書籍・雑誌

2024年8月17日 (土)

アシェット「聯合艦隊旗艦 戦艦武蔵 ダイキャストギミックモデルをつくる」創刊号

00101

今週発売になったアシェットの「聯合艦隊旗艦 戦艦武蔵 ダイキャストギミックモデルをつくる」の創刊号を買って来ました。特別価格で299円(税込)です。本屋さんの店頭に大量に平積みされていました。

00106

全125号完結予定で、完成すると1/250スケール、全長1,052mmの巨大な戦艦の模型が出来上がることになります。船舶模型は細長いので、工夫すれば完成模型の置き場所を確保するために苦労するほどのことはありませんが、何にせよ気軽に始めると大変なことになるシリーズであることは間違いありません。

00102

これまでに週刊パートワークとしては同型艦の大和のシリーズは何度か発売されていましたが、武蔵は初めてではないかと思います。2015年にマイクロソフトの共同経営者で資産家の故ポール・アレン氏が、1944年のレイテ沖海戦でフィリピン・シブヤン海に沈没した武蔵の船体を発見しました。その時の調査で判明した各所の特徴を、今回の模型にも反映しているとの事です。武蔵は同型の一番艦の大和よりも改良されている部分が多いのですが、最高機密の中で作られたので、細部については現在は不明な点が多いのでしょう。

00103

創刊号のパーツは零式水上偵察機と左舷カタパルトです。創刊号だけで1/250スケールの水上偵察機が完成するので、水偵だけ複数欲しい場合は創刊号をたくさん買えば良いわけです。パッケージのゴミが大量に出てしまいますが、創刊号だけは299円と安いので、値段以上の満足度はありそうです。

00104

早速組み立てました。但し水上偵察機のクオリティはイマイチです。これは私は一つしか要らないなあ。カタパルトは可動式ですが、裏からビス止めせずにはめ込むだけなので簡単に外れそうです。創刊号のパーツを見ている限り、相当に工夫を加えないとまともに組み立てられないように思えます。接着箇所が多そうなので頑丈な模型にするのに苦労するでしょう。触るとあちこちパーツが外れる模型になりそうです。

00105

冊子の中の完成品はまだ試作模型でしょうが、写真を見ている限りは細部のディティールがかなり甘く見えます。特に艦橋部分の造形は緩い感じです。

00107

そして船体の上下のパーツが喫水線で上下に分かれていますが、その部分の隙間が目立っていて船の模型としてはよろしくありません。全長1m超の巨大模型なのに、船体に張られているワイヤーロープが省略されているのも残念なところです。製作者の多くは自身の技量で大幅に改良を加えないと、大枚をはたいて大きいのにゆるーい武蔵の模型を作ることになりかねません。長年たくさんの週刊パートワークを手掛けてきた経験から、創刊号を見るだけでもある程度の今後の展開は想像できます。

以前、単身赴任中のコロナ禍の無聊を慰める為にアシェットのブルートレインのシリーズを組み立てたことがありますが、冊子の組み立てガイド通りには到底組めない面倒な模型でした。今回の武蔵のシリーズも同様の苦労があるような気がします。

ということで、特に戦艦武蔵に大きな興味を持っていないこともありますが、今回も創刊号を買って満足しておきます。同一スケールでアシェットではなくてデアゴスティーニから発売になればやってみても良いテーマだなとは思います。しばらくは指先サイズの水上偵察機を手元に置いて楽しみます。

| | コメント (6)

2022年1月24日 (月)

アシェット「トヨタ2000GTダイキャストギミックモデルをつくる」創刊号 続けられないのがツライ!

Ht200001

アシェットの「トヨタ2000GTダイキャストギミックモデルをつくる」の創刊号を買ってきました。現在書店の店頭に大量に平積みされています。TVCMが入っているのでイヤでも気になります。

トヨタ2000GTと言えば日本が世界に誇れる名車中の名車。そのモデルカーを作るパートワークは安定した人気を得ることが出来るでしょう。

私もかなり以前にデアゴスティーニのトヨタ2000GTのシリーズを購読して組み立てました。スケールが10分の1という、模型としては中途半端なサイズでしたが、それなりに精密で良く出来ており、満足していました。

モデルカーのスケールとしては、国際的には10分の1サイズは少数派で「ノンスケールモデル」と言われる主流ではないものになります。10進法に慣れた日本人向けの模型とも言えます。ヤード、ポンド法の英国で発達した車の模型は、12インチが1ヤードという12進法の方が彼らが感覚的に大きさを感じやすいのです。

大型模型としては4分の1、8分の1の方が一般的の様で、パートワークの模型も8分の1が多くなり、二輪車は4分の1サイズとなっています。完成品を並べて比べるにはスケールが同じである方が比較しやすくなります。

デアゴスティーニでは茨城と栃木のテスト販売で、同じトヨタ2000GTの6分の1サイズという大きな模型を作るシリーズが発売されましたが、残念ながら休刊になってしまいました。アシェットとネタが被って今回は取り下げたのでしょうが、また機会を見て再販されるかもしれません。以前ケンメリGT-Rのシリーズが被った時にはアシェットの方が手を引きました。

Ht200002

アシェットの8分の1スケールのシリーズ、創刊号は299円と安価なのでまずは買ってみました。以前のデアゴスティーニの10分の1サイズと数値上はあまり変わらないような感じもありますが、このスケールは全長とか全幅とかいう2次元的な寸法の何分の1ということです。模型は立体的な3次元なので、体積としては8分の1スケールは10分の1スケールの1.95倍になります。つまりデアゴスティーにの10分の1のトヨタ2000GTの約2倍の容積、同じ素材なら2倍の重さになるわけです。実際には大きくなればパーツの厚みが薄くなり少し比重は軽くなるので、重さが2倍にはなりませんが。

デアゴスティーにが試験販売していた6分の1サイズなんてのは10分の1サイズの実に4.62倍もの容積を持つ巨大な模型で、実物のトヨタ2000GTが小さな車とはいえ、ちょっと大き過ぎたのかと思います。

Ht200003

アシェットの創刊号にはスタートアップDVDが付属していることが多いのですが、このシリーズは付属していません。ネット上にムービーが公開されています。モノとしてのDVDは手にすると満足感はあるものの、映像はネット配信でも十分かと思います。

Ht200004

完成品の全長は52.2cm。
現在私が手掛けているデアゴスティーニのナイトライダーよりも10cmほど小さいですが、十分に巨大です。全100号予定で、これも最近のモデルカーのパートワークとしては一般的です。一体成型ボディが売りのようです。

Ht200005

プレミアム定期購読を申し込めば、オリジナルディスプレイケースが付属します。コントロールパネルが木目調で良い雰囲気です。

Ht200006

創刊号ではフロントグリルとリトラクタブルライトを組み立てます。まずはモデルとなった車の特徴的な部分を組み立てて、次号以降を買っていこうという気にさせるわけです。フロントに取り付けるプレートも付属しています。

