鉄道

2020年10月19日 (月)

大宮の鉄道博物館でEF66形機を初観察!

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久しぶりに大宮の鉄道博物館に行ってきました。社宅のある朝霞からは外環道と首都高を通れば30分足らずの距離です。出掛けた10月17日の土曜日は一日中冷たい雨が降る気候でしたが、結構な賑わいを感じることが出来ました。

目的は、現在制作中のアシェットの「ブルートレイン3車両をつくる」の内の牽引機のEF66形機を観察することです。今まで何度も鉄博は訪れていますが、EF66には関心が無かったので一枚も写真を撮っていませんでした。

単身赴任した当初は足繁く通うつもりでしたが、行けたのは最初の内だけで折しもコロナ騒動で閉館したり、その後も感染症対策で予約制なったりとなかなか行けない状態が続きました。まだ自ら人混みに入っていくという行為も避けるべきかもしれません。それでも十分に自身でも対策を施して出掛ければよいかと思います。鉄道博物館側は、出来うる限りの感染症対策を施していました。

現在、事前に予約した時間に入館することになっています。ネットで予約後、コンビニエンスストアで料金を支払ってチケットを受け取っておきます。
開館時間の10時の予約を取って入館したら、見事にガラガラ。こんなに空いている鉄博は初めてだと心配になりましたが、11時、12時の予約客がどんどん入ってきていつもの様な賑わいになりました。滞在時間を制限されているわけではないので、10時の予約客が11時に帰ることはほとんど無い為、空いているのは最初だけで後はだんだん混んでくるわけです。13時の予約客が入ってくる頃には売店も人だらけの、ちょっと危険を感じるような状態でした。その内売店は入店制限を掛けることでしょう。

入館直後、2階からフィッシュアイレンズで撮影。入館客はまばらです。EF66は右側の奥の壁際。まさに片隅に展示されています。

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まずは目的のEF66にご挨拶。
展示スペースの片隅の壁際にひっそりと置かれています。照明が暗い上にところどころスポットライトが当たっているのできれいに撮影できません。ジャンパ栓などは登場時の形状に復元されていました。

このEF66 11号機は一次型と呼ばれる初期生産のタイプで、現在作っている二次型の43号機とは外観上の違いが結構ありました。そういった知らなかったことは実機を見ることによって知ることが出来ます。まずすぐ判ることとして、鉄博の号機は運転席の庇が出ていません。前面のステンレスの飾り帯の分割部分が異なっており、中央部が長くなっています。ついこの間工作したから気付くことで、ほとんど間違い探しの世界です。

人がたくさんになってきても、EF66の周りにはあまり人混みが出来ることがないので、ゆっくり観察できます。但し壁際にぴったり着けて置かれているので、公式面の左側面の観察しか出来ないのが残念なところです。運転席の見学は中止されていました。感染症対策上、仕方ありません。再開されたらゆっくり観察したいと思います。

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どうせEF66の周りはずっと空いているでしょうから後でゆっくり観察することにして、久々の鉄博を楽しみます。
食堂車を模した内装の「トレインレストラン日本食堂」で昼食です。お一人様でも気軽に入ることが出来るので、鉄博に行ったらここで食事することにしています。かつての食堂車のメニューを再現しているとのことですが、味は現代風にアレンジされています。

現在は一部のメニューが中止となっていますが、ほぼ復帰した状態です。席は詰め込まない様に間を空けています。

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今回頂いたのは特製デミグラスソースのハンバーグステーキ。

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かつて食堂車で食べたハンバーグはこんなに美味しくなかった!それでも流れる景色を眺め、移動しながら揺れるテーブルについて食べる食事は格別でした。粘土のようなハンバーグの時もありました。今回のは肉汁が滴る今時のおいしいハンバーグでした。

付け合わせの野菜も昔とは大違いの美味しさ。まあ味まで昔のものを復刻するわけにはいきませんね。

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私は結局、オシ24で食事する機会はありませんでした。24系では北斗星のスシ24「グランシャリオ」ならありますが、あれは電車特急のサシ485がサシ489を改造したもので特別感のある豪華仕様となっていたため、今作っているシリーズのシンプルな普段着のオシ24とはかなり内装が異なります。

よく利用したのはやっぱり新幹線の食堂車でした。旅行や出張時にはわざわざ食堂車がある100系X編成やV編成(グランドひかり)に出来るだけ乗るようにしたものです。これから仕事が始まる前の朝食、あるいは帰るときの一杯飲みながらの夕食、それも無くなって久しい。

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実機を前にしても、果たして自分が何を見に来たのかまだよくわかっていません。工作していて不明な点がまだ無いからです。とりあえず撮影できる左側面を適当に撮影し、今後の工作に活かしていきます。

先日組み立てた区名札部分を観察します。思った通り、区名札枠の中に区名札を上から入れる仕組みになっています。アシェットの模型では、残念ながら台座の上にシールを貼って表現する様に簡略化されていました。

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ナンバープレート部分です。
模型ではプラスねじの頭が見えて気になっていたヘッドマークの取り付けねじは、実機では六角ボルトが使われていました。小さな六角ボルトが見つかれば交換したいものです。

青いプレートの周囲には8か所のリベットのような突起がありますが、これは模型でも再現されています。機関車の顔部分の再現度はなかなかであることがわかります。

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運転台は残念ながら見学が出来なくなっていました。下から見える部分を除いて確認するほかありません。
窓枠のリベットも模型では再現されています。ワイパーは外側に固定されています。ふつうは視界に入らない外側にしていると思うのですが、実機の写真では模型の様に内側になっているものもあるので実際のところは判りません。

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二つある警笛の内、砲金制のもののアップです

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2階からパンタグラフ部分を撮影します。まだルーフ部分の工作はずっと先のことでしょうが、その時参考になるかもしれません。アシェットの冊子の試作機とは塗り分けの色が異なるように見えます。

EF66については、今後の工作の箇所に合わせて撮影してきた写真を探してアップしていきます。

久しぶりの鉄博です。他にもいろいろ見に行きました。

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20系のあさかぜです。
24系25形は残念ながらここには保存されていません。京都鉄道博物館にはトワイライトエクスプレスの車両が保管されていますが、まだノーマルの24系25形は博物館に置かれるような扱いになっていないと思われます。全国に保存車両はありますが、朽ちて無くなってしまう前にきちんと博物館に入れてやってほしいものです。

大宮の鉄博には元祖ブルートレインの20系の寝台車1両だけが大切に保存されています。日本の鉄道史上に燦然と輝く名車の佇まいです。ラウンドした後部窓が美しい。

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20系も車内には入れません。窓から寝台車の内装を確認できます。
3段式B寝台、ベッドの横幅52cm。今となっては狭い!寝台の上に座ったら頭がつっかえてしまう状態です。寝台のセットは、各車両に乗っていたボーイさんが行っていたことを紹介しています。

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まさに「カイコ棚」の狭い3段寝台。でも当時はこれでも相当な贅沢だったとのことです。2段目の寝台を見ると、クッションは殆どないペラペラ。幅は狭いし寝返りもままならず荷物の置き場にも困ったことでしょう。寝台を解体してから6人座ってこの場で過ごすのも窮屈そうです。


現在作っている24系25形は寝台の幅が70cmでしかも上下2段なので、この20系の時代からすると格段に快適になっているように思えます。

私は残念ながら20系に乗る機会に恵まれませんでした。3段式寝台は14系や24系で経験はあります。また10系のオハネフ12型に16歳の時に乗ったことが一度だけあります。中段で狭く、揺れてよく眠れませんでした。2段寝台になってからは眠れなかった思い出は殆どありません。

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多くの車両はまだ車内の見学が出来ない状態でした。
これは0系新幹線ですが、殺人現場かのように、バリケードテープで入り口が遮断されていました。写真写りも悪いので、もう少しスマートな遮断表示が出来ないかと思ってしまいます。これじゃ鉄道公安官のドラマ撮影現場だよ・・・

鉄道ジオラマやてっぱくシアターは一つずつ席を空けての見学となります。感染症予防対策をしながら、頑張って多くのものを見せるべく頑張っていることが伝わります。

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HO模型の巨大なレイアウト。見るたびにワクワクします。まだ半分の人数での開催ですが、私鉄特急も多く紹介する新しいプログラムとなっていました。

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まだ試験営業といった感じの鉄道博物館ですが、割と賑わっていて安心しました。ブルートレインの工作が進むにつれ、不明点が出てきたらまた訪れたいものです。

前回はこちら
アシェット「ブルートレイン3車両をつくる」第5号 接着剤をあれこれ探し求めるシリーズ

次回はこちら
アシェット「ブルートレイン3車両をつくる」第6号、第7号ダイキャストモデルのはずでは?

