日で、中日にホテルの前で行われるシュノーケリングツアーに参加して南国の魚と戯れ、後はのんびりぼんやり過ごして帰ってくるといったワンパターンを繰り返しています。

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雨降りの中部国際空港を経って2時間、那覇の空港に降り立つと、甘いような南国の爽やかな空気に晒され、着いた瞬間から体調がどんどん良くなる感じです。

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連休中は日本列島は雨模様なのに、沖縄は未だに夏の雰囲気さえ漂っています。11月に入るとブセナテラスのビーチやプールはクローズしていますが、シュノーケリングは年中やっています。

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部屋の窓を開けると専用庭にジェットバスがあります。親子3人で同じ部屋に泊まるために、ガゼボテラスと称する続き部屋を取りました。以前にも泊まったことがあるこの部屋、ホテルではあまり人気が無いのか、上層階の見晴らしが良い部屋は埋まっているのに、こちらは両隣が空いていて静かです。

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のんびりするといいつつ、ネットには繋ぎたい。ちゃんと有線、無線LANはありますし、DocomoのLTEも通じます。でもそこそこにして、海を見ながら籐椅子でゴロゴロ・・・。

週明けからの忙しい日は今は考えません。

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2014年8月10日 (日)

会社帰りに「わくわくレールランド2014」&「夢の超特急展」

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昨日、今日と週末は台風11号の影響にて、東海地方も強い風が吹いています。お盆休みに入った方が多いのに、これではお出かけもままなりません。

一昨日の8月8日金曜日夜、会社帰りにジェイアール名古屋タカシマヤ10階の特設会場にて開催されている「わくわくレールランド2014」と、同時開催中の「夢の超特急展」を見てきました。休日は大変な混雑でしょうが、平日の夜はさほど混んでいません。開催期間は8月6日(水)から17日(日)です。

わくわくレールランドは毎年お盆の時期に開催されている恒例のイベントです。夢の超特急展は、東海道新幹線開業50周年記念での特別展です。

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平日の夜ながら夏休み期間中なので、家族連れも結構います。今は親の生活時間に合わせて子供も宵っ張りになってしまっているのでしょう。

名古屋駅コンコースからタカシマヤに入り、エレベーターで10階に直行したら、恒例のプラレールコーナーや、300系車両の座席を使った車掌体験などを眺めつつ、会場に入ります。物販コーナーでは鉄道部品や中古鉄道模型が売られていますが、毎年のことながらそんなに安くはありません。しっかり探せばレア品がみつかることもあります。また、このイベント記念のプラレール車両が販売されています。

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わくわくレールランドに併設して、東海道新幹線開業50周年記念特別展の「夢の超特急展」会場があります。このゾーンのみ入場に料金が必要です。料金は一般800円、大学・高校生600円、中学生以下は無料です。私は、タカシマヤカードが送ってくれた無料招待券があったので、それを使用しました。正直言って、800円だったら入らなかったかも・・・。

平日の夜なのでオジサンが多いだろうと思っていたのですが、思いのほか若い女性も大勢いたのが意外でした。それも子供連れのお母さんではなく、一人で来ている女性が多いのです。鉄道関連の趣味の環境も変わってきたのでしょう。

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百貨店内の特設会場なので、会場内はそんなに広くはありません。戦前の弾丸列車まで遡る、東海道新幹線のこれまでの歴史の解説の他、新幹線のパンタグラフや連結器カバー、座席などの車両パーツが展示されています。

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会場奥には0系、100系、700系の先頭車両の連結器カバーを展示して、記念撮影コーナーになっています。700系の連結器カバー展示なんて意外な気分がしますが、私たちには新型車両の感覚がある700系も、近くさよなら運転の日がやってくるのかと思います。

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会場中央部にはNゲージのモジュールレイアウトがあり、新幹線車両を中心としたJR東海型車両が走っています。「大型ジオラマ」と称していますが、リニア・鉄道館にあるような巨大なものを想像してはいけません。

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それでも高速で周回する車両を見ているとワクワクします。家庭では味わえない長編成での走行を見て楽しむ事が出来ます。

