会社帰りに「わくわくレールランド2014」&「夢の超特急展」
昨日、今日と週末は台風11号の影響にて、東海地方も強い風が吹いています。お盆休みに入った方が多いのに、これではお出かけもままなりません。
一昨日の8月8日金曜日夜、会社帰りにジェイアール名古屋タカシマヤ10階の特設会場にて開催されている「わくわくレールランド2014」と、同時開催中の「夢の超特急展」を見てきました。休日は大変な混雑でしょうが、平日の夜はさほど混んでいません。開催期間は8月6日(水)から17日(日)です。
わくわくレールランドは毎年お盆の時期に開催されている恒例のイベントです。夢の超特急展は、東海道新幹線開業50周年記念での特別展です。
平日の夜ながら夏休み期間中なので、家族連れも結構います。今は親の生活時間に合わせて子供も宵っ張りになってしまっているのでしょう。
名古屋駅コンコースからタカシマヤに入り、エレベーターで10階に直行したら、恒例のプラレールコーナーや、300系車両の座席を使った車掌体験などを眺めつつ、会場に入ります。物販コーナーでは鉄道部品や中古鉄道模型が売られていますが、毎年のことながらそんなに安くはありません。しっかり探せばレア品がみつかることもあります。また、このイベント記念のプラレール車両が販売されています。
わくわくレールランドに併設して、東海道新幹線開業50周年記念特別展の「夢の超特急展」会場があります。このゾーンのみ入場に料金が必要です。料金は一般800円、大学・高校生600円、中学生以下は無料です。私は、タカシマヤカードが送ってくれた無料招待券があったので、それを使用しました。正直言って、800円だったら入らなかったかも・・・。
平日の夜なのでオジサンが多いだろうと思っていたのですが、思いのほか若い女性も大勢いたのが意外でした。それも子供連れのお母さんではなく、一人で来ている女性が多いのです。鉄道関連の趣味の環境も変わってきたのでしょう。
百貨店内の特設会場なので、会場内はそんなに広くはありません。戦前の弾丸列車まで遡る、東海道新幹線のこれまでの歴史の解説の他、新幹線のパンタグラフや連結器カバー、座席などの車両パーツが展示されています。
会場奥には0系、100系、700系の先頭車両の連結器カバーを展示して、記念撮影コーナーになっています。700系の連結器カバー展示なんて意外な気分がしますが、私たちには新型車両の感覚がある700系も、近くさよなら運転の日がやってくるのかと思います。
会場中央部にはNゲージのモジュールレイアウトがあり、新幹線車両を中心としたJR東海型車両が走っています。「大型ジオラマ」と称していますが、リニア・鉄道館にあるような巨大なものを想像してはいけません。
それでも高速で周回する車両を見ているとワクワクします。家庭では味わえない長編成での走行を見て楽しむ事が出来ます。
なつかしい0系の転換クロスシートを始め、歴代新幹線車両の座席が展示してあります。写真には写っていませんが、左側には現行の700系の座席もあり、だんだん改良されていった過程がわかります。残念ながら座ることが出来ません。
中央部の0系グリーン車座席は乗ったことがありませんでした。永遠に憧れの存在です。当時のグリーン車は入口の雰囲気からして「特別車」の雰囲気が色濃かったものです。
この特別展の目玉ともいうべき、新幹線車両の運転席です。右側は700系で、左側は0系です。眼前に運転席から見た光景を再現した映像が映っていますが、シミュレーターの様に運転席のレバーを動かして操作できるわけではありません。
この運転席の座席に座って運転士の制帽を被り、記念写真を撮ることが出来ます。一人で来ても係の方が撮ってくれます。金曜日の夜は、お子様よりもオジサンの記念写真の方が多かったようです。
私としては、中途半端に新しい700系よりも、この0系のアナログな運転席の方が魅力的です。整然と並べられた一つ一つのスイッチに機能美を感じます。
興味を引いたのは、新幹線に関してのブリキ玩具の展示した。
新幹線開業前に、試作車のスケッチを基にして様々な玩具が作られたのですが、まだ色彩や形状が全て明らかでは無い中で作られたところに苦労を感じます。情報化時代の今の子供ならば「こんなの新幹線じゃない!」って言いそうですが、昭和30年代は夢の超特急をとりまく環境も大らかだったのでしょう。
夢の特別展の会場の外部には、東海道新幹線の食堂車を再現したイートインコーナーが併設されています。結構な人気で、客待ちがありました。
新幹線の食堂車は2000年に廃止されましたが、当時の調理師がレシピを再現したとのことで、ちょっと本格的です。メニューは出来合いのセットが中心で、かつての食堂車メニューにあったアラカルトはカレーライスくらいしかありませんしアルコール類もありませんが、それでもよく頑張っていると思います。内部も食堂車を再現して、窓にモニターを埋め込んで景色を映し出しています。椅子は100系V編成(JR西日本グランドひかり)で使用されていたものと同じものを使用していました。0系や100系X編成の椅子は博物館ぐらいにしか残っていないのかもしれません。
食器類は食堂車当時のものを使っているのかどうかは不明ですが、お子様セットには0系新幹線型のものが使われているようです。百貨店の特設会場内の限られた厨房設備で食堂車の味を再現するのには、多大な苦労があったことでしょう。
懐かしい食堂車、是非入ってみたかったのですが、会社帰りのオジサンが一人で入って、かつての食堂車の様に家族連れと相席になっても申し訳ないので断念しました。つまみ類やビールもありませんし。そんなものがあったらビヤホール代わりになって、お客の回転が悪くなってしまいますね。
お盆休暇の間には大変な混雑でしょう。特別展の「夢の超特急展」の入場料の800円は微妙な気がしましたが、中学生以下は無料なので、家族連れで行けばそんなに高価には感じないでしょう。
食堂車は断念したので、代わりに新幹線懐かしのビーフカレーを買ってきました。レトルトカレーで一つ500円(税込)です。安いレトルトカレーがいくつも買えるくらいの価格ではあります。
かつての新幹線の新幹線の料理がとても美味しかったという思い出はありませんが、移動中の車両の中での食事は格別に楽しいものでした。旅行や出張で新幹線に乗る時には、極力食堂車営業のひかりに乗っていたものです。粘土の様な食感のハンバーグやうどんの様なもので嵩を増したビーフシチュー、ぬるいコップで飲むビールなども懐かしい思い出です。手軽な価格だったカレーは外れがなかったので、よくお世話になったものです。
当時のカレーは特製のルーが缶詰になっていて、食堂車内で野菜や肉を入れて都度煮ていたようです。グダグダに煮込んでしまうレトルトのカレーでは再現にも限界があるものの、雰囲気だけでも味わいたいものです。
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