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2014年8月10日 (日)

会社帰りに「わくわくレールランド2014」&「夢の超特急展」

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昨日、今日と週末は台風11号の影響にて、東海地方も強い風が吹いています。お盆休みに入った方が多いのに、これではお出かけもままなりません。

一昨日の8月8日金曜日夜、会社帰りにジェイアール名古屋タカシマヤ10階の特設会場にて開催されている「わくわくレールランド2014」と、同時開催中の「夢の超特急展」を見てきました。休日は大変な混雑でしょうが、平日の夜はさほど混んでいません。開催期間は8月6日(水)から17日(日)です。

わくわくレールランドは毎年お盆の時期に開催されている恒例のイベントです。夢の超特急展は、東海道新幹線開業50周年記念での特別展です。

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平日の夜ながら夏休み期間中なので、家族連れも結構います。今は親の生活時間に合わせて子供も宵っ張りになってしまっているのでしょう。

名古屋駅コンコースからタカシマヤに入り、エレベーターで10階に直行したら、恒例のプラレールコーナーや、300系車両の座席を使った車掌体験などを眺めつつ、会場に入ります。物販コーナーでは鉄道部品や中古鉄道模型が売られていますが、毎年のことながらそんなに安くはありません。しっかり探せばレア品がみつかることもあります。また、このイベント記念のプラレール車両が販売されています。

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わくわくレールランドに併設して、東海道新幹線開業50周年記念特別展の「夢の超特急展」会場があります。このゾーンのみ入場に料金が必要です。料金は一般800円、大学・高校生600円、中学生以下は無料です。私は、タカシマヤカードが送ってくれた無料招待券があったので、それを使用しました。正直言って、800円だったら入らなかったかも・・・。

平日の夜なのでオジサンが多いだろうと思っていたのですが、思いのほか若い女性も大勢いたのが意外でした。それも子供連れのお母さんではなく、一人で来ている女性が多いのです。鉄道関連の趣味の環境も変わってきたのでしょう。

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百貨店内の特設会場なので、会場内はそんなに広くはありません。戦前の弾丸列車まで遡る、東海道新幹線のこれまでの歴史の解説の他、新幹線のパンタグラフや連結器カバー、座席などの車両パーツが展示されています。

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会場奥には0系、100系、700系の先頭車両の連結器カバーを展示して、記念撮影コーナーになっています。700系の連結器カバー展示なんて意外な気分がしますが、私たちには新型車両の感覚がある700系も、近くさよなら運転の日がやってくるのかと思います。

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会場中央部にはNゲージのモジュールレイアウトがあり、新幹線車両を中心としたJR東海型車両が走っています。「大型ジオラマ」と称していますが、リニア・鉄道館にあるような巨大なものを想像してはいけません。

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それでも高速で周回する車両を見ているとワクワクします。家庭では味わえない長編成での走行を見て楽しむ事が出来ます。

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なつかしい0系の転換クロスシートを始め、歴代新幹線車両の座席が展示してあります。写真には写っていませんが、左側には現行の700系の座席もあり、だんだん改良されていった過程がわかります。残念ながら座ることが出来ません。

中央部の0系グリーン車座席は乗ったことがありませんでした。永遠に憧れの存在です。当時のグリーン車は入口の雰囲気からして「特別車」の雰囲気が色濃かったものです。

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この特別展の目玉ともいうべき、新幹線車両の運転席です。右側は700系で、左側は0系です。眼前に運転席から見た光景を再現した映像が映っていますが、シミュレーターの様に運転席のレバーを動かして操作できるわけではありません。

この運転席の座席に座って運転士の制帽を被り、記念写真を撮ることが出来ます。一人で来ても係の方が撮ってくれます。金曜日の夜は、お子様よりもオジサンの記念写真の方が多かったようです。

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私としては、中途半端に新しい700系よりも、この0系のアナログな運転席の方が魅力的です。整然と並べられた一つ一つのスイッチに機能美を感じます。

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興味を引いたのは、新幹線に関してのブリキ玩具の展示した。
新幹線開業前に、試作車のスケッチを基にして様々な玩具が作られたのですが、まだ色彩や形状が全て明らかでは無い中で作られたところに苦労を感じます。情報化時代の今の子供ならば「こんなの新幹線じゃない!」って言いそうですが、昭和30年代は夢の超特急をとりまく環境も大らかだったのでしょう。

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夢の特別展の会場の外部には、東海道新幹線の食堂車を再現したイートインコーナーが併設されています。結構な人気で、客待ちがありました。

新幹線の食堂車は2000年に廃止されましたが、当時の調理師がレシピを再現したとのことで、ちょっと本格的です。メニューは出来合いのセットが中心で、かつての食堂車メニューにあったアラカルトはカレーライスくらいしかありませんしアルコール類もありませんが、それでもよく頑張っていると思います。内部も食堂車を再現して、窓にモニターを埋め込んで景色を映し出しています。椅子は100系V編成(JR西日本グランドひかり)で使用されていたものと同じものを使用していました。0系や100系X編成の椅子は博物館ぐらいにしか残っていないのかもしれません。

食器類は食堂車当時のものを使っているのかどうかは不明ですが、お子様セットには0系新幹線型のものが使われているようです。百貨店の特設会場内の限られた厨房設備で食堂車の味を再現するのには、多大な苦労があったことでしょう。

懐かしい食堂車、是非入ってみたかったのですが、会社帰りのオジサンが一人で入って、かつての食堂車の様に家族連れと相席になっても申し訳ないので断念しました。つまみ類やビールもありませんし。そんなものがあったらビヤホール代わりになって、お客の回転が悪くなってしまいますね。

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お盆休暇の間には大変な混雑でしょう。特別展の「夢の超特急展」の入場料の800円は微妙な気がしましたが、中学生以下は無料なので、家族連れで行けばそんなに高価には感じないでしょう。

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食堂車は断念したので、代わりに新幹線懐かしのビーフカレーを買ってきました。レトルトカレーで一つ500円(税込)です。安いレトルトカレーがいくつも買えるくらいの価格ではあります。

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かつての新幹線の新幹線の料理がとても美味しかったという思い出はありませんが、移動中の車両の中での食事は格別に楽しいものでした。旅行や出張で新幹線に乗る時には、極力食堂車営業のひかりに乗っていたものです。粘土の様な食感のハンバーグやうどんの様なもので嵩を増したビーフシチュー、ぬるいコップで飲むビールなども懐かしい思い出です。手軽な価格だったカレーは外れがなかったので、よくお世話になったものです。

当時のカレーは特製のルーが缶詰になっていて、食堂車内で野菜や肉を入れて都度煮ていたようです。グダグダに煮込んでしまうレトルトのカレーでは再現にも限界があるものの、雰囲気だけでも味わいたいものです。

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2014年4月14日 (月)

鎌倉初心者の春の江ノ電巡り!