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なつかしい0系の転換クロスシートを始め、歴代新幹線車両の座席が展示してあります。写真には写っていませんが、左側には現行の700系の座席もあり、だんだん改良されていった過程がわかります。残念ながら座ることが出来ません。

中央部の0系グリーン車座席は乗ったことがありませんでした。永遠に憧れの存在です。当時のグリーン車は入口の雰囲気からして「特別車」の雰囲気が色濃かったものです。

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この特別展の目玉ともいうべき、新幹線車両の運転席です。右側は700系で、左側は0系です。眼前に運転席から見た光景を再現した映像が映っていますが、シミュレーターの様に運転席のレバーを動かして操作できるわけではありません。

この運転席の座席に座って運転士の制帽を被り、記念写真を撮ることが出来ます。一人で来ても係の方が撮ってくれます。金曜日の夜は、お子様よりもオジサンの記念写真の方が多かったようです。

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私としては、中途半端に新しい700系よりも、この0系のアナログな運転席の方が魅力的です。整然と並べられた一つ一つのスイッチに機能美を感じます。

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興味を引いたのは、新幹線に関してのブリキ玩具の展示した。
新幹線開業前に、試作車のスケッチを基にして様々な玩具が作られたのですが、まだ色彩や形状が全て明らかでは無い中で作られたところに苦労を感じます。情報化時代の今の子供ならば「こんなの新幹線じゃない!」って言いそうですが、昭和30年代は夢の超特急をとりまく環境も大らかだったのでしょう。

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夢の特別展の会場の外部には、東海道新幹線の食堂車を再現したイートインコーナーが併設されています。結構な人気で、客待ちがありました。

新幹線の食堂車は2000年に廃止されましたが、当時の調理師がレシピを再現したとのことで、ちょっと本格的です。メニューは出来合いのセットが中心で、かつての食堂車メニューにあったアラカルトはカレーライスくらいしかありませんしアルコール類もありませんが、それでもよく頑張っていると思います。内部も食堂車を再現して、窓にモニターを埋め込んで景色を映し出しています。椅子は100系V編成(JR西日本グランドひかり)で使用されていたものと同じものを使用していました。0系や100系X編成の椅子は博物館ぐらいにしか残っていないのかもしれません。

食器類は食堂車当時のものを使っているのかどうかは不明ですが、お子様セットには0系新幹線型のものが使われているようです。百貨店の特設会場内の限られた厨房設備で食堂車の味を再現するのには、多大な苦労があったことでしょう。

懐かしい食堂車、是非入ってみたかったのですが、会社帰りのオジサンが一人で入って、かつての食堂車の様に家族連れと相席になっても申し訳ないので断念しました。つまみ類やビールもありませんし。そんなものがあったらビヤホール代わりになって、お客の回転が悪くなってしまいますね。

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お盆休暇の間には大変な混雑でしょう。特別展の「夢の超特急展」の入場料の800円は微妙な気がしましたが、中学生以下は無料なので、家族連れで行けばそんなに高価には感じないでしょう。

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食堂車は断念したので、代わりに新幹線懐かしのビーフカレーを買ってきました。レトルトカレーで一つ500円(税込)です。安いレトルトカレーがいくつも買えるくらいの価格ではあります。

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かつての新幹線の新幹線の料理がとても美味しかったという思い出はありませんが、移動中の車両の中での食事は格別に楽しいものでした。旅行や出張で新幹線に乗る時には、極力食堂車営業のひかりに乗っていたものです。粘土の様な食感のハンバーグやうどんの様なもので嵩を増したビーフシチュー、ぬるいコップで飲むビールなども懐かしい思い出です。手軽な価格だったカレーは外れがなかったので、よくお世話になったものです。

当時のカレーは特製のルーが缶詰になっていて、食堂車内で野菜や肉を入れて都度煮ていたようです。グダグダに煮込んでしまうレトルトのカレーでは再現にも限界があるものの、雰囲気だけでも味わいたいものです。

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2014年4月14日 (月)

鎌倉初心者の春の江ノ電巡り!