Ht200007

組み立てはそれほど難しくありませんが、組み立てガイドをよく見ても、リトラクタブルライトのパーツの左右の違いが分かり難かったように思いました。またビス止めだけでなく、接着も必要な模型であるような様子です。

組み立てをビス止めにした方が組み立ては容易になるのですが、パーツを作るのは難しいのでしょう。今回もバンパーのゴムパーツは接着しないと外れてしまいそうでした。

私が現在組み立てているアシェットのブルートレインでは、多くのパーツは接着で組み立てます。同時進行しているデアゴスティーニのナイトライダーではほとんどビス止めによる組み立てなので、難易度に相当の差があります。

Ht200008

フロントグリルだけ見ていても、この模型は中々のクオリティであることを感じさせます。今度愛知に帰省するときに、このパーツを持って帰ってデアゴスティーニの10分の1模型と比べたいものです。大きさだけでなく、かなりクオリティーが上がっていると思います。

Ht200009

次の2号ではフォグランプとヘッドライトカバーを組み立てます。またホイールとエンジンのヘッドカバーも一つ付属します。序盤にはあちこち興味を引くパーツを付属させるわけです。

私は残念ながら挑戦する余裕がありません。既にアシェットのブルートレインとデアゴスティーニのナイトライダーの二つのパートワークを同時進行しているからです。それも不便な単身赴任の社宅での作業です。模型を作るために単身赴任しているわけではないので、そんなにあれこれオフタイムにやっておれません。

こういうシリーズは人気が高ければ、また時期をおいて再販されることもあるので、その時には既に挑戦中のシリーズが無くなっていることを願う次第です。デアゴスティーニが6分の1のシリーズを再開するかもしれませんしね。

| | コメント (0)

2020年9月15日 (火)

デアゴスティーニ週刊スカイライン2000GT-R[KPGC110] ケンメリGT-R創刊号はDVDだけでも楽しいぞ!

Kpgc00101

デアゴスティーニから新創刊となった「週刊スカイライン2000GT-R[KPGC110]」の創刊号を買ってきました。同じ時期に創刊されたアシェットの「ブルートレイン3車両をつくる」も一緒に買ってきたので大荷物です。今は書店でも袋が有料化されているので、大きなマイバッグを持っていきました。今は車で移動しているので多少の荷物は問題ありませんが、歩いて持って帰るには、二つのシリーズの創刊号同時はかなり嵩張ります。

Kpgc00102

8分の1のビッグスケールのモデルカーのパートワークは、カテゴリーの一つとして定着しています。どの車を出すかの選択センスの問題となってきています。

このケンメリGT-Rのシリーズ、デアゴスティーニではなくアシェットでテスト販売されていたようです。事情は分かりませんが、結局デアゴスティーニになった様子。製作しているのは京商。ケンメリの前のハコスカのKPGC100のシリーズはアシェットから発売されていて、やはり制作会社は京商でした。

作っている会社は同じでも、発売元が異なるわけです。概ね対応はアシェットよりもデアゴスティーニの方が良いので、安心して購読できるかと思います。

書店でパーツの内容確認が出来ます。
創刊号はやはり車の顔であるフロント部分です。創刊号は特別価格の税込290円。

2号以降は1,860円。全100号で全号の総額は184,430円。2年掛かりの組み立てとなります。このサイズのモデルカーで100号は少々冗長になると思いますが、総額が決まっているのでパーツを小分けにしていくのでしょう。シリーズ100号というのが定着してしまった感があります。作業がほんの少しの号も多いことと思います。

デアゴスティーニの創刊号で290円は珍しい。アシェットの299円の値付けはよくあることですけれど。ともあれスタートアップDVDが付属しての290円は破格値。パッケージを処分しなければならない手間は掛かりますが、とりあえず買っておきます。

Kpgc00103

開封してみます。
冊子とパーツ、そしてスタートアップDVDです。
このDVDはなかなか楽しめます。非常に状態の良いケンメリGT-Rの走行シーンがたくさん入っていますし、レーシングドライバー松田次生氏のインタビューがタップリ入っています。シリーズを続けなくても、このDVDの中のGT-Rを見ているだけでもワクワクします。

富士型キャビン、サイドのサーフィンライン、丸目4灯のリアコンビランプなど、「スカイライン」を印象付けるすべての要素はこのケンメリ型で確立されました。って自動車評論家の福野礼一郎氏の文章の受け売りではありますが・・・
この後に登場するスカイラインはこのケンメリ型が作ったイメージを踏襲しています。その中でエポックメイキングなモデルであるといえるでしょう。

私が子供の頃には非常によく見たケンメリ型ですが、僅か197台しか作られなかったGT-Rは見ることは無かったでしょう。「GT-R仕様」というのはたくさんいましたけれど。

Kpgc00104

全100号の完成後は8分の1スケール、全長56cmの大きなモデルカーが出来上がります。大きいとはいえ、モデルカーのシリーズは割と置き場所に困らないので、「気軽」に始められるかもしれません。

以前、アシェットで販売されていた、同じく京商製の「ハコスカGT-R」KPGC100のシリーズでは、試作品では一体成型だったボディが、製品版ではリアのCピラーの真ん中で斜めに分割されてしまっていました。組み立てていた方は対応に困ったと思います。もし私がやっていたら、分割線の部分をパテ埋めして塗装するという手間を掛けざるを得なかったと思います。

今回のシリーズでは、「ボディは大迫力の一体成型」と強調されているので心配はないかと思います。ボディ配布の号についての特別価格の表記は今のところ見当たりません。

Kpgc00105

創刊号のパーツを取り出します。
フロントグリル、バンパーとも樹脂製ではありますが、非常に丁寧に塗装やメッキが施されており、良い印象です。
創刊号には小さなドライバーが付属しています。柄を継ぎ足して延長できるタイプです。長い柄が入らない細かい部分はこの小さなドライバーが役立つでしょう。しかしちゃんとしたドライバーを買った方が良いのは間違いありません。ピンセットも今後付属しますが、ちゃんとしたものが必要でしょう。

Kpgc00106

創刊号の組み立ては10分も掛かりません。ケンメリの顔が出来上がりました。バンパーはきれいに光っています。今後ヘッドライトやウィンカー、ポジションランプにはLEDが入れられて光るようになります。

組み立てはビス止めやはめ込みが中心の様で、難易度は低そうです。毎回の作業時間も短くて済みそうなので、気軽なシリーズと言えそうです。このスケールのモデルカーで100号と長いので、毎回の作業はすぐに終わることが多いと思います。

Kpgc00107

2号以降、リアやタイヤなどバラバラのパーツを組み立てていきます。ケンメリGT-Rの特徴的な部分を序盤に組み立てていって読者を掴むわけです。

私は今回は創刊号限りとなりますが、DVDを見るだけでも買った価値は存分にありました。290円ですから。

単身赴任一人暮らしの無聊を慰めるエンジンサウンドを楽しませて頂き、感謝する限りです。

| | コメント (0)

2020年9月13日 (日)