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14日の月曜日に休みをもらい、13日の日曜日から泊りがけで鎌倉に来ています。4月1日の消費税増税前の凄まじい駆け込み需要による多忙が過ぎて一段楽したので、妻を連れての久しぶりのお出かけです。自宅の岡崎市から鎌倉までは車で行きますが、鎌倉に着いてからは一日乗車券を入手して、江ノ電に乗って移動する作戦です。気候の良い時期の日曜日なので、かなり賑わっていました、

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鎌倉に来たのは20数年振りのことです。大学生のときのゼミの研究旅行で横浜に行った際、最終日の帰路に立ち寄りました。一通り観光地を巡ったはずですが、団体旅行の常にて殆ど覚えていません。

今回が初の鎌倉と言っても良い状態なので、まずは訪問の挨拶を兼ねて鶴岡八幡宮に詣でます。鎌倉祭りのパレードが行われていて、大変な賑わいです。

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境内には、数年前に倒れた大銀杏の切り株が、今も生々しく残っていました。

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八幡宮から鎌倉駅へ、小町通を散策します。昼食は「和彩八倉」という食堂にて、鎌倉名物のしらす丼。たっぷりの釜揚げしらすはアッサリとした塩加減が絶妙。これは癖になりそうな旨さです。

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食後は鎌倉駅の西口から銭洗弁財天まで歩きます。洞窟のようなトンネルを抜けていきます。

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社務所で100円を払い、線香とろうそく、そしてお金を洗う笊を受け取ります。コインを洗うのかと思っていたら、周囲にはお札を洗う人が多いのに気づいたので、私も思い切って1万円札をベシャベシャにします。空気が乾燥しているので、しばらく干せば財布に戻せました。ご利益はあるでしょうか。

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その後、近くの佐助稲荷を詣でます。
ひっそりとした境内には、ウグイスのさえずりが響きます。かなりの坂道なので、歩ける靴が必要です。

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山を降りて、鎌倉大仏へ。
大仏殿が遺失したままのむき出しの美男大仏は、国内外の観光客に囲まれていました。

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拝観料の200円に加えて20円!を支払うと、大仏様の胎内巡りが出来ます。
内部は結構広い。外郭が思った以上に薄いことが判ります。

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頚部には、樹脂で強化された跡が見えます。
補強のための柱などない、モノコック構造です。重量は121トンとのこと。意外と軽い。

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今回の宿は、七里ガ浜に面した鎌倉プリンスホテルです。アメックスのフリーステイギフトを使用しての宿泊です。鎌倉の町からは離れていますが、江ノ電で移動すれば問題ありません。

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部屋は普通のツインルームで広くも豪華でもありませんし、設備は少々古いですが、窓からの景色は最高です。

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ちょっと曇り空ではあるものの、部屋の窓からは江ノ島が望めました。

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部屋に居ながらにして、江ノ電の撮影も出来ます。単線ながら、結構頻繁に行き交います。

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部屋には有線LANの設備が備わっています。部屋によっては無線もあるそうです。
どうしても無線LANが必要の際には、機器をフロントに借りることも出来ます。

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夕食は、最寄の江ノ電の駅の七里ガ浜から程近い、イタリア料理店の「リストランテ・アマルフィイ」。混んいましたし予約していなかったのに、すぐに席を用意してくれました。

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最も安い3500円のコースを注文。全ての料理が美味しかったのですが、中でもオマール海老のスープが絶品!このスープを満たした風呂に入りたい。ガイドブックで見ていてちょっと気になっていた店だったので、行って大成功でした。ハウスワインも美味しい。

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今回使用した江ノ電の一日乗車券の「のりおり君」1枚600円。鎌倉プリンスホテルのフロントでも販売していました。3回乗れば元が取れるので、混雑する鎌倉の道を車で移動するよりお気楽でした。

今朝はちょっと空模様が怪しいですが、江ノ島にでも立ち寄ってから帰途に着きます。ササヤカな小旅行でした。

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2013年4月17日 (水)

平日の「リニア・鉄道館」にてN700系運転シミュレータ体験!

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突然、平日に休みになることがあります。
日頃、過酷?な仕事に追われて疲れているのでゴロゴロしたり、ノンビリ工作したりして過ごす事が多いのですが、今日は思い立って「リニア・鉄道館」に出かけました。

2011年春の開館直後から何度か訪れていますが、GWの連休だったり夏休みに行っており、つまり混んでいる時しか知らない場所となっています。平日に行けば空いているだろうと予測したら案の定、10時の開館前に殆ど並んでいる人がいない状況です。これはノンビリ見学できそうです。

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昼前には少し人が増えてきたものの、10時の開館直後はガラガラ。ゆっくり展示車両が眺められますし、写真も撮り放題です。

展示車両や鉄道模型ジオラマ、特別展などを見るのも楽しいのですが、今日楽しみにしていたのは、この「リニア・鉄道館」のシミュレータです。

「新幹線シミュレータN700」、在来線シュミレータ運転」、「在来線シュミレータ車掌」の3種類のシミュレータが設置されています。申し込みは早い者勝ちではなく、入館時に渡される抽選券を専用ボックスに入れて、抽選にてシミュレータが体験できるというシステムです。混んでいる時にばかり出かけていたので、これまで抽選に漏れてばかりでした。

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私と妻の抽選券、それぞれ3種を申し込んでおいたら、計6枚の内の3枚が当たっていました。ガラガラの平日に訪れると、かなりの確立でシミュレータ体験が出来るのでしょう。

当たったのは、在来線の運転シュミレータ2枚と新幹線N700系シュミレータの1枚です。新幹線の方は妻の入場券番号が当たっていたのですが、私がやりたそうな顔をしていたので譲ってくれました。

新幹線N700系のシミュレータは1台のみですが、在来線のシミュレータは、211系と311系のものを各4台、合計8台設置されているので、平日に行けば殆ど体験できるのでしょう。実際に空きがあったようで、抽選に漏れても体験できるアナウンスが随時なされていました。

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まずは在来線の運転シュミレータから体験します。体験時間は10分弱です。
ツーハンドルタイプの211系と、ワンハンドルタイプの311系があり、早めに行けば選択できます。311系の方が人気があり、出遅れたら211系の方になってしまうようです。コースは「見習い編」、「練習編」、「達人編」の3種類。まあ最初は見習いからスタートです。

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マスコンやスイッチ等は実車のものを流用しているのかと思うような重厚さです。マスコンのクリック感覚が快感です。メーターやモニターも本物そっくりです。たった2駅を進むだけですが、操作する機械の重量感がビデオゲームとは大違いです。係員が丁寧に教えてくれるので、初めてでも安心です。

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目の前の液晶モニタに前方の光景が映ります。映像は実車ではなくCGです。「電車でGO!」のゲーム画面みたいですが、当然ながらずっと立体感に富んでいて繊細です。見習い編ならば、ブレーキ操作が遅れて多少駅を停まり損ねても許してくれます。

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在来線シュミレータで腕試しした後は、いよいよ本命の新幹線N700系シュミレーターです。目の前の画面ではなく、運転台の実物大模型の前に広がる横幅10m、縦3mの大画面に目の前の光景が映ります。大迫力です。

大宮の鉄道博物館の代表的シミュレータが蒸気機関車D51なら、このリニア・鉄道館では新幹線N700系となると思います。体験時間は15分弱。結構しっかり楽しめます。平日でも運が良くないと体験できないでしょう。

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運転席は本物のパーツを使用しているので、迫力満点です。ワクワクします。
右手側がマスコン、左手側がブレーキです。ブレーキは奥の方に回すと掛かります。

係りのお姉さんが懇切丁寧に教えてくれるので、初めてでも全く心配ありませんでした。随行者がいる場合、隣の助手席に座らせてくれます。難易度は在来線シュミレータと同じ3段階です。

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コースは東京駅を出て、静岡駅を通過して名古屋に停車するまでです。周囲の景色やスピード感にドキドキします。実際と異なり、東京駅を出たらすぐに270km/hの最高速度まで上げていくという簡単操作になっています。270km/hを1km/hでも超えないようにマスコンとブレーキを操作しなければなりません。カーブは緩いものの、結構高低差があって下り坂でオーバーしそうになります。