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14日の月曜日に休みをもらい、13日の日曜日から泊りがけで鎌倉に来ています。4月1日の消費税増税前の凄まじい駆け込み需要による多忙が過ぎて一段楽したので、妻を連れての久しぶりのお出かけです。自宅の岡崎市から鎌倉までは車で行きますが、鎌倉に着いてからは一日乗車券を入手して、江ノ電に乗って移動する作戦です。気候の良い時期の日曜日なので、かなり賑わっていました、

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鎌倉に来たのは20数年振りのことです。大学生のときのゼミの研究旅行で横浜に行った際、最終日の帰路に立ち寄りました。一通り観光地を巡ったはずですが、団体旅行の常にて殆ど覚えていません。

今回が初の鎌倉と言っても良い状態なので、まずは訪問の挨拶を兼ねて鶴岡八幡宮に詣でます。鎌倉祭りのパレードが行われていて、大変な賑わいです。

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境内には、数年前に倒れた大銀杏の切り株が、今も生々しく残っていました。

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八幡宮から鎌倉駅へ、小町通を散策します。昼食は「和彩八倉」という食堂にて、鎌倉名物のしらす丼。たっぷりの釜揚げしらすはアッサリとした塩加減が絶妙。これは癖になりそうな旨さです。

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食後は鎌倉駅の西口から銭洗弁財天まで歩きます。洞窟のようなトンネルを抜けていきます。

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社務所で100円を払い、線香とろうそく、そしてお金を洗う笊を受け取ります。コインを洗うのかと思っていたら、周囲にはお札を洗う人が多いのに気づいたので、私も思い切って1万円札をベシャベシャにします。空気が乾燥しているので、しばらく干せば財布に戻せました。ご利益はあるでしょうか。

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その後、近くの佐助稲荷を詣でます。
ひっそりとした境内には、ウグイスのさえずりが響きます。かなりの坂道なので、歩ける靴が必要です。

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山を降りて、鎌倉大仏へ。
大仏殿が遺失したままのむき出しの美男大仏は、国内外の観光客に囲まれていました。

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拝観料の200円に加えて20円!を支払うと、大仏様の胎内巡りが出来ます。
内部は結構広い。外郭が思った以上に薄いことが判ります。

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頚部には、樹脂で強化された跡が見えます。
補強のための柱などない、モノコック構造です。重量は121トンとのこと。意外と軽い。

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今回の宿は、七里ガ浜に面した鎌倉プリンスホテルです。アメックスのフリーステイギフトを使用しての宿泊です。鎌倉の町からは離れていますが、江ノ電で移動すれば問題ありません。

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部屋は普通のツインルームで広くも豪華でもありませんし、設備は少々古いですが、窓からの景色は最高です。

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ちょっと曇り空ではあるものの、部屋の窓からは江ノ島が望めました。

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部屋に居ながらにして、江ノ電の撮影も出来ます。単線ながら、結構頻繁に行き交います。

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部屋には有線LANの設備が備わっています。部屋によっては無線もあるそうです。
どうしても無線LANが必要の際には、機器をフロントに借りることも出来ます。

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夕食は、最寄の江ノ電の駅の七里ガ浜から程近い、イタリア料理店の「リストランテ・アマルフィイ」。混んいましたし予約していなかったのに、すぐに席を用意してくれました。

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最も安い3500円のコースを注文。全ての料理が美味しかったのですが、中でもオマール海老のスープが絶品!このスープを満たした風呂に入りたい。ガイドブックで見ていてちょっと気になっていた店だったので、行って大成功でした。ハウスワインも美味しい。

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今回使用した江ノ電の一日乗車券の「のりおり君」1枚600円。鎌倉プリンスホテルのフロントでも販売していました。3回乗れば元が取れるので、混雑する鎌倉の道を車で移動するよりお気楽でした。

今朝はちょっと空模様が怪しいですが、江ノ島にでも立ち寄ってから帰途に着きます。ササヤカな小旅行でした。

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2014年1月19日 (日)