アシェット「ブルートレイン3車両をつくる」創刊号

Bt00101

アシェットから9月9日に新創刊となった「ブルートレイン3車両をつくる」の創刊号を買ってきました。

ずっと放置しているつもりじゃやなかったのですが、結果的にブログの更新が停まっておりました。昨年4月より埼玉県朝霞市に単身赴任で引越しており、工作的なことは全く手を付けることなく過ごしております。初の単身赴任だったために状況が良く分かっておらず、

「たまに帰省した時に何か作れるだろう」とか、

「社宅でも何かできるだろう」

なんて考えていました。しかし実際には帰省時には予定が詰まっていて殆ど趣味的なことは出来ず、しかも今年3月頃からは新型コロナウィルス感染予防対策のためにずっと帰省できない時期が続いたりしておりました。現在は様子を見て対策を施して最低限の帰省はしていますが、帰った時にのんびりするには程遠い状況です。

また赴任先の社宅では、基本的に仮住まいの部屋にモノを必要以上に増やしたくないものです。また転勤になるかもしれませんし、いずれ自宅に帰る時が来ることでしょう。引越しの手間を今から考えても仕方ないのですが、新しいことを始めるのに自制がかかるのです。ということで、以前は本に囲まれて生活していたような感じだったのに、殆ど読書もしなくなってしまいました。集合住宅で大きな音を出すのも憚られる為に、楽器もウクレレをたまに楽しむくらいになっており、仕事中心の無味乾燥な生活が続いているように思います。

社宅に帰っても、自分の為だけの家事を済ませてサッサと寝るだけの生活では、心がカサカサに乾燥してしまいそうです。

本をあまり読まなくなったとはいえ、たまに書店は覗きます。先週はデアゴスティーニの「週刊スカイライン2000GT-R[KPGC110]」と並んで、アシェットの「ブルートレイン3車両をつくる」の創刊号が平積みされていました。非常に大きなパッケージなので、手に取るのに勇気が要ります。殆どは外箱と保護材の大きさながら、これでまた部屋に荷物が増えると警戒心が働くのです。

それでもブルートレインという響きは私の年代としては懐かしい!創刊号だけなら楽しんでから処分すればよいだろうということで買ってきました。創刊号は税込299円という特別価格です。

アシェットブルートレイン3車両をつくる

創刊号は特別価格299円、2号以降は1,999円で全120号の予定です。但し、3車両の車体外装パーツの号は3,999円と倍くらいに価格が上がります。

そして、3段式ディスプレイ台が付属するプレミアム定期購読の場合は、4号以降250円が加算されて2,249円、車体外装パーツ付属の3号は4,249円となります。

全120号の増額は
通常の定期購読の場合、税込244,171円。

プレミアム定期購読の場合、273,421円。

120号終了するまで、消費税率が10%のままであるという前提での総額です。週刊なので、終了までは2年半くらい掛かります。

32分の1スケールの1番ゲージ鉄道模型3両の価格としては安いとも言えなくはないですが、一括ならまず買わない価格です。プレミアム定期購読なら、組み立てに要する道具やなんか、そして終了間際に発表されるであろうオプションパーツを揃えてたら、総額30万円を超えるでしょう。

期間が長いので、趣味の費用を月に8,000円から1万円くらい加えるくらいと考えればそんなに高価に感じないのが、こういうパートワークの怖いところです。それにだんだん仕掛品が場所を占領していきます。

Bt00102

ともあれまだ創刊号。巨大なパッケージを手に取ると、ズッシリと重みを感じます。主要パーツは金属製の様です。

Bt00103

書店の店頭でも付属のパーツの様子を確認することが出来ます。創刊号はやはり列車の顔ともいうべきEF66型の顔の部分です。「あさかぜ」のヘッドマークも付属しています。32分の1スケールと大型なので、このヘッドマークだけでも個人的には創刊号を買う価値があったように思います。290円ですから・・・

Bt00104

開封すると、冊子、パーツとともにスタートアップDVDが入っています。このモノとしてのDVDが付属していることは何だかお得感があります。映像なんて今どきはyoutubeのリンク先を載せてくれれば十分でもあるのですし、ディスクをセットするのもひと手間ではありますが、このDVDを付属することによって購買意欲を掻き立てているような気がします。

Bt00109

DVDの映像の中には、シリーズで組み立てる模型の紹介はもちろん多くあります。4号までの組み立て手順も入っています。それに加えて、実際にブルートレインが活躍していた時の資料映像が多く入っているので結構楽しめました。

牽引機のEF66型が「マンモス機関車」なんて呼ばれていたと映像中にありました。もともと貨物機で当時最強の電気機関車だったのでそういう紹介なのでしょうが、活躍当時、EF66をマンモスと呼んでいる書籍は少なかったように思います。マンモス機関車といえば、更に前の時代のEH10型であったような印象です。古いですが。

今回のシリーズでは、あさかぜの牽引機がEF66型になった昭和60年(1985年)3月14日のダイヤ改正の時の姿がモデルになっているようです。その当時はまだ国鉄時代です。

国鉄からJRに代わるのは1987年4月1日。
シリーズには「JR」マークのデカールが付属するようなので、1987年から1993年3月18日のあさかぜ食堂車廃止までの姿を再現するのなら、機関車や客車のサイドにJRマークを貼ればよいでしょう。製作者が実際に乗った列車など、思い入れのある時代の姿に組み立てられます。

私は、個人的にはあさかぜ等東海道を走るブルートレインの牽引機はEF65PF(1000番台)の印象が強いのですが、実際にはEF66の時代が最も長いことがわかります。EF66型は元々高速貨物機で、ブルートレインの牽引機になったのは、貨物需要減少による余剰機の有効利用的な印象を持っていましたが、その後すっかりブルートレインの顔に定着してしまったようです。

Bt00105

機関車は56cm、客車2両はそれぞれ64.5cm。3両連結すると全長185cmという長さ。完了後に連結した状態で展示できる方はあまり多くないでしょう。組立シリーズは大抵完成後は置き場所に困るものが多いのですが、これは最たるものです。興味はあっても二の足を踏んでしまいそうです。

Bt00106

4号以降、毎号250円が加算されるプレミアムコースにすると、雛人形のように飾れる3段式のディスプレイ台がシリーズ終了時に配布されます。サイズは幅70cm、奥行き52.5cm、高さ27cm。大きいことには変わりありませんが、現実的になってきます。

但し、公式サイトや冊子内の解説を読んでも、ディスプレイ台に被せるアクリルケースが付属するとは書いてありません。このディスプレイ台のコストは29,250円。それに加えてアクリルカバーがオプション発売されるのでしょう。

Bt00107

パーツを取り出してみます。創刊号はEF66型の車体前部の組み立てです。
鉄道模型としては非常に大きい!しかも金属製なので重い。模型にはあらかじめ塗装が施されています。大型模型をきれいに塗装するのは難しいので、これは良い措置です。ただ、青とクリームの塗分けが少々甘いのが気になります。