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たった10分少々の運転時間の中で東京から名古屋まで走るように短縮してあるので、東京を出ると間もなく富士山が見えてきて静岡を通過、浜名湖を通り過ぎると名古屋に到着といった感じです。

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スパイラルタワーががまだ無いなあ、なんて揚げ足を取りつつ、名古屋駅に到着。
次回チャンスがやってくるのはいつになるでしょうか。

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今回、企画展の図録の入手の際に戸惑いました。
2月27日から5月27日の期間、第2回企画展として「高速化への挑戦」が開催されています。第1回企画展は新幹線300系でした。

それぞれの企画展の図録(各500円)は、館内のインフォメーションのみで販売されており、ミュージアムショップでは売られていません。ミュージアムショップは出口を出たところにあるので、買いそびれたら再入場して買わなければならなくなります。私はてっきりミュージアムショップにおいてあると思い込んでいて、再入場の手続きをしないまま退館ゲートを出てしまいました。結局、入口の入館受付で問い合わせて入手できました。わざわざ係員が取ってきてくれたものです。平日で空いていたから良かったものの、混んでいたら買いそびれるところでした。

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もう1冊入手したのが、館内の巨大鉄道模型ジオラマのガイドブックです。1050円です。
ジオラマの詳細な解説が掲載されています。鉄道模型製作の参考になりそうです。今回はシミュレータ体験に集中した訪館となりましたが、次回はこの冊子でしっかり研究してからジオラマの仔細を観察したいものです。

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2013年1月 3日 (木)

「ななつ星in九州」第2期運行案内(2014年1~3月)豪華版で届きました

JR九州が、今年10月から運行を開始する豪華クルージングトレイン「ななつ星in九州」の、今年の10月から12月の第1期運行のツアーに申し込んでいましたが、平均倍率7.27倍という狭き門にて、残念ながら抽選に漏れました。一応、キャンセル待ちという状態ではありますが、整理番号は400番台ということで、実質的に順番が回ってくる可能性は皆無です。

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JR九州のクルーズトレインツアーデスクから、新年早々大きな封筒が届きました。前回のキャンセル待ち告知レターの時と全く同じA4サイズの封筒です。しかし通常郵便であった前回と異なり、ゆうメールでの配送で、なにやらズッシリとした重みがあります。

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開封すると、ボール紙製のB5サイズファイルが出てきました。5mmくらいの厚みがあります。ななつ星の列車のイメージカラーである赤色です。

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今回は特に申し込んでいないのに、一体何がやってきたのか、と思ってファイルの表面を見ると、「第2期運行案内2014年1月→3月」の表示シールが貼ってあります。そういえば前回の落選案内の中に、2012年12月下旬に第2期運行案内をするとの記載があったような覚えがあります。

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ファイルの中身は、JR九州の唐池社長の挨拶文の他、ななつ星の全20ページのカラーパンフレット、第2期ツアーの運行案内パンフレット、今後の申し込みの流れの案内、旅行説明会の案内、申し込み封筒等が入っています。詳しいことは公式ページを見れば判るのですが、こうやってドッサリと紙の資料が送られてくると、ワクワク感が募るものです。

クルーズトレイン「ななつ星in九州」JR九州
http://www.cruisetrain-sevenstars.jp/

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パンフレットの情報は、公式ページよりもずっと多く、しかも見やすい。水戸岡さんのデザイン画も詳細まで確認することが出来ます。

第2期運行のツアーに申し込んでも、当然ながら希望者が多ければ抽選になります。抽選になるのは間違いないのですが、一応第1期に申し込んだ人は、優先される日程があります。

今回わかった情報は、ツアーの抽選に当たっても、すぐに全額を振り込まなくても良いと言う事。料金の20%を確定後1週間以内に振込みかクレジットカードにて決済します。残金は出発日の3週間前までに支払うとの事にて、そんなに慌ててお金を用意しなくても良さそうです。まあ、当たるかどうか判らないので、申し込みをしておく価値はありそうです。

またツアーパンフレットによると、第1期、第2期運行ツアーの車内でのドレスコードはスマートカジュアル。男性は襟付きシャツの着用、ディナータイムは上着を着用とのこと。女性はワンピース、襟付きシャツ、ジャケット、スーツなどの着用とのことで、そんなに畏まらなくても良い感じです。勿論、今後はオリエント急行や豪華客船のように、フォーマルやインフォーマルのドレスコードのクルージングツアーがあるのかもしれません。

列車を降りて歩く観光コースがあるために、スニーカーでの参加が可能とも書かれています。しかし妙齢の女性がお洒落な服にスニーカーって訳には行かないでしょうし、男性でもジャケット姿にスニーカーでは田舎の教師のようになってしまいます。居室は個室なので、着替え・履き替えにて装いを替える楽しみがあるということかと思います。当然ながら、ジーンズ、Tシャツ、短パン、サンダルでの参加は出来ません。

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参加申込書と発送用封筒が入っており、第1期に申し込んだ人は名前と希望日を記載して送るだけでも良いようです。公式ページでも1月4日~3月31日に申し込みを受け付けるようですが、封書で送ったほうが重みがあるような無いような・・・。

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2012年11月24日 (土)

「ななつ星in九州」抽選外れてがっかりするやらホッとするやら・・・

来年の10月に、JR九州にクルージングトレインが登場するというので、とりあえず受付期間の10月に申し込んでおきました。世の中不景気ながらも、前評判ではかなりの人気が予想されました。とても乗りたい列車です。とりあえず申し込んでおきました。

クルーズトレイン「ななつ星in九州」JR九州
http://www.cruisetrain-sevenstars.jp/

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先日、JR九州のクルーズトレインツアーデスクから封書が届きました。表面には「ななつ星in九州」のシンボルマークとロゴが金色印刷されています。

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「ひょっとして、抽選に当たったの?」と心沸き立ちます。新聞報道などで申込みが殺到してかなりの倍率になっていたことを思い出します。くじ運は決してよくないので、あまり期待はしていませんでした。

来年の10月からの第1期に設定されているツアーは、3泊4日にて九州をぐるりと一周するコースと、1泊2日にて博多から長崎、阿蘇を回るコースの二つにて、私は1泊2日の方を申し込んでいました。ピンポイントで4日間も休暇が取れる保証はありませんし、何より3泊4日ツアーは私には費用が高いからです。

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いそいそと封筒を開けて中身を出します。
「書類送付のご案内」と書かれた紙が出てきました。
確か申込みのweb画面では、抽選結果の案内後、すぐに代金を振り込む必要があるように書かれていました。1泊2日コースの代金は15万円~22万円。申し込んだ2名分にて30万円以上をすぐに用意しなければならない!ということが頭を過ぎります。

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送付書類は
・抽選結果 キャンセル待ちのお知らせ
・1泊2日コース運行ルート変更のご案内

つまりキャンセル待ちということにて、抽選に外れたというお知らせでした。うーん、やっぱり当たらなかったようです。

In05

抽選結果のカードには、キャンセル待ち番号が記載されています。400番台とのことにて、私の前に400人以上が待っているのか、単なる整理番号なのかはわかりません。

残念ではありましたが、とりあえずすぐに30~44万円を用意しなくても良かったわけにて、ちょっとホッとしたというのも事実です。

「ななつ星in九州」のホームページを見ると、申込数の概要が掲載されていました。第1期、平成25年10月~12月の8本分、112室のツアーに対し、申込みは814件(倍率7.27倍)との事です。

内訳は3泊4日ツアー413件(倍率5.9倍)、1泊2日ツアー401件(倍率9.55倍)。3泊4日のツアー5本に対し、1泊2日のツアーは3本のために、1泊2日の方の倍率が高くなったようです。3泊4日のツアーを申し込んだのは、大半が60代以降、私のような40代やそれ以下の年代は殆どが1泊2日のツアー申し込みだったようです。現役世代にとっては、まだまだゆったりバカンスは困難ということなのでしょうか。

