「週刊ランボルギーニカウンタックLP500S」80号 予想通り最終号は最高難易度にして最大作業量です
「週刊ランボルギーニカウンタックLP500S」の製作の話題です。
一昨年の9月24日に創刊されたこのシリーズ、約1年7か月後の今回、いよいよ最終号になってしまいました。パーツ付クラフトマガジンは完成を目指してコツコツ作り上げていく過程が楽しいものです。次号が無いというのは寂しい。最終号の表紙の写真は創刊号と同じものとなっています。シリーズを始めたばかりの頃を思い出します。今よりもずっと仕事が忙しくて、果たして最後まで続けられるかと心配していたものです。途中の組み立ては、概ね簡単でした。模型のパーツの精度が高くて組み立てやすいシリーズであったと思います。
しかし、最終号の組み立ては、予想通りシリーズを通して最も難しいものでした。作業量も最大です。結構な時間を要するので、私の様に一日で仕上げてしまおうと思わず、ゆっくり取り組むことをお勧めします。
今回のパーツは、オーバーフェンダーです。
ウルフカウンタックの特徴的なオーバーフェンダー。ビス固定かと思っていたら、はめ込み式でした。
パーツを確認します。
右フロントオーバーフェンダー×1、左フロントオーバーフェンダー×1、右リアオーバーフェンダー×1、左リアオーバーフェンダー×1、ライセンスプレート×1、プレートベース×1、M2.0×5mm皿タッピングビス×5(※1本は予備)、M1.7×4mm皿ビス×2(※1本は予備)、M1.7×4mm皿タッピングビス×2(※1本は予備)、M1.4×3mmタッピングビス×3(※1本は予備)です。
今回の作業は、モデルの組みあげです。
79号で組み立てたボディに追加作業を行った後、アンダーパネルへ取り付けていきます。
今回のパーツと共に、これまでに組み立ててきた全てのパーツを総動員させます。作業後には微妙にビスが余りましたが、あまり気にしないことにしました。
最終号の冊子は、13ページ全て組み立てガイドとなっており、他の記事はありません。それでもこれまでの詳しい解説に比べると、若干端折っている感じです。これまで通りの詳細な解説をしていたら、もっと分厚い冊子になってしまうでしょう。
まず、78号付属のステアリングクランクベースを組み立てます。2.6×3mmワッシャー付ビスでパーツを繋ぎます。
ステアリングクランクベースは、既に樹脂のパーツが取り付けられています。これを全く同形の金属製のパーツに交換するという事です。きっと樹脂パーツでは折損する恐れがあるからでしょう。
一旦ねじ込んだタッピングビスを外してから取り付けるので、気を付けないとネジ穴がバカになります。パーツが金属製になって頑丈になるのは良いですが、取り付け部は樹脂なので脆いままです。気を付けてねじ込み過ぎない様にします。
アンダーパネルをひっくり返し、電池ボックスに電池を入れて蓋をします。この機会に、テストで使用してきた電池を外して新品の電池に替えておきました。
44号に付属してきてずっと保管してあった、ルームランプのシールをコクピット後部のルームランプ部に貼ります。
このシール、いつ使うのかと思っていましたが、結局最終号となりました。コクピットの組み立ての際に貼っておくべきものなので、きっと最終号まで忘れられていたのでしょう。
ドアから手を入れて、ピンセットでルームランプ部に貼ります。組み立てガイドには、左右両方のドアから指を差し入れられるので、さほど難しい作業ではない、と書かれていますが、ルームランプ部にちゃんと貼るのはかなり難しい作業です。
右手でピンセットを差し入れ、左手で位置を微調整して貼るという作業となりました。判っていれば、既に貼っていたのに・・・。
この後、イグニッションキーをステアリングハンドル右側面に差し込むという作業もあります。逆作動ピンセットなるものを使用すると便利とのことですが、そんなものを持っていない私はヤットコ(平ペンチ)を使用しました。
いよいよアンダーパネルとボディを合体させる作業に入ります。
アンダーパネルの手前に裏返したボディを置きます。ギミックを動作させるために、ケーブルを接続していきます。
テールランプのLEDの取り付けの際、私は左右を間違えて取り付けてしまったので、右側のケーブルの長さが足りなくなってしまっています。LED部を取り外して左右を入れ替えれば良いのですが、パーツを破損させてしまいそうだったので、ケーブルを途中でぶった切って12~13cmのケーブルを間に入れて延長しました。接続部は半田付けしてヒシチューブで保護しています。
長すぎる左側のケーブルは短縮していません。特にそのままでも組み立てに問題ありませんでした。
基盤から伸びているコネクターに、各ギミックのコネクターを接続します。それぞれ同じ色のケーブルを繋ぐ作業なので、難しくはありません。コネクターを奥まで差し込むことがポイントです。
ボディとアンダーパネルからケーブルがはみ出さない様に、基盤の位置でケーブルをまとめて仮固定します。
裏返したボディにアンダーパネルを被せます。
写真ではあっさり載ったようですが、何度もやり直したりして、実は1間程度をこの作業に要しています。まずギミックの配線を挟まないこと、そしてエンジン部のエアクリーナーの位置を合わせること、ステアリングクランクにステアリングシャフトをはめ込むことがポイントです。かなりの難易度です。
アンダーパネルとボディとは、78号付属のM2.6×6mmビス12本を使用します。組み立てガイドに記されたビスの位置にビス穴があるかどうかを確認します。
全てのビス穴の位置が合っていることを確認してから、一つずつビスをねじ込んでいきます。