Bt00108

車体前部パーツ、ナンバープレートの飾り台座、ヘッドマークは金属製です。ヘッドマークなんて樹脂製かと思いましたが、金属とは。持ってみると質感が良い。

Bt00110

今回は手すりなどの細いパーツを取り付けます。小さなパーツは樹脂製です。ランナーから切り離すのにニッパーが必要です。小さなヤスリやカッターナイフもあった方が良いでしょう。私の場合、社宅にヤスリなど持ってきていないので、今回は少々適当な組み立てとなりました。

ナンバープレート台座はビス止めですが、それ以外の手すりなどのパーツは接着です。こういったパートワークでは、本当に細いパーツ以外はビス止めにするのが良いのですが、そういった設計をするのはなかなか手がかかって難しい事です。このシリーズでは設計を安直にして、小パーツは接着を基本とするようです。塗装済みではありますが、組み立て難易度はそんなに低くはないと思われます。きれいに作るにはそれなりのテクニックが必要ですし、随時改良もしなければならないでしょう。そういう状況は創刊号を見れば大抵判ります。

Bt00111

慎重に組み立てていたら30分弱を要しました。手すりパーツを取り付ける箇所の凹みが少なく、ガッチリ固定するためにはピンバイスとドリルなど用意した方がよさそうです。

創刊号に接着剤は付属していません。私は瞬間接着剤で安直に組み立てましたが、気を付けないと白化して目立ちそうです。透明の多用途接着剤や2液性のエポキシ接着剤など、何種類か揃えておいた方が良さそうです。今回の手すりのパーツは瞬着だと後程取れてしまうと思います。きちんと組み立てたければ、エポキシ接着剤で進めたいところです。今回は創刊号の体験なので、瞬着で横着しました。

Bt00112

2号は2週間後の9月23日の発売です。まだEF66型の前頭部の組み立てが続きます。飾り帯が取り付けられるので、EF66らしくなるでしょう。

しかし3号、4号では寝台車の内装も手掛けるので、序盤は3車両の特徴的な部分を組み立てて読者を掴み、その後もひと車両に集中せずに作業が続くことでしょう。

現在53歳の私は、ブルートレインが全盛期に多感な幼少期や青春を過ごしてきました。中学生くらいから実際に汽車旅で数多く利用してきましたので思い入れはあります。「あさかぜ」自体は、下りは名古屋を深夜に通り、上りは未明に通るのであまり乗車する機会がありませんでした。乗車したのは上り2回だけ。それも食堂車が廃止された後の下関始発となっていた時なので、このシリーズの姿のあさかぜ号には乗れませんでした。

今は豪華なクルーズトレイン以外は、サンライズ出雲・瀬戸しか無くなってしまった定期運航の寝台夜行列車。青い車体が日夜日本列島を駆け抜けていた時代は遠い過去のことになってしまいました。このシリーズはとりあえず創刊号だけのつもりでしたが、ちょっと興味が湧いてきたので2号以降書店で手に入れば買ってみようかと思っています。

但し仮住まいの身で定期購読は困難です。アシェットさんは直販の通販だと数カ月くらい平気で遅延し、問い合わせにもなかなか返答が無いという噂も聞きます。割ときちんと届き、対応が良いデアゴスティーニさんとの差があるようです。実際、私も警戒してアシェットの定期購読は経験がありません。書店予約しても、いつ引越すかわからない状況では書店に迷惑が掛かります。何にせよ2年半の長丁場。その間、今の社宅に住んでいる保証はありませんし、まず途中で転居しているでしょう。大量の仕掛品を移動させるのにも躊躇します。

シリーズ内容に魅力があるだけに、自分の現在の境遇とアシェットさんの対応の不安で結局二の足を踏みそうなのが残念ですが、今は創刊号を眺めて、しばし夜行列車に乗った気分を想像して楽しみたいと思います。

次回はこちら
アシェット「ブルートレイン3車両をつくる」第2号 次回以降も購読しようかと思います!

| | コメント (4)

2020年1月19日 (日)

「週刊サンダーバード秘密基地」創刊号

Tb001

デアゴスティーニの「週刊サンダーバード秘密基地」の創刊号を買ってきました。テレビで盛んにCMが入っていますし、書店の店頭でも平積みされているのでどうしても気になります。

昨年の4月より、埼玉県の朝霞市に単身赴任しています。単身赴任先の社宅では工作ごとなどの趣味をする余裕がなく、またやったとしても道具が無いので続けられません。いつまで居るかわからない仮住まいを重装備にしたくはないという思いもあります。

朝霞は埼玉県とはいえ東京都にほど近く、東京の主要なところには1時間かからずに行くことができます。そのために週末はクラシックのコンサートに行ったり、歌舞伎座に観劇に行ったり、上野の博物館・美術館めぐりをしたりと徐々にこちらの生活を楽しむ方向に進んでいます。もちろん鉄道博物館にも何度か足を運びました。

とはいえ、月に一度の愛知県の帰省日を指折り数えて過ごす日々なのには変わりありません。家族のサポートが物理的にあまりできないことは仕方ないことなのですが、心苦しいことです。

Tb002


書店に行ってもあまり本を増やしたくないので、つい買わずに出てくることが多いのですが、創刊号コレクションはたまにやっています。今回のサンダーバードは、私が子供の頃には盛んに再放送されていたので、楽しみに見ていた思い出があります。

書店で創刊号を手に取ると、どうやらこの創刊号だけでサンダーバード2号が完成できる様子です。これは買わずにはいられません。きっとこのシリーズは創刊号がやたらと売れていることでしょう。

Tb003


創刊号にはスタートアップDVDが付属しています。
デアゴスティーニの最近のシリーズでは付属しないものも増えてきたこのDVDですが、同じくパートワークを発売するアシェットが299円等の低価格にてきちんとDVDを付属させているので、その影響もあるのかと思います。DVDの内容としては、公式ページで動画を公開すれば十分といったものですが、モノとしてDVDが付属することにより、低価格創刊号のおトク感がより増すことは間違いありません。

DVD映像の冒頭の、印象的なカウントダウンの場面は何度も見たくなります。

Tb004


このシリーズは全110号にて、サンダーバード秘密基地の巨大ジオラマを作っていくというものです。荒唐無稽な特撮番組の場面を、3Dの世界まるごと再現しているというのは凄いことです。実際の番組では島の裏側のセットは部分的にしか無いのですが、このシリーズではきちんと再現されています。全巻揃えると、226,129円。それにおそらく展示用のアクリルケース等のオプション、工具や追加資材を合わせると、26~27万位は必要になるでしょう。期間は2年3カ月程度です。

ちょっとした鉄道模型のNゲージジオラマ位の設置面積が必要ですし、鉄道ジオラマよりもずっと高さがあるので完成後に置く場所の確保が問題になるでしょう。到底仮住まいの社宅などで始められるシリーズではありません。

Tb005


創刊号のパーツは、サンダーバード2号に加えて、プールガーデンフロアと2号の隔壁です。まあ創刊号コレクターとしては、プールガーデンフロアと2号の隔壁はこの後捨ててしまうものになります。

創刊号には瞬間接着剤が付属するので、更におトク感があります。この瞬着、おまけながら結構マトモなものです。但し、今回のシリーズの様な細かい工作には、瞬着はゼリー状のものを常用した方が便利ですし、場所によっては瞬着ではない接着剤も必要と思います。