料金は、3泊4日ツアー2人1室1人分料金
スイート:380,000円
DXスイート:500,000円
DXスイート:550,000円(展望タイプ)

1泊2日ツアー2人1室1人分料金
スイート:150,000円
DXスイート:200,000円
DXスイート:220,000円(展望タイプ)

移動の為の手段ではなく、豪華列車に乗ってクルージングを楽しむということが目的の為に、今までの鉄道運賃と比較できない程に高価な設定です。

列車なので、「スイート」等と言ってもリビングとベッドルームが分かれたホテルの続き部屋という意味であるスイートルームと異なり、ツインベッドにトイレ・シャワー付きの部屋にてビジネスホテルくらいの設備ではあります。「豪華」という意味合いにて、スイート(Suite)という言葉が独り歩きしています。但し、イメージ画像を見る限り、ホテルや客船ではなく列車内でのこの設備は驚異的です。

世界のクルージングトレインで、最も有名だと思われるのが「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス(VSOE)」です。往年の豪華列車、オリエント急行をモチーフにした観光列車は、そのツアー価格も破格です。「ななつ星in九州」は、このVSOEのツアー価格も参考にしているのかと想像します。

VSOEのツアー料金は、やっぱり凄い!
ロンドン-ベニス間1泊2日ツアー2人1室1人分料金
・ダブル:270,000円
・スイート(2室コネクティングルーム):364,000円

現在、VSOEにて3泊4日ツアーのコースが載っていないので、4泊5日ツアーにて比較します。

4泊5日ツアー
・ダブル:338,000円
・スイート:503,000円

お金の感覚が異常になってきているので、VSOEの4泊5日ツアーが割安に思えてきてしまいます。4泊の内、車中泊は2泊、ホテル2泊です。いくら豪華列車でも、シャワー無しの4泊は辛いので、交互にホテル泊を入れるようです。

歴史的な文化遺産とも言うべきオリエント急行の車両に乗って旅行するという付加価値はあるものの、「ななつ星in九州」の車両には、VOSEには無い各室シャワー、トイレを備えています。クルージングトレインの料金設定の比較対象になる位のステイタスを目指していることかと思います。

豪華なクルージングとして列車よりも先に思い浮かぶのは、豪華客船での旅行です。日本の豪華客船として有名で、私にもすぐに思い浮かぶのが郵船クルーズの「飛鳥Ⅱ」です。世界一周クルーズの価格が500万から2500万円くらいということにて、自分達とは無縁の世界の様な憧れの存在として認識していました。テレビで見てため息を漏らす対象です。

飛鳥Ⅱの1泊2日のワンナイトクルーズの料金を調べてみると、意外とリーズナブルなのに気付きます。

最近のクリスマスクルーズの価格です。
1泊2日飛鳥Ⅱワンナイトクルーズ
49,000円~250,000円。

3/19~22 3泊4日「春うららクルーズ」
150,000~750,000円。

高価な部屋だと無理ですが、最低価格の部屋なら行ってみようかと思わないでもありません。列車と異なりスペース的に余裕のある客船は、最低価格と最高価格との差が大きくなります。ものすごく豪華な部屋が設置できるのでしょう。

それでも日本の客船は格差が小さいとの事です。外国船だと上級しか入れない区画があったりして、はっきりと分けられているそうです。いずれも乗った事が無いので、伝聞ではあります。

1回のクルーズに700~800人も参加する飛鳥Ⅱと、たった14室、28名しか参加できない「ななつ星in九州」とは効率が違うので同列には比べられないかもしれません。でも旅行に参加する客側は、旅の手段として検討対象にすることでしょう。

JR九州のクルーズトレインツアーデスクでは今後、「ななつ星in九州」の第2期(平成26年1月~3月出発分)の案内を、今年の12月下旬頃に行うそうです。私は第1期の抽選に漏れましたが、いつか乗れるときが来るでしょう。豪華客船等でも、就航後あまり初期に乗ると設備の初期トラブルに見舞われるとも言います。それに沿線に撮影隊がズラリと並んだ状態での乗車は気恥ずかしいと思います。落ち着いて車窓を楽しめないかもしれません。

第1期の申込者の平均年齢は57.8歳とのこと。多くの若年の鉄道ファンには高すぎる料金設定なのかと思います。きっと今回は、私にはまだ早い!ということなのでしょう。

これから長年に亘って走り続けるであろう「ななつ星in九州」。好評なら、今後関門トンネルを抜けて九州を飛び出すツアーが出来るかもしれません。名古屋まで来て欲しいものです。

まだ実車が出来上がっていない段階で模型の事を考えても仕方ないのですが、Nゲージ模型が発売されたら入手したいものです。いつか乗れる日まで、模型を手に夢を膨らませたいと思います。まずはJR九州が、ペーパークラフトでも作ってくれることを期待しています。

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2012年11月23日 (金)

祝復活!蒸気機関車12号 そして紅葉、牛鍋・・・晩秋の明治村散策

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自宅から高速道路を使えば1時間程度の距離にある「博物館明治村」は、晩秋のこの季節、紅葉がとても綺麗です。明治時代の瀟洒な建造物と紅葉とが溶け込み、遠い山まで行かなくても風雅な日本の秋を感じることが出来るお気に入りの場所です。

以前は度々訪れていたのですが、このところ足が遠のいており、直近に訪れてから実に4年も経っていました。長期間、足が遠のいていたのは、動態保存されている蒸気機関車と京都市電電車の運転が、2年間程休止されていたからです。

明治時代の貴重な車両を動かし続けるのには、大変な苦労があることと思います。時折、大規模なメンテナンスが必要になるのでしょう。でも長期間、2両の蒸気機関車と、同じく2両の市電が丸々休んでいては、私としては明治村の魅力の相当部分が無いも同然になります。牛肉の入っていないスキヤキの様なものです。つまり、行く意味が殆ど無くなるのです。

メンテナンスが終了し、9月より京都市電が運転再開しました。

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心配なのは、明治7年生まれの蒸気機関車12号です。ボイラーに深刻な問題を抱えていたからです。このまま貴重な明治生まれの蒸気機関車が静態保存になってしまうのか、と心配していたら、11月8日から運転を再開するとの新聞報道を見ました。そうなれば、何とかその元気な姿を目にしたくなるものです。

大阪のサッパボイラに修理に行っていたボイラーの調子も良いようで、今日は元気に10往復の運転をこなしていました。やっぱり蒸気機関車や市電の音が響く明治村でなくては楽しくありません。

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繋がれる3両の客車も明治生まれの本物。両端の車両はデッキ付き、真ん中の車両はデッキの無い客車です。乗り込めばゴトゴト5分足らずの乗車時間ですが、緩やかな走りと共に明治の汽車旅の気分を僅かながら味わえます。

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シンプルな運転席。
圧力計以外は必要ないかと思うくらいのすっきり加減です。

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終点、「なごや駅」での機回し作業です。転車台は二人掛りにて回しています。人力です。手際よく、あっという間に転回します。

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運転は一日10往復だけなので、公式ページで最新の発着時間を確認しておいた方が、無駄なく回れると思います。

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もう一方の終点「とうきやう駅」での機回し作業。
明治7年、イギリスのシャープ・スチュアート社製。日本最初の鉄道路線である、新橋-横浜間を走った機関車の一つです。日本最古の動態保存蒸気機関車です。直線調の優美なスタイルです。この機関車の模型が欲しい!
同時代の1号機関車の模型はあるのですが・・・。

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もう1両の明治45年製の動態保存蒸気機関車の9号は、火を落として車庫で整備中でした。以前は12号と9号が半月ごとに交代で走っていたので、2両の調子が整ったら、今後もそんなローテーションが組まれることと思われます。