エンジン部は、左右のエアクリーナーのダクトホースの接続が難しい。
ある程度位置を合わせてから、ホースのパーツの弾力を使ってはめ込んでいきました。
エアクリーナーパイプを両面テープで貼り付けただけでは、この段階で確実に外れます。私はガッチリ接着しています。
ステアリングクランクの穴にシャフトを入れないと、ハンドルとタイヤの動きが連動しません。アンダーパネルをボディに乗せる際に、ある程度位置合わせをして見ながらステアリングボスを動かしてはめ込んでいきました。
12か所のネジ止めをしたら、ボディ後部に79号付属のリアアンダーグリルをはめ込みます。
続いてライセンスプレートの取り付けです。
まずナンバープレートベースを、M2.0×5mm皿タッピングビスで取り付けます。
ナンバープレートベースの上から、ライセンスプレートを銀色のM1.4×3mmタッピングビスで固定します。ビス穴を合わせにくいので、ベースとプレートの隙間から覗いて位置調整します。
タイヤの取り付けです。
久々にタイヤを取り出し、内側にマスキングテープで仮止めしてあったブレーキディスクを取り外しておきます。また、リアハブに仮にねじ込んであったアクスルシャフトを外します。
ブレーキディスクをリアハブのキャリパーの隙間にはめ込みます。キャリパーの突起部分と、タイヤの内側の切り欠き部分が合うようにしてタイヤをはめ込みます。
ブレーキディスクとタイヤの内側の切り欠き部の位置がピッタリ合ったら、アクスルシャフトをねじ込んで固定します。タイヤの取り付け後に軽く回転することを確認します。
ホイールセンターキャップをはめ込みます。
マグネットの力で固定されます。一度取り付けると容易に取り外せないので、タイヤが正確に取り付けられているのをしっかり確認してからはめ込むようにします。
フロントタイヤ、そして右側のタイヤも同様に取り付けます。
79号に付属してきたサイドスカートを取り付けます。
このパーツははめ込むだけです。ちょっと不安ですが、接着すると再分解できなくなるので、現段階でははめ込むだけにしておきます。
前後のオーバーフェンダーを取り付けます。このパーツもはめ込み式です。簡単に外れそうです。
4つのオーバーフェンダーを全て取り付けます。アクリルカバーに収める最終段階では接着したいものです。
トランクリッドに創刊号に付属してきたリアウイングを取り付けます。ネジ穴を合わせ、M2.0×5mm皿タッピングビスで固定します。
リアウイングはきちんと位置を合わせてビスをパーツと直角にねじ込みます。適当にねじ込んでいるとビスが曲がって入って行ってしまい、ウイングが固定できません。
創刊号のパーツを最終号の最終段階で取り付けるというのは演出でしょうか。
トランクリッドステーを固定します。
リアフェンダーのビス穴と合わせ。、M1.7×4mmタッピングビスで固定します。
トランクを締めると、完成してしまいました。
アンダーパネルとボディの合体に手間取った後は、まさにあっと言う間に完成です。もっと楽しめば良かったと思うくらいの唐突さです。
ドア、ライト、ボンネット、エンジンフード、トランク全展開です。ドアの先端が実車同様にフェンダーにめり込む構造に改良されていることはとても嬉しい。
後部です。
ギミックの動作実験です。
アンダーパネルのスイッチを入れると、エンジン音が響きます。
ステアリングの横にあるレバーを手前に引くとライトが点灯します。1回引くとロービーム、もう一回引くとハイビームが点灯するという凝りようです。ライトは黄色くて現代の車の眩く白いライトを見慣れていると違和感がありますが、当時の車のシールドビームのライトはこういう暖色系だったものです。
テールランプは中央部が丸く光るといった、ちょっと残念な状態です。ブレーキペダルを押すと更に明るく光ります。
メーターパネルは2か所のみ点灯。
アクセルペダルを押すと、空ぶかしした音が響きます。ライト点灯のレバーを押し込むと、クラクションが鳴ります。スピーカーが後部のラジエターの位置にあるので、クラクションも後ろから鳴ってしまいます。
デアゴスティーニ純正のアクリルカバーは注文していません。埃避けのために何か自前で用意しなければなりません。純正よりコンパクトで、ドアを開けたままでも収納できるギリギリのサイズのケースを「はざいや」さんで作ってもらおうと思います。
完成後に眺めていると、とにかく大きい!
デアゴスティーニのスーパーカー3部作?を並べて比較します。今回のカウンタックの巨大さが判ります。フェラーリ・グランツーリズモ(エンツォ・フェラーリ)とトヨタ2000GTは10分の1スケールなのに対し、カウンタックは8分の1スケールだからです。実車はフェラーリよりもずっとコンパクトなのですが。
フェラーリとトヨタ2000GTは全65号、カウンタックは全80号とシリーズの長さは違いますが、完成後の達成感は今回が一番かもしれません。ドアの建付けがイマイチなところなどありますが、模型としての出来は、フェラーリの頃に比べると段違いに良くなっています。
次のモデルカーの案内はまだありません。ランボルギーニ・ウラカンのエンジンラジコンを予定しているようですが、私は巨大ラジコンカーに挑戦するつもりはないので、しばらくはお休みとなりそうです。パーツ付クラフトマガジンは、同じデアゴスティーニの3Dプリンターを細々と組み立てていくだけとなりました。
前回はこちら
「週刊ランボルギーニカウンタックLP500S」78号・79号 ボディとフロントフェンダーとの合体は時間を掛けて!
| 固定リンク
| コメント (5)
| トラックバック (0)
最近のコメント