Tb006


冊子の組み立てガイドを見ながら10分程度で完成です。このシリーズは接着剤を多用するので、完成後のクオリティーにはその人ごとの技量の差が多少出てくると思います。今回の組み立てには、瞬着よりもプラモデル用接着剤の方が使いやすいように思いました。もちろん、シリーズ付属の瞬着でもちゃんと完成します。

Tb007


創刊号だけでサンダーバード2号が完成するのはうれしいことです。可愛い指先に載るサイズのサンダーバード2号です。

Tb008


リヤビューです。

こんな形状でブースターもなく飛び立てるわけないだろう、とかマッハ7超えだと前進翼吹き飛ぶだろうとか無粋な事は言ってはいけません。このメカには少年たちの夢が詰まっているのです。ジェット推進ではなく原子力推進なので、全長76mもの巨大な機体をこんな小さな翼でも飛べるのです!原子力の使い方わかってんのかなあと思いますが・・・

私の周囲の友達ではこの2号が一番人気でした。もちろんプラモデルも作りました。ワクワクしました。コンテナポッドから出てくるジェットモグラも作りました。

Tb009

 

サンダーバード2号の特徴は、コンテナポッドの中に各種救助メカを搭載できる事です。この大きさでもちゃんとコンテナポッドが着脱できるようになっています。ボディをリフティングしてコンテナを着脱しますが、創刊号には4本の脚は付属しないので、その姿を再現することは出来ません。でもコンテナポッドを外せる仕組みだけで十分楽しめます。

Tb010


背面です。
滑走路まで進むためにコンテナポッドの底面には二つのローラーが取り付けられています。

Tb011


次号の2号では、創刊号に引き続き2号の格納庫の壁面、そしてトレーシーヴィラ、1号のパーツの一部が付属します。110号の長丁場、一つの主要メカが1号分で完成するなんて言うのは創刊号だけになると思います。

Tb012


狭いワンルームの社宅にて、今回の小さな空想科学メカは心の癒しになります。JALコレクションの787と並べてしばらく楽しみます。

| | コメント (4)

2019年9月13日 (金)

隔週刊JAL旅客機COLLECTION創刊号 掌に乗る航空機模型が付属

Jal0101 

デアゴスティーニから新創刊となった「隔週刊JAL旅客機COLLECTION」の創刊号を買ってきました。現在盛んにTVCMが入っていますし、書店の店頭でもたくさん平積みになっているのでどうしても気になります。

キャッチフレーズは「ダイキャスト製モデル&マガジンで、JALと旅客機の歴史をコンプリート!」となっています。毎号JALの歴代の航空機の模型が付属します。

Jal0102 

創刊号の付属品は、ボーイング787-9ドリームライナーの模型です。書店で模型が確認できるパッケージとなっています。クリア素材の梱包材を通してではありますが、なかなか良くできた模型に見えます。

創刊号は990円(8%税込)。2号は2,990円(8%税込)、3号目からは消費税率が上がって3,030円(10%税込)となります。隔週刊で全80号予定のために、3年以上に亘って続けられるシリーズです。今のところエアバスA350が最新ですが、その間に新しい機材が就航するかもしれません。

Jal0103

早速開封してみます。
模型は1/400スケールです。大きな旅客機の模型でも、このスケールだと掌に乗せて楽しめるサイズとなります。

Jal0104

模型にはスタンドは付属していません。ランディングギアを出して駐機している状態を表現しています。手に取るとズッシリと重い。
素直なフォルムの模型だと思います。3次元で見ると、787の特徴的な長い主翼を持つ、伸びやかなプロポーションを感じることが出来ます。

、航空機は「飛ぶ」ための機能がそのままエクステリアのデザインになっていることが特徴的です。よく出来た模型を手にすると、飛行時の空気の流れが見えてくるようです。

Jal0105

翼のフラップ部分等には軽い筋彫りがありますが、その他の部分には極端なデフォルメは無く、窓や扉はプリント処理になっています。

Jal0106

正面から見ます。
窓の部分はブラック塗装されています。このサイズでクリアパーツを使用しても肉厚感が出てしまうので、塗装で済ませていることは正解かと思います。990円の雑誌のオマケとしては、結構良くできています。このスケールの航空機模型は普通に3,000円くらいはするものです。

Jal0107

裏返すと胴体と主翼パーツの境目が気になりますが、展示の際には見えないのでこれは仕方ないでしょう。ランディングギアのタイヤ部分は軟質樹脂の別パーツになっています。ゴムのような弾力性があるので、展示時に滑り止めのようになってくれます。但しこのタイヤ、外れやすいので要注意です。とても小さなパーツなので、外れたら見つかりそうにありません。接着したほうが良さそうです。


塗装はそこそこの品質です。多少色ムラがあります。このサイズなのでそれほど気になるほどではありません。

Jal0109

今後のラインナップの中で、巨大なボーイング747-400も、小さなYS-11も同じ価格での販売となるのは気になりますが、並べて楽しむのには同じスケールにするのは正しいことと思います。

歴代JALだけでない、日本エアシステム他、合併前の各社や関連会社の機種もシリーズに加えられています。確かにJALだけなら全80号だとネタ切れになってしまうでしょう。同じ機種でも人気機種なら塗装違いもラインナップされるのではないでしょうか。

マガジンの方は、創刊号はJALの話ですが、今後は他の会社や航空機の歴史なども取り上げないと続かないのではと思います。コアなJALファンならともかく、書店で見つけて買うようなライトなファンには、JALばかり深掘りされてもついていけません。

Jal0110

15号まで定期購読を申し込んだらもらえる読者全員プレゼントは、滑走路ジオラママットです。「空港の滑走路をジオラママットで再現」とのこと。16号以降の定期購読にも何かプレゼントを設定することと思います。

Jal0112

次号、2号付属の模型は、ボーイング747-100です。
懐かしいクラシックジャンボ。こういうのを2号目に持ってくるところにデアゴスティーニの構成の巧さを感じます。

4号目の747-400等、ジャンボだけでもいくつもラインナップされる気がします。リゾッチャ塗装の747-300SRは外せないでしょうね。

創刊号では6号までのラインナップが公表されています。序盤に人気機種を持ってきて読者を掴むという構成はさすがです。

Jal0111

先日お盆休暇に愛知県に帰省した際、デロリアンを完成させた為に、現在購読しているパートワークはありません。

次号のクラシックジャンボ、若い頃に何度が乗ったことがあるので非常に欲しいですが、現在の単身赴任先の仮住まいにゴタゴタとモノを増やしたく無いので、今回も創刊号だけでやめておきます。

JALの7国際便の787は、ANA等他のキャリアに比べてエコノミークラスのシートが横1列少なくて多少ゆったりしていると聞きます。まだ乗ったことが無いので体験してみたいものです。どうせエコノミーだからそんなに変わらないだろうとは思いますが、僅かなスペースの差はヨーロッパ便等の長時間フライトでは結構疲れが変わってくるものです。もちろんビジネスクラスに乗りたいのが本音ではありますが・・・。贅沢すると多分ソワソワして落ち着かず、純粋に楽しめそうも無いので自分には合いません。

小さなドリームライナー、手の中で弄んでしばし空想の空の旅を楽しみます。

| | コメント (4)

2019年2月10日 (日)

アシェット「宇宙戦艦ヤマト2002ダイキャストギミックモデルをつくる」創刊号 ズッシリ金属パーツの感触が楽しい!