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明治43年製京都市電も元気です。
蒸気機関車牽引列車は、客車が3両あるので余程のことが無ければ満員になりませんが、こちらは1両だけなので注意が必要です。午後からは。ちゃんと並ばないと満員で乗れないこともあります。
入鹿池の近くの景色の良いところを走ります。結構な勾配も登ります。車掌さんが沿線ガイドしてくれるのが楽しい。

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京都市電の真ん中の停留所から程近い場所に、レールと共に車庫のような、謎の空間があります。現在、テーブル等が置かれて中途半端な休憩所のようになっているこの場所、以前は日本最古の蒸気動車が置かれていた場所でした。

蒸気動車はJR東海からの預託だったので、JR東海が「リニア・鉄道館」を計画したときに、展示物の一つとするために移動されたのです。

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これは2008年11月に訪れたときの蒸気動車の光景です。
屋根付きの車庫にて大切に保存されていました。車両の状態も良好です。東山動植物園に長期間置かれ、この車両と同じくリニア・鉄道館に移設された蒸気機関車C62 17号機は朽ち果てる寸前のような凄まじい保存状態から救われたような感じでしたが、こちらは明治村でも大切に扱われていたので微妙な気分です。

この空きスペースに、何か新しい展示物が置かれることを期待しています。

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さて、昼前まで散策したら食事です。ここ明治村にて楽しみにしているのが、「大井牛肉店」の牛鍋です。
明治時代に神戸に建てられた大井牛肉店の建物の中で、文明開化の時代さながらの牛鍋が賞味出来るのです。蒸気機関車をネタに、ここの牛鍋を食べに来たといっても過言ではありません。前日に電話予約をしたら、隅の居心地の良い席をリサーブしておいてくれました。連休は非常に混むので、予約しておけば安心です。まあ予約していなくても客の回転が早いので、待っていれば食べられます。

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炭火を使用した七輪がセットされたあか台も、明治を思わせる年季の入ったシロモノです。牛鍋の食材の量は、2人前でこんなものです。ご飯とお漬物、デザートの柚子シャーベットがセットになっています。

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調理は全て仲居さんが行ってくれます。
野菜の種類が少ないスキヤキといった感じです。関西風にて、最初に「こんなに!」ってくらい砂糖を入れてから肉を焼きます。神戸の肉屋さんなのに、何故か飛騨牛です。

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最初は頼りなく思えた炭火は、とっても力強く食材を熱します。特製の割り下を掛けると、もう香りがたまりません。寒くなると、この明治村の牛鍋を思い出してしまうのです。ガスのコンロやIHの用に火加減を調整できませんが、どんなに煮ても美味しい肉です。鍋あとにうどんでも入れたいところですが、そういう設定は明治の時代には無かったようです。大人しくご飯を食べます。

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牛鍋は、松の5000円と竹の4000円の二つだけ。どちらも量は同じにて、肉のランクが違うとのこと。一人前1000円の違いなので、松しか食べたことがありません。味がどれだけ違うのかはわかりません。

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食後は再び散策です。
旧帝国ホテル正面玄関です。今日はお日柄が良いのか、何組もの結婚式が行われていました。園内2箇所の教会のどちらかで式を挙げ、この帝国ホテル(玄関部分だけだが)の中で披露宴を行うって趣向は楽しそうです。新郎新婦、ご親族にとっては素晴らしい思い出になることでしょう。式に呼ばれた方は、交通の便が悪くて大変かもしれません。

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隣の開場で行われている披露宴の音を僅かに聞きながら、旧帝国ホテル正面玄関のティールームで休憩です。いくらか忘れましたが、コーヒーとケーキは普通のお手軽価格にて、決して帝国ホテルばりの高級な価格ではありません。フランク・ロイド・ライト設計の建物の雰囲気も良く、休憩に最適。

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朝方降っていた雨のお陰で空気が澄んでおり、紅葉がひときわ美しく見えました。大井牛肉店の仲居さんによると、今年の明治村の紅葉は特に綺麗とのことです。

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皇居から移築された二重橋飾電燈付近。何処を切り取っても絵になる光景の、紅葉溢れる明治村。
汽車の汽笛や市電の鐘の響く中の散策は、お手軽な秋を感じることが出来ます。また来年の今頃、楽しみたいと思います。

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2012年10月 6日 (土)

美濃太田車両区の博物館選抜漏れ車両たち

所用で岐阜県美濃加茂市に行く用事があったので、ちょっと早めに出て美濃太田車両区の保存車両を見てきました。近隣の国道41号線から車両群を見下ろすことが出来ます。

ここには国鉄時代に活躍した代表的な車両が長年保管してありました。2011年の3月にオープンしたJR東海の鉄道博物館「リニア・鉄道館」展示用に5両が選抜され、装いもきれいに修復されて現在展示車両として見る事が出来ます。その内の何両かは車内も元通りに復元されており、来館時に車内に入ることが出来ます。

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道路が線路をオーバーハングする位置から、保存車両が見えます。数年おきにここを訪れていますが、前回は2009年にて「リニア・鉄道館」の準備段階の時期だったので、まだ車両の搬出が行われていませんでした。現在残っている車両は、博物館展示の選抜から漏れた車両たちです。

果たしてどうなっているのか、ひょっとして選に漏れたメンバーは解体処分されて跡形も無いのではないか、と心配していました。しかし、何にも変わらず古びた懐かしい車両群が見えてきてホッとします。「リニア・鉄道館」準備段階では、保護のために全ての車両にシルバーのシートが被せられていましたが、それも外されています。

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一番手前にあるのは、オハフ46型客車3両です。右からオハフ46 2027、2008、2009です。
4年前からこの3両はずっとこの位置に置いてあります。この形式の車両では、もう少し内側に置いてあったオハ47 2098が選抜され、華々しくリニア・鉄道館で展示されています。

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残された3兄弟は、もしきれいに直されたらJR東海がSL列車を復活させた時に貴重な存在となるかと夢想します。でも、かなり状態は悪い様子です。

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手前のオハフ46 2027の車端のテールランプや銘板が取り外されています。保存のために外したのか、盗まれたのかは判りません。4年前にはちゃんと付いていましたし、こんなにサビサビではありませんでした。日本の気候で野晒しにすると、使用しない車両はどんどん朽ちるということが判ります。

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客車の隣はキハ58 787です。キハ58系も、昔は日本中でよく見かけた車両だったのに、今では保護対象のような希少種になっています。天井の錆び具合が進行していますが、その気になれば十分修復可能な気がします。しかし美濃太田車両区に保存されていたキハ58系4両は、どれもリニア・鉄道館の展示対象には選抜されませんでした。

その右側のグリーン車は、キハ82系のキロ80 60です。特急「ひだ」や「南紀」で活躍していた車両です。

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キハ82系の先頭車、キハ82 105が見えます。
キハ82系の先頭車、キハ82はここに2両あったのですが、割合状態の良いキハ82 73の方が修復されて展示車両となっています。こちらは色褪せていて、なかなか良い味を醸し出しています。側面の「JNR」マークが凛々しい。JR化される前に引退して、保管されてきたのでしょう。

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更に奥の方には、キロ28や103系電車、381系電車などが見えます。
キロ28 2303の錆び方が凄いですが、まだまだ原型を保っています。古い鉄道車両って頑丈なんだと感心します。

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塗装がこれだけ剥げ剥げなのに、嬉しいことに誇らしいグリーン車のマークの部分は無事です。
キロ28の保存車両は、全国でもこの1両だけなのに、何故か展示車両の選に漏れてしまいました。

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103系電車を除き、中間車が車端を晒しています。博物館になるべく多くの形式を展示しようとすると、どうしても先頭車が優先されてしまって、中間車は残ってしまうのでしょう。キハ82系、キハ58系、そして381系電車、165系電車は、最低限のユニットを組んで動態保存する路が残してあったことが窺い知れます。