伊勢詣で 道中は雪中の高速道でヒヤヒヤ

昨年、式年遷宮が行われた伊勢神宮に参拝に行ってまいりました。出来れば昨年の内に行きたかったのですが、多忙にて適わず、今回少々遅めの初詣を兼ねての訪問です。今日は今シーズン最も冷え込むという天気予報が出ていました。しかし、愛知県と三重県は概ね晴れるとのことだったので、大いに油断しての雪中ドライブとなってしまいました。無事帰ってきたので良かったものの、今後は冬季の天気の変化に注意をしなければならないと思います。

朝方は冷え込んでいたものの、地元岡崎は気持ちよく晴れ渡っていました。今日は高速道路を往復350km以上走行するので、いつも乗っているプリウス通勤号ではなく、BMWを車庫から出します。道中、雪が降るかもしれないと考えていたら、前輪駆動で非金属チェーンを携行しているプリウスにしたでしょうが、全く雪の心配なんてしていなかったので、高速走行が快適なBMWを迷うことなく選びました。普段は妻が地元をゴソゴソ走り回っているだけの車なので、長距離を走らせるのは久し振りです。

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メーターパネルには外気温が低温であることの警告灯が点灯していたものの、東名、伊勢湾岸道を走っている時は快晴。日曜日の早朝ということもあって非常に空いているために快適に飛ばします。しかし東名阪道に入り、四日市ICを通り過ぎた辺りから怪しい空模様。だんだん曇ってきて、亀山の手前から雪が降り出しました。あっという間に道路も白くなり、少々ヤバイ状況になりつつあることを感じ始めます。

上の写真は亀山PAでの光景です。ナンバープレートは画像処理しなくても真っ白に雪が貼り付いていて番号が読めません。

この後、更に降り続きます。ノーマルタイヤのFR車では既に厳しいので、次のICで降りて引き返すかと思案して本線に出た途端、合流地点で立ち往生している車を発見。本線上でもスリップして中分離帯に激突しているワゴン車やスピンして路肩に突っ込んでいる車も見えます。

DSCやDTC、ABS等のスリップ防止の電気制御を装備していても、アイスバーンの様になった路面ではノーマルタイヤのFR車は無力です。トラクションを失わないようにノロノロと進むほかありません。スピンして中央分離帯に激突したベンツCLS、上り坂で立ち往生したジャガーXF、先行車に追突しているBMW120iなど、ドライ路面なら高速安定感バッチリでブイブイ走っているはずのFR欧州車が軒並みトラブルに巻き込まれています。

ブレーキもアクセルオンもままならないノロノロ走行の我がBMWの脇を、スタッドレス装備の4駆やFF車が追い越していきます。アウトバーン対応の車も雪装備無しでは形無しです。

津市を通り過ぎるくらいまでノロノロしている間、単独スリップ事故や追突事故の車を10台以上見て、やれやれ大変な伊勢詣でになったと思っていると、その内に雪が止んでドライ路面に戻ってきます。

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予定よりも1時間少々遅れて伊勢に到着します。着いたのは、「伊勢安土桃山文化村」。何で伊勢神宮に行くのにこんなところに行ったのかというと、1~2月の週末は、混乱を避けるために参拝のマイカーをあまり伊勢市内に入れず、周辺の大型施設の駐車場に停めてシャトルバスで伊勢神宮の内宮に移動することになっているからです。

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駐車料金とシャトルバスの運賃を併せて1000円。混雑する内宮近辺を運転しなくても良い分、ラクチンです。シャトルバスはお客がある程度集まったら随時発進します。

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内宮から徒歩5分程度の駐車場にシャトルバスが到着した後、まずは参拝です。宇治橋を渡る際にも雪がちらつき、非常に寒い。冷蔵庫の中にいるかのようです。

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昨年、式年遷宮を行った正宮まで人ごみのなかを歩きます。真新しい木材の芳しさを感じつつ、石段を登ります。遷宮直後はこの瑞々しい香りがして格別です。寒い中、来て良かったと思う瞬間です。かつては結構よく伊勢詣でをしていたのですが、このところ間が空いていて、前回行ったのは6年ほど前のことでした。