22020101

アシェットから発売になっている「宇宙戦艦ヤマト2002愛の戦士たちダイキャストギミックモデルをつくる」の創刊号を買ってきました。既に2号も発売になっており、すっかり出遅れてしまいましたが、まだ創刊号も書店で山積みになっています。ビックリ価格の299円(税込)。2号以降は1,799円(税込)で、全110号予定です。

私は2号以降を購読する予定はありません。組立シリーズの創刊号を買ってもネタになるだけで梱包材の大量のゴミを発生します。安いからといって創刊号だけを買っても無駄になってしまうということで、書店で確認するだけになってしまいました。でも今回は最近のパートワークのパーツの進歩を確認したくて購入しました。

22020102

書店でパーツを確認できますが、ペット素材の梱包材を通してなので詳細については判りません。創刊号については全てダイキャストのパーツの様です。取次や書店泣かせの重くて大きなパーツです。

22020103

全110号を頑張って続けて完成すると、電子ギミック満載の全長950mmの巨大な宇宙戦艦ヤマトの模型が出来上がります。

宇宙戦艦ヤマトと言えば、私の世代では小学生の頃にアニメを見てプラモデルを組み立てて楽しんだ思い出があります。今回のシリーズは昔のアニメではなく、リメイクされた最新作の「宇宙戦艦ヤマト2002愛の戦士たち」に登場するヤマトをモデルとしています。アニメの技術が上がり、細部のディティールが大幅にアップしています。

22020104

開封し、創刊号特有の大量の梱包材を処分して中身を取り出します。

アシェットは創刊号にまだスタートアップDVDを付属させています。内容は10分強の模型の紹介なのでネットにアップすれば良いような内容ですが、こうして形として付属させることで創刊号のお得感を出しているのでしょう。299円でDVDまで付いてくる、って。アニメのシーンは冒頭の僅かです。シリーズ4号までの組み立ての紹介がされています。創刊号は艦首、2号は主砲、3号はコスモタイガー、4号は艦橋部分と、序盤は見事に船体のあちこちバラバラに組み立てて行くようです。仕掛品の保管に気を遣うでしょう。

22020105

早速創刊号のパーツを展開します。
艦首のバルバス・バウを組み立てていきます。全てダイキャスト製の重みを感じるパーツです。丁寧な塗装が予め施されています。塗装は簡単に剥がれそうにありません。

22020106

創刊号で指定している組み立ては2分で終わってしまいます。バルバス・バウと艦首波動砲部分はまだ組み立てを行いません。後の号で甲板部分などと一緒に組んで行くのでしょう。必要なビスも付属していません。

22020107

でもパーツが揃っていれば組み立てなくなるのは人情。
アトムのシリーズで大量に余ったビスが使えたので、組み立ててみました。

22020108

宇宙戦艦ヤマトの特徴的な艦首波動砲部分が組みあがりました。全てビス止めなので、ガッチリと頑丈に組みあがります。喫水線はタンポ印刷されていて、なかなか精密感があります。

波動砲の内側の溝が細かく成型されていますが、塗装は船体部分と同じ色です。細かい部分ですが、ここは質感を変えて欲しいところです。改良される方がおられるでしょう。

22020109

正面からです。
マット塗装の品質は高いものがあります。塗装済みキットなので、気楽に続けていくことが出来るでしょう。模型の塗装は結構失敗があるものです。

22020110

創刊号で特徴的な艦首部分を提供して質感を楽しませることにより、2号以降の購読を促しているわけです。

リメイクされたアニメしか知らない若い世代にも興味を持ってもらえそうなシリーズだと思います。ギミック満載に加え、塗装の必要が無いことは大きなメリット。但し、完成する2年後には過去のアニメシリーズとなっているので、モチベーションの維持がポイントとなるでしょう。

創刊号を垣間見ただけですが、高い精度で作られている楽しいシリーズと感じました。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2018年1月28日 (日)

アシェットティレルP34と零戦五二型創刊号、両方買っても489円

P345201

書店に行ったら、アシェットの「ティレルP34をつくる」と「零戦五二型」の創刊号が平積みされていたので、思わず両方手に取って買って来てしまいました。ティレルP34は190円、零戦五二型は299円。両方買っても489円とワンコインでおつりがくる価格。パンサー戦車の創刊号もありましたが、さすがに3冊は帰りの荷物が多くなるうえに後のパッケージの処理が面倒なので我慢しました。

パートワークの創刊号は、今後シリーズを続けてもらうために興味を持ちやすい内容にして破格の値付けをしています。毎回少しずつ付属するパーツを組み立てていって大型模型が完成するので、創刊号のパーツだけでは殆どの場合、無駄になります。でも冊子の内容が充実していたりする上に、アシェットの場合はスタートアップDVDが付いているので結構楽しめるものです。

P345202

まずは創刊号ビックリ価格190円のティレルP34を作るから確認します。異色のF1マシン、6輪ティレルの大型模型のシリーズです。190円でスタートアップDVDまで付属しています。私の様に創刊号だけ買う人が大勢いることでしょう。

P345203

創刊号は190円ですが、2号以降は1,799円。全110号予定です。
最近発刊される大型モデルカーのパートワークはどんどん号数が多くなっているような気がします。造りが良くなっているというよりは、多く分割してトータル価格をアップしているのではないかと思います。
F1マシンの8分の1模型は、せいぜい70~80号位が妥当ではと個人的には感じています。このスケールで過剰に細かい部分までの再現でパーツを分けでも、工作の楽しさには比例しないと思います。

P345204

開封します。
大きなフロントスポイラーのパーツ、そしてスタートアップDVDが出てきました。

P345205

このシリーズでは、全110号で2年以上を掛けて全長51cmの8分の1スケール大型ディスプレイモデルを組み立てていきます。現在私が組み立てているデアゴスティーニのデロリアンの模型とほぼ同じ大きさです。

ティレルP34は1976年と77年の2年間に亘って活躍しましたが、今回のシリーズでは1976年F1世界選手権イン・ジャパンで走行したジョディー・シェクターのマシンを再現します。

1976年は、日本では「日本グランプリ」の名称は全日本F2000選手権最終戦で使用されることが決まっていたため、「F1世界選手権イン・ジャパン」なんていう変則的な名称で開催されました。富士スピードウェイで開催されたこのレース、当時のスーパーカーブームと相まって子供の頃の強烈な思い出となっています。その中でもティレル6輪は人気が高く、プラモデル等たくさん発売されました。