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昔は何処にでもいて、しかもあまり良い思い出が無い、詰め込み型の通勤型電車103系です。このクモハ103 18は、中央線や太多線(現愛知環状鉄道)等で活躍しました。

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かつては前後に先頭車を繋ぎ、運行上最低限の4両のユニットを組んでいた381系特急型電車も、中間車の2両だけが残されています。日本初の振り子型電車のトップナンバー、モハ381 1、モハ380 1です。下膨れの車両断面が良く判ります。

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M、M’ユニットを先頭車で挟み、かつては4両での動態保存も視野に入れての保管だったかと夢想します。381系中間車2両は、ここにある他の車両に比べると、かなり状態が良いように見えます。

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更に内側には、165系型電車のクハ165 120、キハ181系気動車のトップナンバー、キハ180 1のJR四国色、通勤型気動車のキハ30 51等が見えます。

165系電車は、クモハ165 108、モハ164 72、クハ165 120の運行上最低限のユニットの3両が残されていましたが、電動先頭車であるクモハ165だけが展示車両となりました。またキハ180 1は、中央線特急「しなの」としてデビューした、当地では華々しい過去を持っている車両ですが、佐久間レールパークに保存展示してあった僚機のキハ181 1が博物館行きとなったために、ここに居残りになりました。キハ30は、関西線などで良く見かけた通勤型気動車です。でも103系電車と同様に、通勤車は展示車に選抜され難かったのでしょう。

「リニア・鉄道館」に保存展示されている車両の多くは、JR東海の元会長の須田寛氏が情熱を込めて各地に分散保存を進めていたものです。肝心の車両が保存されていたからこそ、今日の目を見る車両がある中、中途半端に残ってしまった者たちが、ここで静かに余生を送ることになるのでしょう。

以降は過去に撮影した写真です。今回との比較のために、過去に訪れた時に撮影したものを引っ張り出します。

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2008年2月

まず、4年8ヶ月前の2008年2月の時の写真です。当時は道路に歩道橋が掛かっており、上方から俯瞰することが出来ました。当時もJR東海社内では、「リニア・鉄道館」の展示車両のが決まっていたのでしょうが、まだ一般には公開されていませんでした。博物館の計画さえ知りませんでした。

4両ユニットの381系電車、そして103系電車、165系電車3両等が見えます。隣のキハ82系やキハ58系にはシートが掛けられています。シートが掛かっていない381系や165系が展示車両に選抜されて、一見大切そうにシートが掛けられていたキハ58系等が残されたのには皮肉な運命を感じます。

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2008年2月

今にも走り出しそうだった381系電車です。先頭のパノラマグリーン車クロ381 11が見えます。

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2008年2月

クモハ103 18は、現在よりも錆が少ないことが判ります。「新豊田」の行先表示機が確認できます。4年8ヶ月の時の流れを感じる次第です。

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2008年2月

キハ82系特急型気動車2両のようです。手前のシートが掛けられていたのはキロ80 60かと思われます。奥のキハ82 73は、きれいに修復されて展示車両となりました。

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2008年2月

オハフ46の3姉妹は、当時も仲良くここにいました。

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2008年2月

オハフ46 2027のテールランプや銘板は、2008年当時では無事取り付けられています。キハ58 787の天井の錆びもさほどでは無かったことが確認できます。

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2009年11月

次に、既に「リニア・鉄道館」の展示車両が決定していた2009年11月の時の写真です。
美濃太田車両区から「リニア・鉄道館」展示用に搬出された車両は5両だけですが、2009年当時には全ての保管車両に保護のためのシートが被せられていました。手前のクロ381の特徴的な前面の形状がシート越しに確認できます。

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2009年11月

オハフ46等にも丁寧にシートが被せられていたのですが、選抜された仲間たちが、誇らしげに旅立ってからは、残留組はまた野晒しに戻ってしまったようです。我々が通りかかる際に、車両を確認することが出来るというメリットはありますが。

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「リニア・鉄道館」への移動に際し、搬出された車両はきれいに修復されています。クロ381やクモハ165など、美濃太田時代が思い出せないほどにピカピカに磨かれています。

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キハ82 73です。
ピカピカではありますが、この3両は現在車内に入ることが出来ません。車内を整備の上、限定公開してくれる機会を待っています。

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この写真は開館後間もない頃のものなので、クロ381の前面の「しなの」号のヘッドマークがありませんが、現在では取り付けられています。この車両が活躍していた時代には、私はグリーン車に乗ることなど夢の中でのことだったので、乗車経験がありません。後継のクロ383には何度か乗っているのですが、改造車の独特の雰囲気を持つクロ381は、一度最前列に乗ってみたい車両でした。

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381系電車のもう一両の先頭車、クハ381 1です。こちらは車内に入ることが出来ます。窓際の床下にエアコンダクトが通っており、足元が狭かったことを思い出します。
美濃太田からやってきたもう一両の、オハ47 2098は写真を撮っていませんでしたが、こちらも車内に入って往時の客車での汽車旅を思い起こすことができます。EF58形電気機関車と繋がれて展示されています。

「リニア・鉄道館」に移動、展示された5両の車両と、美濃太田に残された車両とは、一見運命を分けたかのような感慨を感じざるを得ません。しかし、美濃太田車両区の車両たちは放置状態ながら、眺めているとゆったりとした悠久の時を感じることが出来ます。今後も近くを通りかかったら、道路から見下ろしてみたいものです。

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2012年8月 3日 (金)

わくわくレールランド2012で見つけた「オリエントエクスプレス'88」ノベルティ模型

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8月1日(水)から6日(月)まで、ジェイアール名古屋タカシマヤの10階催事場にて「わくわくレールランド2012」が開催されています。毎年夏休みの恒例行事となっています。

ここ数年は、夏休みに親子で楽しめる体験型のミニ博物館を目指しているような感じです。「リニア・鉄道館」にお客を誘い込む役割も果たしているのだと思います。明日、明後日の週末は非常に混雑するでしょうが、平日の夜は空いていました。金曜の夜は、お子様よりも、鉄道好きのおじさんの方が多くいます。私もその一人です。ちゃんとおじさんにも楽しめるコーナーもあります。入場無料ですし、長居が必要ではないので、気軽に寄り道できます。

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お子様向けの体験コーナーです。
運転手体験やメカニック体験では、実物の鉄道部品が使用されています。運転台はシュミレーションではなく、ただレバーが動くだけですが、これだけでも楽しそうです。誰も座っていないので、おじさんが座ってガチャガチャ動かしたいのですが、係のお姉さんに断るのが恥ずかしいので遠慮してしまいました。

尚、子供が体験する時は、有料にて子供用の制服を着ることが出来ます。良い記念写真が撮れるでしょう。大人用の制服は用意されておりません。

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駅員体験の改札口と、パーサー体験の新幹線の座席もあります。
今や自動改札となってしまって、こんな重厚な木製の改札口など殆ど見られません。貴重品でしょう。座席は、今や全車引退してしまった300系のものです。これもその内懐かしいものになっていくのだと思います。

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制服を着て乗る事が出来るジャンボプラレールもあります。金曜の夜は誰も乗っていません。

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今回のイベントには、JR東海の「リニア・鉄道館」の走行模型の展示がありました。日本最大級!という巨大なHOゲージレイアウトを走行していた新幹線模型を間近で見る事が出来ます。

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0系、100系、300系の模型です。
きれいにされていますが、かなり使い込まれた感じの模型です。

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今年も、NHKの鉄道模型番組などで有名な、模型作家の諸星昭弘さん製作のジオラマが展示されていました。明日からの週末にはジオラマ製作実演が行われるとの事。

限定にて、諸星さん製作のミニジオラマが展示販売されていました。

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これは、わくわくレールランドのチラシにも掲載されていた「田舎電車」という作品です。
小さな円形エンドレスの中にデフォルメした建物や樹木が配置されています。遠近法を活かしたバランスが凄い!