今回印象的だったのは、若い人たちの多くがちゃんと鳥居の前で一礼し、拝殿の前で二礼二拍手一礼していたことです。参拝のルールやマナー等の知識が広がっているのでしょうか。礼儀は適当にして騒いでいるのは年配の酔客。

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普段なら40分程度で参拝できる内宮も、1月の混雑期には1時間近く掛かります。参拝の後は、参道のおはらい町通りにある「すし久」で食事です。かなり混雑していましたが、見事な客捌きにてさほど待たずにありつけました。

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スリップに怯えながら運転したり、寒い中の参拝のために空腹です。名物の「てこね寿司」に加えて昼間からたっぷりの御膳になってしまいました。このお店はとにかくお米が美味しい。

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なま物が苦手な妻は、伊勢芋のとろろご飯の御膳。
弾力のある伊勢芋のとろろが滅法美味しい。てこね寿司よりもこちらの方が気に入りました。

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寒いし人ごみが凄いので、おかげ横丁の散策も程々にして、車を停めている「伊勢安土桃山文化村」にシャトルバスで戻ります。ここでは土産物だけを買って帰る予定でしたが、シャトルバス利用客は、同行者全員の入村料金が半額になるというので、入ってみることにします。

ここを訪れるのは20年振りです。前回の式年遷宮が行われた時期に行ったのでしょう。出来たばかりのピカピカの施設にて、「伊勢戦国時代村」という名称でした。内容は殆ど覚えていませんが、役者の芝居が楽しかったという僅かな印象が残っています。

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まずは山上に燦然と輝く安土城天守閣のレプリカの見物です。前回は天守閣内部が完成していなくて登れなかったのです。
麓からバスに乗って門前に移動します。かなり立派な門構えです。バブル景気の頃に計画されたためか、この復元城には70億円もの費用が掛けられているとのことです。その割には、日曜日というのに閑散としています。多分、平日のまとまった団体客需要があってもっているのでしょう。

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麓から見上げると、屋根瓦まで金ぴかで俗っぽい天守閣ですが、近くで見るとなかなかの威容です。所詮ハリボテではあるものの、外観だけなら本物の城に見えないではありません。但し、戦闘のための仕掛けは無さそうなので、飾りのような天守閣ではあります。

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下層から順番に織田信長の合戦の歴史を、等身大のフィギュアで表現してあります。最上階には黄金の間という、壁や天井全てに金箔を貼り巡らした部屋が復元されています。最上階だけは相当に気合が入っています。

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6階の回廊からは、下界が見下ろせます。二見の海岸や伊勢平野が見渡せます。天気が良ければ中部国際空港も見えるとの事。
でも、寒い上に非常な強風のために長くは居られません。欄干の外側に飛ばされそうです。回廊を1周して、城内にそそくさと戻りました。

その他の村内施設は、多分20年前からあまり変わっておらず、メンテナンスも中途半端。バブル時代に設計された緩さを楽しむには良い施設でした。小劇場の役者の方々は相変わらず本物の迫力を持っていて、ここの最大の見所かと思います。スタッフもプロ意識満天なので、もっとお客が入って欲しいものです。

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半額というサービスが無いと入村することは無かった伊勢安土桃山文化村で買いたかったお土産が、この「おぬしも悪よのう」というお饅頭。饅頭の味なんかどうでも良いのですが、何とも下らないコンセプトが心を揺すぶるのです。

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蓋を開けると白くて丸い饅頭が12個出てきます。しかし、やたらと箱が上げ底です。「この下を見て下せぇまし」と書かれた底板を外すと、小判型の饅頭が8個出てくるといった仕組みです。価格は1050円。こういった下らないネタがたまらないのです。

野外の施設なので、寒くてそんなに長くは居られません。雪のことが心配なので、早めに帰途につきます。高速道路が通行止め、或いはチェーン規制が掛けられていたらどうしようかと心配していましたが、少々雪がちらつくものの、路面は全く問題のない状態になっていました。

結果的にはつつがなく伊勢詣でを終えました。やれやれ、通常の運転の5倍くらいは神経を遣いました。

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