P345206

スタートアップDVDでは、シリーズで製作する模型の紹介に加え、最初で最後の6輪のF1マシン、ティレルP34の当時の映像も少しだけ収められています。しかしアスペクト比が狂っていて少々見難いのが残念。でも当時のF1の雰囲気が少し味わえます。

P345207

創刊号のパーツはフロントスポイラー等です。elfの大きなロゴが目立ちます。現在ではタバコのスポンサーのロゴは模型でも消されるようになっていますが、このP34は運良くタバコスポンサーが付いておらず、当時の姿を再現できるようです。

F1世界選手権イン・ジャパンでは、今回のモデルとなったシェクターのNO.3マシンは終盤にリタイヤしています。同僚のパトリック・ドゥパイエのNO.4マシンの方が2位表彰台に上っているので、実績的にはドゥパイエのマシンの方を作るべきでしょうが、それはやっぱりNO.1ドライバーで実績豊富な名ドライバーのシェクターのマシンになっているようです。

P345208

創刊号で組み立てるフロントスポイラーの他、ステアリングホイールやメーターパネルも付属しています。読者に興味を持ってもらうために、各所の特徴的なパーツを序盤に付属させています。

P345209

創刊号の組み立ては難しくありませんが、このシリーズでは組み立てに接着剤を使用します。接着剤は各自用意する必要があります。ABS樹脂と金属の複合素材なので。多様と接着剤が必要です。場所によっては瞬間接着剤でも良いでしょうが、硬化時の白化に注意が必要です。

週刊パートワークの大型モデルカーは、はめ込みビス止めが主体で接着は少ないものが多いのですが、このシリーズは接着剤を多用するようで、少々技術が必要な予感がします。

P345210

組み立て自体は10分も掛かりません。メーターパネルへのゲージカバーの取り付けでは、透明パーツ部分に接着剤が付着しないように注意します。

P345211

このシリーズでは、音や光のギミックも付属します。エキゾーストサウンドが鳴り、インパネやテールライトが点灯します。

ギミックがあるとはいえ、ちょっと110号は分割し過ぎのように思います。中盤は非常にショボいパーツ構成の号が続きそうです。

P345212

2号からはP34の小さな前輪パーツを組み立てます。
記事の内容は当初はP34ネタで行けるでしょうが、その内ネタ切れになると思われます。F1の歴史を紹介するような記事になっていくのでしょう。

P345213

続いて、同じくアシェットの零戦五二型の創刊号です。
零戦は以前、デアゴスティーニの零戦二一型を最後まで購読て組み立てた経験があるので、私にとっては馴染みがあります。

P345214

このシリーズでは、全長50.7cm、全幅61.1cmの1/18スケールの大型の零戦五二型の模型を組み立てます。創刊号を見ると、プロペラのパーツが入っていることが判ります。きれいに塗装されています。

P345215

開封します。
パーツと共に、スタートアップDVDが付属しています。

P345216

零戦の模型は、全長以上に全幅の方が長いので、完成後は広い設置場所が必要です。このシリーズは創刊号は特別価格の299円、2号以降は1,799円で全100号の予定です。

以前、私も購読していた同じく零戦の大型模型であるデアゴスティーニの零戦二一型はパーツが無塗装でしたが、このシリーズは塗装済みのようです。

P345217

冊子内に完成品の実物大の写真があるので、手元のデアゴスティーニの16分の1の零戦模型と並べます。
二一型も五二型も全長は同じ様なものなので、16分の1と18分の1の差の分、少し今回のシリーズの方が小さくなっています。しかし大型であることは変わりなく、完成後の迫力はかなりのものでしょう。

デアゴスティーニの零戦は塗装の作業が結構大変でしたが、今回のアシェット零戦はその手間が無い分、気軽に始められるでしょう。

P345218

創刊号のパーツはプロペラです。
プロペラのブレードは金属製ですが、先頭のスピナーは樹脂製です。プロペラ回転のギミックを組みこむので、あまり重量があってはいけないからかもしれません。できればプロペラは樹脂でも、スピナーは金属製の方が質感が良くなるのでは、と勝手に思います。

P345219

プロペラのブレードは3枚が連動して角度を変化させられる仕組みになっています。角度を固定するための治具が付属しているので、セットして組み立てていきます。

P345220

スピナーの内部には少しだけ瞬間接着剤で接着する指示がありますが、私の様に試しに組み立てるだけなら接着しなくても進められます。工作時間は5分程で創刊号の組み立ては終了しました。
塗装の質感は高く、良い雰囲気です。ブレードが金属製なので、適度な重みもあります。

P345221

デアゴスティーニの零戦のプロペラと比べます。
スケールの違いの分、少し小さいだけでなく、少々簡略化した模型であることを感じます。

P345222

今回のシリーズは、零戦の動きを再現したギミックに特徴があります。実際に飛んでいるかのような姿を再現できます。これで全100号なのは、なかなか頑張っていると思います。設置場所が確保できれば、私も挑戦したいくらいです。今回は創刊号だけでリタイヤですが・・・。

P345223

2号以降もプロペラに近いエンジン回りの製作が続きます。完成後はかなりの満足感が得られそうな、優れたシリーズである予感がします。

零戦の方はプロペラだけ見ていても楽しい。しばらく手元に置いてブレードの角度を変えながら弄びます。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2018年1月13日 (土)

週刊スター・ウォーズR2-D2創刊号を買ってきた

R2d20101

デアゴスティーニから新年早々創刊となった「週刊スター・ウォーズR2-D2」の1号が書店の店頭に積まれていたので買ってきました。

現在、同じくデアゴスティーニの週刊バック・トゥ・ザ・フューチャーデロリアンを購読中ですし、講談社の鉄腕アトムも買っているので新たに新シリーズを始める余裕はありません。これも創刊号コレクションとなってしまいます。

1号は特別価格の499円(8%税込)、2号以降は1,998円、第90号だけ特別価格で4,980円。全100号予定のシリーズなので、シリーズ全てで201,283円となります。しかしシリーズ途上で消費税率がアップしますし、終盤になってから案内されるオプションパーツなども欲しくなるようになっているので、24~25万くらいは掛かると考えておいた方が良いでしょう。

名作シリーズ、スター・ウォーズに登場するキャラクターの中でも特に人気の高いR2-D2を、2分の1スケールで再現したロボットを組み立てていきます。劇中通りとはいかないものの、ある程度ロボットとして稼働させることが出来るので、外観だけの模型とは一線を画していると思います。

R2d20102

100号掛けて組み立てていくシリーズなので、創刊号だけ買っても役に立ちません。書店でパーツの内容を確認できるので見てみると、最低限ドライバーくらいは他に流用できるようです。

R2d20103

開封します。
スタートアップDVDはありません。結構期待していたのですが、現在はネット配信動画で案内してしまうようです。

R2d20104

冊子内に、完成後の実物大の写真が載っています。
現在製作中の講談社のアトムとほぼ同じくらいの大きさです。ボディが円筒型で太いので、完成後は相当存在感がありそうです。

R2d20105

25号までの読者プレゼントは、全長123mmの可愛いR2-D2のフィギュアです。これだけ欲しいですが、そのためにはシリーズ続ける必要がありますし、25号まで買ってしまったら最後までやらざるを得なくなるでしょう。