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これは「ヨーロッパ風電車」という作品です。
やはり小さな円形ベースの上に、遠近法を活かしてデフォルメされた世界になっています。これらのミニジオラマを見るだけでも、このイベントに出かける価値があると思います。

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「森林電車」という作品です。
諸星ワールド炸裂!

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「森林電車」もう一つ。
これらのジオラマは、現品限りにて販売されています。

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こちらはレトロ風のTVケース(風)の中に、昭和の懐かしいジオラマを詰め込んだもの。

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これは楽しい!クリスマスケーキ上を汽車が走るジオラマ。もうイマジネーションに感動です。
今回の諸星さんの展示作品は以上の6つです。

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結構距離の長いモジュールレイアウトが設置され、Nゲージの運転体験も有料にて行えます。
やっぱり新幹線車両が人気でしょうか。

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おじさんたちの集る物販コーナーです。
このジェイアール名古屋タカシマヤ内の東急ハンズにも商品を入れているカラマツトレインが、鉄道部品や模型、書籍などを並べています。今年はヘッドマークなどの貴重なものもチラホラ見えます。もちろん高価なので買えませんが、見て歩くだけでも楽しいものです。

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その物販コーナーで見つけたのが、このオリエント急行のHOゲージのプルマン車両模型です。ガラクタが所狭しと詰め込まれたようなジャンクの棚に紛れていました。

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これは、1988年に日本にやってきたオリエントエクスプレス’88の車両模型です。当時スポンサーである日立がノベルティとして製作・配布したものです。結構な数量作られたのか、今でもあちこちで見かけます。台車が動かずに台座に固定されているために、走行させることは出来ません。ディスプレイモデルです。

私はこのオリエント急行の模型が欲叱ったのです。オークションで結構安価に取引されていることがあるようですが、そこまでして手に入れるものでもないし、という思いでいたところ、今回ふいに見つけました。3000円。相場より高いか安いかわかりません。ただ、気軽に衝動買い出来る程度なのは確かです。

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昨年、パリのモンマルトルの模型屋さんで購入してきたJouefのプルマン車両模型です。少々オモチャっぽいこのフランス製の模型よりも、今回入手したノベルティ模型の方が良くできています。

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ステップや台車など、ヨーロッパ走行状態を再現しています。
車両ナンバーは「1988」となっていて、このあたり適当です。来日時には第2食堂車として使用されたプルマン車、テーブル上のランプもきれいに再現されています。

現在実車は箱根ラリック博物館に展示されており、車内でを見学しながらティータイムを楽しむことが出来ます。

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24年前の当時のままと思われる透明カバーに少しばかり擦り傷があるものの、全体的にはまずまずの状態です。このまま飾って楽しめます。

掘り出し物とまでは言えないでしょうが、相当に欲しかったものがポッと手に入った今回のわくわくレールランド2012は、私にとっては有意義でした。

販売されている模型については、限定品の高級品以外はあまり特筆すべきものは無く、価格は高めです。模型よりも、鉄道部品が充実しているという印象でした。

名古屋の夏の鉄道イベントとして定着していると思います。明日、明後日は家族連れで賑わうことでしょう。

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2012年5月20日 (日)

交通科学博物館は昭和の香りタップリ!

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同級生の結婚式に参列する妻を送って、大阪に行ってまいりました。私は招待されているわけではないので、式の間、一人で大阪でブラブラ遊べることになりました。
新名神が開通してから関西地方は近く感じるようになりました。山間の地形を無視して真っ直ぐ天空を貫くような、新名神の3車線道路をスイスイと気持ちよいドライブです。

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結婚式が行われるのは、大阪の北部にある千里阪急ホテル。名神吹田インターから程近いので、車で行くのには便利です。このホテルでは、結婚式のゲストには7時間分の駐車料金をサービスしてくれるとの事にて、バッグを抱えて地下鉄で弁天町に向かいます。

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大阪で行きたかったのは、交通科学博物館です。結局、何処に言ってもまずは汽車ポッポ見に行くことになります。

高校生の頃に訪れてから、実に27年もの年月が経っていましたが、雰囲気は全く当時のままでした。懐かしいというより、よくこれでやっていけるなあ、というのが第一印象です。

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昭和32年開館の古い博物館なので、とにかく手狭です。新幹線0系の第1編成の内の4両が残されているなど、非常に貴重な車両が多くあるのですが、狭すぎて撮影場所を確保するのに苦労します。

高校生の当時に訪れてからずっと、いつか再訪したいと思っていました。しかしイザ訪れてみると、鉄道博物館やリニア・鉄道館などが出来てしまっている現代では、ハードウェア的に大きく見劣りするのが事実です。

2014~2015年頃、京都の梅小路蒸気機関車館と隣接してJR西日本版の鉄道博物館を作る計画が進んでおり、交通科学博物館に収蔵されている車両も、多くが移転されるとのことです。今更ここにコストをかけて改良する必要は無いのでしょう。

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懐かしいリニア実験車、ML-500です。決して大きな車両じゃないのですが、狭い隙間にギッシリ置かれているので圧迫感があります。展示車両の見せ方には昭和の時代を感じます。

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屋外展示には、C62 26号機もあるので、デアゴC62を作っているときだったら、細かい部分を観察していたかもしれません。車両は触れるような状態で置かれているにも関わらず、どれも非常に良好な状態です。

但し、古くてカジュアルな雰囲気のためか、子供が大声で叫びながら走り回っている状態です。鉄道博物館やリニア・鉄道館ではあまり見ない光景です。ハードがきれいだと、子供はある程度真面目に見学するのでしょうか。子供がはしゃがないのはどこか体調が悪い時なので、場所によっては大いにはしゃぐべきかと思いますが、一応博物館に来たら、真面目に見学することを覚えることも必要です。ボロボロ博物館だと、多少のことは良いだろうと思ってしまいそうな気がします。

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建物の奥にある、大型鉄道模型パノラマです。
結構大型のレイアウトながら、製作した時代からか非常に素朴な模型です。シンプルでストラクチャーが少ない分、車両の走行状態を楽しめる感じです。

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自動運転ではなく、オペレーターが解説しながら手練の技で次々に車両を動かしていくようです。きちんと夜景も表現されているので、車両中心に楽しむお子様には楽しいコーナーになっていると思います。但し、大人しく見ていないので、非常にざわついています。

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屋外展示には食堂車が2両展示されており、その内の1両のナハ20型は、週末のみ食堂として営業している様子です。車両は、一見草臥れているように見えますが、元々老朽化が早かった20系客車をきれいに保存している方だと思います。

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食堂車として使用されていた時代とは関係のないメニュー構成ながら、結構安く価格設定しているようです。私は他で食事を終えたばかりだったので、今回は入店していません。飲み物だけでも、と思ったのですが、フリードリンクなのでやめました。

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それにずっと駅で停車している状態の感じで、子供たちが物見高く窓から覗いていく状態での食事はどうかとも思います。調度品は食堂車時代とは異なりますが、この設備がある間に、お腹を空かせて再訪したいものです。

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期間限定の特別展示「コウハク家の歴史」と題した、昭和30年代の生活環境や風俗を展示したコーナーが設けられていました。三丁目の夕日を思わせるような、実物大の展示がなされています。でも、この交通科学博物館自体が、昭和レトロの活け造りのような感じです。高度成長期の雰囲気を味わいたければ、この博物館を訪れればよいでしょう。昭和時代の観光地の定番、記念メダルと打刻機も入口付近にあります。さすがに買いませんでした。

保存車両の状態が非常に良好に保たれているので、新しい博物館完成の暁には、広々とした空間にてゆったり展示してもらえることでしょう。ナチュラルな昭和レトロ博物館を見られるのももう少しとなりそうなので、存在するうちに再訪します。今日は時間が限られていましたが、次回は朝からゆっくり来たいものです。

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