R2d20106

創刊号のパーツです。
シリーズの創刊号には、大抵特徴的なものを付属させるので、今回は頭部のドームかと思っていました。しかし実際には右ショルダープレートとインジケーター等でした。
このパーツ群だけ見ていたら、何を作るシリーズなのかよく判らないでしょう。

R2d20107

創刊号ではLEDクラスターの組み立てを行います。
LEDの付いた基板をタッピングビスで固定するだけです。

R2d20108

LEDパネルには、最初からチップLEDと抵抗が取り付けられています。赤と青のチップLEDが光る仕組みです。
早々に点灯実験をされたカズキさんによると、掛ける電圧は3Vで良いそうです。

R2d20109

次回以降も右腕部分を作っていくようです。序盤に特徴的な各部のパーツを配布して、その後中盤以降まで仕掛品を放置というデアゴスティーニの他のシリーズと異なり、とりあえずは一か所のパーツの組み立てを最初から行っていくというのは良心的です。組み立てにはドライバーの他、接着剤も使用するので、ロビやアトムと比べると多少難易度が高いかもしれません。

私は創刊号リタイヤ組ですが、2年掛けて大型の稼働するR2-D2を作り上げていくシリーズは魅力的。デロリアンと両方手掛ける方も多いのではないでしょうか。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2017年9月27日 (水)

週刊マツダ・コスモスポーツ創刊号を買ってきた!MATビハイクル改造パーツがオプションで発売されるらしい

Cosmo0101

デアゴスティーニから9月26日に新創刊となった「週刊マツダ・コスモスポーツ」の創刊号を買ってきました。このところ、パートワークの定番となっている8分の1スケールの大型モデルカーを作るシリーズです。

創刊号は特別価格の490円(8%税込)。全100号予定にて、2号以降は1,790円(税込)。総額は177,700円となりますが、シリーズ中に消費税額がアップしますし、終盤になってから発表されるオプションパーツなどを加えると、20万円以上は必要となると思われます。

モデルカー本体だけでなく、コスモの特徴的なロータリーエンジンの2分の1スケールのカットモデルも製作します。80号位で終了するはずの模型に、エンジンを加えて100号に仕立てたような印象を受けますが、ロータリーエンジンありきのコスモの模型のシリーズの魅力をアップするために、エンジンの構造を表現した模型は必要だったのかもしれません。

Cosmo0102

現在、書店の店頭で大量に山積みとなっている創刊号を手にすると、ズッシリトした金属パーツの重みを感じます。創刊号のパーツは、モデルカーのボンネットとエンジン模型のローター等です。エンブレムも付属します。

Cosmo0103

早速開封します。
創刊号には創刊記念DVDも付属します。到底490円では発売できない内容ですが、2号以降も買ってもらうための初期投資でしょう。このところアシェットが破格値で創刊号を発売しているので、それに影響されてきているのでしょうか。

Cosmo0104

パーツを取り出して検分します。
8分の1スケール模型としては小さなボンネットパーツは、結構良い塗装がなされています。少しだけツヤ出しのための磨き上げをしたい感じですが、このままでも十分きれいに仕上がりそうです。

エンジンのローターは、いくつかのパーツを組み合わせて製作するようで、今回付属のものは一部だけです。亜鉛合金で、実物の鋳物の雰囲気を良く表しています。

Cosmo0105

創刊号を手にするまで、模型なんて車の部分だけでよいのに、と思っていましたが、このローターを見ていると、エンジンの模型も魅力的に見えてきました。博物館にあるような、エンジンの動きを表現するためのカットモデルというのも目新しく感じます。どうせなら2-ローターをそのまま作ってほしかったと思いますが、そこまでエンジン部分の号数を割けないのでしょう。

Cosmo0106

私はこのシリーズを続ける意向は無いのですが、一応創刊号だけは組み立ててみます。

今回の作業は、ボンネットへのボンネットヒンジの取り付けです。ボンネットの裏側に、2つのヒンジをはめ込み、ビスで固定するだけですが、ビスの下にヒンジカラーと称するスペーサーとワッシャーを挟みこむために、少々コツが必要です。難しい作業ではありませんが、少しビスを締め込んだ段階で、ヒンジカラーを回して位置を整えていくことになります。

ボンネット側にはビスが入っていきやすい様にネジ穴がちゃんと切られています。現在デアゴスティーニで刊行されているバック・トゥ・ザ・フューチャーデロリアンではビスをねじ込みながらネジ山を切っていくという作業がありますが、このコスモでは予め重要なところにはネジ山が切ってあるのかもしれません。

Cosmo0107

ビスを少し締めて位置を確認してからヒンジカラーの位置を合わせて更に締め込んで完成。相当にガッチリをパーツが取り付けられました。大きなネジ頭がいかにも模型っぽくて萎えますが、ボンネットを閉めていたら見えない箇所なので気にしない様にしましょう。

Cosmo0108

気になったのは、作業中にボンネットの表面に傷が付かないように注意喚起する必要があるのではないかということです。塗装面は結構簡単に傷が付きます。私は創刊号だけの読者なので良いですが、続ける方は作業する前に、ボンネットが触れる面に布などを敷いて保護した方が良いでしょう。

Cosmo0109

小さくて失くしそうですが、創刊号にはエンブレムも付属します。これは2号で取り付けます。拡大すると、なかなかよく出来ていることが判ります。読者プレゼントでは、実物大のエンブレムの模型ももらえます。

Cosmo0110

日本の名車の模型としては、私の手元にはデアゴスティーニの以前のシリーズのトヨタ2000GTがあります。しかしこちらは10分の1スケールと少々小さめです。なんで当時から8分の1で作ってくれなかったのかと思いますが、今更仕方ありません。今回のコスモスポーツと同じくらいの大きさの車なので、2台並べて比較したら楽しいのに、と思います。

Cosmo0111

2号から4号まではボディのフロント周りを組み立てていくようです。その後、長らく保管となるでしょうが、序盤で魅力的な組み立てを続けて読者を獲得していくという作戦なのでしょう。

Cosmo0112

創刊号を手にして、ちょっとグッと来たのが、この模型、「帰ってきたウルトラマン」の劇中に登場したMATビハイクルに改造するパーツをオプション販売するという情報です。

1971年に放送されたウルトラマンの第3シリーズである「帰ってきたウルトラマン」、再放送ではないウルトラマンで私が最初に記憶にあるものです。その中に出てきたこのコスモスポーツのMATビハイクルの格好良かったこと!

改造パーツは大型デカールの他はナンバープレート、リアスポイラー等があるでしょうが、そんなに大がかりではなさそうです。「円盤コスモ」と呼ばれたコスモスポーツ、原型でも十分未来的な宇宙イメージにあふれていたのでしょう。

MATビハイクルにはかなり惹かれましたが、現在デロリアンを製作中の為に、同様のモデルカーのシリーズを続ける余裕はありません。残念ですが、創刊号コレクションとしておきます。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